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マッドレックス

まっどれっくす

マッドレックスとは、特撮テレビドラマ『爆上戦隊ブンブンジャー』の登場キャラクターの1人。
目次 [非表示]

「いよーし、お前達やってみろ。ボスもきっとお喜びになるだろう」

「ただし!俺様の顔に泥を塗る様な真似はするなよ?」 (バクアゲ2)


「騒音はお手の物、暴走は俺の物。ハシリヤン斬込隊長、マッドレックス参上……!」 (バクアゲ8)


データ

全高193cm(ギャーソリン大強化体:45.7m)
重量232kg(ギャーソリン大強化体:550.3t)
エンジン騒音ヘッド
スピード一騎討ち最速
カスタム怒りのデスロッド、ハシリ犬(ケン)
ナンバー1979、1981、1985
ファーストラウンドコース:工場地帯~イベント会場
セカンドラウンドコース:倉庫~ビル街
ファイナルラウンドコース:工場地帯~ビル街
CV神谷浩史
スーツアクター清家利一

概要

大宇宙侵略大走力団ハシリヤン斬込隊の隊長(の1人)で、サンシーターの上司に当たる存在。一人称は「俺様」。

また、初登場以降から上記3番目の台詞を決め口上にしている模様。


初出となったバクアゲ2の時点では姿を見せず、スクリーン越しにサンシーターに指示を与えるのみである一方、バクアゲ3ではサンシーターに対し「お前等の活躍がマッドレックス隊の出世に掛かっている」と口にしている様子から、彼自身もハシリヤンの中では良くても中間管理職、悪いとサンシーターより上なだけの可能性もある。

バクアゲ6では失敗続きのサンシーターに痺れを切らして自ら地球に赴き、ここで初めて姿を現した。


両肩に螺旋状の焼き跡が刻まれたドリルが装着された赤いライダースジャケットを着こなし、車やバイク等の動力部を思わせるメカニカルな頭部『騒音ヘッド』の左側は、左眼を中心に焼き切れて内部の機構が見える程の傷が刻まれている。尚、衣服の下に見え隠れするボディは苦魔獣の素体と同じ物である。

また、左脚部分にはハシリ犬(ケン)と呼ばれる黄色い犬(愛犬)の上半身の様な物を接合している(尚、接合箇所はマッドレックス自身か彼の着衣なのか は不明)。こちらはマッドレックス本人とは別に自我を持っているらしく、時折り「パラリラパラリラ」との鳴き声を発して本人とコミュニケーションを取っている。そしてちゃんとドッグフードも食べる。また接合しているのでマッドレックスが死ねば諸共に散る、一蓮托生の関係らしい。


腰に巻きつけている3本のベルトには、3枚の紫色のナンバープレートが付いており、ナンバーは上から「1979」「1981」「1985」。かつて相対した敵より倒して奪い取ったこれを歴戦の勲章として付けている為か、割と現場第一主義で自分が身体を張る事も厭わない。


武器は多種多様なジャンクパーツ(主にドリルロケット砲タイヤ等が確認できる)を組み合わせた、自身の身の丈程もある大型槍『怒りのデスロッド』を携行。

ドリルの穂先で穿ち突く、質量を活かして柄兼砲身で打ち据える重い近接攻撃を繰り出す他、撃ち込んだドリル部分で地中を掘って相手の足元を奇襲、それを囮に大上段から襲い掛かる等テクニックと発想性に富んだ戦い方も取る。

ドリルの穂先に螺旋状のエネルギーを集約して放つ、相手を派手に事故らせる武器と同名の必殺技・“怒りのデスロッド”を持つが、それを打ち返されても狼狽えず叩き落して窮地を切り抜ける姿を見せている。尚、必殺技は同名ながら複数の攻撃バリエーションを持っている為、この名称はどの技にも共通して行われている、獲物の先端のドリルにエネルギーを一点集中するギミックを指しているのかもしれない。

更にデスロッドの柄を中折れ状態にし、上半分をハンドルとした飛行式一輪バイクに変形させて騎乗しハンドルの正面に位置したドリルを衝角に突撃する高機動戦も可能。これを活用し白兵戦と騎馬戦を瞬時に切り替えながらパワフルな攻撃で攻め立てる、目まぐるしく自在かつ荒々しい戦い方で敵を圧倒する、総じて『斬込隊隊長』の肩書きに恥じぬ武闘派。

それまで殆ど劣勢にならなかったブンレッドに対し、純粋な戦闘力による一騎討ちで追い詰め、それ以外のブンブンジャーが束になって掛かっても返り討つ、高い実力を持つ強者。

特に自身と互角だったブンレッドとは、”ノーブレーキ”で突っ走って幾度もなく激戦を繰り広げた。



人物像

悪の組織の幹部らしく粗暴な口振りである一方、そのポジションに反して若々しくも情熱的な声の持ち主。

強調したい事柄を伝える際には巻き舌かつ声が裏返る程シャウト気味に発言したり、時にエンジンの如く「ブルンブルン!」と叫ぶ奇癖を持つ。


侵略や作戦等はサンシーターに一任している一方で記事冒頭にも示した台詞で彼等に釘を刺しており、面子に拘る様子も見せている。

失敗続きのサンシーター達に対しては威圧的な言動が目立つ物の、叱責の内容自体は飽くまでも組織人としての範疇に止めている上、バクアゲ2などで時に期待を込めた発破を掛ける等、飴と鞭の使い分けもできている様子から上司として公私混同が目立たない。

また、敵であっても実力者ならば素直に認め、相応の言動を見せる武人肌な面も持つ。


尚、ハシリ犬に対しては普段の粗暴さから一転、猫撫で声で応対する程に溺愛しているのがわかる。


……もっとも、上記の言動はハシリヤン斬込隊長としての立ち振舞いであり、私人としてのマッドレックスの本性はデッドヒートな勝負や限界ギリギリのチキンレースに悦びを露にする程の、生粋のスピード狂にして戦闘狂

ブンレッド/範道大也との戦いによって闘争心が点火してしまった以降バクアゲ7ではサンシーターの安堵の微笑に気付くや、唐突に「ナメるなぁ!」の一言と共に容赦なくデスロッドを突き出したり、バクアゲ8では自縄自縛に陥ったサンシーターを「マヌケ面」と酷評し横暴に振る舞う(フォローするとブンレッドを除くブンブンジャー4人、あるいはその両方の可能性も……)、認めた相手であっても自身の逆鱗に触れたのならば容赦なく暴力で訴える等々の姿から、悪の組織の幹部に相応しいブラック上司ぶりな一面が露呈された。

ただし、その実力と闘争心故に戦う相手を渇望している節から、相手が自分の都合に合う様ならば好意的になり、そうでなくなればぞんざいに扱うだけの雑な判断を下している様にも見える。つまり危険な戦闘狂であると同時に極端な気分屋でもあり、自分と互角にやり合える奴を除いた他者は、一様に「邪魔者」でしかないとも考えられる。


そんな個人主義なマッドレックスがハシリヤンに属し、あまつさえ部下を使役する中間管理職を引き受けているのは、彼からして「宇宙より遥かにデカい器を持つお方」と評したボスへの忠誠心の模様。

反面、戦闘狂故に自らの命を懸けられる環境に身を晒す事を渇望しているらしく、それを与えてくれる、叶えてくれそうな相手には一定の敬意等を示す漢気も見せており、ボスもこの点を見抜いてマッドレックスを心酔させ、配下に下らせたと推測される。

またこの面はある種のカリスマになっていたらしく、横暴と身勝手に振り回され(下記のような凶行を働かれ)ながらもサンシーターが最後までマッドレックスを慕い、協力的だったのもそれに由来するのだろう。


ちなみに、地球に来た直後から悪の組織の上役にしては、妙に律儀かつ憎めない部分も少なからず見せており、配下のサンシーター達とは案外似た者同士なのかもしれない。



各話の動向

バクアゲ6

上記の通り失態続きのサンシーターに痺れを切らし赤い流れ星に近い姿で地球に襲来するが、マッドレックスと気付かずに流れ星と思ったイターシャ(&後から一緒に願い始めたデコトラーデヤルカー)は「ギャーソリンがガッポリ手に入りますように……」と神頼み。


「その願い……自分で何とかしやがれぇっ!!」


しかし、そのマイペースかつ危機感のない言葉に叱責混じりの返答をしながら遂に地上へ降臨。


その後、サンシーターを振り回しつつ引き連れる最中、ハシリ犬に導かれるがままに公衆トイレに辿り着くと、男子用の個室トイレが空いているかどうかわざわざノック&声掛けして確かめたり、女子用に入ろうとしてサンシーター達に全力で止められたり等の紆余曲折の末、ようやく空いている1基の多目的用の便器を発見。「攻める時はインベタ!ノーブレーキだ!」ハシリヤンイグニッションキー(続くバクアゲ7の様子からイターシャの物を取り上げていた模様)を挿し苦魔獣トイレグルマーを生み出した。


直後、折しも開発した宇宙人探知システムの試運転中に、マッドレックスの地球来訪を察知して大也が現場に駆け付ける。マッドレックスは彼と戦おうとするデコトラーデを蹴飛ばすと、彼等に対し「こいつは俺の獲物だ。お前らは苦魔獣を連れてギャーソリンを集めろ!」と指示を下す。


「遥々 “こんな星” までやってきたんだ。“楽しませ” てもらおうじゃねェか! “スピードの向こう側” までよォ……!」


自身は大也/ブンレッドとのタイマンを開始。マッドレックスは相手をデスロッドで吹っ飛ばして追撃、移動した先の街外れの工業地帯でも待ったなしの猛攻を仕掛ける。それを捌き粘るブンレッドの姿を見て、彼が期待以上の強者であるのに喜びながらマッドレックスはとっておきの必殺技・怒りのデスロッドを放つも、寸前で玄蕃が投げ渡したマンホールを盾にしたレッドに攻撃を反射される。

これには流石に僅かに動揺を見せたが、すかさず反撃して打ち落とし事なきを得た。

緊迫した空気の中で互いに次の手を警戒する両者だったが、唐突にハシリ犬が鳴き声を上げ始めた途端に「おっ、散歩の時間だな。帰るか!」とマッドレックスは唐突に撤退を宣言(この『敵の体の一部が愛犬』かつ『ペットに散歩をねだられた敵が戦闘を放棄し撤退』する予想の斜め上にブッ飛んだ光景には、さしものレッドも面食らっていた)。そして去り際にはレッドの実力を認める様に名を尋ねた。


「このマッドレックス様と走って、事故らねェ奴が居るとはなァ……テメェ! 名前は?」

ブンレッド「ブーン……! レッド!」


そしてレッドの名乗りを聞き終えると、マッドレックスは感心したような様子を見せつつ「ブーンレッド……次のコースで会おうぜ」との言葉と共にその場を後にした。


バクアゲ7

前回の血湧き肉踊る熱戦の余韻に浸るマッドレックスだったが、能天気なサンシーターの声が癪に障り声を荒げ暴れそうになるも、ハシリ犬が近くのブロック塀を見て吠えると落ち着きを取り戻すや、イターシャに命令しブロックベイグルマーを生み出させた。


その後、ギャーソリンを集めつつイベント会場で暴れ回るブロックベイグルマーに対処すべくブンブンジャー4人が現れ、レッドがトドメの一撃を放たんとした瞬間、待っていたとばかりにスタジアムの天井を突き破りながら出現。挨拶代わりの怒りのデスロッドを放ち、ブロックベイグルマーとの連携で4人を苦しめる。


「ブーンレッド! やはり、お前の率いる族は面白ェ。だが、次こそ……スクラップにしてやる!!」


そして、1度はレッドに防がれた最大火力の怒りのデスロッドを放って変身解除に追い込むも、直後に5人目のブンブンジャー・ブンオレンジが参戦、晴れて5人揃ったブンブンジャーとの再戦に突入。

引き続きレッドと互角の勝負を繰り広げるも、最終的にブロックベイグルマーが討たれた上にデスロッドの回転を利用されて、遠心力が加わったレッドの一撃を喰らいボディに傷を負わされた。


「クフフフ……ハハハハハ! 俺様自慢のボディに傷を付けるなど……フフフフ……。おのれェ……ブーンレッドォォッ!!」


一撃を与えられたマッドレックスは怒りを覚えるも、それ以上に狂喜に満ちた声を上げつつ、怒りのデスロッドを放ち撤退した。


バクアゲ8

「これじゃあ……地球ナワバリ計画はブレーキかかりっぱなしだッッ!! ボスに顔向けが出来ねえッ!! 我らがボス……ワルイド・スピンドー様~! 必ず、必ず地球を献上して見せますぜぇッッ!!」

「熱いぜェ……このエンジンがオーバーヒートする感覚……ブーンレッドォォォッ!!お前が俺を滾らせるッ!」


自分が地球に直々に出向いても計画が邪魔され続け、ボスへの面目が立たないと憤りを募らせるや、同時に自らのボルテージを上げ自身が本気で地球侵略に打って出る事を決意。

その気迫を怖がって逃げようとしたサンシーターを制止させると、ブンレッドを自分の元へ連れてくる様に命令。それに合わせてか多少の入れ知恵をしたのか、ネジレッタに人々を苦しめさせてギャーソリンを捻出・回収させるのとブンブンジャーを誘き出す囮へする役を与えた後、まんまと相手が誘い出されたタイミングで一時撤収し、廃工場の倉庫でデコトラーデとイターシャ諸共ブンブンジャーを檻(※中でブンブンチェンジしようとすると電撃が走る、ハシリヤン通販特製品らしい)に閉じ込めるトラップを仕掛ける。

そして運良く、ブンブンジャー4人を檻に閉じ込めて大也を孤立させ、サシの状況に持ち込んだマッドレックスは「スピードの向こう側まで、ノーブレーキで突っ込んでいこうじゃねえか!」と意気揚々に三度のタイマンを開始。


「堪んねェぜ、この手応え! ブーンレッド、俺と組まねェか? ……俺には分かるッ! お前も〈自分を滾らせる相手〉を探してるんだろッ!? 見ろよ、檻ン中のマヌケ面! あんな奴らとつるんでるよりッ! 俺と宇宙を走り回る方が楽しいぜェ……!?」


互いに引かないガチンコなぶつかり合いの最中、大也/レッドを「自分と同じ血が滾る環境に身を置きたい同類と見なしたマッドレックスは、上記のセリフに加え「ボスも気に入ってくれる」と念押しした上でハシリヤンへの勧誘を持ち掛けた。これに対しレッドは「俺に勝ったら俺のハンドル、握らせてやる」と挑発も込めて返答し、それで更にボルテージを上げたマッドレックスはタイマンを再開、両者はより激しくぶつかり合う。

そして突進しながら怒りのデスロッドを突き込むも、レッドは間一髪で宙に逃れた上、逆にカートテクターを応用したカタパルト突進で反撃。これで不意を突かれてまともな一撃を喰らい、膝を地に着けてしまう。


レッド「……フッ。勝負、あったな」

「……ふざけるなッ!……仲間にならないなら、廃車(敗者)にしてやるッ!! ヤルカー! ギャーソリンだッッ!!」


だが、それを受け入れられないマッドレックスは、激昂するまま先程サンシーターが捻出、ヤルカーに集めさせたギャーソリンをヤルカーの身体を圧搾する形で自分に浴びせ摂取。「ギャーソリン満タンッ! 第2レースと行こうじゃねぇか!!……」とギャーソリン大強化体となり巨大化する。

この際の余波で檻が壊れ、自由になった他のブンブンジャーとレッドが繰り出したブンブンジャーロボとビル街での第2ラウンドに移行。しかし斬込隊長の名に恥じぬ戦闘力を見せつけ、ポリスをデスロッドを変形させた一輪バイクの高速ギャロップで翻弄、ビルダーはバイクを槍に戻しての、強襲インファイトでまともな反撃の隙も与えず圧倒。

更に武装換装時の隙を突いてブンブンワゴン乗組諸共叩き落とす、代わりに装備されたブンブンクラシックも用いた二刀流も怒りのデスロッドで打ち破った上で、「どぉだ、ブーンレッド! これがハシリヤン斬込隊長の本気だァ!!」と勝ち誇って挑発する。


しかし追い詰められたレッドは、切り札として試作品であるオフロードゴーストを使用。ブンブンオフロードに乗っていたブンブルーとオレンジを弾き飛ばしながら誕生したブンブンジャーロボパンチャーへ、最後にレッド1人が残った為、変則的だが4度目のタイマン(?)に持ち込まれる。


「面白ェ!フルスロットルの俺に、勝てる物かァ!」


息巻いて一輪バイクで突進するも、相手のアッパーによるカウンターでバイクより叩き落されたので、「ブーン、レッドォォッ!!」と叫びながら自らの拳を相手の頬に叩き込むも、パンチャーの方も負けじと渾身の左ストレートをマッドレックスの顔面へ叩き込み、見事なクロスカウンターが決まった。

こうして激闘の末、互いに満身創痍だが引き分けに終わったので、負傷とギャーソリン大強化体になった際の疲労によりボロボロとなったマッドレックスは「ブーンレッド! 勝負は預けた!!」と捨て台詞を残しながら、騒音ヘッドから出す排気ガスに紛れての撤退を選ばざるを得なかった。

命ギリギリの走りを望む過激な走り屋の最期(バクアゲ9)

前回の振り返りをサンシーターがジャックしたバックで、ハシリ犬が「パラリラパラリラ」と延々鳴き続ける構成のアバンが挿入される(※結局はデコトラーデに「うるせぇ!」と遮られたが)。


「ブッ潰してやるぜ、ブーンレッドッ! 貴様の面からタイヤを引っぺがし、ボスに献上してやるからなァ!!」

ハシリ犬「パラリラパラリラ~」

「おおぅ、今回は相討ちなんて無様な真似はしねえ。ぜってぇ、勝つ…!!」


前回のタイマンの戦績が気に入らずに苛立ち、身体を絞られたヤルカーの怪我を手当てしていたデコトラーデとイターシャを突き飛ばしながら、今度こそレッドを倒すべく活動を再開。

レッドを誘き出すべく工業地帯で暴れていた様だが、そのレッド=大也がタイマンを乗り切った際のダメージ回復の為長く寝ていたので、代わりに迎撃へ現れた他のブンブンジャー4人と交戦。「俺は暇じゃねぇんだ! とっととブーンレッドを連れてこいッ! 雑魚に用はねえんだよぉッ!!」と荒ぶりつつ4人を圧倒し、怒りのデスロッドからドリルの弾幕を浴びせて変身解除とダウンに追い込む。


そのまま止めを刺そうとしたタイミングで、調ブンブンスーパーカーの運転を代行してもらう格好で大也が怪我を押し参戦。変身前の宿敵を倒すのは美学に反したか、他のブンブンジャーが自分の意志で大也に付いていく意思を示しそれに大也も了承、改めてブンブンジャーがチームとして団結するバクアゲな光景を見届けた。

その上で相手がブンブンチェンジと一斉名乗りを決めたのに対し、「そのタイヤ、残らず抉り取ってやらァ!!」と吠え正面から激突。1対5の押し合いを騒音ヘッドを吹かして力づくで破ろうとするも、ブンブンジャーはブーンブーツでの急加速によるパワーで押し返し、それで均衡が崩れた隙を狙い前後からの挟み撃ちで反撃。

これをデスロッドを振り回して追い散らし、飛び込んで来たレッドと武器を使っての二度目のクロスカウンターに持ち込まれるが、ここでレッドが我が身を張ってデスロッドを受け止めその場へ縫い止められた所で、ブンブンジャーはバクアゲハンドリングドライブ(ロッVer.)を発動。それで5方向より強烈な回転突きを諸に入れられたのをしばし耐えて振り払うが、直後に受けたダメージへ耐えられず片膝を付いた。


当然これしきで屈する筈も無く、「サンシーター! ギャーソリンをよこせェ!!」と怒鳴り、それに応じたデコトラーデとイターシャが蹴り込んだヤルカーをキャッチしてまたも絞る形でギャーソリンを摂取(※前回でかなりの量をストックしていたか、改めて集め直したかは不明)。再度ギャーソリン大強化体と化す。

対抗して初投入されたブンブンジャーロボナイトとビル街で激突、「ほう、チューンナップして来たかァ? だがなァ!!」と嘯いて一輪バイクで突撃するも、相手もブンブンブースターで加速しての横一閃でカウンターを放ち、バイクから振り落とされてしまう。

すぐさま起き上がり、「速えじゃねぇか…! いいぞぉ…! もっと俺のエンジンを熱くさせろォォ!!」と気炎を上げて突っ込むも、バクアゲソードの素早くスマートな剣戟に防がれ、続けて突貫で復旧された他のブンブンカー達から前回のお礼参りと言わんばかりに突撃されてしまう。


いよいよ後が無くなって来たのを悟ったか、渾身の怒りのデスロッドを発動し突進するも、再びカウンターで放たれた『バクアゲソード・ブンブンフィニッシュ』で擦れ違いざまに斬られ完全敗北。

しかし最後まで死合いを走り切って負けたからか、どこか満足さを湛えながら「ブーンレッドよ…! まだまだその腕じゃぁ、ボスには勝てねぇぜッ…!!」と言い残しデスロッドを掲げながら倒れ爆散。

同時に一蓮托生のハシリ犬も「パラリラパラリラぁ…」を最後に鳴き止んで爆炎に消え、戦いの喧騒とデッドヒートを愛した切込隊隊長は地球で今生のフィニッシュを迎えたのだった。


余談

  • 名前の由来はおそらくオーストラリアのアクション映画シリーズ『マッドマックス』、武器及び必殺技はその4作目怒りのデス・ロード』、ナンバープレートの数字は本作歴代作品の公開年。古い順にマッドマックス(1979年)、マッドマックス2(1981年)、マッドマックス/サンダードーム(1985年)である(ちなみに怒りのデス・ロードは2015年に公開された)。その語感の近似性に加えこちらもカーアクションとバイオレンスな作風を売りとしている作品である事から名前の由来となっていると思われ、公式としても意識している様子。
    • ちなみに、マッドレックス殉職後の同年5月に『マッドマックス』シリーズ最新作『マッドマックス:フェリオサ』が公開予定。



  • ブンブンジャーの個人名乗りはカーレンジャーの様に少し伸ばした物であるが、マッドレックスはブンレッドの名乗りをそのまんま復唱していた。これは公式によると “ドクトルG/カニレーザー仮面ライダーV3の伸ばした名乗りをそのまんま覚えた事へのオマージュである” と答えている(そのカーレンジャーに出てきた追加戦士の様に伸ばしたまま覚えたのか、きちんと脳内変化して覚えたかは不明……と思われていたが、バクアゲ7にてそのまま覚えていた実態が判明した。まあその追加戦士も最終的には普通に覚えていたが)。

関連タグ

爆上戦隊ブンブンジャー ハシリヤン

ハシリヤン斬込隊

ドリル マッドマックス

戦闘狂 バトルジャンキー


ジャグド:序盤に退場した幹部繋がり。ただし、ジャグドとその所属組織はハシリヤン以上に危険で悪質である。

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