ブーン!ブンブーン!ブンブンブーン!
ヴォン!ヴォンヴォーン!ヴォンヴォンヴォーン!
「「「「「ブンブンチェンジ!!」」」」」
バクアゲタイヤ!GO・GO・GO!
「ブーン、レッド!」
「ブーン、ブルー!」
「ブーン、ピンク!」
「ブーン、ブラック!」
「ブーン、オレンジ!」
「気分ブンブン、ブン回せ!爆上戦隊!」
「「「「「ブンブンジャー!!!」」」」」
概要
チーム名は、大也の相棒であるブンブン(ブンドリオ・ブンデラス)に由来しており、「ブンブンと戦士たち」という意味合いがそこには込められている。
チームとしての活動、即ち敵である「大宇宙侵略大走力団ハシリヤン」との戦いはバクアゲ1から始まったが、物語開始以前よりその出現を予見しており、大也とブンブンを中心として迎撃の準備が進められていたという、シリーズ中でも珍しいパターンの戦隊である。これは同時に、事前情報を持たずに地球への侵攻を開始したハシリヤンとは対照的とも言える。
他方で、ブンブンジャーは本来ハシリヤンから地球を守るヒーローチームではなく、大也とブンブンの「二人の夢」であるビッグバングランプリに出場するためのレースチームとして作られたものであり、ハシリヤンとの戦闘は過酷な宇宙でのレースに耐えられるスペックを転用しているだけ、ということが明らかになっている。
メンバーはそれぞれレースチームに関係する異なる分野での専門分野と強い意志から大也に選抜された(このため、大也が「惚れる」ことが加入の絶対条件となっている)プロフェッショナルであることから、それにちなんだ「~屋」という異名を持つ。
市井の人々からはタイヤ人間と謎の怪人が戦っているという構図で認知され、国際機関I.S.Aからの介入・制限を受けそうになるも、「監視役兼情報伝達屋として阿久瀬錠を置く」条件のもと、情報交換ありかつ対等な条件での活動存続が認められた。
バクアゲ7で5人が揃うことになった。
届け屋
ブンブンジャーの本来の顔とも言える稼業で、その名の通り「頼まれたものを、頼まれたところへ」をモットーに、依頼に応じて様々なものを指定の届け先へ必ず届けるのが主業務である。
ブンブンジャーが組織されたきっかけも、大也が交わした「ブンブンを夢に向かって届ける」という届け屋としての約束に起因している。
基本的には積荷の運搬といった実務を大也や未来が、依頼の受注やナビゲートなどのバックアップを射士郎が担当し、これに「調達屋」の玄蕃が協力するという体制が取られているが、依頼内容に応じて各自の役割も柔軟に変化する模様である。
なおメンバーは先述の通り元々なんらかの得意分野を持っていることから、それぞれ何らかの仕事を別に持っている者がほとんどである(警察官=副業禁止である錠は、公的には公的機関との繋ぎ役=公務の一環扱いとなっている模様。玄蕃は本業の有無すら不明)。
報酬体系は不明で、玄蕃が大也に取れるところで請求する描写がある程度。
「積荷」、即ち運搬の対象は人間から極秘書類に至るまで様々、なおかつ依頼者も一般人から公的な立場にある者まで、老若を問わず多岐に亘る。
また、「結婚式から花嫁を連れ出す」といった、世間的にはグレーとも言える依頼内容であっても不問のようである。
届け屋を始めた経緯はバクアゲ11で明らかとなり、この時点では至極真っ当な理由であったのだが、業務の肥大化に伴い上記のグレーな内容にも手を伸ばす様になった様子で警察組織にも目を付けられたと言える。
依頼一覧
話数 | 依頼内容 | 依頼者 | 届け先 | 結果 |
---|---|---|---|---|
バクアゲ1 | 青里ファミリーから花嫁の奪還 | 久留間ノリオ(未来の彼氏) | 空港 | 達成(ただし達成直後、未来とノリオは別れた) |
バクアゲ2 | 「国家機密」の運搬 | 某国駐日大使 | 某国大統領 | 達成 |
バクアゲ3 | お婆ちゃんに手鏡を届けて欲しい | ヒロト(未来のバイト先のケーキ屋の息子) | ヒロトの祖母・トキコの家 | 達成 |
バクアゲ4 | サウナグルマーに襲われ助けを求める人々の元にブンブンジャーを届ける | 振騎玄蕃 | 公園の広場 | 達成 |
バクアゲ6 | ブンブンが調整したハシリヤン観測プログラムのUSBを調に届ける | 細武調 | I.S.A本部 | 達成 |
バクアゲ7 | ブンブンを変装させてニマイジタイヤのべろーらーのイベント会場に届ける | ブンブン | イベント会場 | 達成(ただしブロックベイグルマーの襲来により、イベント参加はできず) |
バクアゲ9 | 満身創痍の大也を、マッドレックスとの決戦場所まで届ける(調が臨時で届け屋を担当) | 範道大也 | 他のブンブンジャーとマッドレックスとの決戦場所 | 達成 |
バクアゲ10 | 高濃度エネルギー体の試作品を研究所に届け終えるまで、偽ケースを運び囮となる | 細部調 | - | 達成 |
バクアゲ11 | 難しい手術を控えている雷汰の部下の息子の為にブンレッドのぬいぐるみを届ける | 内藤雷汰 | 雷汰の部下の息子が入院している病院 | 達成 |
メンバー一覧
- ブンレッド/範道大也(はんどう たいや)
- ブンブルー/鳴田射士郎(めいた いしろう)
- ブンピンク/志布戸未来(しふと みら)
- ブンブラック/阿久瀬錠(あくせ じょう)
- ブンオレンジ/振騎玄蕃(ぶれき げんば)
ブンブンツール
ブンブンジャーが使用するアイテム群の総称。
いずれも大也とブンブンが宇宙のテクノロジーを用いて共同で開発した。
- ブンブンスーツ
変身時に身に纏うボディスーツであり、BBGで宇宙を駆けるブンブンカーの負荷に耐えるために作られた強化レーシングスーツである。
全体的なスタイルは通常のレーシングスーツと同様だが、顔面の上半分を占めるタイヤのような形状のマスク「バクアゲタイヤ」が大きな特徴となっている。そのぶっ飛んだ姿ゆえに、未来や錠含めて初見だと決まって「タイヤ人間」と形容される。
サイズは装着の際に変身者の体格に合わせて自動でフィッティングし、全身にエネルギーが流れることで身体能力は常人の約22倍にまで上昇する。
また、背面と両足首にも計4個のタイヤ状の意匠が備わっており、ブンブンカーへの搭乗の際にはこれらが伸縮・展開しつつコックピットを構成する他、ブンブンチェンジャーの操作によって同形状のエネルギーを発生させ、敵への攻撃や足首のタイヤを高速回転させての高速移動を可能とする。
またブラックとオレンジのスーツ左肩には、それぞれに対応したブンブンカーのモチーフを模した小型の肩当てが付与される。
前年の『キングオージャー』とは逆に、パーソナルカラーの比率が低めで、ヘルメットやスーツの右上半身を除けば、基本的には白とグレーのツートンカラーとなっている。一方で、性別によるスーツ形状の差異が見られない点は、同作から引き続き踏襲されている。
レッド・ブルー・ピンク用の変身ブレス。
スピードメーターやタイヤなどがモチーフとなっており、変身のみならず様々な用途で活用される。
ハンドルをモチーフにした、レッド・ブルー・ピンクが使用する共通武器。
レンチ型の銃形態「ガンモード」、ドライバー型のロッド形態「ロッドモード」、円型のハンドル形態「ハンドルモード」を使い分けることができる他、中心にブンブンチェンジャーをセットする「バクアゲモード」とすることでブンブンカーの操縦にも用いられる。
ブラック・オレンジ用の変身アイテム。
ブラック・オレンジが使用する共通武器。変身時は基本的にブンブンブースターをセットして使用される。
片手斧型の斧形態「アックスモード」、警棒型のロッド形態「ロッドモード」を使い分けることができる他、 D字型のハンドル形態「ハンドルモード」とすることでブンブンカーの操縦にも用いられる。
巨大戦力
ブンブンジャーが使用する巨大ビークルの総称。宇宙にてBBGを走り抜くレースカーとして開発された。
ブンブンジャーの1号ロボにして、ブンブンが巨大化した姿。
余談
- ブンブンジャーというチームについて、番組公式サイトでは個性バラバラのメンバーでありながらも、彼等が共通して持っている要素があるとすれば「主体性」であると説明している。
- 前述した通り、「異なる分野のスペシャリスト」の集まりであるブンブンジャーであるが、これは企画の段階にて「5人全員が憧れの存在となるプロフェッショナルのチーム」を描きたいとの考えがあった中で、「各メンバーがなにか一芸に秀でる設定があると面白い」という声が出たことによるものであると、プロデューサーの久慈麗人氏が明らかにしている(参考リンク)。メインライターを務める冨岡淳広氏も、これを受けて初期プロットを制作する段階から『必殺仕事人』のイメージなども重ねつつ、「~屋」の異名を仮ながらも考案しており、そこからさらに設定を膨らませていった経緯がある。
- さらに久慈氏は、クルマモチーフの戦隊として「クルマを使って何をするのか」という話題が浮上した際、映画『トランスポーター』のようにクルマで何かを運んで届けるというアイディアが出てきたといい、同時に「令和で一番カッコいいチーム」の在り方を考えた際に、仲良しこよしで常に一緒にいるよりも、メンバーそれぞれが自分の居場所や役割を持ち、ミッションごとに彼等が集まるというスタイルが面白いのではないかとも語っている。
- 公式にタイトルが発表された時点では、初期メンバーのうち赤・青・桃の3人のみが公開され、その後発表されたキービジュアルにて黒・橙が追加されるという変則的なパターンとなっており、作中でも物語開始当初は3人戦隊として活動を開始し、物語が進むにつれて残りの2人が加入するという流れとなっている。
- こうした展開は、本作と同じく車をモチーフとした『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008年-2009年)など前例がない訳ではないが、そのいずれも当初から初期メンバーが5人であることは明示されていたため、放送開始前に新たなる初期メンバーが追加されるというケースはシリーズ初となる。
- 戦士名に色名が含まれるのは、『魔進戦隊キラメイジャー』(2020年-2021年)以来4年ぶり。また、「初期メンバーに橙が含まれる」「マスク部分にデンジマンタイプの口があるデザイン」は『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017年-2018年)以来7年ぶり、初期メンバー構成が「赤・青・桃・黒・橙」のパターンに至っては、(見解は分かれるものの)『バトルフィーバーJ』以来45年ぶりとなる。
- 上記したパターンゆえに、本作では戦隊グリーンの不在記録を4年へと更新する形となり、同時に『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019年-2020年)以来、かつ令和年間に入って初となる戦隊イエロー不在の戦隊ともなった。
- 毎年、前年度の戦隊で味方戦士を演じたスーツアクターが数人続投するのが恒例となっているが、本作の前年に放送された『王様戦隊キングオージャー』(2023年-2024年)が、前年度の戦隊から追加戦士と戦隊ピンクが戦隊レッドと追加戦士としてそれぞれ続投したのみで終わったのに対し、本作では前年度の戦隊から、戦隊レッド・ブルー・イエローのスーツアクター3名が引き続き本作に出演している。また、ブンブルー役の米岡孝弘氏とブンオレンジ役の尾野透雅氏の2名は初の戦隊レギュラーとなる。