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イッキ・ウチコワシ

いっきうちこわし

イッキ・ウチコワシとは、サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤー」に登場する組織である。
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◆忍◆ 組織名鑑#6 【イッキ・ウチコワシ】 ◆殺◆

ネオサイタマ各所で反企業闘争を繰り広げる非合法組織。

デモ支援やエージェント派遣から、非情な無差別テロ、暗殺行為まで、活動内容は多岐にわたる。

上層部はニンジャで固められているらしい。書記長バスター・テツオは謎めいたカリスマ存在。


概要

ネオサイタマを拠点に活動し、「進歩的革命闘争連帯 一揆打毀」を自称する非合法結社(単に「ウチコワシ」とも)。赤をシンボルカラーとし、クワとハンマーの意匠をエンブレムめいて掲げている。

バスター・テツオを書記長(=指導者)として、ニンジャを含む多数の「革命闘士」達を抱え、構成員達は互いを「同志〇〇」と呼称する。


上述の概要からも分かる通り非常に典型的な過激派共産主義テロ組織であり、「進歩」「総括」「徹底」「革命」などといったチャントを叫びながら破壊活動を行う様などからもその姿勢は見て取れる。

建前上はメガコーポからの支配を打破する事を目的としているが、実際にはオナタカミなどの反オムラ系メガコーポから支援を享受していたりと欺瞞的側面も目立つ。また、ブルジョワ家庭の子息など直接的な責任を持たない人々に対しても「資本主義の豚」などのレッテルを貼り、暴力行使の大義名分とするなどの身勝手で過剰な行動も多い。


一時は「ネオサイタマの死神」ニンジャスレイヤーとの連携を模索していた事もあったが、無辜のモータルを顧みない姿勢を看過され、最終的には敵対するに至っている。


第一部では散発的なテロ活動や暗黒メガコーポ群に対する抵抗運動を続けていたが、第2部からはより活動を大規模化し、暗黒メガコーポの雄であるオムラ・インダストリに攻撃の焦点を合わせるように成った。

オムラの主力プラントの制圧を皮切りにオムラに恨みを持つ企業群の後押しを得て大攻勢に打って出た結果、第2部終盤にて遂にオムラを倒すことに成功した。


しかし、オムラという目標を失ったためかその後は迷走が始まり、第3部においては組織の劣化が著しくなっていた。構成員達も思想の過激化が進み、只の思想犯に成り下がっていった結果、首魁たるバスター・テツオすら追放するに至り組織として破綻してしまった。

第3部終盤にてアマクダリ・セクトに支配されたネオサイタマ市街に対し大規模な無差別テロを敢行したが、最終的に鎮圧されたことでイッキ・ウチコワシは瓦解した。

戦力

メガコーポと敵対する立場故にクローンヤクザモーターヤブなどメガコーポの絡む戦力は保持していないが、それを差し引いても十分なニンジャ戦力を保持している。

徹底的に訓練されたモータルの戦力も恐るるに足るものがあり、テツオや所属ニンジャ達のアジテーションや誘導などで多数の一般市民達を闘争に駆り立てる戦術にも長ける。


主な構成員

書記長。非常に高いカリスマ性を備え、ニンジャですらも革命へと煽動する恐るべき人物。詳しくは当該項目を参照。


  • アンサラー

ウチコワシの重鎮ニンジャ。かつてはドラゴン・ゲンドーソーに師事した事もあり、サラマンダーは兄弟子に当たる。しかし何らかの理由でドラゴン・ドージョーを離反し、ウチコワシの革命闘士となったとされる。赤熱化した左腕から放たれるチョップ「バーニング・ハンド」はニンジャの腕をブレーサーごと切断する威力を誇る。


テツオの右腕的な役割を持つ女性エージェントで、おそらくニンジャ。大弓やダガーナイフを得物とする戦士でもある。その正体はフジキドもよく知るある人物であり、彼が一時ウチコワシと行動を共にしていた理由も彼女に由来する。組織内にラプチャーという婚約者がいたが、アムニジアを抱き込むための組織的な陰謀とも噂されており、彼女が本当にラプチャーを心から愛していたか、またその逆がどうであったかについては疑問の余地が残る。


ウチコワシのニンジャ戦士の一人で、自称「戦闘的エージェント」。アジテーション能力に長けるニンジャであり、「自己批判せよ!」などいかにもな言動が目立つ。パチンコ玉を凄まじい勢いで弾く「パチンコ・ジツ」の使い手で、金属板を持ったウチコワシ闘士達との連携で敵を封殺するヒサツ・ワザを持つ。詳しくは当該項目も参照のこと。


ウチコワシ所属のニンジャ。腕に装着したハンドヘルUNIX制御シンセサイザーを武器にマイクロ波攻撃を得意とする。イッキ・ウチコワシのなれの果てを象徴する人物であり、過激な極左思想に傾倒した結果、リーダーであるテツオを自己批判させた後に追放してしまった。理論武装して自分の残虐さを正当化している邪悪なニンジャであり、暴走の果てにネオサイタマ市街に向けて無差別テロを敢行した。


余談

名前の由来は民衆運動の「一揆」と「打ちこわし」。


現実世界の一揆においても「新潟明和騒動」が2か月にわたって町民自治が行われたため「日本のパリ・コミューン」という評価がなされることがある。また、江戸時代中期に実在した「安藤昌益」という思想家が共産主義に近い思想を独力で編み出しており、彼の著作「自然真営道」はレーニンが読んで驚いたという逸話もある。


また、現在の社会主義・共産主義を意味する「科学的社会主義」がマルクスエンゲルスが編み出す前に「空想的社会主義」というものがあり、この理論の実践として協同組合が誕生している。日本では驚くべきことに江戸時代に大原幽学が農協の元祖である先祖株組合を、二宮尊徳が信用金庫の元祖である報徳社(現在でも掛川信用金庫として存続)をほぼ独力で理論を編み出し実践している。


他にも、経済問題にとどまらず人間らしく生きる権利の獲得を主張し世界人権宣言を先取りした貞享騒動などの事例も存在している。


関連項目

ニンジャスレイヤー 共産主義 テロリスト

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