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サツバツナイト

さつばつないと

サツバツナイトは、サイバーパンクニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」の登場人物。主人公「ニンジャスレイヤー」に似ているが、正体不明のニンジャである。
目次 [非表示]

◆忍◆

ニンジャ名鑑#400【サツバツナイト】

漆黒装束に身を包む正体不明のニンジャ。口元を覆う鋼鉄メンポには、禍々しい「殺」「伐」の文字が刻まれている。アマクダリ・セクトと敵対していることから、ニンジャスレイヤーとの間に何らかの関係性を疑われているが、果たして……。

◆殺◆


「ドーモ、はじめまして……サツバツナイトです……!」


概要

初出は第三部「サツバツ・ナイト・バイ・ナイト」。何処からともなく現れた謎のニンジャである。


秘密結社アマクダリ・セクトはニチョーム・ストリートに複数のニンジャを含む大規模な戦力を派遣し、ニチョームの壊滅を図っていた。

彼らはニンジャスレイヤーとニチョーム・ストリートの繋がりを疑っており、万が一ニンジャスレイヤーが介入してきた時にはアンタイニンジャウイルス「タケウチ改善」を弾頭に搭載したブツメツ・ミサイルを撃ち込み、ニンジャスレイヤーをはじめ周囲数キロのニンジャを抹殺する「プランB」をも用意していた。


アマクダリ部隊の攻撃によりニチョームは大きな損害を受け、ニチョーム防衛の要であるネザークイーンヤモト・コキも絶体絶命の窮地に陥る。しかしその窮地に駆け付けたのはニンジャスレイヤーではなく、「殺」「伐」と書かれた鋼鉄メンポを装着し、墨汁めいた漆黒のニンジャ装束に身を包む謎のニンジャ…サツバツナイトであった。

予想外の介入者にアマクダリ秘密基地は混乱状態となり、ラオモト・チバはグンバイをへし折り、冷静沈着なアガメムノンでさえ少なからず動揺し、シャドウドラゴンはほぼ無意識のうちにハイクを詠んでいた。


「新月ノ/夜闇ニ紛レ/殺伐ノ騎士……」


「……字余り」


サツバツナイトの活躍、そして彼からヤモトへのインストラクションによりアマクダリ部隊は壊滅。

土壇場で発射されたブツメツ・ミサイルはニチョーム防衛部隊とサツバツナイト、そしてナンシー・リーの尽力によって着弾を免れ、そればかりかサツバツナイトがミサイルにサーフィンめいた姿勢で立つ事で軌道を修正され、逆にミサイルを発射した戦闘機を直撃し上空で爆発。サツバツナイトは直撃寸前に離脱し辛うじて爆発から逃れる。

かくしてニチョームは壊滅を免れるのであった。


その後、アマクダリ内ではサツバツナイトについて

「ニチョームにまつわる恐るべき伝説」

「ミサイルに乗って消えた殺伐の騎士の伝説」

「アマクダリ中枢がその存在を否定し続ける謎のニンジャ介入者」

として語り継がれていた事が発覚する。


その正体

以下、ネタバレ注意な


























サツバツナイトの正体は、ニンジャスレイヤーことフジキド・ケンジの変装であった。

彼はアマクダリ部隊の襲撃前からニチョームに迫る危機を予感していたが、自身とニチョームの繋がりが発覚しニチョームをさらなる危機に晒す事態を避けるため、サツバツナイトに変装し自分がニチョームと無関係である事をアッピールしようとしたのだ。(ただし「アレがニンジャスレイヤーの変装じゃないなら他になんなんだ」と突っ込まれている為割とバレている)

彼の変装はアマクダリの高度な解析技術を欺き、当時の実況タグでも「誰だよ!」「更生したフジオなんじゃないのか」「サツバツナイト…いったい何キドなんだ…」など大規模なサツバツナイト・リアリティショックを引き起こしていた。


現場に居合わせ、且つニンジャスレイヤーとの交戦経験があるバイセクターだけはサツバツナイトの正体に気付いていたが、彼はプランBではなく己のカラテによって仇敵との決着をつける事を望み、チバには真実を告げようとしなかった。


書籍版におけるニンジャ名鑑は、ニンジャスレイヤーのイラストを使いまわし、メンポの文字を差し替えただけという挑発的な内容であった。

その後

以下、第三部終盤~第四部の極めて重大なネタバレにつき要注意な








































第三部最終章「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」の終盤にて、ニンジャスレイヤーは死闘に次ぐ死闘の果て、ついに宿敵ダークニンジャとの決戦に臨む。

だが既に幾度も限界を超え満身創痍であった彼に、自身と同格の強敵と渡り合う力など残されてはおらず、ダークニンジャに心臓を貫かれ、奥義ヤミ・ウチによってナラク・ニンジャのニンジャソウルを吸い上げられてしまう。ヤミ・ウチでニンジャソウルを奪い尽くされたニンジャは爆発四散する事なく死に至る。

ニンジャスレイヤーも同じように終わりを迎えると思われていたが…











































     「奪わせはせぬ。二度とは!」






























奪わせはせぬ。二度とは!


◆忍◆

ニンジャ名鑑#0002 【サツバツナイト】

リアルニンジャ(修行によって自らの力でニンジャとなった者)。本名フジキド・ケンジ。橙色の火を燻らせる黒のニンジャ装束が特徴的。チャドー暗殺拳のマスター。マッポーカリプス時代以前は更に強大なカラテの持ち主であったという。

◆殺◆



ニンジャスレイヤーは、否、フジキド・ケンジは死ななかった。

ニンジャソウルを奪われてもなおフジキドは立ち上がり、ダークニンジャの愛刀ベッピンを破壊し、ダークニンジャを撃退せしめる。

そして彼は、己が強力無比なリアルニンジャ「サツバツナイト」になった事を理解したのであった。

なお、サツバツナイトとなって以降は一度もニンジャ殺すべしの決め台詞は使用していない


第4部において判明したカイデン・ネームは「ダイ(DAI)・ニンジャ」

通常、モータルがリアルニンジャに成る条件として、永きにわたる肉体・精神の鍛練や師からのインストラクションを経て、最後にクランの師と共にハナミの儀式を行う必要がある。


フジキドの場合は、ニンジャスレイヤーとして過酷かつ過密な実戦経験を経て鍛え上げられていたこと、ドラゴン・ニンジャクランの師匠よりインストラクションを得ていたこと、クラン創始者のドラゴン・ニンジャの立会いのもとでヤモト・コキが舞い散らせたオリガミの桜吹雪を目撃した(リアルニンジャ誕生のために必要なハナミ儀式が、疑似的にではあるが完遂された)からではないかと思われる。

この時、サツバツナイトの名はタカギ・ガンドーが戯れに考案した名前である事が明らかになっている。



サツバツ

リアルニンジャとしてのサツバツナイトの装束の色はジェット・ブラック(最も暗い黒であり、喪に服す際に使われる)と形容され、動きに合わせて「溶鉄にふいごの火が送られるごとく」輪郭部分で赤橙色を発するという。奇しくもこの色はアニメイシヨンにおけるドラゴン・ドージョー関係者のハイライトカラーと同じであり、以降は「赤黒」から「黒橙」と称されるようになった。


ナラク・ニンジャのソウルが失われた事で、ナラク由来の力やナラクが持つニンジャ知識も消滅したと思われる。ニンジャとしては少なからず弱体化してしまったと言えるが、ナラクから得た知識、ドラゴン・ドージョーで授かったインストラクション、そして自身が積み重ねてきたイクサ経験、カラテ、チャドー、バトウ、デオチのワザマエは健在であり、第四部におけるその力は太古の強大なリアルニンジャにすら通用するレベルに達している。


一方のナラクだが、フジキドがベッピンを破壊した際に解き放たれ、その後新主人公となる別の人物に憑依し、新たな「ニンジャスレイヤー」となった。


第4部

新たなるニンジャスレイヤーと並ぶもう一人の主人公として登場。

自らを国際探偵と名乗り、次代のニンジャスレイヤーを導くことを目的に世界各地を放浪している。


シーズン1ではドラゴン・ドージョーを襲撃したリアルニンジャの一人・シャン・ロアを追いボロブドゥールに潜入。一度は後れを取りロウ・ワンの呪いに蝕まれるものの、激闘の末聖なるメンポを奪還し、自身とユカノにかけられた呪いを解く。

その戦いの最中でニンジャスレイヤーと遭遇し、新たなるニンジャスレイヤーの誕生を知る。

帰国後、シキベ・タカコにニンジャスレイヤーの捜索と、彼への伝言を依頼した。


その後は同じくドージョーを襲撃したレッドドラゴンの本拠地・ネオワラキアへ潜入。現地で集められたニンジャ達と共に彼の居城へ侵入し、レッドドラゴン=ブラド・ニンジャと互角のイクサを繰り広げる。

そしてイクサのさなかにケイトー・ニンジャの陰謀を指摘し、同時に論理十字軍の侵攻が開始されたことで己の過ちを悟った彼と和解。聖なるヌンチャクの返還と引き換えに論理十字軍との戦いに加勢し、これを打ち破った。


シーズン2では中盤から登場。シキベと共にソウカイヤのポータルを利用してシトカ入りし、マスラダ一行に加勢する。

マスラダ本人とは反抗期の息子と父親めいてなかなかコミュニケーションをとれなかったものの、傷ついた身体を休めるためザゼンを行う間に、かつてドラゴン・ゲンドーソーから授かったインストラクションを伝授した。


その後はマスラダと共にシンウインターが居を構えるエッジカム火山に突撃、激戦のさなかマスラダに聖なるヌンチャクを投げ渡し、彼がシンウインターを打ち倒す力を与えた。自身はシンウインターの左手指を奪いながらも決死の反撃を受け戦闘不能となるも、チャドー呼吸によって回復。マスラダ・コトブキと共に赤黒のセスナに乗り、乱戦のさなかのシトカ市街に駆けつける。

その後は現世に顕現したリアルニンジャと戦い、マスラダとサツガイの戦いが始まってからはナラクの力を狙うケイトー・ニンジャの足止めを担った。


シーズン3ではニンジャ六騎士が一人ゴダ・ニンジャと邂逅するため、ユカノと共にリアルニンジャ・ケイムショによって死都と化したロンドンに旅立つ。

ゴダ・ニンジャの危機を救ったのち、彼からストラグル・オブ・カリュドーンについて知らされ、ネオサイタマへと戻る。


シーズン4ではダークカラテエンパイアの陰謀を阻止するため、ウーガダルに成り代わる形で

シャン・ロアの契約「ロウ・ワンの呪い」を受け入れ、ストラグル・オブ・カリュドーンに狩人として参戦する。

しかし、これに便乗したセトの介入により、シャン・ロアとセトの二重支配を受けてしまう。

その結果、セトのコントロールにはある程度までしか逆らえない(逆にフジキドの優れたカラテを生かすためにセトの方も完全なコントロールができない)状態に陥ったが、それでもマスラダやナンシーに情報を提供するなどで支援する。


しかし、マスラダを巡る戦いが激化するにつれてセトの先兵として操られる頻度が徐々に増え、最終的にはネオサイタマの異変を食い止めていたニンジャ・ザナドゥへの刺客として送り込まれることになる。

だが、乗り込んだ先、カスミガセキ・ジグラットに残されたブッダ・テンプルでフジキドを待っていたのは、ナラクに完全に乗っ取られたマスラダであった。

結果、第4部の予告で描写されていた先代と当代のニンジャスレイヤーの対峙は、片や「ナラクに乗っ取られた当代」、片や「セトに操られた先代」という予想外の形で実現することになる。


ニンジャへの憎悪を燃やし、ネオサイタマもろとも全てのニンジャを滅殺しようとするナラクの暴走を止めるべく「ザナドゥを殺すにはニンジャスレイヤーを突破しなければならない」という理屈でセトのコントロールを回避したフジキドは、恐らくリアルニンジャとなってから最強の敵を相手に壮絶なイクサを展開。

死闘の末、ナラクを大いに手こずらせたものの、ナラクを通して信頼を見せたマスラダに応じる形で、ナラクを諭しつつもあえてそのカラテを受け、心臓を抉り出されわざと敗北。しかしその瞬間、亡き師が暴走状態のナラクを抑え込んだ奥義「イエ・モト」を用いてマスラダにチャドーを与え、ナラクを鎮静化させることに成功。

さらに意図を汲みとったマスラダは、心臓を掴んでいた腕を逆回しの要領で戻し、不浄の炎で傷をふさぐという荒業でフジキドの命をとどめる。

そして死を前にしたことでロウ・ワンの呪いも弱体化し、その瞬間を狙ったマスラダによって呪いの根源であるロウ・ワンの琥珀を抉り出され破壊されたことで、ようやく二重支配から解放された。


その後、十分に傷も癒えないうちにエジプトに乗り込み、ナンシーユカノと共にNSTV社の報道特派員に扮してエネアド社本社屋に潜入、ガーディアンを打倒し、ついにセトと対峙する。

セトの圧倒的なカラテの前に過酷なイクサを強いられ、ついには意識不明に陥るものの、先の戦いでマスラダが心臓を修復した際に残留していた反カリュドーンの力がセトのカイシャクを阻止。その隙に意識を取り戻し、未完成ながらもソウル・ブロウナウトを叩き込むことに成功する。


その後も苦しいイクサを続けるものの、なんとかナンシーによる儀式への電子攻撃の開始までの時間を稼ぎ、それを利用したマスラダの儀式空間へのエントリーに繋ぐ。

ここまでの戦いで両者とも満身創痍であり、セトのアルファフージン・ジツによって敗北してしまうかに思われた。しかし、マスラダから噴出したナラクのソウルに繋ぎ留められ、そのままニンジャスレイヤー、ナラク・ニンジャと共に繰り出した三位一体の究極暗殺拳・ナラクアラシノケンはセトの最終ヒサツ奥義・アルファフージンオシリススプリッターを破り、遂にセトを爆発四散に至らしめるのだった。


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