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「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。ニンジャ、殺すべし!」


説明文

◆殺◆ニンジャ名鑑N01【ニンジャスレイヤー】◆伐◆

ニンジャ抗争で妻子を殺され、自らも死の淵にあったサラリマン「フジキド・ケンジ」に、正体不明のニンジャソウルが憑依。ニンジャスレイヤーとなって死の淵から蘇った。人間離れした身体能力と邪悪なニンジャへの憎悪が、彼の強さの源だ。


CV:森川智之(オーディオドラマ及びアニメイシヨン


概要

本作の主人公。ニンジャネームはニンジャスレイヤー(ニンジャを殺す者)」

作中ではそのまま「ニンジャスレイヤー」と呼ばれる事が多いが、作品名と紛らわしいのでヘッズ(読者)には専ら「フジキド」と呼ばれる。


元々は家族想いの穏和な中流サラリマンだった。

マルノウチ・スゴイタカイビルにおけるニンジャの抗争に巻き込まれ、目の前で妻子を殺され自身も致命傷を負うが、その際に全ニンジャ殺害を目論む謎のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」が憑依。恐怖の復讐者「ニンジャスレイヤー」として蘇った。

その後は全ニンジャを滅ぼすため、また妻子を奪った抗争の元凶たる悪のニンジャ組織「ソウカイ・シンジケート」、秘密結社「ザイバツ・シャドーギルド」、そして妻子を直接手にかけた宿敵「ダークニンジャ」を打ち倒すため、壮絶かつ狂的な復讐戦に身を投じていく。


決め台詞は「Wasshoi!」「ニンジャ、殺すべし」。


人物

主人公だが、悪のニンジャに対しては徹底的に無慈悲かつ冷酷なダークヒーロー

その狂気を孕んだ凄惨な殺戮行為は作中でも大いに恐れられ、ネオサイタマの死神」「ベイン・オブ・ソウカイヤ」「マルノウチ・スゴイタカイビルの悪魔」の異名をもつ。

ニンジャ化した当初は妻子を救えなかったことの悔恨やニンジャへの憎悪をナラクにつけこまれて殺忍衝動の赴くまま無差別にニンジャを殺し回っていたが、ドラゴン・ゲンドーソーナンシー・リーを始めとする協力者達との出会いや数多の戦い、度重なる自問自答とナラクとの対話・制御を経て、他者の命を理不尽に弄ぶ悪しきニンジャ達への怒りへと昇華させていった。


しかし良心や人間性を失ってしまったわけではなく、彼の内なる葛藤も物語の重要な骨子。

戦いの中、自分自身もまた邪悪の化身であるニンジャであり、「自身の戦いが人々(モータル)の災いの元凶となっているのではないか」と人間性の狭間で思い悩みながらも、その全ての結果と責任を受け入れる覚悟を固めていく。

そして自分の戦いを『狂人の身勝手な復讐』に過ぎないと断じており、一切見返りを求めようとはしない。

そのため彼は「成敗する」「倒す」などのような濁した言い方はせず、ただ「殺す」と吐き捨てるのみである。「私は通りすがりの者だ。だがオヌシは殺す!」「問題ない。きた順に全て殺す」「最終的に全員殺せばよいのだ!」のように、「殺す」を連呼する様はダークヒーローらしさ全開で清々しさすら覚える。


第一部・第二部で妻子の直接的な仇であった二大ニンジャ組織を壊滅させた後、第三部からはある事件を経てニンジャ絡みの事件を調査・解決する暗黒非合法探偵として活動している。

忍殺


悪のニンジャにとっては存在そのものが一つの災厄として認識されており、もはや彼が登場するエピソードに出演してしまうこと自体がデス・ノボリ扱いである。

特に彼や彼の関係者ではなく、ヘッズのハートを掴んだ印象深いニンジャが主役であるようなエピソードでは「フジキド来ないでくれー!」というヘッズの悲鳴がこだまする。主人公なのに。


非戦闘時には「イチロー・モリタ」の偽名を用いており、「フジキド・ケンジ」の名を知るものはごく一握りである(読者は頻繁にフジキドと呼んでいるが)。


基本的に寡黙でストイック、真面目でシリアスな性格をしているが、若干天然の節があり読者が思わずズッコケるような行動をとるようなことがある。

また登場シーンが妙にシュールな場合が多く、ヘッズの間で「デオチ・ジツ」「デオチド」などと呼ばれよくネタにされる。

その一例を挙げると、


  • リムジン運転手に変装し、敵ニンジャが車に乗ると「行き先は地獄ですよ」と宣戦布告。
  • 廃ショッピングモール地下の大型冷蔵庫の中に潜み、敵ニンジャが現れるやその中からエントリー。
  • 女子高生ニンジャに襲われていた際、ソバを啜りながらエントリー。わざとらしく大きな音を立てるので敵ニンジャもウザがるほど。
  • ヤクザが自分のバックについているニンジャの存在を示唆し調子づいている際、「そのニンジャとはこいつの事か?」とその死体と共にエントリー。
  • ニンジャによる旅客機のハイジャック事件が起きてナンシー=サンがピンチに陥った際、赤黒に塗り両翼にデカデカと「忍」「殺」とショドーされたセスナ機(通称:痛セスナ)で乗りつけエントリー。

このような個性的エントリーに対し、ほんやくチームのTantouは公式ブログの中で「彼のエントリーそのものが、既に奇襲攻撃の一環なのである」と解説している。


もう一つ特徴的なのは言葉遣いで、やたら時代がかった言い回しが目立つ。

ナラクの口調と同じであるため、彼が憑依した影響かと思われる。


容姿

赤黒のニンジャ装束に身を包み、メンポ(面頬)に刻まれた「」「」の文字が特徴。

正しくは『赤みがかった黒』だが、作中でも血液の比喩が多く、イラストでも赤成分が多めに描かれる場合が多い。

また首元からはマフラーめいたボロ布がはためいている。はためくマフラーは基本的には一本だが、あるエピソードではニ本目のマフラーが出現している。また、コミカライズ作品「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では常に二本のマフラーがはためいている。

ナラクとの同調率が高くなるとナラクの炎によってメンポが禍々しい形状に変形する。

第二部以降はブレーサー(腕甲)をドウグ社の強靭な特殊合金製ブレーサーに換装。第3部のあるエピソード以降は通常時においても瞳の虹彩が赤く染まったままとなり、戦闘時に赤黒く発光するようになった。


平時は目深にかぶったハンチング帽に耐重金属酸性雨トレンチコートという出で立ちで、顔などを隠している。身長はおよそ181cmと日本人男性にしては長身の部類に入り、作中でもたびたび「背の高い男」と描写されている。

顔立ちに関しては「精悍」と表現され、ホストにならないかと勧誘されるなど、イケメンの部類に入るらしい。ただしザ・ヴァーティゴ曰く「ホスト・スカウトは相手が男ならとにかく誰でもスカウトする」らしく、実際のところ作中における容貌の程度は不明。

サラリマン時代からの習慣でヒゲは毎朝剃っており、髪の長さも一定に整えているらしい。

また、あるエピソードではクローンヤクザに変装してアマクダリ・セクトの関連施設に潜入していたが、自ら正体を明かすまでは誰も違和感を覚えなかった事から背格好はクローンヤクザとほぼ一致するものと思われる。

平時の服からニンジャ装束に着替えるシーンがあったり、コートの下にあらかじめ装束を着込んでいたりする事もあるが、急な戦闘時にはソウルと血液を媒介に変身ヒーローめいて瞬時にニンジャ装束を生成することもできる。

決断的スシ!


能力・カラテ

ジツ:カラテ比率=0:10程度」(公式ブログより)


実際強い。相当強い。

特殊能力であるユニーク・ジツを持たないが、自らの肉体を武器としてチョップやカポエイラをはじめとするカラテ技やジュー・ジツ、伝説の暗殺術「チャドー(茶道)」、あるいはスリケンやドウグ社謹製の装備を駆使した近接格闘戦を主として戦う。作品の絶対原則である「ノーカラテ・ノーニンジャ」を体現するニンジャの一人である。

フロストバイト曰く「射撃戦に弱い」らしいが、そこらのサンシタニンジャならスリケンだけでも楽々屠れるどころか、狙撃特化のニンジャを返り討ちにするほどのワザマエを持ち、中にはこの情報の信憑性を疑うヘッズもいる。(実際フロストバイトは彼との射撃戦で勝っているのであくまで「フロストバイトを基準として」であると思われる。フジキドが射撃戦で活躍する度に自動的に「それを弱いと評したフロストバイト」の株が上がるオート・レベルアップメント=ジツな)


作中、ニンジャスレイヤー以外のニンジャの視点になることも多いが、彼らとニンジャスレイヤーでは同じ相手であろうとも戦闘描写がまるで違っており、改めてニンジャスレイヤーがいかに凄まじいカラテの持ち主であるか分かろうというもの。

しかし劇中では重傷や絶え間ない連戦による疲労困憊といった何らかのネックを抱えた状態で戦うことも多く、相手や状況によっては苦戦を強いられ、時には撤退や敗北を喫してしまうこともあるなど、決して無敵であるというわけではない(逆に言えば万全の状態の彼とかち合った際はお察しである)。


口喧嘩や挑発といった舌戦も異様に達者で、先に挑発されても相手の特徴や言動を的確に捉えて切れ味鋭くボロクソにしてやり込める様はヘッズの間ではドクゼツ・ジツバトウ・ジツアオリ・ジツと呼ばれ親しまれている。

実際挑発によってカラテに精細を欠いたために爆発四散したニンジャは多く、またあるエピソードでは「言葉の投げ合いもまたカラテ」と言及されており、これもまた彼の強力な武器の一つと言える。


一方でハッキングなどUNIXの技術は一切持ちあわせておらず、ニンジャ器用さによって強引にタイピング速度を速める程度。その分、ナンシー・リーなどハッキング技術の持ち主がカバーしている。


先述の通り多彩で強力なカラテ技をメインに戦うのだが、非常に数が多いため、ここでは代表的なヒサツ・ワザ(必殺技)や能力の紹介に留める。


代表的なヒサツ・ワザ

伝説の暗黒カラテ技。暗黒カラテの中では基本的なワザなのか、フジキド以外にも使用するニンジャは多い。しかし、フジキドのサマーソルトキックは並のニンジャ耐久力では一撃で首を吹き飛ばされるほどの致命的な破壊力を持ち、多くのサンシタ・ニンジャがこれで屠られた。


  • ポン・パンチ

腰を沈めた体勢からの踏み込みとともに突くジュー・ジツの技。

ニンジャスレイヤー以外にも使い手は多く、諸手で突くより高度で高威力な「ダブルポン・パンチ」も存在する。


  • メイアルーアジコンパッソ

「メイアルーア・ジ・コンパッソ」とも。実在するカポエイラの技だが、作中ではニンジャの暗黒カラテ技として成立したのが先で、中世になって南米へと伝播したとされる。サマーソルトキックと同じく使用者は多く、この技同士でカラテ応酬を繰り広げる事も。

逆立ちめいた姿勢から放たれる後ろ回し蹴りであり、ブリッジ回避からの反撃や回転の勢いを乗せた連続技など連携カラテ攻撃の要となる技として有名だが、力を十分に溜めて放てばこれ単体でもニンジャの首を切断殺するヒサツ・ワザとなる。


  • アラバマオトシ

テキサス独立戦争で暗躍したリアルニンジャ「デスフロムアバブ」が開発したとされる、ジュー・ジツの禁じ手。背後から相手をがっちりと羽交い締めにして垂直ジャンプし、ジャンプ頂点で頭が下に来るよう反転して真っ逆さまに落下、そのまま相手の頭部をパイルドライバーが如く地面に叩き付ける凶悪なワザ。

所謂「飯綱落とし」。

ちなみに、エンシェント・ウケミと呼ばれるワザを使えなければ地面に激突する際に落下ダメージで敵諸共死ぬ。


  • ドラゴン・クロウ・ツメ

ドラゴンニンジャ・クランに伝わる暗黒カラテの一つで、短い踏み込みから相手の心臓めがけてヤリめいた素手のチョップを突き出し、敵を貫くワザ。

フジキドはチョップ突きで敵の心臓を摘出して握り潰すという戦法を多用しており、この戦法の前半部分はおそらくこのワザであろうと推測されている。


  • ドラゴン・トビゲリ

ドラゴンニンジャ・クランに継承される伝説の暗黒カラテ技。溜め動作の後、完璧に均整のとれた蹴り姿勢で放たれる必殺の飛び蹴り。フジキドにとってはドラゴン・ゲンドーソーに賜ったカラテ技の中でも特別印象深いものと思われる描写があり、この技が決まると地の文やヘッズ達から「ドラゴン!」の合いの手が入る。

左右から同時にトビゲリを放って敵の肉体を捻じ切るものや、トライアングル・リープ(三角跳び)から派生する「トライアングル・ドラゴン・トビゲリ」などのバリエーションも存在する。


  • ツヨイ・スリケン

腰を落としてスリケンを構え、上半身に縄のような筋肉が浮き上がる程に渾身の力を込めた強力なスリケン投射。当初はナラク化した状態でなければ放てなかったが、フジキド自身の成長によって通常状態でも使えるようになった。

発展形に両手をクロスさせた状態からツヨイ・スリケンをDNA二重螺旋めいた軌道で2枚同時に放つ「ダブル・ツヨイ・スリケン」がある。さらに対ダークドメイン戦ではアンタイ・ウェポンに対抗すべくツヨイ・スリケン8枚同時投擲を披露している。


  • ヘルタツマキ

「百発のスリケンで倒せぬ相手だからといって、一発の力に頼ってはならぬ。一千発のスリケンを投げるのだ!」

高速回転状態から360度全方位に嵐の如く大量のスリケンを放つ技。某モーター大戦シリーズのMAP兵器のように多くの雑魚敵をまとめて一掃する際に用いられる。死角となる頭上が弱点。

当初は無作為にスリケンをばら撒いていたため周辺の味方や無関係の人間にも被害を及ぼす危険があったが、現在はフジキドの成長と変化によってニンジャ動体視力でしっかり狙いながら投げることで味方を巻き込むことは無くなった。

ちなみに上述の警句は「脳筋ゴリ押し」の意味ではなく「競うな!持ち味を活かせッッ!!」の意で「連射性能で勝負すると決めたならそれを極め抜け」という話である


  • チャドー呼吸

伝説の暗殺術チャドーの奥義の一つ。ヒサツ・ワザというか回復ワザ。他作品で例えるなら「ジョジョの奇妙な冒険」の波紋呼吸に近い。ザゼンを組んで「スゥーッ! ハァーッ!」と特殊な呼吸法を行うことでニンジャ回復力を活性化、自然治癒力を高めたり解毒を行う。しっかり行うことが出来れば、短時間で爆発四散寸前から戦線に即復帰できるほどの回復を行うことができる。

フジキドを数々の危機から救ってきたワザであり、ヘッズからはフジキドを劇中最強格のニンジャたらしめている大きな要因の一つと認識されている。実際彼にチャドー呼吸させる暇を許すのは本作の代表的なデス・ノボリの一つ。


  • タツマキケン

斜めに跳躍した後、きりもみ状に回転しながら両脚をカマのように振り、敵の首を刎ね飛ばす血も涙もない暗殺技。チャドーのワザの一つ。


  • アラシノケン

パンチの勢いで回転して力を溜め、軸足を蹴り払い、脇腹に拳、跳躍して肩に肘、側頭部に蹴りと、瞬間的に四度の超音速の打撃を加えるチャドー奥義。通常ヒットでも強力なワザだが、四撃合一の完全な形で決まった際には一発の奇妙な破裂音だけが響き渡り、叩きこまれたカラテ衝撃力が相互に衝突、内的爆発を生じて対象の体内をズタズタに破壊してしまう。

後に習得するサツキ・ジキツキと並びニンジャスレイヤーの切り札といえるワザなのだが、初撃を止められるとそれきりになってしまうので、手の内を知る相手からは対策されてしまう事が多いのが難点。

ロード・オブ・ザイバツ戦では最後の一撃として繰り出されクリーンヒット、ロードを行動不能に陥れた。


  • サツキ・ジキツキ

チャドーの奥義。その名の通り「サツキ」と「ジキツキ」の二つの技からなる奥義。

片腕でサツキを構え、逆の腕でジキ・ツキを構えることによりサツキで受けながらジキ・ツキを放つことができ、本来この2つの技はそれぞれが対となる技であった。

その性質はインターラプターらの使うザムラ・カラテの必殺ムーブであるカラダチからのタタミ・ケンに酷似しており、地の文でも言及がある。

    • ジキツキ

「直つ気」。弓を引くような溜めから全身のバネと踏み込みとともに神速の突きを放つチャドー奥義、ジキ・ツキ。

恐るべき威力を秘める反面、力を溜める隙の長さと高速ではあるが直線的な攻撃であるため使える状況は限られていたが、これは本来その弱点がサツキによって補われる事を前提としていたため。真のジキツキとは、サツキによって動きが止まった相手に向けて放たれるヒサツ・ワザだったのである。

    • サツキ

「殺気」。前に出した片腕の肘先を上向け、そして肘先を捩じって手の平を外側に向けた構えを取りチャドー呼吸を行い体内にカラテを蓄積、相手の攻撃をその腕で受ける瞬間にその捻りを解きカラテを開放することによりその攻撃を無効化するチャドーの秘奥義。アイアンヴァイスネザークイーンアロンダイトが従来より使用していたムテキ・アティテュードの一種ともされるが、それらに比べると遥かに持続時間が短い、「儚い」とも称される一瞬だけの切り返しを与えるワザである。

受けた直後、そのカラテが拡散する前に引き戻して構え直すことにより連続して使用することも可能。

経緯は未だ不明ながら何者かの手によってドラゴンドージョーから奪われ、失伝していたが、フジキドが謎のソーマト・リコール現象の果てにサツキのマキモノを見出したことで現代に復活した。


武器・装備

  • ドウグ社製巻き上げ機構付きフックロープ

ドウグ社最後の職人・サブロ老人によって製作された特別製フックロープ。いわゆる鉤縄に機械式巻き上げ機構がついたもの。美しい焼き色のグラデーションがつき、非常な強靭さを感じさせる金具を持つ。様々な場面で活躍しており、高所の登攀以外にも敵を捉えて攻撃など活用シーンは実際多い。


  • ドウグ社製ブレーサー

同じくサブロ老人によって製作された見事な質感の特別製ブレーサー(金属腕甲)。金属部分にしなやかで粘り強い特殊な合金を用いており、並のカタナは寄せ付けず、ヤワな武器ならば逆に破壊してしまうことすら可能。ちなみにブレーサーが何らかの致命的な攻撃を防ぐたびに実況タグ上でドウグ社のステマが合いの手めいて入るのが一つのお約束になっている。


  • 非人道武器マキビシ

いわゆる撒菱。湾曲した楔の塊で床に撒いて敵の足を破壊する強力な非人道武器である。ソウルや血液を媒介にほぼ無限に生成できるスリケンとは異なり、こちらは入手できる機会や手段が少なく、使用する場面も限られている。フジキドは主にドウグ社のサブロ老人に依頼して調達している。


  • 強化マルチタッパー

非常食用のスシや、現場で回収した遺留品など、様々なものを容れて持ち運ぶ容器。


  • オマモリ・タリスマン

ニンジャ装束の下、首から下げているお守り。自室から持ち出した家族写真が数枚入っているほか、小型の重要なアイテムを持ち運ぶ際にも使われる。


  • ニンジャ・ピル

薬草やマグロ粉末など様々なものを調合して作る丸薬で、解毒や気付け効果がある他、非常食代わりにもなる。フジキド自身はチャドー呼吸で解毒や回復を行うことができるため、大抵は他人に対して使うことが多い。時期は不明だが、ドラゴン・ゲンドーソーから製法を学んだ模様。

実際に忍者が使用していた携行食である『兵糧丸(飢渇丸とも)』がモデルと思われる。


  • アイアンオトメ

ニンジャスレイヤーが駆るヘルヒキャク社製の最新モデル大型インテリジェントモーターサイクル。排気量1200cc。高性能UNIXを搭載しており、搭乗せずとも転倒することなく自動操縦や遠隔操縦が可能な優れもの。起動時にはディスプレイに「大人女」の漢字が光り、合成音声による「ハローワールド。アイアンオトメです」のアイサツが入る。申し訳程度だがステルス機能付き。

元々はバジリスクが乗っていたものだったが、ニンジャスレイヤーに倒された後、なし崩し的に彼の愛車となった。

第三部の時点では、改造を繰り返したことで排気量が1330CCに増加しているが、あるニンジャに乗り逃げされ、結果的に彼の手元を離れることとなった。


  • 聖なるヌンチャク(ヌンチャク・オブ・デストラクション)

第二部で入手した、キョートのアンダーガイオンの地下深くのコフーン遺跡に安置されていたヌンチャク。史上最古のニンジャ=ヌンジャであるカツ・ワンソーの骨を鋳込んだインゴットからカジヤ・ニンジャ=サンダーフォージの手によって作られた「真の三神器」の一つ。ニンジャスレイヤーに宿るナラクニンジャのソウルに反応して赤黒の煙を噴出したり、柄に『忍』『殺』の炎文字が輝く。

真の力を解放することで、『モータルの怒り』と呼ばれるナラクのソウルの内に眠るニンジャに虐げられ、殺された人々の怒りのエネルギーを発現させる。

第二部最終章にキョジツテンカンホー・ジツに引っかかったことでロードに献上してしまい、失われた。

  • ヌンチャク

聖なるヌンチャクを失った後、第三部途中から使い始めた武器。何の変哲もないヌンチャクであり、戦いでよく壊れてしまうためその度に新しいものを用意する。

  • ドウグ社製ヌンチャク

第三部終盤、アガメムノンのデン・ジツに対抗するために作らせた特注のヌンチャク。ドリームランド埋立地の産業レリック鋼でできたボーが電撃を吸いこみ、フジ樹海に自生する変性した黒檀製の持ち手とナノカーボン製の鎖は逆に電気を遮り使い手を保護、打ち振るうことで捕らえた電撃を余所へ逃すという代物。


  • ドウグ社製IRCボウガン

第三部で登場した、IRCボルト(発信機のようなもの)を射出するドウグ社製の黒いボウガン。これによりハッキング能力の低いフジキドでもナンシー達の助けを借りることなく、敵の追跡やアジト捜索がある程度容易になった。


  • 暗黒非合法システム

第三部にて岡山県で再会したヤクザ天狗の残していった盗聴システムにインスパイアを受けて製作したと思われる盗聴・ネットワーク監視装置で、マッポ無線(警察無線)も傍受できる。暗黒非合法探偵として活動するようになったフジキドにとって重要な情報源の一つである。


上にしがみついて飛行する事はおろか、そのまま敵兵器に突撃するという狂気的所業を幾度も繰り返した曰く付きの代物。他にも離陸中のスペースシャトルや瀕死のニンジャにしがみつき乗り物とした事がある。


ナラクの力

フジキドの身に宿るナラクの力が解放されることにより顕れる、ニンジャスレイヤーのさらなる力。カラテが上昇し、スピードや体裁き、筋力が上昇する。

さらにフジキドの血を媒介として腕や手にナラクの力が『不浄の黒い炎』として現れ、これ自体が敵を焼き滅ぼす強力な武器となる他、金属化して身体を覆う装甲となり敵の攻撃を防御、切断された腕を焼き繋ぐ強力な治癒能力などを見せたこともある。ある意味、これこそがニンジャスレイヤーのユニーク・ジツとも言える。この能力はカトン・ジツの一種であり、その殺傷能力においては最強格ではないかと推測されている。

第三部の敵・アマクダリはこの現象を「ニンジャスレイヤー・アブノーマル・リアクション・アゲンスト・カラテ・アージェンシー」(ニンジャスレイヤーの危機的状況でカラテが飛躍的に上昇する現象)、略して「N.A.R.A.K.U」として認識している。

後述する「ナラク化」と「ナラク共鳴」の二つの方法で主に発揮される。


  • ナラク化

フジキドが内なるナラクに肉体の主導権を明け渡し、乗っ取られる形でその力を引き出した状態。ナラク・ニンジャの力が覚醒すると右目が三白眼のように大きく見開かれ、眼光がセンコ(線香)めいて鋭くなり、身体能力と戦闘能力が爆発的に向上する。

非常に強力だが、ナラクは殺忍のためならば無関係の人間やフジキド自身の仲間達をも巻き添えにすることも厭わない残虐かつ凶悪な意識であるため、フジキドも積極的に力を借りることは避けている。

ナラクの意識が全面的に前に出ていると、さらに両目が大きく見開かれるようになり、メンポが禍々しい牙の形に変形する。

第一部最終決戦時にナラクとフジキドがある種の和解を果たしたことにより、フジキドとナラクの意識が両立した状態でナラク化を行う能力を獲得。お互いが臨機応変に肉体をコントロールし、同調率の意図的なコントロールが可能になった。

この状態ではフジキドとナラクの精神が「高速回転するトモエ・パターンめいた神秘的共振状態」となって融合しており、いわば第三の人格とも呼べる『ニンジャスレイヤー』の意識が形成されているような状態となっている。


  • ナラク共鳴

第二部のナラク復活後に身につけた能力。それまでの暴走状態とも言えるナラク化とは異なり、フジキドが自らの意思を保ったままナラクの意志と共鳴し、ナラク・ニンジャの力を覚醒させた状態。フジキドの制御下でナラク化と同等の強大な戦闘能力で戦うことができるようになるが、共鳴切断後はナラクの意志が強制的に一時休眠状態になるため、連続使用は不可能となっている。

この状態では、フジキドの瞳は収縮せずに赤い光を宿した状態となる。また、ナラクの意識がフジキドのニューロンに融けあってしまうため、ナラクと会話ができなくなる。

第二部最終決戦からはフジキドとナラクの結びつきがより強くなり、共鳴時のフジキドの口調がナラクそのものになってしまった。ニューロンがナラクの邪悪意思によりさらされるようになったが、フジキドは研ぎ澄ませた自らのカラテと精神力とチャドーによって抑え込んでいる。


  • ナラク合一

第三部のある事件を契機に修行をしたフジキドは、ナラクのソウルとより深く合一を果たした。

これにより、従来よりもより容易にナラクの能力を引き出すことが可能となった。

しかし深い合一と引き換えにより強くナラクの邪悪な意識に晒されることにもなり、ナラクとの結びつきが強くなり過ぎた際にはチャドー呼吸によって結びつきを一旦解し、練り直す必要がある。

瞳の虹彩が通常時においても赤いままとなり、戦闘時にはソウルの昂ぶりで瞳が赤黒く発光するようになった。また、あるエピソード以降は片方の瞳が永遠に発光する状態へと変化してしまった。


関連イラスト

ニンジャ 殺すべし 慈悲は無いニンジャが出て殺す

NJSLYRイチロー・モリタ


余談

フジキドの人生とニンジャスレイヤーの物語については

クレヨンしんちゃんでいえば、しんのすけみさえニンジャに殺され、自らも重傷を負ったひろしが、ニンジャとして生まれ変わってすべてのニンジャに復讐をしていくお話と思ってください。

公式から語られている。

ひまわりは?というツッコミはあえてしないでおこう)


…この時、フジキド役の森川智之が本当に野原ひろしとして藤原啓治の代役を務める事になるとは誰も思いもしなかったのであった。

そして藤原はついにひろし役に復帰する事なく、事実上降板したまま2020年4月に死去。代役であった森川は本当の意味でひろしを務める事となった。


ある意味、本当にひろしがニンジャスレイヤーになってしまったのである


凍京NECROSUICIDEMISSION

クロスオーバーイベントにて登場し報酬と交換が可能。

シナリオ面ではソウカイヤ崩壊後であったためラオモトの復活に困惑していた。

自分が、メタフィクション…つまり創作の世界の人間であることにショックを受けたが大十字九郎の助言を受け「偽物だろうと本物だろうと、自分はニンジャスレイヤーであり、ニンジャスレイヤーであるならばニンジャ殺すべし」と奮起、現地人たちと協力し再びラオモトと戦うことになる。(ラオモトもラオモトでデモンベイン等コラボキャラ達と互角に撃ち合う化け物さ加減を見せつけ、そんなラオモトにソロで勝った原作ニンジャスレイヤーの実力を証明した)


関連タグ

ニンジャスレイヤー ニンジャ

ナラク・ニンジャ

野原ひろし…「埼玉に住むサラリーマン」という事で公式に比喩されただけだったのだが、森川智之藤原啓治からひろし役を引き継いだことで、まさかの中の人繋がり

スコーピオン(モータルコンバット)…妻子持ちだったが妻子を殺された、炎使い、復讐者、似たような武器を使う、など共通点多数。

黒崎一心…演者が同じで父親、妻がcv:大原さやかという共通点を持っている。


ゴーマ・ローザリア:令和のスーパー戦隊シリーズの一つにおける敵幹部で、漫画版のニンスレデザイナー繋がりの事実上のパロディキャラ。初期案ではデザイナーに「ニンジャの怪ジーム描いてフジキドみたいな」(原文ママ)とリクエストされていた。


リンク先ネタバレ注意な→サツバツナイト

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