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「分かるか?ゼロ…お前一人ではもうどうにもならんことを…バイル様はお前なぞすでに敵ではないと考えているのだ。


 お前もすぐに気づくはずだ、世界はバイル様の物だという事に…もはや…一人の力では世界は変えられない…


 正義など…物語の中くらいにしか存在しないという事をな…。」


CV:三宅健太


「往くぞ、ラグナロク作戦を開始する。」


(pixiv上では「クラフト ロックマンゼロ」での検索を推奨。)


概要

ロックマンゼロ4にてゼロの敵となるアインヘルヤル八闘士の隊長。(ちなみに「八」闘士とあるが、彼は別枠扱いなので実は総勢九名である。)

筋肉質中年男性型の容姿で、眉間の傷跡がこれまで彼の潜り抜けてきた死線の数を物語る、歴戦の傭兵レプリロイドである。


ドクターバイルの指示の下、地球上からネオ・アルカディア以外の場所の自然環境を一掃することによる「バイルに支配された領域」以外の「生存可能領域」の根絶を目的とした「ラグナロク作戦」を推し進めており、現在の地球上で最も自然豊かなエリア・ゼロの破壊を目論んでいる。

戦闘時以外はマント姿で、性格も常に冷静沈着、クセの強い(特に)部下達を従えているだけあり威厳も確かなものである。(が、実は隊長の座を奪い取ろうとしている奴もいたりする。)


過去に戦場で襲われていたネージュを助けた事があり、それからネージュを気に掛けるようになる。彼女のインタビューにも応じ、親密な関係があったと思われる。


ゲーム中盤、ネオ・アルカディアから脱走した民間人の集落を襲撃した際にゼロと一戦交え、その心の底に迷いが見えるということを指摘されるも、一瞬の隙をついてネージュを連れ去ってしまう。

その後、エリア・ゼロの人間達の頼みに応じてネージュを救出しに来たゼロの前にクラフトが現れ、そもそも実は彼がラグナロク作戦に参加した目的自体、ネオ・アルカディアの外側の一切合切を滅ぼしてしまおうとするバイルの強硬策から、ネージュの命を守るためであったことが明かされる(つまりネージュを拉致したのも、彼にとっては「保護」のつもりだったのであり、実際手荒な真似に及ぶようなことは無かった模様)。そしてこの地球で生き残っていくためには、最早この世界の絶対的な支配者と化したバイルに従う以外の道は無いのだと語る。


しかしネージュが不意を突いて目眩ましを放つことでゼロ共々逃げていってしまい、その際に彼女が叫んだ「誰かに支配されて死んだように生きるくらいなら、今を精一杯生き抜いて、思いっきり笑って死ぬ方を選ぶ」という言葉に胸を打たれたクラフトは、やがて自分の行いを見つめ直すようになる。


そしてゲーム終盤、ラグナロク作戦が最終段階まで進んだ所で、バイルから完全に離反。人工衛星砲台ラグナロク(要するにコレみたいなモノと考えてもらえれば差し支えない)を制圧し、元々エリア・ゼロへの攻撃のためにチャージしていたラグナロクのビーム砲を、バイルのいるネオ・アルカディアのド真ん中へと――大量の民間人を巻き込むことすらお構いなしに――撃ち込む。

(……恐らく、この時の犠牲者の数は「二つの大規模組織を全面衝突させて潰し合わせる」「地球丸ごとウイルスで覆いつくして大災害を巻き起こす」のコンボをやらかした「彼」の所業に次ぐレベルだったのではないだろうか……。)


続け様に第二射の準備を始めた頃合いにゼロがラグナロク制御室へと乗り込んできたその時、最早二人の激突は避けられなかった……。


「ゼロ…何をしに来た?」

「これ以上ラグナロクは撃たせん…!」

「お前達はバイルを倒すのが目的だったんだろう…?今、ラグナロクが2発目のチャージを開始した。これで世界は…人間たちは変われるはずだ。」

「…こんなやり方をネージュが望んでいたと思っているのか?」

「…分かっている…俺のやっている事はバイルと何ら変わらんとな。だが…俺はイレギュラーと呼ばれようと構わない…!誰かが道を誤った人間たちを裁かねばならないんだ!」


END OF THE WORLD


……戦いの果て、彼の暴走はゼロの手で止められるも、それでも彼は「何もしようとしない人間、レプリロイドを恐れる人間、全てを支配しようとする人間、そんな人間達のためにレプリロイド達が絶えず戦い続け、荒れ果てていくこの世界の中で、一体何を信じれば良かったと言うのか、自分には全くわからない」という絶望を吐露する。

ゼロはただ「自分はとの約束を守るために、友が信じた人間の存在を信じ続けるだけだ」と答え、その言葉によってクラフトは、自分が愛していたはずのネージュの言葉すら信じてやることができなかったという過ちにようやく気付いたのだった。


「俺のボディは…このまま…ここに棄てて行ってくれ…オレには、もう…ネージュに会わせる顔など…ない…これ以上…彼女を…苦しませたくない…。」


「ゼロ…人間を…レプリロイドを…世界を、ネージュを…たの…む…………。」


結局、ゼロから受けたダメージが致命傷に至っていたクラフトは、自分が巻き起こした大惨事への懺悔、そしてネージュへの想いを告げ、そのままゼロに看取られ息を引き取った……。




…………だが、彼が全てを捨てる覚悟でラグナロクを撃ち込み、抹殺したはずのドクターバイルは…………。




戦闘時

戦闘開始時にマントを脱ぎ捨て、多目的可変兵器である「コンバインアーム」を駆使して戦う。

大型のナイフやミサイルランチャー、レーザーキャノンなどに変形し、遠近両面に置いて隙の無い攻撃をする。短距離だけ無敵になる特殊回避などを行い、高い戦闘能力を持つ。


…………ぶっちゃけた話、強い。マジで強い。 本 当 に 滅 茶 苦 茶 強 い 。 

「シナリオ設定上は相当な実力者のはずなのにゲーム的にはめっちゃ微妙」みたいな調整ミスのせいでネタキャラ扱いが定着してしまったり、逆に「シナリオ上は使い捨ての凡ボスなのにゲーム的には初見殺しが酷くて手強い」というこれまた何とも言い難い調整のせいでプレイヤー達から恐れ慄かれてしまったりする例はままあるが(特にこの人この鳥主従関係逆転っぷりとか……)、クラフトはシナリオ的にも大立ち回りを演じる最重要人物の一人、ゲーム的にも全く申し分無く強いという、完全にガチ強敵の激アツライバルキャラである。


主に強い理由が


・行動テンポが非常に速い。とにかく戦闘展開がスピーディで、クラフトの行動パターンを覚えないと次々と技を叩き込まれて瞬殺されること請け合い。


・戦闘場所が狭い。完全に一画面分しか横幅が無いので、相対的にクラフトの攻撃が空間を占有する密度が高い。おまけに両端に壁も無いので、壁蹴りによる逃げも不可能。(まぁ元々ゼロ4自体、壁の上部に張り付いてやり過ごすチキン戦法を咎めるような攻撃を持つボスが全体的に多いが。)


・上二つが合わさった結果、クラフトが技を一つ出す度に毎回適切な対処をとることをひっきりなしに要求され続けるため、初見殺しっぷりが壮絶に酷いが、パターンを覚えても対応操作が非常に忙しく、単なる初見殺しに終わらない強さがある。


・更に体力ゲージが三本で高耐久な上に無属性なので「弱点属性攻撃による大ダメージ連打でゴリ押し」という倒し方が成立させられない。(ゼロ4はコイツも強敵なのだが、あっちは弱点持ちで体力ゲージ二本という都合上、サブタンクなども活用すれば十分ゴリ押し勝ちが成立する。)


……といった具合。ホンマ勘弁してくださいと泣いたプレイヤーも多かったことだろう。


しかし彼の強さは「徹底的に純粋な実力勝負」に持ち込む造りであり、コイツの系統のような「攻撃チャンスが物理的に少ないせいで必然的に長期戦になる」という「強いって言うよりしんどい」ようなボスとは一線を画していると言える。

このため、アクションゲーマーからのボス敵としての評価はむしろ高い。

めっちゃ手強い彼もコレぐらいスムーズに倒せるようになれば、貴方は紛れもなく伝説の特A級ハンターだ!!


そして何より、シリーズの元祖からして「生まれ持った単一の特殊能力を奮って戦う」という戦い方をするボスキャラが大半を占める中で、「特殊能力を一切持たず、後付けの爆弾、レーザー、ミサイル、ナイフといった各種武装をフル活用して、長い戦いの中で磨き続けてきたであろう、純粋な技術だけを駆使して戦う」という彼の生き様と見事に合致した戦法は、非常に渋くてカッコ良い。二戦目で追加される必殺技が全武装一斉解放による掃射なのもカッコ良い。(実は内容まで含めて技の名前がまんまこの人の必殺技だったりするけど。

イケメン主人公と対峙した歴戦のオッサン傭兵」とかそら強いはずだわ……。

(もっともそのイケメンもキャリア百年越えの超ベテランなのだが)


「いやもう、お前こそライブメタルモデルKとかに転生しろよ」という声も。


ドラマCDではネージュ救出時やラグナロク制御室での決戦の場面をボイス付きで聞くことができる。特に後者はゼロとの対話に新たな書き加えがされており、展開が一層ムネアツなものへと変貌しているので、ロクゼロファンは絶対に聞くべき。



台詞

手短に済ませよう。(初戦闘時、人間の集落にて。上記の通りの超強敵なので本当に手短に済まされたプレイヤーは数知れず。お前この時はまだ迷ってるはずじゃなかったのかよ……。)


近過ぎだっ!(ゼロとの距離が近い時に繰り出すナイフ攻撃の台詞。あまりにも的確にブッ刺してくるので、全く向こうの仰る通りであり、攻撃ボイスの中でも特に印象に残りやすい。「祭りだ」や「杉田」にも聞こえる)


強い・・・っ!(初戦闘時に負けた際の台詞。「お前の方がよっぽど強かったわ!」とツッコんだプレイヤーも多かったことだろう……。)


始めるか・・・。(ラグナロク制御室での戦闘開始時。同士の最後の戦いである。)


今度こそ・・・終わりだ!!(二戦目限定の最大必殺技の台詞。実は技名、内容共に完全にコレ


これが・・・「英雄」の・・・チカラ・・・ッ!!(制御室での戦闘に負けた際の台詞。上記の通り、一応必殺技が増えてたりはするが基本は初戦とほぼ一緒なので、多少は楽に戦えるようになっているはずである。まぁ相変わらずめっちゃ強いことは強いけど。


ロックマンXDiVE

本人は未実装だが、フォースアーマーの実装と同時に限定武器であり彼のコンバインアームを元にした武器である「アインクラフト」が実装された。

が、武器の性能が凄まじい壊れレベルとなっており、同じランチャーである雷神太鼓やサウザランチャーが霞んで見えるほどの超高性能であった。


具体的に言うなれば超射程の地形貫通レーザーとそれが命中するとただでさえ地形を貫通する弾がホーミングして目標を逃がさずに追撃することが可能であった。


同じく長射程の地形貫通持ちかつランチャーが得意武器である寵夜のロールがこれを持つことにより相手を一方的になぶり殺す事が可能となり、ただでさえ壊れていた対戦環境の崩壊がさらに加速した。


この超高性能は実装当時のランキング戦のステージがゼロ4よりさらに未来のZXAの浮遊遺跡だったこともあり、ある意味では原作再現とも言えるが…


余談

ロックマンシリーズでイレギュラー化せずに明確に人間を殺した初のレプリロイドである。

エックスを開発したライト博士は「悩む」という機能をつけるがそれがエックスが人間に危害を加える危険性を危険視しており自分の生きている間に機動させなかった。

クラフトは遠い未来に悩みぬいた末にライト博士が危惧した事を行ってしまった。


ロックマンゼクスでは影も形もない彼だが、実は3作目にクラフトのライブメタルを用いて変身するキャラを主役に据えたものが構想されていたとのこと。


関連タグ

ロックマンゼロ アインヘルヤル八闘士 ドクターバイル

ネージュ

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