ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

断ち切られし絆

たちきられしきずな

『断ち切られし絆』とは、ソーシャルゲーム『きららファンタジア』のメインクエスト第2部の題名である。
目次 [非表示]

概要

断ち切られし絆とは、2020年12月5日の『きららファンタジア3RD ANNIVERSARY FES』で発表され、12月10日に配信されたメインクエスト第2部である。

また、第2部は最初からフルボイスで実装されている。


2章に第2部OPムービーが実装された(2章をクリアする必要がある)。アニメーション制作は第1部と同じくA-1 Picturesで、第2部のキャラクターデザインは奥田陽介氏が担当しているので、2017年秋アニメブレンド・Sスタッフとはほとんど関わっている。

3章に新機能「アビリティツリー」が実装され、それ以前の2章までにも特定のクエストでことわりの実を落とすようになった。


あらすじ

この世界は欺瞞に満ちている……。

それを、私たちの手で正すんだ。


きららとクリエメイトの活躍で女神ソラは救われた。

彼女たちは、平和になったエトワリアで楽しい日々を過ごしていた。


───しかし世界に再び危機が訪れる。


突如現れた、謎の魔物ウツカイ

彼らを操る敵の名はリアリスト

目的は聖典の破壊。

エトワリアに、新たなる魔の手が忍び寄る。


時を同じくして、きららたちの前にあらわれた謎の少女・うつつ

彼女の故郷の手がかりを求めて、きららとランプは再び旅に出る。


私なんて、きっと虫けらみたいなものよ。

存在が小さすぎて、誰の記憶にもないんだ……。


果たしてうつつは何者なのか。

リアリストたちとの戦いの先に待ち受ける真実とは。

そして、少女達は新たな脅威からエトワリアを救えるのか───


───どんなに離れていても、なにがあっても、

わたしたちの絆は絶対になくならないよ。


(きららファンタジア 公式サイトより)


登場人物

きららファンタジアのキャラクター一覧の記事を参照。


各章リスト

(※1)但し、『こみっくがーるず』から萌田薫子編沢まゆが登場している。

(※2)期間限定のイベントではあるが、後にサービス終了まで復刻、イラストレージョンズ4巻の振り返り企画に含まれているため記載する。


問題点

『断ち切られし絆』のストーリー内容は、壮絶な展開も多い重厚なストーリーや、第2部の敵対組織「リアリスト」の暗躍など、非常に重い展開が特徴になっている。


また、第2部に登場するきらら作品も、

と人気作品が目白押しであり、上記のきらら作品のキャラがどのようにして「リアリスト」や「ウツカイ」と関わっていくのかということで注目されていた。


しかし、本作のコンセプト「かわいい日常と、はるかな冒険と。」を否定するような、あまりにも壮絶な展開が多いシリアスな展開と、「リアリスト」のきらら作品のキャラに対する酷い扱いと「ランプ」の人間性の問題、「混沌の使者」の勝ち逃げについては、多くのファンにとっては大きな不満点になっていた。第2部で出来てしまった不満を引きずってしまった結果、本作のプレイヤー人数が減ってしまい、後に本作に待ち受ける結末の原因の一つになってしまう事態になってしまった。


リアリスト』への批判

クリエメイトに対する仕打ち

前述したように、壮絶な展開が多い重厚なストーリーが繰り広げられる話になっているのだが、そもそもきららファンタジアに参戦しているきらら作品は基本的に、展開がふんわりとしていた作品(ただし『がっこうぐらし!』『RPG不動産』などのようにシリアス要素を持っている作品も少なくない)であり、原作にシリアス要素があまりない作品で、「リアリスト」によって酷い扱いを受けられてしまうという点は多くのファンにとっても不満を抱くようになった。

特に3章のキサラギと5章のココアが、「リアリスト」によって絆を断ち切られる、リアリストの行動などが原因で絶望するなど、あまりにも壮絶な展開が多かったということもあり、ファンを中心に批判的な意見が若干多く存在していた(※1)、流石に問題があったのか、それ以降の『けいおん!』や『萌田薫子』はパスを切られる描写はカットされ、絶望する展開もキサラギやココア程露骨ではなかった。


また、「リアリスト」の過去も、外伝『リアリストたちの未来』で少しずつ判明されたものの、それが開催されるまでは、「リアリスト」の過去はあまり判明されなかったこともあり、その上で、「リアリスト」の殆どは、「私たちが苦しんだから相手も苦しむ」という主張をするということもあり、その点で問題視するファンも多かった。


【捕捉】

※1:ただし本作は基本的にシリアス要素こそはあまりないが、チノだけはキャラ背景がかなり暗く設定されたシリアス要素満載であり、ココアの出会いと生活で徐々に成長するキャラである(本来の主人公こそはココアだが、真の主人公はチノである)。第2部はチノをメインとしており、ココアを助けるために行動したり、似た境遇を持つうつつを共感したりとしているため、テーマ的に噛み合っていないわけではない。


キャラクターデザイン

全体的に安定していた第1部と味方側のうつつとメディアのデザインと違い、「リアリスト」のデザインは全員が未成年にもかかわらず、全体的に巨乳のセクシー路線で、更にアクが強すぎると世界観に合っていないため、賛否が多く、魅力を感じづらい。

概ね「スズラン」「ロベリア」「ウツカイ」はイメージに合っていると好評の声が多く、逆に「ハイプリス(※1)」「サンストーン」「リコリス」「ダチュラ」は不評の声が多い。

不評の中で特にサンストーンはきららの妹であるにもかかわらず、キャラクターデザインはきららのキャラデザを務めた蒼樹うめ氏ではなくはりかも氏。しかも露出度の高い衣装で、褐色肌、二色毛の特徴から、きららとは姉妹と言われても全く似ておらず、なおさら問題点として挙げられることが多い。ハイプリスのデザインはランプマッチと同じく黒田bb氏が担当している以上、蒼樹うめ氏にデザインしてほしかったと意見が多かった(※2)。万が一蒼樹うめ氏の多忙によって担当できなくても、せめてきららを意識したデザインにできなかったのだろうか…(イラストレーションズ3巻でサンストーンの進化後イラストの設定画に背中の星飾りときららの髪飾りをリスペクトしているが、申し訳程度である)。そもそもはりかも氏と蒼樹うめ氏の絵柄とスタンスは全く違うので、明らかな人選ミスが否めない。


ただし、キャラクターデザイン自体は全員決して悪いと言う訳ではなく、批判点の理由が「巨乳やセクシーさをほぼ同一化」「世界観に見合わないデザイン」になってしまったことだろう。こればかりは発注側の方が問題だったといえる。

ちなみに前章の七賢者では、巨乳やセクシーだけでなく、その他の特徴もしっかりと作り込んでいるため、愛着深いデザインになっていた。


【捕捉】

※1:ハイプリスはリアリスト時の衣装と女神候補生の衣装の2つあり、不評なのは前者。ハイプリスの由来である「神官=ハイプリースト」を意味しているにもかかわらず、デザインが清潔ではなく、痴女レベルなので問題視されやすい(前章のセサミも痴女だが、こちらは大人で良い意味でネタ扱いされていたから問題にはならなかった)。後者はまともな衣装なため、比較的評価されている。


※2:ハイプリスとサンストーンの関係はきららとランプの関係と共通しているため。実際、第2部外伝の後日談でサンストーンはこの関係性について言及している。


総評

本作のシナリオは、壮絶な展開の多さに加えて、「リアリスト」の悪逆非道の限りを尽す様な傍若無人さや冷酷非情な行動、なかなか判明されない過去、「リアリスト」によって酷い扱いを受けられてしまうきらら作品のキャラが目立ち、アクの強すぎるキャラクターデザインの結果、一部のファンにとっては賛否両論になってしまった(※1)。


その後、前述したように、外伝『リアリストたちの未来』で、「リアリスト」の過去が少しずつ判明されたのだが、あれだけきらら作品のキャラに対して酷い扱いをした「リアリスト」が、「リアリスト」のリアライフの被害に遭ったきらら作品のキャラ()ではなく、ソラによって改心される展開や、ハイプリスサンストーンエニシダがプレイアブル化したという点については批判の意見が多かった。

うつつと並んで物語の主要人物で外伝でも主役を務めたハイプリスとサンストーンはともかく、エニシダに関してはただの敵役でしかなく、2つのイベントも大した役でもないにもかかわらずプレイアブル化したり、ラスボスBGMを差し置いて専用BGMを貰ったりと過度な優遇扱いをしていることから、公式から贔屓されていると批判が多い。

特に「リアリスト」のプレイアブル化については、あれだけきらら作品のキャラに対して酷い扱いをした「リアリスト」(※2)が、今後のイベントで他のきらら作品のキャラと絡んでしまう可能性もあるのではと懸念を抱いた人も多かった(※3)。

それ以外にも、お互い信頼関係が厚いハイプリスとサンストーンが出会った経緯なども描かれていなかったこともあり、説明不足が目立ってしまっている。それに加えて、同じ日に『ぼっち・ざ・ろっく!』の参戦イベントである『ぼっち・ざ・路上ライブツアー』も開催されていた(しかも、そのイベントでは(出番は少ないが)エニシダも登場している)ということもあり、「なぜ同時実装する必要があるのか」などの疑問の声も多かった。

挙句の果てには、『リアリストたちの未来』の開催から1週間後には、本作のサービス終了が発表されてしまい、前述の3人を除いた「未実装に終わってしまっている。


なお、第1部ではOPで登場した登場していたのだが、その一方で、第2部では、(本作のオリジナルキャラのみで展開される話も存在していたためなのか)「キルミーベイベー」「ブレンド・S」「スロウスタート」「ゆるキャン△」が第2部に登場しなかった(特にブレンド・Sは、第2部のOPはA-1 Picturesが担当、キャラクターデザインの奥田陽介氏が担当と共通している部分が多い)。しかし、第2部の「リアリスト」のきららキャラに対する酷い扱いが多い話が目立ったということもあり、「参戦予定の作品の作者が(第2部のシナリオの酷さもあって)NGを出した可能性もあるのでは?」という推測をしているファンも存在しており、特にゆるキャン△は「キャンプ漫画のほのぼのとした展開でシリアス要素皆無」「ダブル主人公で、ゲーム上は志摩リンがメイン扱いだが、彼女は一人でキャンプを好むタイプとリアライフとの相性の悪さ」「リンと恵那野外活動サークルに入部する展開はなく、進級後に新キャラである新入部員が入部すると、あくまでキャンプ仲間の関係であって、絆を重視した作品ではない」など第2部のテーマと致命的に合っておらず、「まちカドまぞく」「ご注文はうさぎですか?」「けいおん!」と同じ人気作もあってか、シナリオ重視ではなく、『宣伝目的の客寄せパンダと批判されることが多い(※4)(※5)。


きらら作品のキャラに酷い扱いは正にヘイト創作』『原作レイプ当然で、批判されるのは同然である。コミカライズ版でもカルダモンが直樹美紀に対して理不尽な攻撃をするコマに批判があるほどである(※6)。


ただ外伝を見れば分かる通り、過去の悲惨な過去(それぞれの記事を参照)やナイトメアウツカイの負の感情の増幅、後述の混沌の使者も関わるため、「リアリスト」もまた人生に振り回された被害者なのは間違いない(とはいえ何もしていないきらら作品のキャラにとっては最も被害者だが)。

そもそも「リアリスト」は立場的に言えば『悪役』であるため、シナリオ的には『憎しみ役』は必要不可欠なのだ。

更にシナリオ全体を深く読み解けばわかるが、リアリスト側が全部悪いとは言い切れず、神殿側にも問題があったことが判明しているため、その点も留意すべきである(※7)。


【捕捉】

※1:そのせいで、一部のファンの中には、「リアリスト」に対して愛情持って接していそうな作者はロベリアのキャラデザインを担当した琴慈氏だけという声も出ていた。

ちなみに、琴慈氏は、ロベリアに関係したツイートをすることが多く、初登場となった2021年9月に際には、「他人の不幸は蜜の味なロベリアさんがあんハピ♪の面々見たらどう思うのかな」というツイートをしたり、「リアリストたちの未来」が開催されていた2022年10月のツイートで幸せになってというツイートをしたり、2024年1月のツイートでは、ロベリアの初期デザインを公開したりと、ロベリアに対して愛情持って接しているようなツイートをすることが多かった)。


※2:但し、スズランロベリアダチュラのように、実はきららキャラに対して酷い扱いをしていない(両者共にメインとして登場した第4章でカルダモンとは関係があるが、カルダモンは本作オリジナルキャラである)「リアリスト」も一応存在しているということも追記しておく。特にスズランとロベリアは前述したように、キャラクターデザインもイメージに合っていると好評の声が多かったため、この二人に対する批判的な意見は他の「リアリスト」と比べると少ない。

特にロベリアについては、他の「リアリスト」と比べると、ハイプリス様一途、スズランとの微妙な関係性などもあって、一部のファンの中にはいいキャラだという意見も存在し、プレイアブル化してほしかったという意見も存在していた。


※3:外伝以降では光墜ちして反省や罪悪感を感じているため、そこまで問題ではない。第1部でもソラを救うために、手段を選ばずオーダーを何度も使用し世界を危機に陥ったアルシーヴも罪悪感を感じている。


※4:『ゆるキャン△』は第2部のテーマと全く噛み合っていないが、残りの3作品はそこまで噛み合っていないわけではない。

作品自体はそこまでシリアス要素はないが、主人公・一之瀬花名は中学浪人をしており、友達3人と友達になる。しかし、浪人について話したら関係が変わってしまうのを恐れ、中々打ち明けることができなかった。オーダーが解除されて元の世界に戻ればエトワリアの出来事も消えるので、リアリストによって浪人設定をバラされる展開もできたはずである。ちなみにこの設定は8巻でとあるキャラの登場で運命が変わることになったが、登場がそれ以前なら別に問題はない(これは第1部8章で披露する事がなかった千矢ある能力もいえる)。

スラップスティックコメディでシリアス要素こそはあまりないが、同時にきらら作品で数少ない主人公・桜ノ宮苺香ディーノ恋愛漫画でもあるため、他のきらら作品にはできない「愛の物語」として作れると思われる。

学園バイオレンスコメディでシリアス要素は皆無。だが、本作はきらら作品の中で内容がぶっ飛んでいる。この作品に関してシリアスではなく思いっきりギャグとして描写するならウケたと思われる。ちなみにコミカライズ版でやすなはシュガーとソルトにボコボコにされているが、ギャグマンガかつお約束キャラなので批判はされず、むしろ好評であった。


※5:なお、本作の第2部に参戦したきらら作品でも、シリアス要素を持っている『まちカドまぞく』や、前述のキャラ背景が暗く設定されたキャラが存在している『ご注文はうさぎですか?』を除いても、例えば『けいおん!』では、アニメ版第1期第11話で秋山澪田井中律がとある理由で喧嘩をしてしまうという(なお、アニメオリジナルのシリアスな展開になった澪と律の喧嘩は、一部のファンにとっては神回と評価している人もいれば、澪と律の喧嘩はあまりにもギスギスしているということで否定的な意見を持っているファンも存在しているため、やはり賛否両論になっている)シリアスな展開がある作品も存在している。


※6:一応このシーンに関しては4巻カバー下でシュガーとセサミは苦言を呈し、カルダモンも「美紀と戦った時正直やりすぎたかもとは思った」とフォローはされている。


※7:エトワリアに住む住民は神殿や聖典を頼って暮らしているが、あまりの依存さにうつつは危機感を感じていた。実際、真実の手達のほとんどが神殿や聖典から見捨てられており、決して綺麗事ばかりではない事が判明。聖典に執着するこの世界に対する恨みや疑念は強い(真実の手達の過去が明らかになった際は、七賢者達は同情や共感を示している)。混沌の使者に唆されたとはいえ両親や親友の死で世界の在り方に疑問を持ったハイプリスはリアリストを立ち上げて「聖典の破壊」する目的としていたが、それは真実の手達のような不幸な人を出したくないとの行動だった。

しかし「聖典の破壊」は流石に極端過ぎる為に、外伝ではハイプリスは「あのやり方では救うことはできなかった」と語っている。やり方は間違えていたが世界を平和にしたかったのは正真正銘本物であり、メディアからは「その志は立派」と評価している。

更にうつつは「神殿に逆らった人はどうなるのか?」と不安に思った事があるが、実例がないため詳しい詳細は不明だが、捕まったハイプリスは「幽閉」や「処刑」と考えていた。女神ソラの寛大さと辺境での貢献によって罪は軽くなったが、もしハイプリスの言う通り幽閉や処刑された場合、反逆者を弾圧する管理社会と言わざるを得ないだろう。


ランプ』への批判

メインキャラクターとして必要性のなさ

聖典を憎むリアリストをどう救えばいいのかわからないと思い悩んでいたが、8章でサンストーンに捕まった挙句、その裏できらら達が真実の手達を倒してしまったり(一応ロベリア戦では参加している)、最終章でハイプリスに対して「誰だって正しくて、誰だって間違っている」「正解のない世の中で、少しでも前に進むために」「そのために聖典があるんですよ?」の台詞や「そんなこともわからないあなたに、負ける気はしないです」と明確にハイプリスを見下す言動には、ファンから批判や落胆する人も多かった。

(当時は過去が明らかになってなかったとはいえ、5章でスイセンが「空腹時に聖典を見せられて殺意を抱いたり」、6章のエニシダが「聖典にまつわる音楽が賞賛し、誰も認めてくれなかった自身の呪われた歌を認めてほしかった」と言っているのにも拘らず、この答えである)


リアリスト達は本当に世界の在り方に苦しんでいる上に、外伝を見れば分かるが聖典があっても必ずしもいい方向に進むとは限らない。実際ダチュラとリコリスの回想は聖典によって苦しんでおり、ダチュラは「毒の体を持つ自分に聖典を読んで更に孤独感を増したり」、リコリスは「母親が病弱でクリエを得られない体質で、母親を助ける為に聖典を読もうとするも、内容を読めずに母親が死亡してしまう」とむしろ聖典のせいで状況が悪化している始末である。それを知っていたハイプリスもランプの主張には聞き入れず、外伝を見ればわかるがランプの主張は的外れでしかなく、自分の思想を押し付ける形になっているのが否めない。確かに聖典は世界に欠かせない大切な物だが、それ以外の物を全く見えていなかったのが問題である。

外伝ではランプはほとんど登場せず(後日談で出る程度)、真実の手達の過去が判明する場面や光落ちさせたのは、「ハイプリス」「サンストーン」「住良木うつつ」「メディア」の4人で、ランプは一切関わらず、彼女の扱いを全く活かせていない。しかも真実の手達が光落ちした要因はリコリス以外は聖典ではない(しかもリコリスはメディアによって「あなたのような方でも理解できる聖典を作り出してみせると誓います!」と言ったりと、今後聖典を作れる可能性があるランプを止めを刺してしまった)。

そもそもハイプリスが改心した要因は「洗脳状態から解放された事」と「うつつの絶望的な状況ながらも、決して足を止めることをやめなかった」からであり、ランプは一切関係なく、ハイプリス側もランプを言及することもない。後日談でランプがハイプリスに言った「聖典を信じられる日をきっとくる」の台詞も、リアリスト問題を解決に導いたわけでもないからいまいち響かない。

このような扱いから第2部におけるランプが活躍する場面は限りなく少なく、“ほぼ不要”なキャラになってしまっており、6章のメディアとハイプリスの過去(聖典信仰の貧しい辺境での問題)とその後の外伝で4人が真実の手達を解決を導くなどを見るに、何も成し遂げていないランプは「空回りばかりしている」と言わざるを得ないのだ。せめて、メディアとハイプリスの優等生2人ができなかったことをランプが問題を解決させ、その功績を認められて女神に就任する展開にできなかったのだろうか…。


フェンネルやそれ以外に対する反論

リアリスト以外に2章でうつつを疑うフェンネルに幾度も反論したランプだが、これも批判が多い。

まずフェンネルがうつつと会ったのが初めてであり、ウツカイの発生と同時に現れ、謎の文字も読むことができる上に、うつつの危険性がないとはいえないため、アルシーヴを守る盾としてうつつを疑うのは当然である。そもそもアルシーヴがうつつを信じたのは「きららとランプが一度は世界を救ったことで今回の異変も解決できるかもしれない」という期待感と「きららとランプが信じるのなら私も信じる」に過ぎず、きらら達が以前の貢献とうつつの信用がなければ疑っていた可能性が高い。

フェンネルは失言こそはあれど、言ってる事自体は決して間違いではない。友達の為とはいえ年長者相手に何度も反論しまくるランプは如何なのだろうか(※1)。

また、(第2部に限った事はないが)ランプは七賢者全員に対して第1部の和解後も「呼び捨て」である。アルシーヴの直弟子ということである意味同格と思う方がいるが、元女神候補生のメディアは「様」呼びしており、同じく改心後ではあるがハイプリスでさえ「殿」呼びしている事から、これはランプの人間性に問題があるとしかいいようがない。せめて同年代のシュガーとソルトにだけ呼び捨てにして、年長者相手には「さん」呼びにできなかったのだろうか…(※2)。

ちなみにランプとシュガーの関係は犬猿の仲で、会って即喧嘩をしている。ここまでならただの仲の悪い関係だが、イベント『大騒動!エトワリア同人誌即売会』でシュガーの同人誌の際に一瞬出て「あ…… ここはいいや」とあんまりな発言をして即去っている。これにはシュガーはおろか、ソルトでさえ激怒させたことから、ランプの性格は相当悪いことが窺え、女神ソラ、召喚士きらら、クリエメイトの優遇とそれ以外の人物に対する冷遇する点から、もはや差別なのではとファンから不満な声も。


【捕捉】

※1:ただしフェンネルは第1部6章できらら達と共闘しながらも、後に騙してきららを石化させていることは留意するべきである。騙されたランプは「やっぱり、信じちゃいけなかったんだ」と言ったりとフェンネルに悪印象を抱いていた。


※2:第1部ではアルシーヴも「呼び捨て」にしているが、これに関してはお互い敵対関係になっているので問題はない。第1部の騒動が解決して和解した後は以前のように「先生」呼びに戻っている。

本編では関係ないが、里娘に対しては「さん」呼びにしている。


総評

以上のことから旅の目的をしっかりと描写されたきららとうつつ(※1)とは違い、第2部においてランプの行動は「リアリストをどう救えばいいのか度々悩むも、世界の現状を見向きもせずにリアリストを救おうとせず、(聖典関係に関わるもの以外は)自分が気に入らない場合は無茶苦茶過ぎる程に反論し、外伝でリアリストの救済には一切関わらずフェードアウトする」とかなり褒められない結果になってしまった。

本作のシナリオは「リアリスト」を槍玉に挙げられやすいが、ランプもランプで決して褒められたものではない。

むしろリアリストは主に「クリエメイトに対する仕打ち」とヘイト創作染みた描写・演出に批判が発生しているのであり、単純な評価を言えばこちらの方が酷いとすら言える。

そのため、ファンからは「第1部とイベントのランプは好きだけど、第2部のランプは好きになれない」といった意見は少なくない。


また、「ランプをサブキャラクターに降格させて、メディアをメインキャラクター扱いにすればよかったのでは?」(※2)という意見があり、彼女はうつつとハイプリスの関係だけでなく、ランプと同じく聖典オタクでクリエメイトの危機的状況を打破できる立場になれるため、物語上重要なキャラである。そもそもランプがサブキャラできらら達と旅の同行しなくても、別方面で「女神になるために授業に専念したり、リアリストの過去を探るために七賢者と一緒に行動したり、真の黒幕(混沌の使者)を突き止める」ときららとは違った活躍をすることができた筈である。


【捕捉】

※1:きららは「サンストーンの関係」で、うつつは「居場所を見つけること」。

  • きらら
    • 本編ではサンストーンと敵対していたが、(サンストーン視点にはなるが)キャラクターシナリオ『何よりも大事な存在』できららが「彼女の安否に心配になってうつつを連れて必死に探していた(この一件で外伝でサンストーンはうつつからきららとの関係について問われることが多い)」のと外伝で真実の手達が「前に進む」ことによって自分の在り方に信念が揺らぎ、外伝後日談できららと出会い、何故パスを切ったのかを明かし、その後きららによってパスを繋ぎ直され、遂に和解。その後はそれぞれの道として別れるが、お互い手紙を出している。
    • ちなみにきららも外伝では後日談しか出ていないが、彼女はあくまでサンストーン関連なだけで、リアリスト全体に対する描写は希薄であったため問題にはならなかった。
  • 住良木うつつ
    • 最初は見つかる場所がないと卑屈になりがちだが、きらら達やメディア、神殿、そしてクリエメイト達と出会いを通して成長していき、最終的に本来の故郷は既に消滅しているが、エトワリアでメディアと同居することで居場所を見つけることができた。

こういったシナリオできららとうつつは上手く活かせているため、余計にランプを問題視されやすい。


※2:しかしながら、メインキャラをサブキャラに降格させるということは、前例(きらら作品ではないが、一部のメインキャラをサブキャラに降板させたことによって批判が多くなってしまったジャム・フィルド・トロント時代のきかんしゃトーマスが分かりやすい事例)を見れば分かる通り、批判が生じやすい要素であることも明記しておく。


混沌の使者』への批判

聖典を破壊するために女神ソラに呪いをかけたり、両親や親友を亡くしたハイプリスを唆してうつつの一部を渡したりとしている。つまり第1部でアルシーヴがソラを助ける為にオーダーを使用し世界に危害を与えたり、前述のリアリストの聖典破壊の目的は元を辿るとこいつのせいで、即ち本作における全ての元凶である。

散々他人の人生を振り回したり、世界を危機に陥ったりしたにも拘らず、こいつ自身は特に報いを受けずに物語から退場しサービス終了。勝ち逃げといえる結末にプレイヤーからの反感を買ってしまった。

第2部はおろか、本作屈指の『問題児』といっても過言ではなく、ファンからは「きららと対決して倒されてほしかった」と意見が多い。


外伝でハイプリスが「少女」である事が明らかになったが、それ以上のことは分からずじまい。

コミカライズ版で容姿が明らかになったが、やはり逃亡されて報いを受けることはなく連載終了してしまった。また、彼女の容姿は鴻巣覚氏が漫画を描く為に自ら用意したと言及し、それ以上の情報はないとのこと。

つまり、公式からの容姿の用意もなければ、立ち位置も把握していない可能性が高く、そもそも第1部と第2部ではシナリオ担当は全く異なる。(第1部は木緒なち氏&KOMEGAMES氏、第2部は深見真氏)


問題点(その他)

モブキャラの行動について

リアリスト」、「ランプ」、「混沌の使者」を中心に批判点が多い第2部だが、(「リアリスト」が最大の元凶になっているとはいえ)性格や行動に問題があるモブキャラが登場している点も賛否が分かれやすい。


第1部と第2部の序盤、つまり1章と2章では、特にモブキャラに対して問題視しているファンは存在してなかった。

第1部では、1章に登場した村人のように、目的地などを教えてくれるモブキャラ、2章に登場した少女の父親のように、オーダーの影響を受けてしまったモブキャラなどが登場していたのだが、きららたちに敵対するキャラは全く存在していなかった(せいぜい5章でジンジャーの部下に怪しまれた程度。ただ、6章ではカップリング論争を主軸にして少し過激な発言をするモブキャラも登場しているのだが)。

第2部の序盤も、1章では「リアリスト」によって、聖典を奪われた街の人が落ち込んでいる状態になっている街の人や聖典を奪われそうになる子どもが登場、2章では写本の街に住んでいるスクライブが登場している。前者では「リアリスト」によって苦しめられている街の人々の様子が丁寧に描かれている、後者は助けてくれたきららたちにお礼を言ったりする場面があるということもあり、批判的な意見は存在していない。


しかし、3章~5章のモブキャラは、(「リアリスト」に利用されていたこともあって)助けてくれたきららたちに対して批判をする、きららたちに対して敵対をするなどのように、性格や行動が悪くなっているモブキャラが登場するようになった。

3章を例にして見ると、

  • 偽りの聖典を燃やそうとする街の人々(5節)
  • 聖典を守ったきららたちが街の人々に批判される(6節)
  • 汚染された聖典によっておかしくなった街の人々(6節。前述の街の人々の批判に繋がっている他、ランプも「汚染された聖典を信じるなんて…!」と発言したほどである)
  • さらに、街の人々がきららたちに対して「リアリスト」の敵だと確信し、ウツカイを呼び出す(6節・7節)

という感じで、きららたちに対して批判したり、ウツカイを呼び出したりするなど、モブキャラの性格が悪くなってしまっている。


4章でも、

  • ウツカイを生み出したという噂を理由にして、うつつをゴンドラに乗せないゴンドラ乗りA
  • きららやうつつを神殿へ入らせない上に、噂を活用してきららやうつつに対して酷い発言をする神官

という感じで、(「リアリスト」に利用されていたとはいえ)性格が悪くなっているモブキャラが登場している。


さらに、前述したように『ご注文はうさぎですか?』の扱いがかなり酷かったという点で批判点が多かった5章でも、その批判点の影に隠れてあまり目立たないが、

  • 「リアリスト」構成員が呼び出したウツカイを倒したきららたちに対して(食糧がもらえないという理由で)批判する「美食の交易都市」の街の人

という、性格が悪いモブキャラが登場している。


そのため、3章~5章は性格の悪いモブキャラ(特に3章の街の人や4章の神官)が悪目立ちしているということもあり、その点も賛否が分かれる。

また、3章~5章に登場した、上記のモブキャラについては、「リアリスト」撤退後、きららたちに対して批判をしたり、敵対したモブキャラがきららたちに向けて謝罪をしたり、改心したりする場面が全く存在していない。特に3章で登場した「芸術の都」できららたちに向けてウツカイを呼び出した街の人々や、4章で登場し、きらら&うつつに対して酷い発言をした神官が謝罪や改心をする展開も存在していないということもあり、その点も賛否が分かれやすい部分になっている。

確かに、悪役に利用されていたという理由もあって、街を襲っている敵を倒した主人公達が批判される展開としては、本作に限らず、例えばコンパチヒーローシリーズの『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』(※1)など、多数のゲーム・アニメ・特撮作品で用いられた。本作もその一つであるのだが、今作のコンセプト(「かわいい日常と、はるかな冒険と。」)を否定するような形で性格や行動に問題があるモブキャラを出しているという点は一部のファンでも賛否が分かれている。


一応、3章ではヒナゲシに利用されてしまうものの、きららたちに助けられ、リコリスが「芸術の都」に来た際の話をしてくれる芸術家、4章ではロベリアによって、前述の神官が洗脳されてしまったということを教えてくれる神官見習いの少女のように、きららたちに味方をしてくれるモブキャラも存在している。


ただ、あまりにも性格や行動に問題があるモブキャラについても、一部のファンが問題視されていたこともあるのか、6章以降ではモブキャラの性格や行動が改善され、

  • 「音楽の都」でエニシダの歌に苦しめられる「音楽の都」の街の人(その後、放課後ティータイムの活躍もあり、笑顔を取り戻すことになる)(6章)
  • 記憶を失ってしまった琴吹紬によって心を操られて百合をすることになる姉妹?の生徒(6章)
  • 4章に登場した神官とは異なり、きららたちを助けてくれる街の神官(6章)
  • ダチュラによって星彩石を奪われた神官(7章)
  • 聖典の汚染が見つかったということをメディアに伝えたスクライブ(7章)
  • きららや七賢者達にリアリストが一斉蜂起したということを伝えに来た神官(8章)

という感じになり、「リアリスト」によって苦しめられる街の人々や、「リアリスト」が暗躍しているといることを伝えに来たモブキャラといった、きららたちの味方ポジションであるモブキャラが登場したこともあり、きららやうつつに対して批判をするモブキャラは登場しなくなった(※2)。


【補足】

※1:例として挙げた『ガイアセイバー』では、中盤以降になると、人類が敵によって降伏したという設定でストーリーが進む展開がある。その展開でのストーリーでは、本作の第2部3章や4章でモブキャラがウツカイを倒してくれたきららたちに対して批判する事例と同じように、街の人がヒーローに対して批判をすることが多くなる。また、『ガイアセイバー』のとあるイベントで市長とその家族の公開処刑を止めるか否かの選択が迫られるが、市長&家族を助けた場合、何故か(『ガイアセイバー』のゲームシステムの一つである人口が一気に減らされると同時に)群衆に罵倒されるという、本作の第2部3章や5章と似たような展開が発生してしまう。

なお、そもそも『ガイアセイバー』は、ゲームシステムやキャラの扱いで問題点が多いゲーム作品であり(しかも後者は本作の第2部のきらら作品のキャラと同じく、かなり酷い扱いをされたキャラが登場しているなどのように、キャラの扱いがかなり雑になっている)、圧倒的に評価が悪い作品である。


※2:但し、最終章は、きららたちと「リアリスト」の最終決戦を描いているということもあるのか、モブキャラが一度も登場しなかった。


『ご注文はうさぎですか?』と他の作品の扱いの差

5章で発生していた問題点。

この章ではチノ【第2部】とココア【第2部】が実装されている。その内、前者は活躍を描かれているから実装の説得性があった一方で、作中での扱いが不遇といえど後者については全く活躍していない。しかし、あまり活躍していないはずのココア【第2部】が実装されたこともあり、「リアリストたちの未来」で実装されたエニシダと共に批判が多かった。

また、1章で登場した魔王シャドウミストレスが実装されていないということもあり、運営の作品に対する扱いの差に疑問視する人も多かった(※1)(※2)。挙句に「魔王のぶき」は有料で実装されたものの、ファンからは「汚い商売をするな」「そんなもんより本人を実装させろ」という旨の苦情が発生、「スタッフは何が悪かったのか理解していない」と呆れられたのは説明するまでもなく、さらに貶める結果を招いてしまった。


【補足】

※1:『ご注文はうさぎですか?』は初期から参戦していた作品ではなく、2018年11月6日に追加参戦した作品なのだが、きらら作品の中で最も人気が高い作品ということもあるのか、初参戦当時から、最終進化可能な専用ぶきが開放されたりと過剰なプッシュをされまくっており、この一件もファンから贔屓と批判されている。

そもそも『ご注文はうさぎですか?』は、他のきらら作品と比べるととても人気があった作品であり、本作以外にも、例えばミラクルガールズフェスティバルヴァイスシュヴァルツReバースなどにも参戦したり、『D4DJ Groovy Mix』でコラボカードが実装されたりということもあって、知名度が高かったということもあり、恐らく本作の知名度を一気に上げるために、知名度が最も高かったごちうさを過剰にプッシュしていた可能性もある。しかし、それが原因で、『ご注文はうさぎですか?』の贔屓扱いに対して批判的な意見を持っている人も発生していた。


※2:最終的に2022年に実装された『まちカドまぞく』の☆5のキャラは、同年に放送された「まちカドまぞく2丁目」で登場したダークネスピーチ衣装の千代田桃(2022年5月13日(「まちカドまぞく2丁目」第6話の放送日)に近日登場決定することが判明され(参考)、同年5月17日に実装)のみであった(☆4のキャラは登場しなかった)。


【余談】

ちなみに、☆5のキャラの実装数でも、『ご注文はうさぎですか?』は、本作に参戦しているきらら作品の中ではかなり多い作品でもある。その点も、『ご注文はうさぎですか?』を贔屓扱いにしているのではと考えられている人も存在している。

作品タイトル(括弧内は正式に参戦した年月日)☆5201720182019202020212022
きんいろモザイク(初期)20244631
NEWGAME!(初期)19247231
ご注文はうさぎですか?(2018年11月6日)19-28432
がっこうぐらし!(初期)18133542
スロウスタート(2018年4月11日)16-32623
うらら迷路帖(初期)15241242
ゆゆ式(初期)14133142
ステラのまほう(初期)14120425
Aチャンネル(初期)13240322
ブレンド・S(2018年1月10日)13-33322
ゆるキャン△(2018年5月30日)13-24322
こみっくがーるず(2018年6月30日)12-12333
夢喰いメリー(2018年2月19日)10-32320
あんハピ♪(2018年10月25日)10-21322
アニマエール!(2018年11月21日)10-11242
ひだまりスケッチ(初期)9122112
桜Trick(2018年3月28日)9120222
はるかなレシーブ(2018年8月30日)8-12221
三者三葉(2019年3月28日)8--1331
幸福グラフィティ(2020年2月13日)8---323
まちカドまぞく(2019年9月11日)7--2311
恋する小惑星(2020年3月13日)7---133
キルミーベイベー(2018年1月22日)6-21210
けいおん!(2018年7月23日)6-22002
まんがタイム(2021年6月9日※)6----60
GA芸術科アートデザインクラス(2019年4月11日)5--1211
おちこぼれフルーツタルト(2020年10月13日)5---113
ハナヤマタ(2018年5月30日)4-11110
球詠(2020年6月9日)3---120
ぱわーおぶすまいる。(2020年11月11日)3---111
こはる日和。(2020年11月11日)3---102
棺担ぎのクロ。(2019年4月11日)2--1010
あっちこっち(2020年9月10日)2---110
スローループ(2022年3月15日)2-----2
RPG不動産(2022年6月14日)2-----2
はるみねーしょん(2019年10月8日)1--1000
ぼっち・ざ・ろっく!(2022年10月12日)1-----1

大家さんは思春期!恋愛ラボ小森さんは断れない!が該当(それぞれ☆5のキャラが二人ずつ実装されている)。


上の表はサービス終了までに実装された本作の参戦作品の☆5のキャラの数を表にしているのだが、プレイアブルキャラになった本作オリジナルキャラを除いても、『ご注文はうさぎですか?』の☆5のキャラの数は、初期参戦作品ではないのに、実装数としては2位タイである19体(ちなみに初期参戦作品である『NEWGAME!』も19体で2位タイ。1位は初期参戦作品である『きんいろモザイク』の20体)も実装されているということもあり、殆どの初期参戦作品はもちろんのこと、2018年に参戦したきらら作品の中では☆5のキャラの実装数がかなり多い作品になっている(2018年に参戦したきらら作品の中で『ご注文はうさぎですか?』の次に☆5の実装キャラの数が多い『スロウスタート』でも16体である)。

また、2019年では『ご注文はうさぎですか?』の☆5キャラの実装人数が8体と異常に多く、その点も『ご注文はうさぎですか?』を贔屓扱いにしているのではという批判点もあった(ちなみに、同年では『NEWGAME!』も、2019年では、☆5のキャラの実装人数が7体も増加している)。

その一方で、ひだまりスケッチは初期参戦作品なのに、☆5は9体と(初期参戦作品としては唯一)二桁台に到達していなかったり、『ご注文はうさぎですか?』参戦前に登場した『けいおん!』に至っても、(かつて大ブームを巻き起こした作品のはずなのに)たったの6体しか実装されなかったり、2019年から参戦した『はるみねーしょん』に至っては☆5のキャラが1体だけだったりと扱いが悪く、その点も本作に参戦しているきらら作品の扱いの差に対する批判点に繋がってしまっている。特に『けいおん!』は、2020年&2021年では、☆5のキャラはもちろんのこと、☆4のキャラが登場していないという、非常に扱いの悪い状態であった(他にも本作に参戦できそうなキャラが存在していたのだが……)こともあり、2019年8月8日に実装された「平沢唯【水着】」から2022年のメインシナリオ第2部6章で「秋山澪【第2部】」が実装されるまで、長らく『けいおん!』の新規キャラが登場していないという不遇が続いてしまっていた。


結論

第2部はシリアスな展開が繰り広げられるストーリーが特徴になっていたのだが、あまりにも多すぎる壮絶な展開、「リアリスト」のきらら作品のキャラに対する酷い扱いとキャラクターデザインや「ランプ」の性格と言動、「混沌の使者」の存在そのものなどが多かったこともあり、残念ながら、第1部と比べると批判的な意見がかなり多かった。そのため、一部のファンの中には、

  • この話は何がしたかったのだろう
  • キャラ虐め連発のシナリオで制作はいったい何を伝えたかったのか
  • キャラも世界観もユーザーの心も運営の懐もズタボロにして誰一人得のない話
  • 企画段階から無理あった
  • 蓋を開けてみれば最悪のストーリーと最悪のキャラで全員丸々商品にならなくなった

など、不満の声が多かった。

ちなみに、不満の声の中には

という声もあり、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL_STARS』で発生したスクスタストーリー第20章炎上問題を思い出した人も存在していた(あちらも当時のキャによって、一部の既存キャラに対する扱いがかなり酷くなったり、ストーリー展開が雑になったりしたということもあって炎上問題が発生し、シリーズ全体の存続に大きな影響を与えてしまっている。ちなみに、この問題は、本作のメインシナリオ第2部の実装からおよそ2ヵ月前に発生した出来事だった)。


また、一部の人の中には、第1部で「シリアス要素を持っている作品を参戦させてしまったという点が痛かった」と推測している人も存在している(余談だが、第2部のシナリオ・原案を担当している深見真氏は、『がっこうぐらし!』の脚本を担当していた。しかし、その作品は既に第1部で参戦したということもあり、第2部では登場しなかった(※1))。確かに、本作に参戦している且つ第1部に登場していない且つシリアス要素を持つ作品なら、『まちカドまぞく』以外にも、例えば『夢喰いメリー』『棺担ぎのクロ。』『RPG不動産』などのような作品も存在していた(※2)(※3)。だが、それにもかかわらず、結局シリアス要素をあまり持たない作品を参戦させてしまった結果、第2部のストーリーに批判的な意見が多く出てしまった可能性もある。

……が、リアリストの頃目にもあるが、原典のきららキャラを理不尽に酷い目に遭うこと自体が『ヘイト創作』『原作レイプ』なのでどんな作品でも批判は避けられなかった可能性も高い。即ちスターシステム特有の問題点といえる。

そのため、きららキャラではなくオリジナルキャラとしてならそこまで不満は出なかったと言えるだろう(実際きららキャラが登場しない2章、4章、7章の批判は少なかった)。


前述したように、第2部のシナリオ・原案を担当していたのは深見真氏である。かつてきららアニメの『がっこうぐらし!』の脚本を担当した脚本家であるが、この人はガンアクション格闘戦、百合、そして拷問に定評があるということもあり、本作を除いた作品でも、作中で上記の要素が出てくる場面が見られていた。本作の第2部も例外ではなく、「リアリスト」がきらら作品のキャラに対して絆を断ち切られたり、多種多様な酷い扱いできらら作品のキャラを絶望させて絶望のクリエを絞り出したり、最終的にはきらら作品のキャラに対して「リアライフ」を唱えて絶望させたりするという、ある意味、拷問に近いレベルの展開が幾度も登場し、特に3章&5章のキサラギやココアの酷い扱いについては、他のきらら作品のキャラが登場した話(1章、6章、8章)と比べると、普通にプレイしていても完全に拷問に見えてしまうレベルで悪化している。拷問に近いレベルのきらら作品のキャラの酷い扱い(特に3章&5章)については、多くのファンも批判を呼び、深見真氏は(3章に登場した)『GA芸術科アートデザインクラス』と(5章に登場した)『ご注文はうさぎですか?』を嫌っているのかという声も度々出ていたこともある。

このようなこともあり、本作の第2部に、深見真氏の定評の一つでありながら、本作のファンやきらら作品のファンにとっては完全に望んていない展開である拷問要素を入れてしまった結果、主に3章&5章を中心に第2部の不評に繋がった可能性もある(※3)。


【捕捉】

※1:その代わりなのか、『がっこうぐらし!』の特別編である『がっこうぐらし!〜おたより〜』が完結した際に、2021年10月13日~10月27日までに開催された開催されたイベント「歩き続ける君のために」では、「リアリスト」の一人であるハイプリスプロトタイプウツカイが登場している。但し、このイベントは、うつつが本作の世界に来る前の話(つまり、第2部が始まる前の話)である。


※2:ただ、第2部が配信された2020年当時は『RPG不動産』はまだ参戦していなかった(2022年6月に開催された『お仕事探しとおうち探し』で参戦した)


※3:但し、以下の理由も存在していたということもあり、それによって参戦できなかった可能性も高いということを明記しておく。

アニメ版では、原作が連載開始して三年程度であったこともあり、一本のアニメにするにはまだストックが不足していたということもあるのか、オリジナル展開やオリジナルの敵などを登場させていた。そのため、放送当時はそこまで一辺倒に批判されていたわけではないが、原作ファンを中心にある程度不満の声があった(但し、一定の評価を得ていて、オリジナルの敵にも人気があったということも追記しておく)。そして、監督の山内重保氏がイベントで長峯達也と対談した際の本作の評価が原因で炎上騒動が発生した(詳細)。これが理由で、この作品のアニメ版は黒歴史、クソアニメと揶揄されるほど、評判が悪化し、この作品の漫画家である牛木義隆氏がアニメ版にほぼ触れていない理由にもなっている。前述したように、第2部のストーリーは(特に3章、5章を中心に)『ヘイト創作』『原作レイプ』を思わせる展開が多く、それが理由で賛否両論になっていたため、もし参戦してしまったら、前述の炎上騒動に続いて、再びこの作品が騒動に巻き込まれてしまう可能性もあった。

ダークファンタジーであるこの作品は、重い展開が多い第2部との相性が良いと思われるが、この作品は未アニメ化のきらら作品である。そもそもメインシナリオ第1部・第2部に登場したきらら作品は全てアニメ化されたきらら作品のみであることもあり、それが理由で第2部に登場できなかった可能性も高い。また、本作に参戦している『棺担ぎのクロ。』からの登場キャラはクロだけであり、その点も第2部に参戦するのがとても難しかった理由になっている可能性もある。そのためなのか、この作品と同じく、きゆづきさとこ氏の漫画作品であり、アニメ化もされている『GA芸術科アートデザインクラス』が第2部3章に登場したのだが、山口如月リコリスサンストーンに酷い扱いを受けられて絶望する展開など、やはり『ヘイト創作』『原作レイプ』を思わせる展開があったこともあり、賛否両論になってしまった。

前述したように、第2部が配信された際には参戦していなかった(参戦したのは2022年である)。また、この作品は2022年にアニメ化されたのだが、第11話では、洗脳→洗脳解除→洗脳という流れを使い過ぎている、ファーを助けに来たはずなのにファーのことを早々に見限るルフリア、終盤に琴音がドラゴンの攻撃によって倒されてしまう等のシリアスな展開やあまりにも雑すぎる展開が存在し、この展開は一部の視聴者も賛否両論になっていた。それも影響し、第11話のニコ生アニメアンケートに至っても1の評価(とても良かった)が70.1%、5の評価が3.3%とかなり悪い評価を記録、それに加えて、アニメ版全話のニコ生アニメアンケートでは、きららアニメとしては史上初の1の評価が90%を越えた話が一つも存在していない(1の評価が最高だった第9話でも85.6%であった)という散々な結果を残してしまった他、円盤の売上もきららアニメ全体では最低レベルの売上になってしまった。さらに、その後の原作でも第5巻以降は『不動産』要素はほぼなくなってしまった上に、巨悪の残虐な行為と台詞や歴史の負の連鎖をある行動で解決する展開(しかもその行動は今までの物語をなかったことにするほど)も更なる賛否を招いてしまった。そのため、きらら作品・きららアニメ全体の中でも評価の悪いきらら作品になっていたこともあり、結局『まんがタイムきららCarat』2023年12月号で最終回を迎えてしまうことになった。本作の第2部同様、きらら作品の中で雑にシリアス要素を入れた結果、失敗に終わってしまった事例の一つだと言えるだろう。


※4:第2部の失敗もあって、一部の人の中には「メインライターはなんで何も言わないのか」という意見などが存在していた。その中には、「(本作を一気にサービス終了に追いやったとして悪名が延々残り続けるということもあって)2部のライターはもう商業作品では生きていけない」という意見も存在していたのだが、深見真氏はそれ以降も、きらら作品では『たくあかっ!』(まんがタイムきららCaratで2023年6月号から連載中)の漫画原作を担当し、映像作品でも、(きらら作品での参加は今の時点では存在していないものの)2023年に放送開始された『天国大魔境』の脚本や、2024年に放送開始予定である『キン肉マン 完璧超人始祖編』のシリーズ構成を担当している。


そしてサービス終了へ…

第2部や悪質な課金要素があまりにも批判的になってしまったこともあり、プレイヤー数は減少し、2023年2月28日にサービス終了(※1)(※2)。結局メインクエスト第3部は作られず、未回収の謎を残したまま打ち切りになってしまった。前述したコミカライズ版も、2023年9月26日に完結(これも5章~8章の省略による事実上打ち切り)したこともあり、第2部がコミカライズ版になる可能性もなくなってしまった(※3)。

本作のサービス終了が判明された際、多くのファンも衝撃を受けた人が大多数であった(※4)が、それ以外にも、本作の最近の動向を見て、サービス終了の予感を感じていた人も存在していた(参考)。pixiv上でも、本作のサービス終了に関連しているイラストが存在している。

永遠に

更に、サービス終了後は公式サイトの消滅、きらら&FUZチャンネルの新キャラクターで新たなるきららの名を冠したキャラを出したりとこれまでのきららファンタジアの歴史を抹消するような行動を起こしている(※5)のをあってか、芳文社ドリコムアニプレックスへの信頼を落としてしまうことになってしまい、特に芳文社は近年打ち切りと休載の作品が多くある(※6)(それに加えて、本作で参戦していたきらら作品も、一部の作品(※7)を除いて、殆どが連載終了している。事実、本作のサービス終了から数日後には、本作に参戦している『こみっくがーるず』が最終回を迎え、連載が終了(なお、『こみっくがーるず』の漫画家であったはんざわかおり氏は、後に『まんがタイムきららMAX』で『アイドルビーバック!』を連載している)また、本作に参戦している『恋する小惑星』も、2024年4月に、最終回まで残り2話になっているという情報が伝えられた(参考)。中には『RPG不動産』のように、2022年にアニメ化&本作に参戦していた作品も含まれている)ため、雑誌の廃刊や倒産など不安視されることが多い。

さらに、本作のサービス終了後にアニメ化したきらら作品も、現時点では2023年秋アニメとして放送された『星屑テレパス』(※8)と2024年3月22日にテレビアニメ化されることが発表された『mono』の二つだけ(※9)であり、その点もきらら作品の今後に対する不安が高まっている可能性もある。(※10)

特に本作の第2部配信以降、重いストーリーやシリアス展開やギスギス展開が多いきらら作品アニメが増えた(前述の『RPG不動産』など)こともあって、きらら作品のアニメが迷走していると感じている人も存在している(参考)。恐らくきらら作品のイメージを変えるという目標(参考①参考②)を持って路線変更を行った可能性もあると思われるが、それが原因で第2部の失敗やきらら作品アニメの迷走(特に『RPG不動産』)に繋がってしまったのではないかと思われる。


【捕捉】

※1:本作が2023年2月28日にサービス終了されるということが発表された理由については現在でも不明である。否定的な意見が多い第2部の評価以外にも、2022年以降、本作のイベントが混乱していたということもサービス終了の原因になったのではという意見も存在している。

第2部後半の「打ち切り」とも思える急展開の終了もそうだが、2022年に開催されたイベントも多数の混乱を生じていた。

2022年のバレンタインイベントである「バレンタインと恋の四角関係」では、季節イベントが開催される際に前年度の季節イベント限定クリエメイトの専用ぶきが実装されるということが定番になっていたのだが、このイベントから、その時期に実装されなくなった。さらに、それ以降、通常☆5クリエメイトの専用ぶき実装頻度も目に見えて減少していくこととなる。

2022年8月28日では復刻イベント「くるみインワンダーランド」が復刻開催されたのだが、それと同時期に、「ヒバリとりーさんと幸福の花」も復刻開催され、「イベントWマラソン」形式になってしまった。あまりメリットが少ない復刻イベントではあるものの、二つのイベントのWマラソンを強いられるということもあり、一部のプレイヤーの混乱を招いていた。

また、2022年10月17日では、『ぼっち・ざ・ろっく!』のアニメ化からたった3日後に「ぼっち・ざ・路上ライブツアー」が開催されたと同時に、本作の外伝である『リアリストたちの未来』も開催されてしまい、それによって、再び「イベントWマラソン」形式になってしまった。特に後者については、メインクエストで実装して欲しいなどの批判点も存在していた。

また、2019年に開催された『トリックオアトリート大作戦』以降、毎年開催されていたはずのハロウィンイベントが開催されないという事態になった。

二つのイベントが同時期に開催されるという事例は他のソシャゲでは極めて少ない事例やハロウィンイベントが開催されないという事例もあり、恐らく遥か前の2022年2月時点で、本作の運営・開発が、プレイヤー人数が減っていく本作の状況を見て、これ以上続けても無理がある本作のサービス終了を決定させた可能性もあると推測しているファンも多い。


※2:一応、サービス終了後は、解放済みのストーリー鑑賞や、獲得済みのキャラクターの一覧などが閲覧できる「オフライン版」に切り替えられている(「オフライン版」が登場ししているという点は、本作のサービス終了から1年後にサービス終了した『戦姫絶唱シンフォギアXD』などでも同様である)。しかし、オフラインの名の通り、クラウド上へのセーブ機能は無い。そのため、本作のデータを削除したり、データが破損した時点で、再ダウンロードによるデータ復元が不可能になってしまう。そのため、アプリの入った端末を大切に扱わなければならない(可能であればバックアップを取ること)。


※3:この他にも、本作のサウンドトラックも、第2部のBGMが入ったサウンドトラックは未発売になってしまっている。


※4:また、これによって、『ぼっち・ざ・ろっく!』の参戦イベントである『ぼっち・ざ・路上ライブツアー』の開催からおよそ1ヵ月後にサービス終了が発表されたということもあり、それが原因で、巷ではその作品の主人公である後藤ひとりに対して「きらファンを終わらせた女」などという、不名誉極まりない烙印を押されるという事態になってしまった(参考)。そもそも、サービス終了が発表された理由は、【補足】の※1を見れば分かる通り、現在でも不明な状態であるため、他の理由も存在しているはず(つまり、きらファンを終わらせた最大の理由を作ったキャラが他にも存在しているはず)だと思えるのだが、それでも、巷では後藤ひとりに対して「きらファンを終わらせた女」という烙印を押されてしまったということもあり、ある意味、『ぼっち・ざ・ろっく!』や後藤ひとりにとっては、完全にとんだとばっちりだと思える。


※5:その一方で、本作の公式X(旧:Twitter)は、公式サイトの消滅から数ヶ月経った2024年5月現在も残っている状態である。


※6:例えば、本作未参戦作品だと、『精霊さまの難儀な日常』『初恋*れ〜るとりっぷ』『しょうこセンセイ!』など、近年の作品でも『追風のジン』『Vドルあーかいぶ!』『マグロちゃんは食べられたい!』などが短期間で連載終了している(ちなみに、短期間で連載終了しているきらら作品には、他にもあの大問題作も含まれているが、こちらの打ち切りについては複雑な事情が存在している)。また、短期間で連載終了しなかった作品に至っても、アニメ化にならずに連載終了してしまった作品も存在している(『紡ぐ乙女と大正の月』など)。

特に近年では、『精霊さまの難儀な日常』『初恋*れ~るとりっぷ』『紡ぐ乙女と大正の月』のように、例えファンの間で人気になった作品でも、アニメ化にならずに連載終了する作品も近年になって増えている状態である。

なお、『初恋*れ~るとりっぷ』については、連載終了後も阿武隈急行とのコラボを開催している、仙台のヨドバシカメラで『初恋*れ~るとりっぷ』の展示物が存在しているなど、連載終了した作品の中でも動きが活発になっているきらら作品になっている。


※7:本作に参戦している且つ2024年2月現在連載が続いているきらら系列誌連載作品は以下の作品のみである。


なお、例外として、『ゆるキャン△』は、現在はCOMIC FUZで連載が続いている(ちなみに、『ゆるキャン△』の代わりに前述の『mono』がきらら系列誌で連載されている。)また連載中だが、休載が多い、または長期休載が続いている『あっちこっち』『ひだまりスケッチ』『まちカドまぞく』、最終話まで残り2話になった『恋する小惑星』は、ここでは省略。


上の表を見れば分かる通り、本作に参戦している且つ2024年2月現在連載が続いている且つ休載が多くない作品は8作品と1桁台になっている(COMIC FUZで連載が続いている『ゆるキャン△』を含めても9作品とやはり1桁台である。休載が多い前述の三作品を含めても12作品(最終話まで残り2話になった『恋する小惑星』も含めても13作品)しかない)。さらに、前述の8作品の内、『スロウスタート』『スローループ』は主要キャラの声優を担当している嶺内ともみ氏が声優を廃業して引退、『ご注文はうさぎですか?』に至っても、ティッピーの声優を担当していた清川元夢氏が2022年8月17日(本作のサービス終了から数ヶ月前)に逝去しているということもあり、もし本作の続編が登場したとしても、一部キャラの代役が必要になる可能性もある。代役が必要になりやすいきらら作品を除くと、実質5作品(上の表の内、太字になっている作品)しかないという状況になる。

また、上記の8作品の内、サザエさん時空になっている『ゆゆ式』『キルミーベイベー』(一応前者は高校2年に進学する展開もあったが、それ以降はサザエさん時空の状態になっている)などを除いて、時系列が当時と比べると変化している作品も存在している(特にとあるキャラの登場で主人公の運命が変わった『スロウスタート』など)。


※8:なお、『星屑テレパス』も(流石に本作の第2部や『RPG不動産』終盤と比べると、日常シーンがあるということもあって、面白さは安定しているものの)シリアスな展開が多く登場している作品である。


※9:続編を含めるなら『ゆるキャン△ SEASON3』も存在している。『星屑テレパス』は後に2024年6月に実写ドラマ版として放送予定であるが、実写ドラマ版『星屑テレパス』に対する前評判は、主にきらら作品のドラマ化に対する否定的な意見を持つ人や、出演が声優ではなくアイドルであるAKB48を採用している点に対する否定的な意見を持つ人が多数存在し、賛否両論が多くなっている(そもそも後者は、本作でもエニシダの声優は元HKT48メンバーである山田麻莉奈氏が演じているということもあり、本作のようにAKB48及び姉妹グループ(元メンバーも含める)を経験したことがあるアイドルがキャラの声優を担当している事例は一応存在している。しかし、実写ドラマ版『星屑テレパス』の場合はそもそもきらら作品にとって、シリアス展開と共に否定的な意見が多い要素であるドラマ化に加えて、出演がAKB48のみ判明されていたということもあり、一部のファンから批判的な意見が多かった)。

ただし、実写ドラマ版『ゆるキャン△』のように成功したこともあり、逆に本作のシナリオやアニメ版での改変(特に夢喰いメリー、RPG不動産)で評判悪い作品は決して少なくないので、過度に実写を批判するのはやめといた方がいいだろう。結局の所放送されるまでは評判なんてわからないのである。


※10:そもそも、2021年以降、アニメ化になったきらら作品がかなり少なくなっているという事情もある。

2014年~2020年までは、(『まちカドまぞく』しか放送されなかった2019年を除いて)アニメ化されたきらら作品が多数登場していた(特に2018年は、『スロウスタート』&『ゆるキャン△』→『こみっくがーるず』→『はるかなレシーブ』→『アニマエール!』と、全ての時期でできらら作品のアニメが放送されていた)。しかし2021年以降になると、打ち切りになったきらら作品の増加もあり、アニメ化されたきらら作品が少しずつ減少してしまっている。

特に2021年以降アニメ化されたきらら作品は、続編や劇場版が制作された作品を除くと、本作に参戦したことがある『スローループ』『RPG不動産』『ぼっち・ざ・ろっく!』、前述の『星屑テレパス』、アニメ化が発表された作品も『mono』しかない状態である。続編や劇場版が制作された作品を含めても、『ゆるキャン△』(劇場版も含む。また、好評になったドラマ版も存在している)と『きんいろモザイク(劇場版 きんいろモザイク Thank you!!)』、『まちカドまぞく(まちカドまぞく2丁目)』だけである。(舞台版も含めるなら『球詠』も存在しているが…)。

それに加えて、2021年では続編が制作された『ゆるキャン△ SEASON2』を除いて、アニメで放送されたきらら作品は1つも存在していない状態になってしまい、2023年に至っても、『星屑テレパス』を除いてアニメ化したきらら作品や続編が制作されたきららアニメは1つも存在していない状態になってしまった。

幸い、2022年ではアニメ化されたきらら作品が多数登場したものの、その中には厳しい評価になってしまったきららアニメも登場してしまったこともある(『RPG不動産』が該当)。

また、多くのファンからアニメ化を望まれていたことも多かった人気作品である『初恋*れ〜るとりっぷ』『紡ぐ乙女と大正の月』に至っても、結局アニメ化にならず、連載終了してしまっている。

このようなこともあり、きらら作品のアニメ化が低調気味になっているということもあり、きららアニメの今後に対する不安も高まっている。


本作の復活を求める声

このように批判点がかなり多かった第2部と、その後のサービス終了によって物語は最悪な終わり方で幕を閉じてしまった本作であるのだが、それでも一部のファンにとっては、再び本作を復活してほしいという声も存在している。

そもそも、本作の第2部は、前述の混沌の使者との決着を終える前に終了している他、未だに本作には多数の謎が残されているということもあり、物語は中途半端に終わってしまっているということから、本作の復活を求めているプレイヤーも多い。

ただ、本作の第2部の失敗もあるのか、きらら作品のクロスオーバー作品は2024年2月現在も制作されていない(※1)。例え本作を復活させたとしても、シリアスな展開によって賛否両論が激しくなった本作の第2部の失敗もあって、きらら作品にシリアスな展開(キャラ同士がギスギスしている展開など)を入れる必要があるのかという議論が存在しているということもあり、多くのファンが納得出来るようなシリアスな展開を作るのはかなり難しくなっている可能性もある。

また、本作に参戦している作品の殆どは、既に連載終了している作品も数多く、それに加えて、前述したように、本作のサービス終了の後にアニメ化されたきらら作品も、2024年2月現在では『星屑テレパス』『mono』の二つだけである。

さらに、きらら役の楠木ともり氏は難病(別作品とあるキャラの声優から降板する事態になっている)、ランプ役の高野麻里佳氏は適応障害によって一部の活動が制限、メディア役の逢来りん氏は静養に専念するために活動休止したり、前述したように、きらら&FUZチャンネルの新キャラクターで新たなるきららの名を冠したキャラを出すなど、本作の歴史を抹消しているかのような行動をしていることもあり、今後本作が復活する可能性はかなり難しい可能性も高いだろう(※2)。


とはいえ、第2部の失敗、サービス終了、そして歴史の抹消によって、本作が忘れ去られてしまっているというわけではない。例えば『超・きんいろモザイク展』では、本作に参戦した『きんいろモザイク』のイラストが展示されていた(参考)。

また、メロンブックスで『ぬるめた』のスマホRPG風トレカ配布フェアが開催されていた際にも、そのトレカのイラストが本作と思わせるイラストになっていた(まんがタイムきらら編集部のX(旧:Twitter)でも、「一体何ファンタジアなんだ……」と反応している)。

また、「リアリスト」の初期デザインを公開している事例も増えており、前述の琴慈氏が公開したロベリアの初期デザイン以外にも、2024年2月24日には、『恋する小惑星』の漫画家&本作に登場したヒナゲシのキャラクターデザインを担当したQuro氏のX(旧:Twitter)で、ヒナゲシのラフ画が公開されている(また、戦闘ポーズの没案も公開されている。参考)。


※1:一応クロスオーバー作品を除いたきらら作品のソシャゲなら、2023年6月15日にリリースされた『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』が存在している。

また、他のソシャゲのコラボイベントなら、本作のサービス終了から数ヶ月後に開催された『IDOLY_PRIDE』と『けいおん!』のコラボイベント(参考)や、2024年4月22日に開催される予定の『コトダマン』と『ぼっち・ざ・ろっく!』のコラボイベント(参考)も存在している。

特に前者の場合、(主要キャラのみ登場ではあるが)中の人繋がりのネタが繰り広げられたり、コラボ限定ストーリーにも登場(しかもフルボイス)したり、「Cagayake!GIRLS」のMV撮影がコラボ限定で登場したりするなど、『けいおん!』のファンを喜ばせるサプライズが用意されたこともあり、ファンからも大好評のコラボイベントになっていた。

なお、『ぼっち・ざ・ろっく!』は、前述の『コトダマン』とのコラボイベント以外にも、きららアニメとしては史上初となる『ファミリーアニメフェスタ2024』に参加したこともある。


※2:さらに、もし本作が復活したとしても、前述した通り、人気作品の殆どが連載終了している(一応人気作である『ご注文はうさぎですか?』『ぼっち・ざ・ろっく!』は存在しているのだが…)点や、うつつを除いた、本作のメインキャラの殆どの声優の活動が制限or休止されている点、前述の出来事もあって芳文社への信頼が減っている点、本作のリリース当初と比べるとライバルコンテンツがかなり増えている(例えばウマ娘プリティーダービーアサルトリリィ(orソシャゲの『アサルトリリィ Last Bullet』)、ブルーアーカイブなど)点などもあり、売上高が苦戦する可能性もある。

  • 一応、本作では、まんがタイムで連載されている作品(大家さんは思春期!恋愛ラボ小森さんは断れない!)のキャラが参戦していたという点を活用し、本作の参戦範囲を、本作のコミカライズ版が連載されていたCOMIC FUZで連載されている作品(例:『魔女は満月に咲く』『IDOL×IDOL STORY!』など)にも範囲を広めて、あちらで連載されている作品のキャラを参戦すれば、本作を復活させるための問題点の一つである、本作に参戦しているきらら作品の殆どが連載終了している関係で、本作に参戦しやすい作品が少ないという問題点を解決することが出来るが…。

関連タグ

きららファンタジア

関連記事

親記事

○○反省会 まるまるはんせいかい

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 2578

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました