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反射衛星砲

はんしゃえいせいほう

アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場するガミラス軍の兵器。(※メイン画像はイメージです。)
目次 [非表示]

宇宙戦艦ヤマト

概要

 宇宙戦艦ヤマトに登場する、ガミラス帝国の強力なビーム砲台とも言うべき兵器。ヤマトの波動砲に対抗すべく使用され、太陽系を出る前のヤマトに立ちはだかった最初の難敵とも言える。

 反射衛星砲そのものは海中の基地に設置された固定砲台の様なものであるが、一旦大気圏外へ向けてビーム砲を発射すると、冥王星周辺に配置されている多数の反射衛星がそれを反射、角度を調節しては別の衛星に中継されていき最終的には目標へ着弾すると言う、死角の無い恐るべき兵器である。

反射衛星砲の真価

 反射衛星砲はガミラスの新兵器であるようで、波動砲よりも強力であるという話もあった。実際は一撃で破壊する事が叶わず、しかも2発、3発と命中しているのにもかかわらず、遂に撃沈させることは出来なかった。

 これに関して、反射衛星砲はこれまでになかった、本当の新兵器であって、実用例もない、寧ろ試作兵器的な意味合いがあったのではないか、と解説するメディアもある(「宇宙戦艦ヤマト 健在ナリ」にて)。

経歴

 冥王星に接近して着たヤマトを迎撃すべく、シュルツは手始めに艦隊や超大型ミサイルを使って攻撃した。これで冥王星は無視しえない存在である事を確定化させ、確実に誘い込む事に成功する。

 その後、接近して着たヤマトに一撃目を加えて命中させたものの、撃沈には至らなかった。さらに衛星に隠れたヤマトに2撃目を命中させ、冥王星の海へ着水させると、すかさず3撃目を打ち込む。これで一度は海に沈んだものの、まさかの死んだふりに騙されてしまった。のかと思いきや、潜水艇を出撃させている。(本人は撃沈を確実にしようとしたのだが)それもあっけなく迎撃されたが。余談だがこの時デスラーにヤマト撃沈の報告をしてしまい、かなり焦っている。その焦りからヤマトの決死隊に気づくのが遅れたのだろう。

 その後、再び反射衛星砲を使用し、ヤマトを沈めようとするが、それは沖田の罠で、沖田は反射衛星砲が着弾する前に海中へヤマトを潜水させ、反射衛星砲を回避するといった戦法で何度もシュルツに反射衛星砲を発射させ、その発射点へ古代率いるヤマトの決死隊を誘導させてしまった。

 その後、ヤマトの決死隊が冥王星基地内部に侵入、爆弾を仕掛けられて破壊されてしまった。

技術の転用

 皮肉なことに、これが後に真田志郎空間磁力メッキ開発のヒントになり、最後の最後でデスラー艦デスラー砲を反射されて沈むことになる。


宇宙戦艦ヤマトⅢ

概要

 TV版3作目、宇宙戦艦ヤマトⅢでは、新反射衛星砲として登場。こちらは特徴的な点として、ビーム発射台そのものが地表に幾つも備え付けられていることにある。これら各砲台をエネルギー伝導管で繋ぎ、大元のエネルギー供給基地に繋ぐ事で、敵の眼を欺くよう設計されている。

 また、こちらは反射衛星ではなく、反射板を搭載した艦載機を使って攻撃する為、臨機応変な対応が可能となっている。ただし、反射板搭載機は無防備も同然なので、一度発見されると脆いのが欠点でもある。

経歴

 バーナード星の前進基地に配備された、反射衛星砲の改良型として登場。反射板搭載機と連携して、ヤマトを常に包囲下に置きつつも攻撃した。しかし、撃沈するだけの威力は無く、寧ろ威力の低下が観られる。

 遂には反射板搭載機が撃墜されてしまい、残るは各地に点在する砲台で直接砲撃を開始した。その間に惑星破壊ミサイルを発射させて、ヤマトを消し飛ばそうとしたものの、波動砲によってミサイルどころか基地そのものまで吹き飛んでしまった。


宇宙戦艦ヤマト2199

概要

 『宇宙戦艦ヤマト2199』でも登場を果たした。ただし設定は改められており、元々は戦闘兵器ではなく、遊星爆弾の加速と軌道角調整のための点火システムであるとされた(最も遊星爆弾という戦略攻撃兵器のシステムであるので、メ号作戦以前の時点で既に兵器として転用されてはいるが)。この点火システムに使用されていた大口径長射程陽電子砲を、ガミラス冥王星基地司令のシュルツ大佐が攻撃兵器へと転用することを思いつき、戦闘に投入したとされている。先述した通り非戦闘兵器ではあるものの、元々相対速度が高い場合が多い小惑星を精密に照準して命中させられるものであったため、戦闘艦艇であるヤマトを照準する際にも問題にならなかった。

 なお、決戦兵器ではないからこそ、ヤマトを一撃で破壊するだけの破壊力が無いという見方が可能となり、原作での矛盾点の解消にも繋がっている。ただ、原作と違いヤマトは波動防壁を装備しているが、反射衛星砲は展開された波動防壁をものともせずに貫通し、ヤマトの艦体に多大なダメージを与えている。デスラー砲を別とすれば劇中に登場する殆どのガミラス側通常兵器は万全の状態で展開されたヤマト波動防壁を貫通出来ていないことからも、反射衛星砲はガミラス側の中でも際立って強力な威力を持つ兵器として描かれている。ヤマト側も突然の攻撃に為す術がなく冥王星へ着水し、ついには偽装沈没で時間を稼ぐまでに追い詰められた。しかし戦闘兵器ではない故か発射後の次弾装填まではやや時間がかかる上、1基のみの配備であったため連射が効かず、ヤマトを取り逃す原因になった。

 皮肉にも、反射衛星砲が撃破された際の誘爆の巨大さもこの兵器の持つ威力の高さを象徴していたといえる。


経歴

 ヤマトが冥王星に近づきつつあることを悟ったシュルツが、咄嗟の思い付きで反射衛星砲を兵器として転用することを思いつき、実戦に投入した。なお、この転用は漫画版では娘のヒルデ・シュルツのビデオレターから得たヒントを基にしていたとされている。

 攻撃兵器ではないものの、ヤマトの波動防壁を貫通せしめるには十分な威力と戦闘にも支障の無い照準の追従性を有しており、一撃目から左舷に命中させている。その後も回避行動に入ったヤマトの右舷に着弾、そのまま冥王星の海へと追い落とした。そして、止めとして撃ち込んだ3撃目で撃沈した(と思わされていた)。

 しかし、偽装沈没から浮上したヤマトに慌てたシュルツは4度目の砲撃を行うものの、この時点で既にヤマト側に反射衛星の仕組みを見抜かれており、命中寸前にヤマトがミサイルで反射衛星を破壊、初めて反射衛星砲の攻撃は失敗してしまった。さらにヤマト艦載機隊に砲本体の位置を特定されてしまう。そうとは知らずシュルツはヤマトの射程圏外から一撃を叩き込むべく角度を変えた5度目の砲撃を実行しようとし、発射にまでこぎ着けたが、そこに艦載機隊からデータを受け取ったヤマトによる反撃の三式弾が飛び込み、見事に氷海の中にある反射衛星砲台に着弾、これを破壊されてしまった。破壊時には動力源まで誘爆したのか定かではないが巨大なキノコ雲が浮かび、更に爆発の衝撃によって発生した津波が冥王星基地を襲うこととなった。

 なお、5度目の砲撃はヤマトが冥王星基地殲滅に向け発進したため回避された。


宇宙戦艦ヤマト2202

 『宇宙戦艦ヤマト2202』にも登場するが、こちらはガミラス人科学者を捕虜にして作らせたガトランティス版反射衛星砲が登場した。ガトランティス軍の保有するメダルーサ級重戦艦改ヘルベスティアの五連装大口径徹甲砲塔に据付けられており、その性能は、ほぼガミラスの反射衛星砲と同性能である。違うとすれば、基地に固定砲台として運用していたガミラスとは違い、移動可能な戦艦に搭載した事である。

 テレザート星を守備するザバイバル陸戦師団の旗艦にのみ取り付けられ使用された。完全なるコピー兵器と言うことから欠陥品ではないにしろ、この完璧にコピーされたこと自体が仇となる。反射衛星の中継衛星の内部コンピューター回路などもガミラスと同様の構造をしているが為に、同じガミラス人であればシステムを書き換える事が可能である。事実としてクラウス・キーマンによってシステムを書き換えられ、見事に自爆する結果を生んでいる


他作品への影響

 サイコガンダムMk-Ⅱの「リフレクタービット」には、ハッキリと「反射衛星砲みたいなものです」と設定されている。Ex-sガンダムには、このリフレクタービットを応用した「リフレクターインコム」が装備されていて、この両機体は反射衛星砲のような戦法を使う事が出来る。

また、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する兵器「レクイエム」は反射衛星砲とほぼ同じような使われ方(ただし此方は戦略兵器のため威力が桁違い)をしており、中継用の偏光装置を破壊されたら機能しないという点も同様である。


ふしぎの海のナディア』に登場する「バベルの塔」は衛星軌道上にある「ルシファー」や「ミカエル」などの中継衛星にビームを斉射、経由して目標を攻撃する反射衛星砲として使用されており、中継衛星が破壊されたら使用不能になるという点も他作品と同様である。その一方で時代背景が19世紀末の地球発祥の文明とはちがって、「バベルの塔」はノーチラス号やブルーノアともども前文明の遺物であるという点が特に強調されている。


『エースコンバットZERO』に登場する「エクスキャリバー」は高さ1kmを誇る超高層化学レーザー兵器であるが、高高度を飛行する航空機や人工衛星に装着した反射板を用いてレーザーを反射させる反射衛星砲として使用することによって、約1200kmという長大な射程を実現している。

ただ、劇中では航空部隊の攻撃に使用されてはいたものの、元々はBMD(弾道ミサイル防衛)用の迎撃システムとして開発されていたとされている。


関連タグ

宇宙戦艦ヤマト 反射 衛星

マホカンタ リフレク サテライトキャノン

シュルツヴァルケ・シュルツ

エクスキャリバー

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