タイ人

たいじん

タイ王国の国籍を持つ人。また中国南部がルーツで現在のタイ王国で多数を占めるタイ系の民族のこと。

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目次 [非表示]

1 概要

2 歴史

2.1 古代

2.2 近年

3 国民性

3.1 気質

4 余談

5 人物・キャラクター

5.1 人物

5.2 キャラクター

6 関連イラスト

7 関連タグ

概要

タイ王国の主な民族はタイ族(Tai、ไท)であり、大陸からインドシナ半島のタイ・ラオスにかけて広がるタイ諸語を母語とする全ての民族の総称とされており、ラーオ族やタイ北部の非タイ系の少数民族や、マレー半島の深南部三県に住むマレー系住民をも含んでいる。

歴史

古代

歴史的にはタイ中央平原部に住んでいたシャム人が「タイ人」と呼ばれており、彼らは古モンゴロイド(氷河期時代の寒冷地に適応したモンゴロイド)系のインドネシア・マレー人種と、新モンゴロイドの一種でオーストラロイドも少し混じった南部モンゴロイドの混血とされている。紀元前において彼らの先祖にあたるタイ族は、元々はチベット付近の大陸南部にムアン・ギャオやムアン・ペーガイといった都市国家を形成して暮らしていた。

しかし、度々に秦や前漢といった中国王朝によって侵略され、徐々に南下していったとされている。

当時の華北にいた中国人(漢民族)は、中華思想によってタイ族を始めとしたその他南方の諸民族を「南蛮」と呼んで蔑み、特にタイ族は「哀牢」と呼ばれ虐げられていた。

中国人は、上述したタイ族の都市国家ムアン・ペーガイを「哀牢国」という蔑称で呼び、古代のタイ族の地であった現在の中国南西部雲南省南部には、今もその末裔とみられるタイ族が住居している。中国人はタイ人を「泰」、雲南に住むタイ族を「傣」と書いて区別しており、雲南のタイ族はタイ王国に住むタイ人からは「タイ・ルー族」と呼ばれている。

また、ミャンマーにおけるカレン族も、雲南のタイ族の末裔の一つと考えられている。

近年

後にタイ政府は、大タイ民族主義を推し進め、周辺のタイ系・非タイ系民族をシャム人へ同化させる政策を取るようになり、タイ国籍保有者すべてがタイ人と認識されるようになった。そのため現在は、タイ族と他民族との混血化が進み、中部では華人(中国系)との混血が激しいとされ、タイにおいて華人を自称する人は700万人いるとされている。

しかし、中国人の血統を引いてはいても、華人としてのアイデンティティを持たない人の数はそれを遙かにしのいでいる。北部では、タイ族と山岳民族との混血もよく見かけられるという。

かつて日本人移民が栄えた時代もあり、後にタイの民族と同化していったことから、日本人の血統を持つタイ人もいるとされ、現在もタイには日本人街が存在する。また、日本人の先祖にあたる縄文人も、シャム人と同様に古モンゴロイド系の民族とされており、民族的に系統が近いとされる。

国民性

気質

南方系民族の例に漏れず基本的には温厚で、国民の大多数が仏教徒であることもあり、基本的には怒ることはあまり良くないこととされるため、おおらかな人が多いとされる。そのため人柄で好まれるのも、あまり露骨に怒らない人だといわれる。

反面、誇り高く面子を大事にしているため、人のいる前で怒られる事には特にショックが大きく、非常に気にするという。また、あんまり酷いことをされ我慢が限界に達して激怒させると手が付けられないともいわれる。

この気質も手伝ってか、一旦暴動が発生すると結構激しい。

タイの人々はタイ王室・王族をとても大切にしており、タイ王室はタイの人々の心のよりどころである。人々が王室に寄せる崇敬と敬愛の念は強い。王室を有する文化圏の多くがそうであるようにタイにおいてもまた王室に対する侮辱は許されない。王室に対する不敬罪も厳格である。抑々これは不敬罪を制定して王室への支持を強制しており、共和主義は許されないからである。海外に反体制派が存在する。チャクリー王朝は中国系との混血である。

そのため王室を悪く言うことは絶対に禁句であり、以前に仁川アジア大会においてタイ王室を侮辱した韓国は大変な非難を受けた。

余談

タイは同性愛に寛容なところがあり、そのためタイ人男性には同性愛者やニューハーフの人が多く、慢性的な男性不足とも言われているほど。そのため、日本で比較的好まれるジャニーズをはじめとした長髪で中性的な色っぽさのある容姿の男性は、タイではゲイだと思われる傾向が強いという。
タイ人女性が好む男性像は、具体的に言うと短髪で背が高くて体格が良く、男っぽい精悍な顔立ちが求められる傾向が強い。眉毛は太眉が好まれ、形を多少整える程度なら良いが、細くしたり薄くするのはNGであり、太くて濃い眉毛の方が男らしいとしてタイでは好まれるという。また、肌の色は白い方が洗礼されていてセクシーと考えられているため色白の方が好まれるらしい。
なお、日本人女子バレーボール選手の長岡望悠はこのタイ人基準のイケメンに合致するらしく国際試合ではタイ人女性の黄色い声が飛ぶという珍光景が観られた。
人柄は上述した理由から露骨にカッカッして怒らない温和な人が好まれ、タイでは国民的作品である『メナムの残照(คู่กรรม クーカム)』の影響から、タイ人女性は日本人男性への理想が高く、日本人男性が好まれる傾向があるが、それ故に日本人男性に怒られることを特に嫌がるという。