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タイムリープ

18

たいむりーぷ

タイムトラベルの派生語(初出は『時をかける少女』)で、「時間跳躍」を意味する和製英語。タイムトラベル・タイムスリップと同義でも使われたが、近年では「肉体を伴わず精神のみが瞬間的に時間移動する現象」を指して区別することが多い。
タイムトラベルの派生語(初出は『時をかける少女』)で、「時間跳躍」を意味する和製英語。タイムトラベル・タイムスリップと同義でも使われたが、近年では「肉体を伴わず精神のみが瞬間的に時間移動する現象」を指して区別することが多い。

語釈

語釈

タイムリープとは「時間跳躍」を直訳した和製英語で、英語では「Time Leap」と書く。「タイムリープした」とは「時間時空)を飛び越える現象が起こった」か、もっと能動的に「時間を飛び越す方法を使った」ことを意味する。


タイムトラベルの類語だが、SFなどの創作物では以下のような特徴を出して使い分けていることがある(もっともタイムリープ自体は「時間跳躍」という意味しかないため厳密な定義が決まっているわけではなく、タイムリープでタイムトラベルとほぼ同じ意味の作品も存在している)。

  1. 任意で時間を移動する「タイムトラベル」に対して勝手に時間が移動する(ただし、任意で移動をできる上級者も居て一概には言えない)。
  2. 科学の技術よりも超常的な力に頼って時間を移動する(ただし、タイムリープマシンとかの発明品も出ていて一概には言えない)。
  3. 体ごと移動するのではなく、自分の意識だけが時間を移動し、過去や未来の自分の身体にその意識が乗り移る(ただし、体ごと移動することもあって一概には言えない)。

作品ごとに要素は異なるが、ループもの作品の中にはこの解釈でのタイムリープを採用している作品も多い。


関連作品

この言葉が登場した作品の草分けは『時をかける少女』である。当時は、似た言葉の「タイムスリップ」は今ほど一般的になっていなかった。

タイムリープ=意識だけの移動という語釈は、後発作品の『タイム・リープ あしたはきのう』や『STEINS;GATE』などの影響が大きいと考えられる。


小説『時をかける少女』

1967年刊。作者は筒井康隆。映像化もされた。

同じ日をもう一度過ごす体験をした主人公の女子高生・芳山和子は、「テレポーテーション(身体移動)とタイム・リープ(時間跳躍)」の超能力が芽生えたのではないかと言われる。

テレポーテーションはタイムリープに合わせて発動していて、跳躍前と違う場所に居たことの説明になる。


主人公にしてみれば時間が勝手に戻ったとしか思えなかったが、身の危険を感じることが発動の引き金になっていた。

発動の瞬間は目の前が暗くなったり浮遊感が生じたりして、コツをつかめば任意で使える(2006年のアニメ版の演出では言葉通りに走って跳んだり、時空の狭間のような空間へ飛び込んだりする)。主人公は数日ほどの時間を逆戻りしたが、自分の生きる時代よりずっと遠い過去や未来へ行ける可能性も示されていた。

なお、同じ時間に自分が二人いるという事態は起きない(意識だけが移動するという解釈もできるが、1983年の映画版では女子高生のままで子供時代へ着く→その間は幼女の自分が居なくなり、別の時間へ移ると幼女がまた現れる演出になっていた)。


時間移動を助ける小道具こそあるが、大がかりなタイムマシンは登場しない。

言葉の上では時間移動や時間遡行(そこう)とも言われる。実写ドラマ版の題名は「タイムトラベラー」だが、タイムマシンに乗るような古典的なタイムトラベルとは区別されている。この作品のタイムリープとは、生身で時を超える超能力としての名前である。


小説・漫画『新 幻魔大戦』

1971年に連載開始。作者は平井和正石ノ森章太郎

時間跳躍者(タイム・リーパー)と呼ばれる超能力者の女性・お時が主人公。


小説『タイム・リーパー』

1993年刊。作者は大原まり子ラジオドラマ化もされた。

主人公の20代男性・森坂徹(トオル)は1988年にいたが、事故の衝撃で時間を越えて30年後の2018年に辿り着いた。そこで1988年の恋人に似た若い女性にやはり恋をするが、特殊能力警察という悪の組織に追われる。一方、時代を超越した組織のタイムパトロールも事態に介入する。


この作品のタイムリープも超能力の一種で、強い超能力者ほど長期間をリープできる。30年は異例の長さゆえ主人公は才能があるとされた。移動場所はコントロールしなければ自分の関係者のそばに着くことが多いらしい。

体ごと時間を移動していて、30年後の未来で目覚めた主人公は(なぜか一部が機械化していたが)若者のままである。なお30年後の自分はすでに世を去っていた。

タイム・パトロールの人々も超能力者だが、時空を移動する乗り物(ポット)も使用する。


小説『タイム・リープ あしたはきのう』

1995年刊。作者は高畑京一郎。ラジオドラマ化や映画化もされ、両作ともに同名の主題歌「タイム・リープ」(歌と作詞は緒方恵美、作曲は千住明)が使われた。


ある限られた数日間の中でタイムリープするようになってしまった主人公の女子高生・鹿島翔香が、同級生の男子の助言を得ながら事態に立ち向かう。

この作品のタイムリープも主人公の無意識が作用したと考えられるが、現象のコントロールはできず、勝手に未来や過去へ移動する。ただしループものとは違い、一度過ごした日はもう繰り返すことが無い。

また、同じ時間に自分が二人居る事態は起きない。タイムリープは主人公の「頭の中」で起こっており、他人の目の前から消えるテレポーテーションのような現象は生じないという説明がある(生まれる前の時代などには飛べないかもしれない)。


ゲーム『ガーディアンエンジェル』

2003年にデータム・ポリスター社が発売したゲーム。ジャンルが「タイムリープアドベンチャー」だった。

生霊のような存在になってしまった主人公は天使に助けられ、世界のはざまを通って自在に時間移動ができるようになる。ある限られた期間の中を、過去へ未来へパラレルワールド分岐ルート)へと行き来しながら、自分が住んでいた街の事件を探っていく。


ゲーム『タイムリープ』

2007年にフロントウイングが発売したアダルトゲーム

主人公の同居人に長瀬歩(CV:鳥羽すの)という少女がいるが、そこに少し幼い歩(CV:榊原ゆい)がタイムリープしてくる。この作品では、現在の「歩」と過去の「あゆむ」の二人が同じ時間に存在する。


ゲーム『STEINS;GATE (シュタインズゲート)』

2009年発売のゲーム。制作は5pb.ニトロプラス。アニメ化もされた。(⇒STEINS;GATE

ゲームのchapter1のサブタイトルが「時間跳躍のパラノイア (Time Travel Paranoia)」なので、時間跳躍(タイムリープ)とタイムトラベルは類義語と考えられる。

一方、記憶を過去へ転送する「タイムリープマシン」という機械が登場する。この方法では、同じ時間に自分が二人居る状況は起きない(これとは別に、体ごと乗るタイプのタイムマシンを使って未来から来たと称する人物が登場する。タイムリープマシンとは異なり、そちらの移動手段ならば過去の自分に会うことが可能とされる。ただし、世界線理論の都合上深刻なタイムパラドックスが発生する可能性もある)。


作中では「記憶だけを飛ばすからタイムリープ」とする場面もあるため、作中人物は「意識だけが時間を移動する」現象をタイムリープとしている様子。


なお、スタリラ少女☆歌劇レヴュースタァライトとシュタゲのコラボイベントが開催された際はこちらの作品でも似たような現象体験している人物がおり、その人物が岡部倫太郎に理解を示す台詞を言っている。


その他の関連作品

など


関連タグ

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時間 跳躍 明晰夢 瞑想 タイムトラベル タイムスリップ 逆行 ループ 和製英語


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タイムリープとは「時間跳躍」を直訳した和製英語で、英語では「Time Leap」と書く。「タイムリープした」とは「時間時空)を飛び越える現象が起こった」か、もっと能動的に「時間を飛び越す方法を使った」ことを意味する。


タイムトラベルの類語だが、SFなどの創作物では以下のような特徴を出して使い分けていることがある(もっともタイムリープ自体は「時間跳躍」という意味しかないため厳密な定義が決まっているわけではなく、タイムリープでタイムトラベルとほぼ同じ意味の作品も存在している)。

  1. 任意で時間を移動する「タイムトラベル」に対して勝手に時間が移動する(ただし、任意で移動をできる上級者も居て一概には言えない)。
  2. 科学の技術よりも超常的な力に頼って時間を移動する(ただし、タイムリープマシンとかの発明品も出ていて一概には言えない)。
  3. 体ごと移動するのではなく、自分の意識だけが時間を移動し、過去や未来の自分の身体にその意識が乗り移る(ただし、体ごと移動することもあって一概には言えない)。

作品ごとに要素は異なるが、ループもの作品の中にはこの解釈でのタイムリープを採用している作品も多い。


関連作品

この言葉が登場した作品の草分けは『時をかける少女』である。当時は、似た言葉の「タイムスリップ」は今ほど一般的になっていなかった。

タイムリープ=意識だけの移動という語釈は、後発作品の『タイム・リープ あしたはきのう』や『STEINS;GATE』などの影響が大きいと考えられる。


小説『時をかける少女』

1967年刊。作者は筒井康隆。映像化もされた。

同じ日をもう一度過ごす体験をした主人公の女子高生・芳山和子は、「テレポーテーション(身体移動)とタイム・リープ(時間跳躍)」の超能力が芽生えたのではないかと言われる。

テレポーテーションはタイムリープに合わせて発動していて、跳躍前と違う場所に居たことの説明になる。


主人公にしてみれば時間が勝手に戻ったとしか思えなかったが、身の危険を感じることが発動の引き金になっていた。

発動の瞬間は目の前が暗くなったり浮遊感が生じたりして、コツをつかめば任意で使える(2006年のアニメ版の演出では言葉通りに走って跳んだり、時空の狭間のような空間へ飛び込んだりする)。主人公は数日ほどの時間を逆戻りしたが、自分の生きる時代よりずっと遠い過去や未来へ行ける可能性も示されていた。

なお、同じ時間に自分が二人いるという事態は起きない(意識だけが移動するという解釈もできるが、1983年の映画版では女子高生のままで子供時代へ着く→その間は幼女の自分が居なくなり、別の時間へ移ると幼女がまた現れる演出になっていた)。


時間移動を助ける小道具こそあるが、大がかりなタイムマシンは登場しない。

言葉の上では時間移動や時間遡行(そこう)とも言われる。実写ドラマ版の題名は「タイムトラベラー」だが、タイムマシンに乗るような古典的なタイムトラベルとは区別されている。この作品のタイムリープとは、生身で時を超える超能力としての名前である。


小説・漫画『新 幻魔大戦』

1971年に連載開始。作者は平井和正石ノ森章太郎

時間跳躍者(タイム・リーパー)と呼ばれる超能力者の女性・お時が主人公。


小説『タイム・リーパー』

1993年刊。作者は大原まり子ラジオドラマ化もされた。

主人公の20代男性・森坂徹(トオル)は1988年にいたが、事故の衝撃で時間を越えて30年後の2018年に辿り着いた。そこで1988年の恋人に似た若い女性にやはり恋をするが、特殊能力警察という悪の組織に追われる。一方、時代を超越した組織のタイムパトロールも事態に介入する。


この作品のタイムリープも超能力の一種で、強い超能力者ほど長期間をリープできる。30年は異例の長さゆえ主人公は才能があるとされた。移動場所はコントロールしなければ自分の関係者のそばに着くことが多いらしい。

体ごと時間を移動していて、30年後の未来で目覚めた主人公は(なぜか一部が機械化していたが)若者のままである。なお30年後の自分はすでに世を去っていた。

タイム・パトロールの人々も超能力者だが、時空を移動する乗り物(ポット)も使用する。


小説『タイム・リープ あしたはきのう』

1995年刊。作者は高畑京一郎。ラジオドラマ化や映画化もされ、両作ともに同名の主題歌「タイム・リープ」(歌と作詞は緒方恵美、作曲は千住明)が使われた。


ある限られた数日間の中でタイムリープするようになってしまった主人公の女子高生・鹿島翔香が、同級生の男子の助言を得ながら事態に立ち向かう。

この作品のタイムリープも主人公の無意識が作用したと考えられるが、現象のコントロールはできず、勝手に未来や過去へ移動する。ただしループものとは違い、一度過ごした日はもう繰り返すことが無い。

また、同じ時間に自分が二人居る事態は起きない。タイムリープは主人公の「頭の中」で起こっており、他人の目の前から消えるテレポーテーションのような現象は生じないという説明がある(生まれる前の時代などには飛べないかもしれない)。


ゲーム『ガーディアンエンジェル』

2003年にデータム・ポリスター社が発売したゲーム。ジャンルが「タイムリープアドベンチャー」だった。

生霊のような存在になってしまった主人公は天使に助けられ、世界のはざまを通って自在に時間移動ができるようになる。ある限られた期間の中を、過去へ未来へパラレルワールド分岐ルート)へと行き来しながら、自分が住んでいた街の事件を探っていく。


ゲーム『タイムリープ』

2007年にフロントウイングが発売したアダルトゲーム

主人公の同居人に長瀬歩(CV:鳥羽すの)という少女がいるが、そこに少し幼い歩(CV:榊原ゆい)がタイムリープしてくる。この作品では、現在の「歩」と過去の「あゆむ」の二人が同じ時間に存在する。


ゲーム『STEINS;GATE (シュタインズゲート)』

2009年発売のゲーム。制作は5pb.ニトロプラス。アニメ化もされた。(⇒STEINS;GATE

ゲームのchapter1のサブタイトルが「時間跳躍のパラノイア (Time Travel Paranoia)」なので、時間跳躍(タイムリープ)とタイムトラベルは類義語と考えられる。

一方、記憶を過去へ転送する「タイムリープマシン」という機械が登場する。この方法では、同じ時間に自分が二人居る状況は起きない(これとは別に、体ごと乗るタイプのタイムマシンを使って未来から来たと称する人物が登場する。タイムリープマシンとは異なり、そちらの移動手段ならば過去の自分に会うことが可能とされる。ただし、世界線理論の都合上深刻なタイムパラドックスが発生する可能性もある)。


作中では「記憶だけを飛ばすからタイムリープ」とする場面もあるため、作中人物は「意識だけが時間を移動する」現象をタイムリープとしている様子。


なお、スタリラ少女☆歌劇レヴュースタァライトとシュタゲのコラボイベントが開催された際はこちらの作品でも似たような現象体験している人物がおり、その人物が岡部倫太郎に理解を示す台詞を言っている。


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タイムトラベルの派生語(初出は『時をかける少女』)で、「時間跳躍」を意味する和製英語。タイムトラベル・タイムスリップと同義でも使われたが、近年では「肉体を伴わず精神のみが瞬間的に時間移動する現象」を指して区別することが多い。

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タイムリープとは「時間跳躍」を直訳した和製英語で、英語では「Time Leap」と書く。「タイムリープした」とは「時間時空)を飛び越える現象が起こった」か、もっと能動的に「時間を飛び越す方法を使った」ことを意味する。


タイムトラベルの類語だが、SFなどの創作物では以下のような特徴を出して使い分けていることがある(もっともタイムリープ自体は「時間跳躍」という意味しかないため厳密な定義が決まっているわけではなく、タイムリープでタイムトラベルとほぼ同じ意味の作品も存在している)。

  1. 任意で時間を移動する「タイムトラベル」に対して勝手に時間が移動する(ただし、任意で移動をできる上級者も居て一概には言えない)。
  2. 科学の技術よりも超常的な力に頼って時間を移動する(ただし、タイムリープマシンとかの発明品も出ていて一概には言えない)。
  3. 体ごと移動するのではなく、自分の意識だけが時間を移動し、過去や未来の自分の身体にその意識が乗り移る(ただし、体ごと移動することもあって一概には言えない)。

作品ごとに要素は異なるが、ループもの作品の中にはこの解釈でのタイムリープを採用している作品も多い。


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この言葉が登場した作品の草分けは『時をかける少女』である。当時は、似た言葉の「タイムスリップ」は今ほど一般的になっていなかった。

タイムリープ=意識だけの移動という語釈は、後発作品の『タイム・リープ あしたはきのう』や『STEINS;GATE』などの影響が大きいと考えられる。


小説『時をかける少女』

1967年刊。作者は筒井康隆。映像化もされた。

同じ日をもう一度過ごす体験をした主人公の女子高生・芳山和子は、「テレポーテーション(身体移動)とタイム・リープ(時間跳躍)」の超能力が芽生えたのではないかと言われる。

テレポーテーションはタイムリープに合わせて発動していて、跳躍前と違う場所に居たことの説明になる。


主人公にしてみれば時間が勝手に戻ったとしか思えなかったが、身の危険を感じることが発動の引き金になっていた。

発動の瞬間は目の前が暗くなったり浮遊感が生じたりして、コツをつかめば任意で使える(2006年のアニメ版の演出では言葉通りに走って跳んだり、時空の狭間のような空間へ飛び込んだりする)。主人公は数日ほどの時間を逆戻りしたが、自分の生きる時代よりずっと遠い過去や未来へ行ける可能性も示されていた。

なお、同じ時間に自分が二人いるという事態は起きない(意識だけが移動するという解釈もできるが、1983年の映画版では女子高生のままで子供時代へ着く→その間は幼女の自分が居なくなり、別の時間へ移ると幼女がまた現れる演出になっていた)。


時間移動を助ける小道具こそあるが、大がかりなタイムマシンは登場しない。

言葉の上では時間移動や時間遡行(そこう)とも言われる。実写ドラマ版の題名は「タイムトラベラー」だが、タイムマシンに乗るような古典的なタイムトラベルとは区別されている。この作品のタイムリープとは、生身で時を超える超能力としての名前である。


小説・漫画『新 幻魔大戦』

1971年に連載開始。作者は平井和正石ノ森章太郎

時間跳躍者(タイム・リーパー)と呼ばれる超能力者の女性・お時が主人公。


小説『タイム・リーパー』

1993年刊。作者は大原まり子ラジオドラマ化もされた。

主人公の20代男性・森坂徹(トオル)は1988年にいたが、事故の衝撃で時間を越えて30年後の2018年に辿り着いた。そこで1988年の恋人に似た若い女性にやはり恋をするが、特殊能力警察という悪の組織に追われる。一方、時代を超越した組織のタイムパトロールも事態に介入する。


この作品のタイムリープも超能力の一種で、強い超能力者ほど長期間をリープできる。30年は異例の長さゆえ主人公は才能があるとされた。移動場所はコントロールしなければ自分の関係者のそばに着くことが多いらしい。

体ごと時間を移動していて、30年後の未来で目覚めた主人公は(なぜか一部が機械化していたが)若者のままである。なお30年後の自分はすでに世を去っていた。

タイム・パトロールの人々も超能力者だが、時空を移動する乗り物(ポット)も使用する。


小説『タイム・リープ あしたはきのう』

1995年刊。作者は高畑京一郎。ラジオドラマ化や映画化もされ、両作ともに同名の主題歌「タイム・リープ」(歌と作詞は緒方恵美、作曲は千住明)が使われた。


ある限られた数日間の中でタイムリープするようになってしまった主人公の女子高生・鹿島翔香が、同級生の男子の助言を得ながら事態に立ち向かう。

この作品のタイムリープも主人公の無意識が作用したと考えられるが、現象のコントロールはできず、勝手に未来や過去へ移動する。ただしループものとは違い、一度過ごした日はもう繰り返すことが無い。

また、同じ時間に自分が二人居る事態は起きない。タイムリープは主人公の「頭の中」で起こっており、他人の目の前から消えるテレポーテーションのような現象は生じないという説明がある(生まれる前の時代などには飛べないかもしれない)。


ゲーム『ガーディアンエンジェル』

2003年にデータム・ポリスター社が発売したゲーム。ジャンルが「タイムリープアドベンチャー」だった。

生霊のような存在になってしまった主人公は天使に助けられ、世界のはざまを通って自在に時間移動ができるようになる。ある限られた期間の中を、過去へ未来へパラレルワールド分岐ルート)へと行き来しながら、自分が住んでいた街の事件を探っていく。


ゲーム『タイムリープ』

2007年にフロントウイングが発売したアダルトゲーム

主人公の同居人に長瀬歩(CV:鳥羽すの)という少女がいるが、そこに少し幼い歩(CV:榊原ゆい)がタイムリープしてくる。この作品では、現在の「歩」と過去の「あゆむ」の二人が同じ時間に存在する。


ゲーム『STEINS;GATE (シュタインズゲート)』

2009年発売のゲーム。制作は5pb.ニトロプラス。アニメ化もされた。(⇒STEINS;GATE

ゲームのchapter1のサブタイトルが「時間跳躍のパラノイア (Time Travel Paranoia)」なので、時間跳躍(タイムリープ)とタイムトラベルは類義語と考えられる。

一方、記憶を過去へ転送する「タイムリープマシン」という機械が登場する。この方法では、同じ時間に自分が二人居る状況は起きない(これとは別に、体ごと乗るタイプのタイムマシンを使って未来から来たと称する人物が登場する。タイムリープマシンとは異なり、そちらの移動手段ならば過去の自分に会うことが可能とされる。ただし、世界線理論の都合上深刻なタイムパラドックスが発生する可能性もある)。


作中では「記憶だけを飛ばすからタイムリープ」とする場面もあるため、作中人物は「意識だけが時間を移動する」現象をタイムリープとしている様子。


なお、スタリラ少女☆歌劇レヴュースタァライトとシュタゲのコラボイベントが開催された際はこちらの作品でも似たような現象体験している人物がおり、その人物が岡部倫太郎に理解を示す台詞を言っている。


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時間 跳躍 明晰夢 瞑想 タイムトラベル タイムスリップ 逆行 ループ 和製英語


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タイムリープとは「時間跳躍」を直訳した和製英語で、英語では「Time Leap」と書く。「タイムリープした」とは「時間時空)を飛び越える現象が起こった」か、もっと能動的に「時間を飛び越す方法を使った」ことを意味する。


タイムトラベルの類語だが、SFなどの創作物では以下のような特徴を出して使い分けていることがある(もっともタイムリープ自体は「時間跳躍」という意味しかないため厳密な定義が決まっているわけではなく、タイムリープでタイムトラベルとほぼ同じ意味の作品も存在している)。

  1. 任意で時間を移動する「タイムトラベル」に対して勝手に時間が移動する(ただし、任意で移動をできる上級者も居て一概には言えない)。
  2. 科学の技術よりも超常的な力に頼って時間を移動する(ただし、タイムリープマシンとかの発明品も出ていて一概には言えない)。
  3. 体ごと移動するのではなく、自分の意識だけが時間を移動し、過去や未来の自分の身体にその意識が乗り移る(ただし、体ごと移動することもあって一概には言えない)。

作品ごとに要素は異なるが、ループもの作品の中にはこの解釈でのタイムリープを採用している作品も多い。


関連作品

この言葉が登場した作品の草分けは『時をかける少女』である。当時は、似た言葉の「タイムスリップ」は今ほど一般的になっていなかった。

タイムリープ=意識だけの移動という語釈は、後発作品の『タイム・リープ あしたはきのう』や『STEINS;GATE』などの影響が大きいと考えられる。


小説『時をかける少女』

1967年刊。作者は筒井康隆。映像化もされた。

同じ日をもう一度過ごす体験をした主人公の女子高生・芳山和子は、「テレポーテーション(身体移動)とタイム・リープ(時間跳躍)」の超能力が芽生えたのではないかと言われる。

テレポーテーションはタイムリープに合わせて発動していて、跳躍前と違う場所に居たことの説明になる。


主人公にしてみれば時間が勝手に戻ったとしか思えなかったが、身の危険を感じることが発動の引き金になっていた。

発動の瞬間は目の前が暗くなったり浮遊感が生じたりして、コツをつかめば任意で使える(2006年のアニメ版の演出では言葉通りに走って跳んだり、時空の狭間のような空間へ飛び込んだりする)。主人公は数日ほどの時間を逆戻りしたが、自分の生きる時代よりずっと遠い過去や未来へ行ける可能性も示されていた。

なお、同じ時間に自分が二人いるという事態は起きない(意識だけが移動するという解釈もできるが、1983年の映画版では女子高生のままで子供時代へ着く→その間は幼女の自分が居なくなり、別の時間へ移ると幼女がまた現れる演出になっていた)。


時間移動を助ける小道具こそあるが、大がかりなタイムマシンは登場しない。

言葉の上では時間移動や時間遡行(そこう)とも言われる。実写ドラマ版の題名は「タイムトラベラー」だが、タイムマシンに乗るような古典的なタイムトラベルとは区別されている。この作品のタイムリープとは、生身で時を超える超能力としての名前である。


小説・漫画『新 幻魔大戦』

1971年に連載開始。作者は平井和正石ノ森章太郎

時間跳躍者(タイム・リーパー)と呼ばれる超能力者の女性・お時が主人公。


小説『タイム・リーパー』

1993年刊。作者は大原まり子ラジオドラマ化もされた。

主人公の20代男性・森坂徹(トオル)は1988年にいたが、事故の衝撃で時間を越えて30年後の2018年に辿り着いた。そこで1988年の恋人に似た若い女性にやはり恋をするが、特殊能力警察という悪の組織に追われる。一方、時代を超越した組織のタイムパトロールも事態に介入する。


この作品のタイムリープも超能力の一種で、強い超能力者ほど長期間をリープできる。30年は異例の長さゆえ主人公は才能があるとされた。移動場所はコントロールしなければ自分の関係者のそばに着くことが多いらしい。

体ごと時間を移動していて、30年後の未来で目覚めた主人公は(なぜか一部が機械化していたが)若者のままである。なお30年後の自分はすでに世を去っていた。

タイム・パトロールの人々も超能力者だが、時空を移動する乗り物(ポット)も使用する。


小説『タイム・リープ あしたはきのう』

1995年刊。作者は高畑京一郎。ラジオドラマ化や映画化もされ、両作ともに同名の主題歌「タイム・リープ」(歌と作詞は緒方恵美、作曲は千住明)が使われた。


ある限られた数日間の中でタイムリープするようになってしまった主人公の女子高生・鹿島翔香が、同級生の男子の助言を得ながら事態に立ち向かう。

この作品のタイムリープも主人公の無意識が作用したと考えられるが、現象のコントロールはできず、勝手に未来や過去へ移動する。ただしループものとは違い、一度過ごした日はもう繰り返すことが無い。

また、同じ時間に自分が二人居る事態は起きない。タイムリープは主人公の「頭の中」で起こっており、他人の目の前から消えるテレポーテーションのような現象は生じないという説明がある(生まれる前の時代などには飛べないかもしれない)。


ゲーム『ガーディアンエンジェル』

2003年にデータム・ポリスター社が発売したゲーム。ジャンルが「タイムリープアドベンチャー」だった。

生霊のような存在になってしまった主人公は天使に助けられ、世界のはざまを通って自在に時間移動ができるようになる。ある限られた期間の中を、過去へ未来へパラレルワールド分岐ルート)へと行き来しながら、自分が住んでいた街の事件を探っていく。


ゲーム『タイムリープ』

2007年にフロントウイングが発売したアダルトゲーム

主人公の同居人に長瀬歩(CV:鳥羽すの)という少女がいるが、そこに少し幼い歩(CV:榊原ゆい)がタイムリープしてくる。この作品では、現在の「歩」と過去の「あゆむ」の二人が同じ時間に存在する。


ゲーム『STEINS;GATE (シュタインズゲート)』

2009年発売のゲーム。制作は5pb.ニトロプラス。アニメ化もされた。(⇒STEINS;GATE

ゲームのchapter1のサブタイトルが「時間跳躍のパラノイア (Time Travel Paranoia)」なので、時間跳躍(タイムリープ)とタイムトラベルは類義語と考えられる。

一方、記憶を過去へ転送する「タイムリープマシン」という機械が登場する。この方法では、同じ時間に自分が二人居る状況は起きない(これとは別に、体ごと乗るタイプのタイムマシンを使って未来から来たと称する人物が登場する。タイムリープマシンとは異なり、そちらの移動手段ならば過去の自分に会うことが可能とされる。ただし、世界線理論の都合上深刻なタイムパラドックスが発生する可能性もある)。


作中では「記憶だけを飛ばすからタイムリープ」とする場面もあるため、作中人物は「意識だけが時間を移動する」現象をタイムリープとしている様子。


なお、スタリラ少女☆歌劇レヴュースタァライトとシュタゲのコラボイベントが開催された際はこちらの作品でも似たような現象体験している人物がおり、その人物が岡部倫太郎に理解を示す台詞を言っている。


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