アイカツシリーズに登場する舞台演出装置であると同時に、根幹を成す設定である。
概要(共通)
基本的な機材は以下の3つ。
- アイカツカード
- フィッティングルーム
- インカム型端末
アイカツカードはステージドレスや演出プランをデータ化したカードで、詳しい説明は個別記事に譲る。
フィッティングルームはアイカツカードのデータを再生するための機材で、アイカツシステムの中では最も重要な機材である。作品によってデザインが異なるが、認証カード(作中では学生証やアイカツパスと呼ばれる)と最大4枚(トップス・ボトムス・シューズ・アクセサリー)のアイカツカードをセットする事で起動する。
多少なら体型が変わったとしてもカバーしてくれるが、心に付いた贅肉まではフォローしてもらえず、アイドルとしての自覚やモチベーションがあまりにも低くなり過ぎるとシステムを起動させる事すら不可能になる。
インカム型端末は観客一人ひとりに配られる機材で、この機材を通してデータ化したステージをVRとして観客に見せると同時に、観客の興奮度を計測して舞台装置の作動等の演出をリアルタイムで行う。
アイカツシステムの登場により従来では不可能だった演出が可能となり、作中世界では普及しているが、アイドルに懸かる肉体的・精神的な負担も大きくなっている。そのためか、作中のアイドル達の多くは超人的な身体能力を持つ。
概要(アイカツ!)
マスカレードが活動していた頃に普及し始めたシステムで、夢咲ティアラもシステムエンジニアとして関わっていた。
アイカツシステムによってアイドルと観客が一体となった時にスペシャルアピールと呼ばれるイリュージョン演出が可能となる。
スペシャルアピールにはプレミアムアピール、星座アピール、ロマンスアピールなどいくつかの種類が存在し、更に上位のアピールとしてフィーバーアピールが存在する。
しかし、スペシャルアピールを行うと尋常では無いほど体力を消耗するため、体が負荷に耐えられなければ、急激に力が抜けて目眩や立眩に近い症状を引き起こしてしまう。
連続で行うと負荷もその分大きくなるため、一度のステージでは3回が限界とされるが、ごく稀にスペシャルアピールを常時4回以上行う事ができるアイドルが存在する。
彼女達はレジェンドアイドルと呼ばれ、作中世界の歴史ではマスカレードのヒメとミヤ、神崎美月の3名のみが該当する。
また、最上位のアピールとされるSAフィーバーアピールは、レジェンドアイドル達ですら中学時代には不可能だった代物だが、大空あかりが史上最年少で成功させている。
概要(アイカツスターズ!)
アイカツ!時代からシステム自体に意識があると推測できる描写が度々見られたが、アイカツスターズ!ではアイカツシステムに意志がある事が明確に描写され、物語の重要な要素の一つとなっている。
アイカツシステムの意志は主人公の虹野ゆめを筆頭に登場人物の何人かに理不尽とも言える試練を与えており、旧サンライズから分社化した片割れが製作したアニメに登場するアレさながらのやりたい放題ぶりを見せている。
また、白銀リリィの登場以降、フィッティングルームでシステムを起動させる際にそのキャラを象徴する台詞を言うようになった(ちなみに、この演出の第1号は前作での大空あかりである)。
謎の力
ごく稀に特別なステージに限って普段以上の実力を出すことができるアイドルが存在し、作中では虹野ゆめと白鳥ひめが該当する。
白鳥ひめは彼女達をアイカツシステムに愛された存在と呼ぶが、実際にはシステムによって潜在能力が肉体的限界を超えて引き出された状態にあり、システムを使い続ける事は破滅を意味する。事実、作中ではシステムによってアイドル生命を絶たれた一例として雪乃ホタルが登場している。
身体面および精神面を鍛え上げる事によって破滅を回避する事ができるものの、システムには強い依存性があるため、独力で回避する事はほぼ不可能である。
なお、これだけの危険性がありながら興行の為にこのシステムが使われ続けている理由は不明。白鳥ひめや学園長などシステムの危険性を知る人物こそいるものの、学園長はシステムの誘惑を乗り越えるか、謎の力に呑まれる前にアイドルをやめるかの二択しか提示しておらず、システムそのものの在り方を問題視したり変えようとする人間はついぞ一人も現れなかった。本作に蔓延する負のご都合主義の代表例と言える。
一方、桜庭ローラは明らかにアイカツシステムから嫌われた存在と言えるアイドルで、特に第1部の中盤において理不尽としか言いようの無いアクシデントに見舞われ続けた。
星のツバサ
第2部のキーアイテムである「星のツバサ」はアイカツシステムによって認められたアイドルに与えられる存在で、星のツバサの持ち主はパーフェクトアイドルの称号で呼ばれる。
全部で9着存在し、全て集まると伝説の太陽のドレスが出現すると言われていたが、その後、10着目の月のドレスが登場し、更に1年後には全て太陽のドレスへと進化した。
守護星 | アイドル | ブランド |
---|---|---|
水星 | 花園きらら | FuwaFuwa Dream |
金星 | エルザフォルテ | Perfect Queen |
地球 | 虹野ゆめ | Rainbow Berry Parfaie |
月 | 白鳥ひめ | |
火星 | 桜庭ローラ | SPICE CHORD |
木星 | 双葉アリア | My Little Heart |
土星 | 二階堂ゆず | Shiny Smile |
天王星 | 騎咲レイ | Royal Sword |
海王星 | 香澄真昼 | Romans Kiss |
冥王星 | 白銀リリィ | Gothic Victoria |
概要(アイカツオンパレード!)
この作品では姫石さあやが開発したアイカツ!パスを用いることにより、他の世界への行き来を可能としている。そのため、妹の姫石らきは『アイカツ!』や『アイカツスターズ!』のアイドル達と邂逅を果たし、数奇な体験をすることに。
しかし、さあやによれば未だ実験段階であり、アイカツシステムに多大な負荷をかけるものであるため、長期間の運用はできないとされている。
関連項目
ゼロシステム、阿頼耶識システム…いずれもガンダム作品に登場するシステム。使用者にはアドバンテージと同時に多大な負荷をもたらし、最悪の場合肉体・精神に深刻な悪影響を及ぼす点がスターズ版アイカツシステムと共通する。ただしこれらのシステムは戦闘行為などにおいての使用を前提として作られており、娯楽のために使用者に負担を強いるスターズのシステムに比べれば理不尽さは低め。