概要
主人公・広田武が通う高校の3年B組のクラスメイト達。
クラスメイトのほぼ全員が何の罪悪感もなく日常的に犯罪行為(不法投棄や痴漢冤罪、ホームレス狩り等)に手を染める程の醜悪かつ下衆な性格の持ち主であり、武のことを「豚」と罵倒し、日々非人道的ないじめを繰り返していた。
現時点で理由は明らかにされていないが、クラス全員が武と同様に異世界に飛ばされており、その世界で手に入れた強力なスキルで魔王を打ち倒して勇者となるが、魔王討伐後は「勇者」としての肩書やそのスキルを悪用して殺傷行為や奴隷所有等の傍若無人の限りを尽くし、極悪非道を当たり前のように行う外道集団と化す。
しかしそのほとんどはスキルの力に頼りきっている上に己の立場に完全にうぬぼれており、確かに厄介な能力を持っていようが、少しでも油断を誘って隙を突ければあっさりと罠に嵌められるし、スキルの力の源である「宝玉」を奪って無力化することも容易い(尚、全員基本能力としてサーチ能力を所有するが、相手が強すぎるとその効果が出ない)。
また、ほぼ例外なく元々の醜悪な人間性に加えて人としても致命的なレベルで知性にも欠けており、たとえ自分が危機的な立場にまで追い込まれようが、被害者達への謝罪はおろか説得や命乞いをするという発想すらない。
その結果、多くの民衆やオークをはじめとした他の種族達からは強烈な憎悪の対象とされており、民衆はクラスメイトが武の復讐を受ける際も自分達を虐げるクラスメイトに容赦なく罵声を浴びせたり、武から復讐の手を委ねられると問答無用で壮絶な報復や拷問を仕掛けて激しい怒りをぶつけ、その息の根を止めている。
主な復讐対象
首領
- 安田徳則
政治家の息子。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能と兼ね備えた完璧超人。武の母親が彼の家で家政婦として働いている。
表向きでは学園内でも高い人気を集めるクラスのリーダー的存在で、武に対しても気兼ねに声をかけてくれる好青年だが、その実態は人の命を何とも思わない傲慢かつ冷酷無比な選民思想に凝り固まった上級国民で、武いじめや放火事件の首謀者である全ての元凶(ただし、自身はクラスメイトに指示するのみで、直接手を下すことはなかった模様)。
数日前に文奈と人身事故を起こした際には介抱せずにその場を去り、無関係な人物を身代わりに出頭させて事件を解決したことにし、問い詰められても悪びれる様子もなく文奈をひき逃げした件ではなく相手との約束に遅れたことを気にしており、最終的には母が彼の元で家政婦として働いていることをネタに脅迫して去っていった。これがきっかけで武に対するいじめが悪化するようになった。また、元の世界で別荘に黒光りする生命体が現れた際はその生命体諸共、別荘を全焼させたことがあるらしい。
武や他のクラスメイト同様、異世界に飛ばされるが、異世界を手中に収め、何らかの計画を成そうとしている模様。
現時点で所有スキルは不明だが、上空から街一つを壊滅に追い込むほどの威力を持つ光の砲弾を乱射することができる。
恐らく本作のラスボス。
主な勇者
- 松永琉絆空
- 野理勇五郎
- 鎌田信男
第1〜3の復讐対象。エルフやオークの集落を襲撃し、カレリアをはじめとしたエルフ達を陵辱して私腹を肥やしていた。
オークの集落を襲撃した後、武を崖から突き落とすが、運よく生き延びた武とオークたちに逆襲され、死に際に松永が放火の真相はクラスメイトたちが悪ふざけでやったと自供したため、復讐のために武たちが動き始める。
惨殺後は森の中で晒し首にされ、カレリアをはじめとしたエルフ達の仇を討つために里を襲った賊の行方を追っていたラドガに発見された。
所有スキル
- 八邪険(やつじゃけん)
松永の所有スキル。無数の剣閃を走らせ、一瞬で対象を切り裂く。
- 魔闊歩行(まかっぽう)
野理の所有スキル。高速移動が出来る。
- 岩本夏喜
- 加村翼
第4、5の復讐対象。元の世界では自己分析として武の悪い点を書き出させてそれを黒板に貼り出して公開処刑していた。
こちらの世界では見せしめとして、カーナの父親をはじめとする罪のない民衆を何の理由もなく何度も処刑していた。
カーナのことを一方的に気に入り、自分たちが根城としている屋敷に拉致して陵辱しようとするが、現れた武の作戦でオークとスカトルスライムによって痺れ薬入りの噴水に追い込まれ、捕らえられた後は武による尋問で放火にかかわったクラスメイト達を聞き出された後、武とカーナによって火あぶりにされ、事件の首謀者が安田だと明かした後に焼死した。
所有スキル
- 炎上燃法(フレイム・インフルエンサー)
岩本の所有スキル。手から炎を出す。
- 大海を知る蛙人(メタモル・トード)
加村の所有スキル。自身の舌を長く伸ばせる。
- 津玉繭子
- 原松由美子
- 古家敬子
第6〜8の復讐対象。元の世界では妹をネタに武を脅し、映え写真の為の危険な撮影に協力させていた。
こちらの世界ではスキルによって民衆を奴隷にして虐げたり、殺して宝石に変えたりと好き放題していた。
オークにスキルを封じられ、武が用意した滑り台クイズで原松と古家が彼女たちに殺された人々(武曰く、「フォロワー」)によって家族の仇と言わんばかりに惨殺され(古家は男がブスだからという理由で殺していたが、顔を醜く歪めて体液を流しながら悪足掻きする様を「今のお前も同じ」「そもそも俺がいなきゃお前がブサイクNO.1だったろ」と言われ、原松は「童貞を卒業させてやるから助けてくれ」と懇願するも「俺をキモイ呼ばわりしてた奴の体に突っ込むなんて最高にキモイ」とブーメランとして返されている)、津玉は放火の前に文奈に睡眠薬入りのシュークリームを与え、結果的に妹が焼死するきっかけになったと分かると殺害されそうになるが、オークが協力していると知るとオークを殺せと民衆を唆すも、民衆がこれまで自分達を虐げてきた勇者の味方をするはずもなく、最期は武によって民衆の元に放り出され殺害された。
惨殺後も怒りのおさまらない民衆によって、その死体を晒し者にされた挙句、石を投げつけられていた。
所有スキル
- 死装束を濡れ衣に(ギルティメイカー)
津玉の所有スキル。手をかざした地点にいる対象の体内の水分を操り、人間を一瞬でミイラにしてしまう。
- 都合のいい命令(ジコチューテイマー)
原松の所有スキル。周囲の動物を自在に操る。原松は主にカラスを操っていた。
- 強欲宝石蒐集家(グリードジュエライザー)
古家の所有スキル。触れた生物を宝石に変える。
- 斎藤信二郎
第9の復讐対象。ブサイクな顔立ちから中学時代はスクールカースト最底辺だったらしく、元の世界ではいじめられている武を見下して悦に入っていた。
スキルによって大量のゴブリンを手中に収め、占領したエルフの里で私腹を肥やしていた。しかし自身はこのスキルをよく思っていないようでハズレスキル呼ばわりしており、ゴブリンのせいで町に行けず、エルフしか相手にできないと不満を言いながらゴブリンたちに八つ当たりしていた。
カレリアの墓に立ちションしたのが切っ掛けで激怒した武と決闘するが、そこでもゴブリンを仕掛けリンチしたが、隠れていたオークに形成を覆される。降参するふりをしてゴブリンに武を襲わせようとするも、宝玉が外れてスキルが解除され、今までの鬱憤を晴らすかのようにゴブリンにリンチされた挙句、最期はラドガに止めを刺された。
所有スキル
- 卑小なる者の王(ゴブリンテイマー)
ゴブリンを操ることができる。
- 伊藤紗友美
- 山下早苗
第10、11の復讐対象。両者ともに資源回収局所属。
元の世界では痴漢冤罪で小遣い稼ぎしていたが、武に邪魔された腹いせに体操着を盗んだという濡れ衣を着せ、その結果武はことあるごとに疑われ、警察まで呼ばれる騒ぎになり、母も妹も肩身の狭い思いをするようになってしまった。
こちらの世界ではドワーフの集落を制圧した後、女子供を人質にしてドワーフ達を死ぬまで働かせた挙げ句にその人質を他国に売り飛ばしていた。
戦闘では伊藤が武の髪の毛を奪い、山下がスキルで自滅させようとしたが、細工した伊藤の髪の毛だったためそのまま片目を潰され、手足に大量の石を乗せられた挙句、伊藤はドワーフたちを殺した巨大な岩の下敷きになり死亡。
山下は津玉たちが睡眠薬入りシュークリームを渡した後、近くで事故があったとデマを流して文奈が外に出ないよう仕向けていたことを明かした後、スキルでドワーフを操って逃走。以降は武への復讐を企て、上山のスキルに目をつけて自分の復讐計画に協力するよう強制させるが、サラに対してセクハラな言動を繰り返す上山に呆れては度々鉄拳制裁をお見舞いする。
所有スキル
- 欲望の手(ギル・ガメール)
伊藤の所有スキル。一定範囲のものを手の中に収めることが出来る。
- 絶対の主従関係(イエスマニアック)
山下の所有スキル。相手の体の一部に触れている間は何でも命令が出来る。離れていても髪や肉片などを持っていっても命令は可能。
- 三ツ屋茂幸
第12の復讐対象。国家公安庁所属。
元の世界では大病院の一人息子であり、親の権力を傘に着てやりたい放題していた、所謂ドラ息子。しかし医者の家系でありながら学力は大したことなかったために志望校に落ち、今の学校に通うようになったが、それでも自分の非を認めないばかりか何かの陰謀だと唱えた挙句、成績で武に負けたことを根に持ち、ゴミを食べさせた際には特製胃腸薬と呼んでいた謎の薬を入れ、ゴミを食べる彼の姿を見て笑いを堪えていた。
安田の刺客として毒ガスをまき散らしながら武達に襲いかかる。
薬品入りの火炎瓶で武たちを追い詰めるが、ラドガの矢を躱したときにパラシュートが絡まり、仕掛けていた毒薬で動きを封じられ、パラシュートに引火してしまい追い詰められた彼は放火の際に燃料を用意したと自供した後、スキルを無効化するサラ王女の情報を提供するもオークに穴に放り込まれ、毒ガスに苦しんだ挙句、武に「なんで回復系スキルないんだ?」「女神もお前に医者の才能ないと思っていたんだろう」と吐き捨てられ、武に罵声を浴びせながら息絶えた。
所有スキル
- 統制されし乱気流(タービュランス・ドミネイター)
風を自在に操ることができる。三ツ屋は毒薬などを使うため、風に薬を乗せたり能力を上手く利用していた。
- 星ヒカル
- 上山恵都男
- 木野間美穂
- 喜多川織香
第13〜16の復讐対象。星は人民教化庁、星以外の三人は人民管理局所属。
表向きは爽やか系美少年である星は、元の世界でも人気読モとして木野間や喜多川を中心に多くの女子生徒から根強い人気を集めており、裏では女遊びも頻繁に繰り返していたが、その本性は「イケメンは正義でブサメンは悪」という危険思想の持ち主であり、武がいじめられていた時も高見の見物をしていた。ある日ホームレスに服を汚されたことをきっかけにホームレス狩りを始めたが、偶然妹の病院に付き添っていた武がその帰り道で文奈と共にホームレス狩りの被害を受けた現場に遭遇し、文奈は物陰に隠れた星の姿を一瞬目撃していた。
上山は言動が変質者そのもので、元の世界でも女子からはケダモノ扱いされ嫌われていたが、本人は大して気にしていない模様。武から復讐対象とされているが、武に対していじめを行った描写が描かれていない為に現時点では不明。
サラから憐みの目を向けられるも彼女の言葉を「自分を気にかけてくれた」と曲解し、どこかで聞いた事があるような台詞を叫びながらサラを手中に収める事を宣言した。
こちらの世界ではサラの王都を支配し、大名行列の名目でサラを辱しめたり、邪魔な住宅を住民もろとも破壊したりと傍若無人の限りを尽くしていた。
ドワーフの協力で経路を見つけた武たちが城に潜入した後、上山を捕らえると星に脅されていると言い協力させられてしまい、自身のスキルで木野間や喜多川を無力化させるも脅されているというのは嘘で王女の間に身代わりを用意して星に襲撃させる。その際に三人は攻撃に巻き込まれ戦闘不能となるが、星は妹を侮辱され怒る武にブサイク呼ばわりされて逆上しめちゃくちゃに攻撃するが、武の作戦で鏡に突っ込んでしまいそのまま落下。オークに倒されて捕らえられたその後、サラを辱めた上に自分達を虐げてきた勇者への復讐に燃える民衆の前に放り出されると木野間と喜多川は父を殺されたミリカを中心に民衆達によってリンチされて死亡、星は木野間や喜多川と共にファンの子たちにいたずら通報をさせて消防車の到着を遅らせたことを自供した後、星達の王都侵略による巻き添えで住居や家族を失ったホームレスたちにリンチされ死亡。
しかし、上山はずっと城内にいたために自分の存在に気づいていなかった民衆からは放置されていたが、武への復讐を企てる山下に拉致され、彼女の復讐計画に加担させられることになる。
所有スキル
- 嗚呼、麗しき星ヒカル(ライトニングチャージ)
星の所有スキル。亜光速で突進をすることができる。
- 我が覗み、遥かなり(ピーピング・ROM)
上山の所有スキル。10体いる使い魔を駆使し、使い魔が見たものを映写機のように投影させることができる。
- 幽命の彼岸(エゴスティック・ゴースト)
木野間の所有スキル。自身を幽体化させ、物理攻撃を無力にすることができる。
- 巨人の手遊び(インスタント・コンストラクション)
喜多川の所有スキル。自身が指定した場所に建築物を一瞬で作り出すと同時に一瞬で破壊することも可能。
- 岸山頼太
- 中田愁子
第17、18の復讐対象。両者ともに資源回収局所属。
元の世界では隠し撮りした文奈の写真を無断でネットに投稿し、その結果文奈はたくさんの見知らぬ男に付きまとわれ、心労のせいで体調を崩してしまう。
岸山は父がブラック企業の社長で、「36協定」という父の教えの元、港町を占拠して民衆を無理矢理働かせ、働けなくなった者は中田がスキルで殺害していた。
妹が見知らぬ男たちに付きまとわれるようになった原因を知って激怒した武によって油断した隙に痺れ吹き矢で捕らえられ、自分達がこれまで働かせていた民衆に投石された挙句、放火にちょうどいい時間を教えたことを自供した後、野犬の餌にされた。
所有スキル
- 不可視の大金庫(ゲーミング・ストレージ)
岸山の所有スキル。自身の数メートル以内の対象を亜空間に送り込む。更にその送り込んだものも数メートル以内であれば出現させることが出来る。
- 虐奪の抽出(デーモニック・クリスタライザー)
中田の所有スキル。数メートル以内の対象から任意の物体を結晶として取り出すことが出来る。
- 笠川博
第19の復讐対象。国家公安庁所属。
オカルトマニアでアフロヘアーが特徴。元の世界でも迷惑動画投稿者として好き勝手しており、武を除霊と称してリンチしていたが、文奈の墓を荒らす動画が不適切動画とされてアカウントを停止され、腹いせにクラスメイトと共に暴行した。
上山や山下と共に死者を操る能力を使ってサラの王都を襲撃した。
サラの両親を盾に動きを封じて上山が拉致して山下の計画の為に髪の毛を手に入れるが、彼女との戦闘ではスキルを無効化する能力を逆手に取り、死体の山で動きを封じるが壁の修理が応急処置程度で脆かったためオークのタックルで簡単に破られて気絶させられ、放火の際にみんなでその様子をライブ配信で見ていたことを自供した後、自身が操った死者たちに家族を殺された民衆(武曰く、「笠川に家族を殺されて不幸になったショーの視聴者」)から家族の仇と言わんばかりに細切れにされ、死亡。
一方、上山と山下は逃走に成功し、手に入れたサラの髪の毛を使って武を倒す作戦を考えていた。
所有スキル
- 蹂躙された死者の安寧(シェイムレス・ネクロマンサー)
死体を操ることが出来るが、大雑把な命令しか出来ない。
- 宮市珠美子
- 桜井寿美礼
- 岡田遊々美
第20〜22の復讐対象。宮市は執行省、桜井は人民教化庁、岡田は人民管理局所属。
三人揃って男女差別的な思想が強い女尊男卑主義者。元の世界では武に「ハラスメント」という名の言いがかりをつけてリンチしたり、武が文奈を虐待しているといたずら通報をしたりしていた。特に元から男嫌いだった宮市は武だけでなく、自分が好意を寄せる安田を除いた他の男子に対しても男女差別的な言いがかりをよくぶつけていたため、男子達から反感を買っていた他、宮市の取り巻きである桜井と岡田も以前から男性教諭に対して「ハラスメント」という名の言いがかりをつけて蔑んでは男性教諭を困惑させていた。
こちらの世界では大賢者の村を占拠した後、その知識を独占するために大賢者の書物を村人達に書き写させ、間違えたものは容赦なく処罰していた。
スキルを無力化されて捕らえられ、彼女たちに苦しめられていた女性たちに取り囲まれると許しを請おうとするが、宮市らに散々苦しめられてきた女性たちは当然彼女たちを許すはずもなく、容赦のない罵声を浴びせる。しかし、宮市が安田に近づくことが目的だったと知り利用されていたと気づいたことで仲間割れした挙句、放火の際に偵察をしていたこと、さらには文奈を武から引き離すために入院させるのが目的だったが、死ぬとは思っていなかったと自供、岡田はオークにバラバラにされ、桜井はコッラに祖父の仇としてメッタ刺しにされるが、自身の一言で動揺を与えるも、最期はコッラを引き止めた武に止めを刺されて死亡、宮市はマグマに落とされるもスキルで防いでいたが、死に際に安田に見捨てられる幻覚を見て発狂した挙句、溺死した。
所有スキル
- 不平不満の書き散らし(パラノイド・レター)
宮市の所有スキル。出現させた筆と札を駆使し、札に書いた文字の効果を貼った箇所の周囲に発生させることが出来る。尚、札は10枚まで出現させられる。
- 縦横無尽の言いがかり(ソーニング・ハラスメント)
桜井の所有スキル。自身の身体を細かい刃物に変え、攻撃を仕掛ける。
- 醜聞になる美談(ファクトレス・パパラッチ)
岡田の所有スキル。指で四角を作り、そこの中におさめた人間の動きを封じて写真を作り出す。更にその写真を破ることで撮られた人間も破った箇所と同じところにダメージを与えられる。尚、写真自体は数十秒で消える。
- 内田一二三
- 塔本伊佐美
第23、24の復讐対象。両者ともに哨戒局所属。
元の世界では武を物扱いし、お互いどちらが面白く武を虐げられるか競い合っていた。
内田は津玉・原松・古家への復讐後に一度町を襲撃し、罠にかかるもスキルで脱出してそのまま逃走した後、塔本と共に亜人狩りをし、安田の刺客として武達に襲いかかる。一度はラドガを捕らえるが、逃げたエルフたちを追っている隙に生き残りのエルフに救出され、武とラドガ、オークをどちらが先に狩るか競い合うも、罠にはめられ人食い蟻の群れの中に放り込まれ、死に際に放火の数日前から三ツ屋が用意した謎の液体を家にかけていたことを自供するが、内田はオークに仲間の仇と言わんばかりに頭部を握りつぶされて死亡、塔本もそのまま見捨てられ蟻に食い殺された後、内田と共に白骨死体と化した。
所有スキル
- 粗にして暴、強にして狂(パワー!パワー!パワァァァ!)
内田の所有スキル。腕を肥大化させ、とてつもない怪力を発揮させる。
- 天地飛光闇貫断弓矢(あめつちをとびひかりとやみをわかつもの)
塔本の所有スキル。広範囲を圧縮消滅させる矢を射られる。
- 槇山未華子
第25の復讐対象。人民教化庁所属。
星と同レベルなナルシストかつぶりっ子な性格で、アイドルを目指しているが、お世辞にも歌は上手いとは言えず、顔も武の事を言えないくらいブサイク。加えて、承認欲求と思い込みだけは激しい。元の世界では竹下通りで芸能事務所からのスカウトを待ちわびていたものの、自分ではなく文奈にスカウトの声がかかる現場を目撃し、嫉妬のあまりにスカウトの名刺を寄越すよう連日連夜武の家に殴り込み、脅迫を続けていた。放火の際には現場に赴き、次の日には学校で武に「ざまあ」と吐き捨てた。
こちらの世界では幹部の一人である佐々木と共に修道院を占拠し、連日連夜ライブを催していた。
ラーテの協力で町に潜入した武たちの作戦でコッラの用意した耳栓でスキルを無効化した民衆の罠で客席にダイブさせられて顔面を強打したところを捕らえられ、猿轡された状態で樽に詰められ、武の尋問で放火の際に安田の指示で文奈が火遊びをして火事になったと見せかけるためにゴミを撒いたことを自供、挙句の果てには「死ぬのが早まっただけ」「自分がアイドルになれるチャンスが増えた」と言った挙句、追い詰められてもなおも「自分はアイドルだ」と主張し続け、最期は武に自分が死なせた人数を聞かれるが、「誰も殺してない」「みんな心に中に生きてる」と的外れな回答をしたため、これまで未華子の歌に苦しめられてきた民衆たちにメッタ刺しにされた。
所有スキル
- 歌姫未華子の超絶美声(インビジブルアサシン)
一定範囲に対し、任意の振動や音を発生させることが出来る。
- 長谷川哲
第27の復讐対象。人民教化庁所属。
これまでのクラスメイトとは異なり、表向きでは善良な人物として真っ当な善行を働き、新興宗教「ハセガワ教」の教祖として、民衆から称えられている。
上山と同様、武から復讐対象とされているが、武に対していじめを行った描写が描かれていない為に現時点では不明。
現時点で所有スキルは不明だが、対象から吸い取った生命力で相手を治す治癒能力を有する(武からは、星の猛攻で吹き飛ばされた上山の片腕を治したのも長谷川ではないかと推測されている)。
幹部
安田と並ぶ強力なスキルを持つとされる者たち。
上山や長谷川と同様、武から復讐対象とされているが、元の世界で武に対するいじめを行った描写が描かれていない為に現時点では不明とされている。
- 佐々木晃典
第26の復讐対象。国土開発庁統括の執行省所属。
生粋のゲーマーで、某有名ライダーを思わせる強硬な鎧を身に纏う。
こちらの世界では未華子と共に修道院を占拠して修道女達を軟禁し、陵辱していた。しかしその裏では自分が異世界の支配者に成り上がろうと、武を抹殺する上で安田も始末しようと下克上を企てている。
未華子への復讐後、武によって軟禁されていた修道院の人々が逃走を図り、未華子が武に始末されたと知るや否、スキルを駆使して武らが乗った馬車を追い、立ちはだかったオーゴやラドガを一気に圧倒するが、武の作戦でコッラ特製の爆薬によって崩壊した石橋から落下し、負傷した片足を犠牲にしたラドガの攻撃で倒されるも、スキルで何とか生き延びた。
所有スキル
- 異次元遊戯の大好物(アルティメイトチートマスター)
ゲームキャラのような能力や特徴を三つまで同時に身体に宿すことができる。七つの特性から三つまで同時に装備・入れ替えが可能だが、一回外した特性は一定時間再装備が不可となる。
- 金巻健次
- 村中朱里
- 仲村幸由起
金巻は国家公安庁統括の執行省、村中は国家公安庁、仲村は人民教化庁所属。
金巻と村中は共に沈着冷静な性格で、特に村中は一匹狼な一面が強い。仲村は不気味な雰囲気を漂わせる魔女のような風貌で言動もどこか怪しいが、機嫌が良い時は普段とは一転して可愛らしい顔を見せることがある。
復讐対象?
- 田山輝之
国土開発庁所属。
佐々木らと同じ幹部クラスの一人であるが、クラスメイトから虐げられる武を写したクラスの集合写真では教室の隅で一人怯えた表情をしており、異世界で武が復讐に動いていると聞いて青ざめた顔で怯える描写から、クラス内で唯一いじめに否定的(もしくは見て見ぬふりをしていた)と思われる。
しかし、元の世界で武に対するいじめに加担する様子は現時点で描かれていないにせよ、クラスメイト全員が復讐対象である故、彼が真っ当な善人なのか、或いは他のクラスメイトと同じように醜悪な本性を隠し持っているのかは不明。
関連タグ
悪徳勇者 クラス転移 外道 鬼畜 人間のクズ エゴイスト 暴君 卑劣漢 悪女 胸糞 下衆
関連キャラ
世界貴族(天竜人)…『ONEPIECE』に登場する貴族。34人の勇者と同じく、殺傷行為や奴隷所有等の傍若無人の限りを尽くし、極悪非道を当たり前のように行う外道集団。こちらの所業も凄惨を極めている故に民衆からは憎悪の対象として見られており、壮絶な迫害や報復を受けた者もいる。しかし中には改心して真っ当な志を持つ者や元から善の心を持った者もいる。
御使い…『第3次スーパーロボット大戦Z』に登場する敵。こちらも34人の勇者と同じく自分以外の全てを見下したり、世界に生きる人々の命を我欲で踏み躙ったり侮辱する行為を平気で行なっている。そしてどちらも人間性が矯正不可能な程に醜く歪んでいるために絶対に消さなければならない存在である。