「せんぱ～い、来週法事ッスよ？」

「毎日休みなのに…」

「イジメだったら証拠なんて出ませんよ？だってイジメなんスから」

「あんた、贅沢なんだよ」

プロフィール

人物

『SSSS.DYNAZENON』に登場するキャラクター。

短い三つ編みおさげでタレ目の女子中学生。左側の口元に艶ぼくろがある。ほぼ赤毛だが、三つ編みなどの髪の先の一部が暦と同じ髪色。

劇中では露出の多い服装（金太郎を彷彿させる赤い腹掛けにミニスカート）を着用し、赤色のショートブーツを素足履きしている。

左腕をアームカバーで常に隠しており、5話のプールでも水泳用のアームカバーを内から着用して遊んでいた。

アヤメ中学校に在籍する中学生ではあるものの、自主的に不登校を貫いており、「忌まわしきアヤメ中学」とまで言っている。ただし、中学校のLINEは温存しているので、ここから不審者情報を入手できている。なお、学年は劇中では不明。

普段は20歳近く年の離れた従兄の山中暦の部屋に入り浸っている。ただし、暦と同じ家で生活しているかは不明で、明らかに暦の部屋より広い自室を就寝時は利用している。

自室にはピアノやギター、レコードが置いてあり、『GOLDBAN』のポスターやそのマスコットがデザインされた寝間着を持っている。また自室の部屋の広さから、一部視聴者からは富裕層の出自と推測されている。

暦のことは「先輩」と呼んでおり、語尾に「ッス」と付けて話しかける等まるで部活の先輩や後輩のように接する。なお稲本さんを「昔の女」または「人妻」、ガウマを「隊長」、麻中蓬を「ヨモさん」、南夢芽を「南さん」と呼ぶ。

ちなみに将来は暦のようになることが目標。…残念な美少女？。

ダウナーな暦とは対照的にアクティブであり、近所で起こった怪獣騒ぎを態々見に行こうとしている等で暦を振り回している。

何かと暦を無職ネタでいじっており、暦に対してはキレキレの皮肉や毒舌を振るう場面も多い。逆に暦がダイナストライカーをお持ち帰りした太ももボインさんにタックルして蹴られていた際は、暦が謝ってしまう位の真顔で冷たい視線を向け、それ以降第6回劇中では、そっぽ向いて会話しなくなった。……毒舌吐かれている間はセーフということか。

暦の周辺やダイナソルジャーとダイナストライカーの操縦席に、いつの間にかいたりする。

映画『グリッドマンユニバース』ではエクステを付けツインテールになっており、同じ髪型をしたボラーと出会う。

劇中動向

第4回

第4回で風邪をひいた蓬の補欠パイロットとしてダイナソルジャーに乗ったが、操縦になれていないこともあり、ディドラスにピンポイントで狙われた末に、特に活躍せずに急遽呼び出された蓬と交代した。ちなみに、蓬にパイロットを代わってからも操縦席にいた。

以後自分も代打として特訓することを約束した。

第5回

第5回の冒頭で早速その成果を発揮し、ダイナソルジャーでムーンサルト決める離れ業を早くも修得。しかも「簡単」とか言っていた。

またダイナソルジャーとダイナウイングの合体(ダイナソルジャーウイングコンバイン)からダイナストライカーとの合体(ダイナソルジャーストライカーコンバイン)も着想するなど、チームメイトとしても着々と活躍の幅を広げている。

第6回

留守番中に、変化している白い石に気付く。

二日酔いに悩む暦に代わって、訓練に行くためにダイナストライカーを借りようとする……オールラウンダーになる気満々である。

これによりダイナストライカーを紛失したことに気付いた暦やガウマとともに怪獣優生思想が集結している廃屋に行くが、暦の行動に機嫌を損ねて真顔芸を披露した。

第7回

戦いに置いて行かれた為、電車でガウマ隊がいる場所まで行き合流する。アイスを買う蓬と夢芽の姿を見かけ、前回暦にしたような真顔で二人の背中を見つめる。それと同時に、拾った石が更に歪な形になっていた。戦いが終わった後は暦と二人で木更津行きのバス停で仲良く棒付きキャンデーを嚙み砕いて食べた。

第8回

蓬が捕獲してきたザイオーンに対して、ガウマを真似て、ノリでインスタンス・ドミネーションを行使したが操れず、他のガウマ隊のメンバーも真似することになった。

翌日、ガウマの元から脱走したザイオーンを夢芽と捜索するが、ショッピングモールで休憩していたところ付近にザイオーンが出現し、パニックに陥った市民に巻き込まれ夢芽とはぐれてしまう。

戦いの後、パニックに陥った市民の情動も吸収したためか、拾った石はますます成長し、龍のような形になっていた。また、この回では白い石と怪獣との関係に気づいたような素振りも見せていた。

第9回

実質メイン回。冒頭で回想が描かれ、中学では周囲に馴染めず、孤立していたことが明らかになった。また、ずっと隠していた左腕にはボディペイントを入れていたことも判明。

ガウマ隊の面々にも無視される悪夢から目を覚ますと、第8回の翼竜型の石がさらに成長したような小さな黄金の翼竜型怪獣によって、部屋の中がメチャクチャにされていた。

部屋に貼ってあったバンドのポスター『GOLDBURN』から小さな黄金の翼竜型怪獣を『ゴルドバーン』と命名する。スーツケースにゴルドバーンを隠し、暦やガウマに相談に行くも、暦にはスルーされ、ガウマには前回の反省から「迷わず倒す」と言われてしまう。

そうしている間にもゴルドバーンは成長し、とうとうスーツケースに収まらない程に巨大化してしまう。縮小させようとするも叶わず、ちせを乗せて空中に上昇してしまう。そのまま大空を飛翔していたところ、自身の中学を発見。「あの忌まわしきアヤメ中学…！」という感情に反応し、校舎に突撃しそうになるも、「これじゃ怪獣優生思想と同じになっちゃう」と思い止まり、なんとか静止に成功する。

その後、水門に佇む夢芽を発見。ガウマ達が戦っているのに行かなくといいのかと尋ねると、「ちせちゃんには関係無い」「いい事なんてなかった」と返されてしまう。蓬が迎えに来てくれたのを見て、上述の「あんた、贅沢なんだよ」と本音を吐露する。

その後知恵の輪を落としかけて落下した夢芽をゴルドバーンが救出。その様子を見てゴルドバーンを「私の友達です」と誇らしげに紹介した。

そこからガウマ・暦・グリッドナイトが苦戦する現場に到着すると、ガウマに事情を説明して説得を開始。周囲の後押しもあってゴルドバーンの存在が認められたことで、全員でさらなる力を手に入れ怪獣優生思想を圧倒し、勝利した。

その後、ガウマに自分とゴルドバーンを仲間として認められたことを改めて認識し、「自分の居場所」が得られたことを再認識するのだった。

オープニングの映像

オープニング映像では、意味深に鏡写しになった制服姿の自分と向き合うシーン(なぜか黄金の金属板のような光沢をしていた)や、不敵な笑みを浮かべる後ろに怪獣のような赤い目が浮かぶという不穏な演出がある他にも、彼女だけダイナゼノンのパイロットに選ばれなかったこと、第2話で怪獣の素と思われる白い石を拾い上げるシーン、第5話で左腕のアームカバーを水泳でも着けていることがリストカットを連想させること、第6話でイジメに対して体験談っぽいこと言っていること、第7話で拾った石が成長しているかのような描写もあり、闇堕ちや裏切りを危惧する視聴者も多かった。

小ネタ

ネジコン

4話において、暦の部屋にあるPS用コントローラーでレースゲーム向けの白色のネジコンで遊んでいた。ちなみに初代ネジコンの発売は1995年。

トリガーヒロインお約束の顔芸

4話において、暦が稲本さんとの食事を理由に訓練の休みをガウマを頼んだ際には、トリガーヒロイン特有の顔芸を晒しながらツッコミを入れていた。

フラミンゴ

5話でちせが獲得した東京ビーチランドの無料クーポンにフラミンゴの浮輪が載っていたが、前作10話で宝多六花の持っていたケースにもフラミンゴが載っていた。ちなみに、東京ビーチランドのプール監視員は六花の店でキーボードを買っていた客と類似した人物。

日曜日！

5話で東京ビーチランドに到着した際に、「日曜日！」とナレーションっぽく言っていた。ちなみに前作4話では、六花ママが似たような感じで「日曜日！」と言っていた。

男の娘説

前作でメガネ先輩に絡んでいた似たような体型・髪型のキャラクターが登場していたので、女子更衣室の場面が登場する5話までは一部の視聴者から男の娘疑惑を持たれていた。

ドンシャイン

6話で留守番中に見ていた少年誌の表紙にドンシャインとその名乗りが掲載されていた。

ウヅキヶ丘花火大会

9話劇中で7月4日に開催された花火大会。夢芽の提案を受けた蓬の誘いでガウマ隊メンバーや怪獣打倒後にガウマに付き合わされたグリッドナイト同盟が行くことになったが、花火大会には間に合わなかった。

ただし、この花火大会では、ちせが忌まわしく思っているアヤメ中学校が演奏で参加する予定だったので、花火大会に間に合った場合、ちせがアヤメ中学校生徒と出会って再びゴルドバーンが騒動を起こすリスクが存在していた。

ついでに言えば、ウヅキヶ丘はアヤメ中学校の校区内でちせの自宅がある可能性がある。

余談

名前の由来は、故事成語の一つ「飛鳥川の淵瀬」と推測される。

意味は「奈良県に流れている氾濫しやすい飛鳥川のように世の中は激しく移り変わり、定まりがたいということ」。

演者である安済女史は、蓬役の榎木淳弥氏とはリアルでいとこ同士であり、オーディション時のフリートークに榎木淳弥氏が出演すると知らず「榎木家にはものもらいを治すおまじないがありそれで実際に自身のものもらいが治った」という内容を話したという。現場に行き榎木淳弥氏にその話を伝えた翌日、榎木淳弥氏がものもらいになったそう。

デザインの元ネタは、「トランスフォーマー G-2」の「サイバージェット一発屋 フーリガン」。

虎柄の暖色系というカラーリングが一致しているほか、公式で使用されているイラストのポーズが、フーリガンの日本版玩具パッケージにおける梱包時のポーズと似ている。

コラボ

スマートフォン向けアプリステーションメモリーズ!とコラボし、期間限定のスペシャルでんことして登場中。

マイキャッスル・マイネスト

編成内の属性の数が2つの場合、自身のATKが増加する。編成内のflat属性のでんこの数（最大4体まで）に応じて、ATKが追加で増加。

アズールレーン

コラボイベント「弧光は交わる世界にて」でSSR空母として実装。建造のほか、ポイント交換とイベント海域でのドロップでも入手可能。

関連イラスト

関連タグ

SSSS.DYNAZENON　こよちせ　ゴルドバーン

ジヒビキラン：赤い腹かけからこの怪獣の人間態の「すもう小僧」の衣装が元ネタではと推測されている

ネタバレ注意（本編第10回以降、ボイスドラマ第10.01回以降

以下、本編第10回以降やボイスドラマ第10.01回以降のネタバレにつき、ネタバレ嫌いな者は敗北した怪獣優生思想の如く、お帰りください。

本編第10回

7月4日（第9回）以降、怪獣が現れないことを話題にするが、その矢先に夢芽が消失。ゴルドバーンにより、2代目とともにガルニクスからの攻撃を逃れ、他のガウマ隊のメンバーの帰還を待っていた。

本編第11回

いつものように暦の部屋に遊びに行くと、彼が履歴書を書いているのを目撃、「うっそだろ…」と驚愕。ちなみに暦はアヤメ中学の先輩であった。……あと、稲本さんも。

それに触発されたのか、アヤメ中学への登校を決意する。制服を着用し、「見ててくれよ、ゴルドバーン！」と意気込むものの、校門の前まで来たところで「やっぱりダメだ…」と踏みとどまってしまう。

そこへナイトと2代目が現れ、怪獣の現れなくなったこの世界を去ること、ゴルドバーンも一緒に連れて行くことを告げられる。ナイトからは「覚悟を決めておけ」と言われるが、「世の中が正しいことなんてわかってますよ、わかってますけど……わかんねーよ！！」と叫び、学校とは逆方向に走り去ってしまった。

その後、いつもの練習場で暦やゴルドバーンが離れていくことを悲観していたが、敵を察知したゴルドバーンを送り出し、自身も電車に乗って現場に向かう。

第12回

「やっぱり君は、世界で一番かっこいい私の友達だよ」

最終回、ガギュラに敗れボロボロになったゴルドバーンの様子を見に行き、無事を確認。飛翔を見届ける。

そして、蘇ったダイナゼノンがガギュラを倒してから3ヶ月後。平和になった世界にて、機能停止したダイナレックスを連れ、グリッドナイト同盟と共にコンピューターワールドへと旅立つゴルドバーンを見送っていった。

暦の就職については「ズルい手使ったでしょ」と問い、「先輩みたいにはなりたくない」と語る。

かつて蝶のペイントを隠していたアームカバーは外れ、そこには新たに波打つ竜のペイントが施されていた。

裏小ネタ

彼女の艶ぼくろ

先述のとおり、彼女の口元には小さな艶ぼくろが付いているが、これにガウマの顔、第10回で暦の足、12回で蓬と夢芽に着いたS字型の傷を合わせるとSSSS.になる。

ネタバレ注意！！

劇場総集編SSSS.DYNAZENON ポストクレジットシーン

夕方、風呂に入ろうとする暦をバッティングセンターに誘う。

ちせは「(自分が野球をしているところを)先輩は見ているだけで良いから」と譲歩するが、暦は「風呂入った後に外なんか出たくない」と駄々をこねる。

年上の暦にため口で話す事が多いちせだが、視線を逸らしていたとは言え、思春期真っ盛りの少女の前でドアも閉じずに服を全て脱ぎだすのは如何なものかと思ったのか、珍しく怒って注意した。

しかし、そこに風呂へ入ったはずの暦の姿は無かった。

呆気に取られるちせ。

物語はグリッドマンユニバースへと続く。

更なるネタバレ注意

グリッドマンユニバース

消えた暦を探しにバッティングセンターを訪れるが、その際にツツジ台の世界に迷い込んでしまい内海と遭遇。

事情を説明して六花の家で暦と合流し、死んだと思われていたガウマと再会する。

異変が起きている間は内海や六花のクラス演劇の準備を手伝っており、ゼンタングルアートで鍛えた絵の腕前を披露した。

ノベライズ版では台本作りにも協力している様子が描かれ、ガウマ隊で過ごした思い出を六花に話している。

しかし水門から落ちた時に、ゴルドバーンが助けてくれたことを忘れている夢芽には思わず困惑した模様。

アンチの手でグリッドマンの意識が遮断された際には、暦と一緒に消滅してしまう。

最終決戦で復活した際には暦のコックピットに相乗りすることで、初めてガウマ隊全員が搭乗したダイナゼノンの力を見せつけた。

こちらの攻撃が黒幕に通じなくなった際には、ちせの腕のペイントが神様の力によってゴルドバーンに新たな姿を与え、グリッドマンに新たな力をもたらすことになる。