演者 星光子
生い立ち
年齢18歳。北斗と同じ7月7日生まれ。血液型O型(第5話より)。元は広島県福山市の病院で看護師として勤務していた。ベロクロンの襲撃の際、子どもを助けようとした行動が見込まれ、北斗と共にウルトラマンエースに変身する能力を与えられた後、TACに入隊する。
性格
北斗とは違い頭脳派で、常に冷静に物事を考え、彼のピンチを何度も救った。北斗の発言は他の隊員にまず信じてもらえないが、流石に彼女だけは信じてくれる。一方では積極性の強い面もあり、星司とのデートでは必ず彼女の方から誘うらしい(劇中では第5話でデートシーンが描かれている)。
細身にもかかわらず星司よりも大食いであり、第19話では特大ラーメンを注文している。
一見、真面目そうだが実は1回だけ(第3話にて)謹慎処分を食らった事がある(もっとも、これはバキシムの襲来をTACが予測していなかった事による誤解だったのだが)。また、第14話で北斗に自爆攻撃を強要した高倉司令官を山中隊員と共に司令室から叩き出すなど、頼もしい面を見せてくれる。結構無茶をやらかすこともあり、実は歩けるんじゃないか？ という疑いから第17話では下り坂で車椅子の少女を落っことすといった事もしている(実際この少女はヤプールに操られていて歩けた訳だが、この時はそのまま転げ落ちた)。
明確に設定されているわけではないが、退場する話のタイトルや扱いから察するに、A(＝北斗)にとっては恋人や友人というよりも妹の様な存在だったと思われる。
正体と本編以後
実は地球人ではなく月星人（『げつせいじん』と読む）と呼ばれる存在。故郷の月の王国を滅ぼしたルナチクスを倒した後、自分のウルトラリングを北斗に託し、月星人の世界を再建するため仲間の待つ冥王星に去っていった。…ぶっちゃけ初代ベロクロンが福山市を最初に襲撃した目的の一つがルナチクスを知っている南夕子の抹殺である可能性すらある。
その後は、月星人の特殊能力を持って第38話と最終話に登場。
ウルトラマンタロウ第39話でも登場し、Aとの交流を明言されており、夕子はタロウの戦いを月から拝見している。
そしてウルトラマンメビウス第44話で再登場した。この時、北斗と再会で互いの手を合わせたその時、閃光に包まれる演出はウルトラマンAを知っている者には感涙モノである。
なお、『ウルトラマンレオ』にも月星人は登場するが、こちらと夕子の関係は不明である。
詳しくはキララの項目を参照のこと。
別作品での南夕子
大決戦!超ウルトラ8兄弟
並行世界の住人として登場。
月文明や怪獣の存在しない、極めて現実に近いこの世界では、ごく普通の日本人として生まれ、北斗星司と結婚して一女を設けていた(演じていたのは星女史の実娘の紫子氏)。
この世界では星司はパン屋を経営しており(正史でも元はパン屋の配達員をしていた)、夕子は元看護師だったが現在は引退してパン屋を手伝っている様子が見受けられた。
内山まもる版ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦
とある樹海惑星にて、チブル星人の罠にはまり、アンチディファレーター砲を浴びて弱体化したウルトラ兄弟の前に迫るドラコ、リンドン、アロン、ペテロ、キーラ、アストロモンス、ケルビム、ガモス。そこへエース＝北斗星司の危機を知って駆けつけた南夕子が命の危険を承知で再びエースと一体化。エースバリヤーで怪獣達を異空間に追放して、ダブルビームでチブル星人を宇宙船ごと木っ端微塵にした。
残された時空波発生装置もスペースQで破壊したが、夕子は深手を負ってしまう。光の国に連れて治療しようとするエースの前にアークボガールが行手を遮ったが、ウルトラ兄弟達の決死の応戦により、なんとかエースは銀十字軍の派遣部隊と合流。無事一命を取り止めた。
ULTRAMAN
同名の少女が登場。
地球人に限りなく近い姿をしているが、やはり今作でも異星人という設定である。
同じく「北斗星司」という名前の少年と交流があり、今も連絡を取り合っている。
両親を12年前の航空機事故で亡くし、一人で暮らしている。
実は、その航空機事故とは、先遣調査団として地球に派遣されてきた北斗一家暗殺のために引き起こされたものである事が示唆されており、今後の物語のカギを握る重要人物の1人になるであろう事は間違いない。
なお、声を担当している潘めぐみは、北斗星司の声も兼任している。
余談
初期名は「南七子」。
当初、南夕子役には関かおりが演じる予定だったが、クランクイン直後に関が劇団のリハーサル中に足を骨折してしまい、撮影が不可能となり降板。急遽代役のオーディションを実施して星が選ばれた。番組は関の骨折前に第2話までの撮影は殆ど撮り終えており、第2話までの南隊員登場シーン部分を星の演技で改めて撮り直した。
円谷プロには関が南を演じた『A』のフィルムや番宣用のスチール写真が残されている。なお、関は回復後、第7・8話(第8話は回想場面のみ)で山中隊員の恋人役で出演している。また林由里も夕子役の候補者の一人だった。
本編での突然の退場は大人の事情だったが、星のあずかり知らない所で決定したそうで、台本を手渡された際には非常にショックを受けたそうである。
夕子が劇中初登場した時にいた病院は福山市立総合病院だったりする。
かつて全日本女子プロレスで北斗晶とタッグを組んでいた元女子プロレスラー・みなみ鈴香は北斗と夕子が由来となっている。奇しくも、こちらも「南」が先に現役を退いている。
関連項目
ペテロ・モチロン・カネドラス・ギコギラー - 結構危ない所が故郷なんですね。
AnotherGenesis：こちらのエースの設定には驚きものである。
ルティア：ウルトラマンSTORY0に登場する女性のウルトラマン。実は夕子が一体化したのは彼女という説がある。
