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ミケラの刃マレニア

まれにあ

ミケラの刃マレニアとは、フロムソフトウェアの開発したゲーム『エルデンリング』に登場するボスキャラクター。
目次 [非表示]

知り得たか?ミケラの刃、マレニアを。


概要

正式名称は句読点付きの「ミケラの刃、マレニア」。

将軍ラダーンと並ぶ、本作を代表するキャラクター。


腰まで伸びた父ラダゴン譲りの赤髪を持つ、長身痩躯の女剣士。古風なワンピース風の衣装の上から赤いマントを羽織り、鳥の翼の装飾が付いた金の兜を被っている。その姿は北欧神話のワルキューレを思わせる。


作中で「不敗」「無双の翼」と称される実力者で、破砕戦争ではゴドリックを屈服させ、ラダーンとも激戦を繰り広げたという。


ゲーム開始時点では行方不明となっており、あるNPCイベントをこなすことで居場所の手がかりを得られる。本編クリアとは無関係のエリアにおり、倒さなくても進行に支障はない。ただ当のNPCイベントを完遂する、あるいはエンディングに関わるある状態変化を解除するためにはマレニアの撃破が必須になるので、それが戦う動機となる。マレニアも不敗の矜持を示すためか挑戦に応えてくれる。


そのラスボス以上の強さと莫大な獲得ルーンから、プレイヤー間ではエルデンリングの裏ボスと認識されている(ダクソ3の無名の王のような立ち位置)


人物像

黄金律ラダゴン永遠の女王マリカの間に、兄であるミケラと共に双子として生まれた。デミゴッドと呼ばれるうちの一人である。


二人は天賦の双子と呼ばれ、生まれながらに強力な呪いを持っていたとされる。これがそのまま強大な力を指すのか、神人である事を示しているのかは定かではないが、ミケラは幼いままでいる力を、マレニアは腐敗の力を宿していたという。マレニアの「腐敗」は朱い腐敗とも呼ばれ、後述するように大地すらも侵食する強力な力を持っている。しかしこの力はマレニア自身も蝕むという諸刃の剣であり、その影響で右肩から先と両足の膝下が欠損しており、皮膚の一部も爛れている。


前述した身体の欠損を補うため、黄金でしつらえた義手と義足を嵌めている。その姿から『欠け身のマレニア』と呼ばれることもある。戦いの際には右腕の義手を刀状の得物が付いた『マレニアの義手刀』に換装し、神速の剣舞を以て敵を屠る。

(戦闘前のムービーでは兜と義手を外していたので、普段から武装している訳ではないようだ)


破砕戦争においては、配下の貴腐騎士らを率いてケイリッドの土地にて将軍ラダーンと激突し、激戦を繰り広げた。この一戦はストーリートレーラー及びゲーム内のムービーで確認できる(2:02~)


ただPVから分かる通り、マレニアは押され気味である。打ち合いの果てに義手すらも壊されるが、朱い腐敗を解き放つことで何とか相打ちへと持ち込んだ。この時マレニアは意識不明の重体となるが、配下の貴腐騎士フィンレイに助け出され、何とか聖樹まで撤退できたという。


しかし彼女が放った腐敗は消えずに残り、そのままケイリッド全域に拡散、多くの動植物を汚染していった。多くの者が彼女の力の恐ろしさを改めて知ることとなった。


朱い腐敗

腐敗は強力なスリップダメージを与える状態異常だが、世界観的にも重要な要素となっている。


狭間の地の東方、ラダーンの領地ケイリッドは酷く荒廃しているが、これはマレニアが残した腐敗によるものである。現在も汚染された死体、遺体が連鎖的に腐敗を撒き散らし続けている。戦争で真正面から腐敗を食らったラダーンは正気を蝕まれたらしく、汚染された者は凄まじい苦痛に苛まれることがゲームの演出やフレーバーテキストから読み取れる。


ただミリセントの描写から、腐敗の進行を抑える方法があることも分かっている。腐敗の力を持って生まれた者は、限界まで力を抑え込むことで朱きエオニアとそっくりの花になるという。しかし詳しい描写はされていないが、この花もやはり何らかの悪影響をもたらすものらしく、腐敗を抑えても放っても不幸な結末しか迎えられないという地獄の構図になっている。


この悍ましき現象は、地底湖に封印されている「外なる神」と呼ばれる謎の神性の干渉によってマレニアに仕込まれたものであることが示唆されている。ミリセントのイベントを最後まで彼女の味方をして進めると、マレニアも彼女なりに外なる神の陰謀を挫いていたとある人物の口から語られる。


戦闘

これまでのデミゴッドの様に遠距離攻撃や広範囲攻撃はあまり使わず、刀を使用しての接近戦を主体とする。初見殺しな技こそ持っているが、攻撃は全体的に挙動が素直で見切りやすい部類に入る。また体躯が小柄なためか怯みやすく、ダウンや吹き飛ばしも有効である(ただスーパーアーマーでいなされることも多い)


しかしゲーム最後の裏ボスなだけあってシンプルに攻撃力が高く、また攻撃命中時に体力を回復する性質(通称リゲイン)を持つため、対峙した際の心理的プレッシャーは他のボスの比ではない。


第一形態・ミケラの刃、マレニア


…貴公も、知るがよい


ミケラの刃、マレニアを


敗れを知らぬ、戦いを


マレニア Malenia


上述の通り攻撃命中時に体力を回復する性質を備えている。これは盾受けされた際にも発動するため、防御主体の立ち回りでは苦戦を強いられるだろう。ほか遺灰の味方モブや協力プレイの味方相手にも発動するので、考え無しに召喚すると足の引っ張り合いでかえって不利になりやすい。


挙動は素直なので死んで覚えるの要領で大半のモーションは見切れるようになる。しかし切り札の『水鳥乱舞』のみ例外で、尋常でない追尾性能を持ち、対策を知らないとまず回避できない。回避し損ねたが最後、大ダメージ&マレニアの体力全快という地獄が待っている。彼女がエルデン最凶ボスと言われる所以で、対策を知らぬまま連戦しても理不尽に死を重ねるだけなので、拘りがなければ攻略動画を見て予習しておくのがいいだろう。


幸い体力は低く、水鳥乱舞さえ見切れるようになれば撃破はそう難しくない。


第二形態・腐敗の女神マレニア


…待て


朱い花は二度咲く


貴公は、おぞましいものを見るだろう


腐れ!


センシティブな作品


第一形態を倒すと朱いオーラと共に巨大な花の蕾が出現、中から腐敗の女神、マレニアが登場する。まさかの第二形態に多くのプレイヤーが度肝を抜かれた。


新たな姿となった彼女の背中には多くの蝶が集まり、天使の様な翼を形成している。また先ほどまで身につけていた衣服や鎧、兜は腐敗の力によって崩れ落ち、義手と義足のみが残されている(肝心な部分は隠されているが、ほぼ全裸の状態)


HPは最大の8割程まで回復、またここから広範囲の大技『朱きエオニア』を使ってくるようになる(開幕は確定で使う)

発生こそ遅いが、腐敗蓄積&大ダメージでモロに受ければ死は免れないため、予備動作が見えたらすぐ逃げるようにしたい。花のエフェクトが消えるまでダメージ判定は続くがマレニア自身に無敵はないので、かわせれば遠距離攻撃でダメージを稼ぐチャンスとなる。


もう一つの大技として、分身を生み出しての連続攻撃を使ってくる。水鳥乱舞と判別しにくいのがネックだが、シンプルな連続突進なため水鳥乱舞ほど回避は難しくない。


ほか刀での振り下ろしに腐敗蓄積付きの爆発が起きる、水鳥乱舞に同じく腐敗蓄積が追加される、スーパーアーマーの頻度が増え怯みにくいなど要所要所で強化されており、第一形態以上の難敵となっている。


撃破後

…貴公、その力…


王の、器か…


…ああ、兄様


…ああ、兄様、兄様


すみません、マレニアは敗れました…


死闘の末、撃破すると『腐敗の女神の追憶』と大ルーンを入手。

大ルーンは「孤絶した神授塔」で力を取り戻すことが出来る。


追憶は彼女の義手を再現した『マレニアの義手刀』か、第二形態の必殺技でもある祈祷『朱きエオニア』と交換できる。


義手刀は技量要求が極めて高いが、戦技によって彼女の大技『水鳥乱舞』を放つことができる。朱きエオニアは大輪の花を呼び出し腐敗を爆発させる祈祷となっており、凄まじい腐敗蓄積を持つが開花後長時間動けず、また記憶スロット3というピーキーな性能を持つ。


評価

実のところ、プレイヤー間で非常に評価がぶれやすいキャラクターとなっている。


発売前のPVでお披露目された際には、ワルキューレを思わせるそのデザインから人気を博し、一躍本作を象徴するキャラクターとして話題となった。彼女の兜やフィギュアが付属した限定版が出る、等身大のフィギュアが制作されるなど公式からも全面的に推されていた。


しかしいざ本編を進めてみると、良くも悪くも前評判を裏切るような彼女の人間性やボスキャラクターとしての強さが知られ、受け入れられる層とそうでない層との間で大きく賛否が分かれることとなった。


  • ボスキャラクターとしての強さのベクトル
    • 主にリゲインが原因で難しいというより意地悪、理不尽という感想が大半を占める。
    • 厳密には意地悪なのはマレニアに限った話ではない。ただ大半のボスが「レベルを上げてゴリ押し」で何とかなるのに対し、マレニアだけはゴリ押し拒否とも言える性質を持っておりガチガチの対策を求められるため、特に(悪い)印象が残りやすい。
    • また、リゲインの説明も劇中になく予備知識なしで挑むと「HPを減らしているのになぜか回復している」感じることになりやすい
    • 大技を撃つボスはフロムゲーの名物ではあるものの、マレニアの場合「水鳥乱舞が第1形態の体力トリガー」であるのみでいつ撃つかなどの予兆が把握しづらい
    • ただ水鳥乱舞こそ厄介だが攻撃パターン自体は見切りやすい部類で、事実Lv1撃破の報告もある程なので慣れれば楽しいボスという意見もある。撃破トロフィー/実績の獲得率も歴代の強ボスとそう変わらない(PS5で30%超えで、これは葦名一心より高い)
  • あまりに苦労に見合わない大ルーンの性能
    • マレニアのリゲイン能力を再現できるのだが、回復アイテムの回復量減少という重いデメリットを負わせられるため、それを考慮すると到底強い性能とは言えない。そもそもマレニアを倒した時点で大半のエリアは攻略できているので(二周目に行かなければ)使う機会がない。
  • 「不敗」という肩書きとの矛盾
    • 上述の通り、戦争ではラダーンが優勢でマレニアは負ける可能性が高かった。腐敗を解放することで相打ちに持ち込んだが、その後の惨状を鑑みるにほぼ意味のない行動(悪あがき)で、また不正で勝負を有耶無耶にしたとも解釈できるので、一部のプレイヤーからは事実上マレニアの敗北だと指摘されている。
    • また登場ムービーでは「敗れを知らぬ」と発言しているが、前述の通り腐敗を解放していなければ負けていたかもしれなかったため、こちらも不遜な発言としてヘイトを買うことになった。
  • 後世に残した影響があまりに大きすぎる
    • 腐敗を解放したことでケイリッドの地は汚染され、ラダーンも正気を失い、ケイリッドの住民とプレイヤー含む多くの褪せ人達が迷惑を被ることとなった。またラダーンはプレイヤーから屈指の人気を誇るキャラクターだったので、そんな彼の名誉を貶めたとして主にラダーンのファンからヘイトを集める形にもなった。
    • 腐敗による生物の凶暴化を起こしたり、ゴーリーやマレーマレーと言った彼女の後追いを生み出したり、そもそも状態異常としての腐敗が厄介過ぎたり等、この点は特に槍玉にあげられやすい。
    • ただ作中では他のデミゴッド達も割かし好き放題動いているので、世界が混沌としているのはマレニアだけの責任ではない。

結局はプレイヤーの感じ方次第ではあるが、前評判とその後でここまでキャラクター評価が変動するのはシリーズでも珍しい例と言える。


とは言え彼女なりに腐敗に抗おうとしていたエピソードがあったり、分け身であるミリセントがまともな人格であること、腐敗を解放した動機(ケイリッドに侵攻した理由)がそもそも分かってない等、必ずしも外道と一括りで言ってしまえるものでもない。


余談

  • 彼女の大ルーンのテキストによると、攻撃により自身のHPを回復できるのはマレニアの『抗う意志』によるもののようで、Bloodborneのリゲインと通じるところがある。
    • 評価の項でも述べたが、大ルーンの恩恵を発動させることでプレイヤーも同じ能力を発揮できる。ただ聖杯瓶の回復量が少なくなってしまうデメリットがあり、さらにマレニアが使うときと違いHPを回復できるのはダメージを受けてから4秒以内となっているため、Bloodborneと違い鈍足なプレイヤーキャラでは役に立つ機会は少ない。
  • Ver.1.04アップデート後、攻撃を避けてもマレニアのHPが回復してしまう現象が発生して話題となった。発生するのがマルチプレイ時のみだったためバグなのは明らかで、実際に約1週間後に再アップデートで修正されている。
    • しかし中にはこの超絶理不尽状態のマレニアを倒し、武勇伝とすることを望んだフロムゲー上級者も存在し、修正されるまでマレニアの手前に彼らの召喚サインが多数現れることになった。
  • ゲーム発売1周年を記念して2023年3月21日にバンダイナムコエンターテインメントが公開した戦闘公式データ記事において「もっとも挑まれたボス」第一位に輝き、3億2900万回の挑戦に受けて立ったという。
  • 金色の義手、赤い髪、「貴公は、おぞましいものを見るだろう」というセリフ等などから、風の谷のナウシカに登場するクシャナ殿下がモデル(の一人)ではないかと指摘されている。

関連タグ

エルデンリング デミゴッド(ELDENRING)

聖樹のミケラ…彼女の双子の兄であり、彼女が最も慕う存在。

黄金律ラダゴン…彼女の父。


ミリセント…彼女と深い繋がりのある人物。

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