プロフィール
真名 | マシュー・ホプキンス |
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性別 | 男性 |
出典 | 史実 |
地域 | イギリス |
※ 出典地域は本百科の推測で公式によるものではないので注意。
概要
『Fate/Grand Order』にNPCとして登場するキャラクター。
第1.5部亜種特異点Ⅳ『禁忌降臨庭園 セイレム』の主要人物の一人である。
人物
一人称は「私(わたし)」。
マサチューセッツ州知事の命によってセイレムに主席判事として赴任してきた人物だが、その正体は史実では東イングランドで金儲けのために魔女の恐怖を煽って、適当な人間を魔女の濡れ絹を着せてまわった悪名高い弁護士、魔女狩り将軍マシュー・ホプキンスその人である。
対人スキルは高く、主人公曰く「やりにくい相手」。
カルデア一行が滞在一日目の夜にセイレムに訪れ、魔女狩り及び魔女裁判の主導的立場を担う。
史実通りの俗物のように思えるが、サンソン曰く、かつての行いを悔いている節があり、己の身の危険すら顧みずに魔女容疑者を吊るすことに執着しているなど、史実の強欲さとは矛盾する描写も見受けられる。
ただしマタ・ハリの裁判では費用その他を合計して70ポンドもの大金を主人公達に支払いを命じている。これは当時の庶民の年収20ポンドの3.5倍の価格であり(聴衆もその高さに驚いていた)、金への執着は無くなっていない……と、いうよりそのやり方に疑問を抱いていないと思われる。
関連人物
セイレムで最初に魔女認定した人物。
彼女から自白をとるため、拷問にかけた。
カーターの告発を信用し、彼女の一家を拘束・処刑した。
だが年齢的な問題のためか彼女だけは見逃しており、彼女から憎悪されることとなる。
ティテュバの雇用主で、ティテュバの拘束・処刑に反対していた人物。
一方で、ウェイトリー家への処刑の際には、非常に協力的だった。
胡散臭い旅の演劇一座の座長だが、(自分がそうだったように)盗賊の類ではと疑っている。
一方で清教徒の教えに囚われない見方が魔女を見抜く一助になるとも思っている。
旅の演劇一座の一員。彼の医者としての技術を認め、治療行為は認めないが往診の許可を出した。
サンソンからは魔女狩り将軍としてやったことを悔やんでいるのかと推測されており、それ以降も魔女裁判や処刑の進行方法を巡ってなにかと絡みが多い。
人間不信を極めたホプキンスが、(多少ではあるが)唯一劇中で信用した人物。
ホーソーン判事
セイレムに最初からいた判事であり、ホプキンスの部下。
謎
史実において、ホプキンスが「魔女狩り将軍」として活動していたのは1644年から1646年の二年間であり、セイレム魔女裁判とは実に50年近い隔たりがある。
彼がイギリス政府から権威を得て活動できたのはわずか二年前後と短く、しかも判事自身の生涯は失脚以降何も残っておらず、正確な没年や死因は不明となっている。
半世紀も前に権力を逸した人物が、権威を得たままセイレムに出現していること自体が不可解であり、判事自身も自分がセイレムに派遣されたことを訝しんでいる。
関連タグ
ネタバレ注意
アビゲイルが「自分と同じような罪ある魂たちに贖罪の場を(要約)」と魔神柱ラウムに願ったために、セイレムに招かれた存在。
つまり幻霊サーヴァントとして召喚されたマシュー・ホプキンスである。
そういった経緯で召喚されているため、生前の行いに罪の意識を感じていたのは本当なのだが、その贖罪の在り方というのが今度こそ本物の魔女を吊るすというあたり、歪んでいる。
しかしその贖罪意識は本物で、毎日一睡もせずに容疑者に尋問・拷問しており、たとえ自分の命が危うくなるような脅威に襲われても、贖罪の為の行動を優先してブレることがない。彼に処刑を依頼した村人にすら「石頭め!」と言われた程である。
最終的に祖父を彼によって死刑にされたラヴィニア・ウェイトリーに襲撃され、急所を一突きにされた上に滅多刺しにされて物語から退場している。
ただ彼の死はサンソンによって欺瞞され、サンソンがラヴィニアに代わって罪を被ったことで、ラヴィニアの生存を確保し、最後の逆転の一手まで漕ぎつけるに至った。
余談だが、セイレムで未練を残したまま死ぬと食屍鬼(グール)になっても贖罪を欲して動き出す仕組みになっているのに、サンソンと同様に食屍鬼にならずに死んだまま退場したということは、被害者に殺されるという因果応報の死が、彼にとって自分を赦せる理由になったのかもしれない。
また、本作のコミカライズ版では少年時代に「本物の魔女」たる女性に運命を狂わされたらしいことが語られており、己の使命を悟るとアビゲイルが事件の鍵を握る「真の魔女」であると暴くが、原作同様の末路を辿った。