五色田介人「ポイントを使えば、出来る男になれるよ？」

桃井陣「ポイントを貯めれば、それは可能だ⋯⋯。ドンブラザーズを脱退する事もできるし、また、どんな願いでも叶う。 ただし⋯⋯ポイントを下手に使えば、不幸が訪れる可能性がある…」

概要

初出はドン6話。

ドンブラザーズにおいて、桃井タロウ / ドンモモタロウ以外の面々に支給されている謎のポイント。

消費するとその分だけ「持ち主の願い」を叶えてくれる夢のような効力を持つ。

願いが共通であれば、複数人のポイントを合算しての使用も可能。また、本人が望めば保有ポイントで足りない願いも叶えられるが、その場合は保有ポイントは限界を振り切って、マイナスの値になる。

その内容や規模に際限は無いらしく、死者蘇生、人の記憶や人間関係丸ごと変化させる、果てには歴史改変や現実改変も可能。

また、ドンブラザーズを脱退することも可能。この方法が脱退の唯一の手段である。

二次的な効果だけ見ても、1人の人間の人格や性格も変わる等、最早「全能」と評しても過言ではない。

だが、消費ポイントに見合わない願いを叶えようとすると使用者の周辺を対象に、何らかの不幸が発生する。

必ずしもポイント所持者本人に不幸が訪れるとは限らず、所持者に近しい人や、似た境遇の人に降り掛かるケースもあり、まるで「誰かを犠牲にしてまで願いを叶えたいのか？」と、ポイント所持者の心を試しているかのようである。

ドン10話の介人曰く“タロウをどれだけ助けたか?”が獲得の基準らしく、その時点で一番タロウに貢献していたはるかが、最もポイントを獲得していた。

当然とすべきか、消費するポイントの量が多ければ多い程、大きな不幸に襲われる可能性が高まる。特にポイントがマイナスに突入した場合に降りかかる不幸は桁外れとなる。介人曰く、マイナス分を増やし過ぎると最悪の場合「命を落としてしまう危険性もある」としている。

実際にポイントがマイナスに突入した場面が描かれたドン15話では、消滅したタロウを復活させんとポイントを消費して、マイナスになったはるかと真一の心身に直接、多大なマイナスの影響が発生し、はるかは両足が原因不明の麻痺を起こして歩行不随となり、真一はアイデンティティである俳句が全く思い浮かべなくなってしまった。

その後、別の方法でタロウの完全復活の為に尽力した2人は、無事タロウ復活後にそれぞれ、歩行能力と俳句を考える力を取り戻せた様子から、マイナス分を埋め合せるだけのポイントを稼いでマイナス状態から脱すれば、マイナスポイントによる不幸の影響下から抜け出せる模様。

管理者は五色田介人で、彼が所持するパソコンで各人の獲得状況を、それぞれの色の玉の数で確認できる。ポイントを消費するには介人に申告する必要がある。

介人に申し出れば叶えた願いを取り消しも可能。その場合は願った時点にまでリセットされるのではなく、取り消しを申し出た時点で「その願い事をしていなかったらそうなっていた」状況に改変される。元の願いを叶える為に消費したポイントは返還されない。

なお脳人側はどうやらこのシステムの存在を知らないらしく、ドン15話では一時的とはいえタロウが帰還した事に驚いた。

また、追加戦士である桃谷ジロウ/ドンドラゴクウは本編終盤にて正式に「タロウの後継者」になるため、彼にポイントは適用されていない。

獲得状況

• 鬼頭はるか / オニシスター

17ポイント(ドン6話)、81→0ポイント(ドン10話)、19ポイント(ドン14話)、−81ポイント(ドン15話)、78ポイント(ドン44話)

• 猿原真一 / サルブラザー

14ポイント(ドン6話)、26ポイント(ドン10話)、38ポイント(ドン14話)、−62ポイント(ドン15話)、81ポイント(ドン44話)

• 犬塚翼 / イヌブラザー

12ポイント(ドン6話)、24ポイント(ドン10話)、29ポイント(ドン14話)、114ポイント→2ポイント(ドン44話)

• 雉野つよし / キジブラザー

7ポイント(ドン6話)、18ポイント(ドン10話)、25ポイント(ドン14話)、52ポイント(ドン44話)

ポイントを使用したケース一覧

余談

名前の由来は恐らく、桃太郎が家来達を仲間にするのに用いたきびだんごだと思われる。

また、叶えられる願いに特に制限は無く、上述の通り「希望さえすれば『ドンブラザーズからの脱退』も可能」と陣は説明している為、一部の視聴者から「過去にドンブラザーズに選ばれたものの、ポイントを使って脱退した(現在のメンバーに引き継がせた)者がいるのではないか？」と考察する声も上がっている中、遂に上記にもあるドン10話ではるかがポイントを使ってドンブラザーズから脱退した。だが、その代価にはるかが負った不幸を他者が肩代わりした為「自分の幸せが誰かの不幸になる」そのものの展開を見せた。

このドン10話を見る限り、ポイントを使ってドンブラザーズを脱退した場合「本人は最初からドンブラザーズではなく、変身する理由となった不幸も起こっていない」形の世界改変が起こる模様。脱退者本人(と管理人である介人、可能性だがタロウも)以外の記憶も改変されている。

現状、何故タロウにはこのポイントが適用されていないのかは不明だが、仮にきびだんご由来なら桃太郎は与える側にいる為合点がいくが、その仮説だと彼自身の何かをポイントにしてお供達に与えている事情も考えられる。

或いは(後述の予測が事実と過程した場合)タロウ自身「幸せと言うものが分からない」為、ポイントの代わりにお供を貰っている可能性もあり得ると思われていたが、ドン10話の事情からタロウはポイントを渡すサイドの人間のようで、恐らく彼にはポイントが渡されないと思われる。

一部の視聴者から「キビ・ポイントは取り返しのつかない行いに対する救済処置の為に設定されたのではないか？」と推測されていたが、後にヒトツ鬼と化した被害者の処遇が明らかになり、その線は薄くなった。

関連タグ

暴太郎戦隊ドンブラザーズ 猿の手 ハイリスクハイリターン

• 全知全能:リスクを無視すれば。
• GANTZ:一部視聴者はこれを連想した模様。
• カナエソウル、カナエマストーン:最近のスーパー戦隊の「なんでも願いを叶える」アイテム達。ただしこちらはノーリスクで何度でも使用可能(一応、カナエマストーンにはリスクもあるっちゃある。詳しくは該当記事を参照。)
• 5年3組魔法組：キビ・ポイントの「使用者の願いを叶えてくれるが、しっぺ返しとして使用者の周辺には何らかの不幸が発生する」という特徴が、本作に登場する魔法道具の1つである『マンガンキー』と共通している。
• ローズマリー(明日のナージャ)：同じニチアサ作品の登場人物にして、キビ・ポイントを使わせてはまずいタイプの人物。ドンブラザーズの使用例である「他者を不幸に落としてでも自分の願いを叶えようとする」を通り越して、「他者を不幸にするために願いを叶えようとする」可能性がある。