「けど、俺だけ降りるって言ったら……みんな臆病者とか卑怯者とか……俺のこと思うんだろ? どうせそうだろうけどさ……でも、だって俺、出来ることなんかないよ…戦うなんて! そんなことは出来る奴がやってくれよ……」
プロフィール
種 | ナチュラル |
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階級 | 二等兵 |
生年月日 | C.E.55年8月25日 |
歳 | 16歳 |
星座 | 乙女座 |
血液型 | B型 |
人物像
キラ・ヤマトの友人。
工業コロニーヘリオポリスにてザフトの襲撃に巻き込まれ、その際にキラ達と共に地球連合軍のストライクガンダムと関わった事情から、マリュー・ラミアスに身柄を拘束される。その後はキラをサポートするためにサイ・アーガイルらと共に軍に志願し、アークエンジェルのブリッジで通信士を担当した。
臆病な性格ながら仲間意識で何とか頑張ってきたものの、アラスカでの戦闘で軍上層部から切り捨てられそうになったのを切っ掛けに、精神的に限界を迎えアラスカから脱出後、寄港したオーブにて退艦希望者として自ら降りた。その際にサイから「お前は優しいから戦争なんて向いてないだけ」と励まされたカズイは、罪悪感で退艦希望を撤回しようとしたが、再びサイから「無理をしなくて良いよ」と諭されて遂に決心。学友達に見送られる形で軍を退役。彼が降りた後はミリアリア・ハウがその役割を引き継いだ。
退艦後の動向は不明であるが、書籍『機動戦士ガンダムSEED RGB』では彼と思わしき老人が登場している。この時にコズミック・イラの戦乱はDESTINYの出来事以降も続いた悲しい実態が明かされた。
DESTINYの続編である『FREEDOM』では1カットのみながら登場している様子から、少なくとも生存している。
ヘリオポリスからの学生組の中では、良くも悪くも「一般人代表」的な人物で、成り行きで軍に志願したはいいが、戦い続ける内に自分なりの使命感に目覚めていったサイ、ミリアリア、トールなどに比べ、カズイだけ最後まで一般人感覚が抜け切らなかった事情もあって、胸中では「機会があれば除隊したい」考えを捨てきれず、学生組の中ではイマイチ目立つエピソードに恵まれず、結局物語から途中退場してしまう関係で不遇な印象が拭えない人物。
キラに対しても友人と認めつつも、コーディネイターである彼に(多少ではあるが)自分達ナチュラルとの違いに劣等感や偏見を持っている部分もあった様子。それゆえか、キラとの関係も悪いわけではなかったが特別親しい様子も見られず、彼との個人的な絡みも全くないのもあってぶっちゃけかなり薄い。
元々戦争とは無縁の人間だったために仕方ない部分もあるが、不安を呟いて周りの不興を煽ってしまうような言動をする場面も度々見られた。特に悪目立ちしたシーンは、アークエンジェルがラクス・クラインを保護した際に、キラとラクスの遣り取りを結果的に盗み聞いてしまったカズイは、極秘裏に学生クルー主導の『ラクス返還計画』の折に、コーディネイターの2人が居ないタイミングで、不用意に「(ラクスの婚約者がキラの親友だから)キラがプラントに入るんじゃないかな?」と漏らしてしまい、学友達の不興を買ってしまった。
作中でブルーコスモスの存在について最初に言及した人物である。