概要
狼男や人狼の伝承をベースに、とある名家で起こった美女と宇宙人の悲恋物語が描かれる。
同時に大正・昭和初期を思わせる怪奇譚ともなっており、どんでん返しも上手いエピソードとなっている。
あらすじ
100年ぶりとなる皆既月食が迫る中、街ではこのところ、白い服を着た女性が獣人に襲われる事件が多発していた。その晩襲われた女性は持っていたペットボトルの水のおかげで助かったようだ。
民俗学者の尾形俊之を尋ねたジンたちは100年前の皆既月食の時にもやはり獣人による事件が起こっていることを知る。
エスが囮となって獣人をおびき出し、追跡するジンだったが獣人を取り逃がした。しかし姿を見失った公園には双眼鏡のようなものが置かれていた。それは双眼鏡ではなく「グラスメモリアル」と呼ばれる記録媒体だった。
事件を調査するうちに、ジンたちはかつて栄えた名家、鷺の宮家にまつわる獣人伝説にたどり着いていく。この家を訪れたとある異邦人が令嬢のまひると恋に落ちたというが……