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HenryStickmin

へんりーすてぃっくみん

PuffBallsUnited氏による2008年から6作品が制作されているブラウザ用フリーゲームである。
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概要

ヘンリー・スティックミンシリーズとはPuffBallsUnited氏による2008年から6作品が制作されている、棒人間ヘンリーを操り、ゴールに辿り着くブラウザ用フリーゲームである。棒人間なら、スティックミンじゃなくてスティックマンじゃないの?と思われるかもしれないが、これが正式名称である(ゲーム本編でもネタにされている)。因みにヘンリーだけでなく、登場人物はほとんど棒人間で描かれている。


ゲームシステム

ゲームシステムは至ってシンプルで、数秒間のアニメーションの後、画面上に選択肢が表示され、正しい選択肢を選べば先に進め、また数秒間のアニメーションの後、再び選択肢が表示される…といった流れである。

簡潔に言ってしまえばそれまでなのだが、この間に挟まるアニメーションや選択肢がユニークで笑える物ばかりであるため、主にアメリカ等を中心に人気がある。

一例(牢獄に捕まった!どうする?→やすりで窓を切って脱出だ!→実は地上17階でした→落下→失敗)

(看守に見つからないように出なきゃ!どうする?→ダンボールを被ってメタルギアだ!→自身は見つからなかったものの、看守の暇つぶしのゲーム用の台に使われて身動きが取れなくなる→失敗)

中にはQTEの様に制限時間付きの選択もある。


各作品解説

  • Crossing the Pit (CtP)

2007年12月16日公開。

ヘンリースティックミンシリーズの原型というべき作品だがPuffballsUnited氏は本作は当シリーズには含まれないとしている。

ストーリーらしいストーリーは一切なく、主人公の棒人間が穴を越え向こう岸に辿り着こうとする内容。8つの選択肢が存在するがどれを選んでも失敗になる。したがってエンディングは存在しない。

シリーズの定番アイテムであるテレポーターも本作が初登場となる。

また、CtMのある場面ではこの作品のオマージュが登場している。


  • Breaking the Bank (BtB)

1作目。2008年8月27日公開。

砂漠のど真ん中にある警備が厳重(と言うことになっているが結構ザル)な大銀行から大金を盗み出すと言うシンプルなストーリー。ストーリーとは言うものの、この時点ではストーリーと言えるストーリーはなく、プレイヤーは一人の棒人間、ヘンリー、そして6つの選択肢とともに何の説明もなく砂漠に放り出されることになる。最初の作品という事もあり、ヘンリー達棒人間の外見も腕の先に手がない、脚の先に足がないという、現在の物と微妙に違うデザインになっている。

プロローグなのでシリーズでは最も短く、簡単な作品である。


オリジナルとリメイクでは、一部を除いてオチの演出が異なる。

例:シャベルで地中を掘る選択肢

オリジナル→地下鉄まで掘り進んでしまい、電車に轢かれる。

リメイク→ガス管にぶち当たり、明かりのために点けたライターに引火して爆死。


  • Escaping the Prison (EtP)

2作目。2010年4月11日公開。

ストーリーとしては前回の銀行強盗の後日談である。

前回のエンディングで金庫の中に潜入したまでは良かったが、うっかり金庫内の赤外線に触れてしまうという大ポカをやらかし、捕まって牢獄に放り込まれてしまう。

もちろんゴールは脱獄であり、何者かから送られてきた秘密兵器入りの特殊バースデーケーキから脱出の糸口を見出していく。

ケーキはチェック済みのはずだったが、デイブはチェックしていなかった。

今作から選択肢やアニメーションが一気に増え、マルチエンディングにもなっており、個人制作のフリーゲームにしてはかなりクオリティが高くなっている。また、ヘンリー達棒人間の外見も現在のデザインとほぼ同じ手足がついたデザインであり、ここからシリーズの構想が固まったものだと思われる。

本作から実績が導入された。エンディングに到達、全ての失敗を見る以外にも隠し要素を見つけることでも解除される。

小ネタも多く、ルートによってはあの弁護士(に似てる人)に弁護してもらい、無罪判決を受けると言うエンディングもある。

また、本シリーズが人気を博し始めたのもこの作品からである。


  • Stealing the Diamond (StD)

3作目。2011年7月8日公開。

無事に脱獄したヘンリーがニュースで博物館に展示されている世界最高のダイヤモンドの事を知り、金の目になりつつ、ダイヤモンドを盗むために、博物館へ潜入しようとすると言ったストーリーになっている。 エンディングは3種類あり、強行突破するルートが一つ、残りは隠密行動だが、屋上に上がって潜入するルート、壁に穴を開けて潜入するルートの2種類がある。3種類中の強行突破ルートは全部制限時間つき選択というもの。

特に前回と変わっていることはなく、順当な続編。相変わらず小ネタが豊富(特に任天堂ネタ) 。


  • Infiltrating the Airship (ItA)

4作目。2013年5月27日公開。

再び捕まったヘンリーだが、今回はその強靭な生命力と的確な判断力を買われ、政府に世界中で暗躍しているマフィア、トップパットクランの飛行船に潜入させ、組織を壊滅させるために利用された。

特筆して変わったことはない。だがキャラクター数が増え、後の作品にも関わってくるレジナルド率いるトップパットクラン、そして政府所属のヘリの操縦士チャールズが登場するので、ストーリーを追うならば、必ずプレイしなければならないであろう作品。エンディングは4種類あり、マフィア側に裏切り新しいボスとなるか、マフィアの犯罪の証拠ファイルを盗み出して政府に渡して政府に協力する私立探偵となるか、マフィアのボスを政府に引き渡して自由になるか、マフィアと政府を出し抜いてマフィアの宝の巨大ルビーを盗み泥棒としての道を歩むかを選べる。ただし、中にはフェイクに騙されるハズレルートも存在する。

小ネタは更に増えた。


  • Fleeing the Complex (FtC)

5作目。2015年11月12日公開。

前作の後、どうなったのかは不明だが再び捕まっており再び脱獄することとなるが、今回の刑務所の「ザ・ウォール」は脱獄者0と言う世界最高峰の警備システムを誇っており、今度こそは本気でヘンリーを出す気はないらしい。それに応じるかのように難易度はちょっぴり上がっている。

今作から選択肢をフローチャート化したマップ機能が付き、見たことがある選択肢にすぐ飛べるようになった。また、時間制限付き選択肢ではタイマーがバーで表示されるようになった。

脱出の方法は、誰にも気づかれずに脱出、大暴動を引き起こしつつ脱出、死を偽装して脱出、チャールズの協力を得て脱出、トップパットクランの協力を得て脱出の5種類ある。この内死を偽装するルートでは選択肢の多くが時間制限付きである。またトップパットクランの協力を得るルートの最後では…。

今作では次の作品の一部ルートでパートナーとなる赤髪の女、エリーが登場し、大暴動を引き起こしつつ脱出するルートでは共同で脱獄することとなるが、誰にも気づかれずに脱出するルートでは手伝ってもらっておきながら見捨てると言う選択をすることになる。その選択肢を選んだ時はエリーが映り、「エリーはこの事を覚えているだろう」と左上に文字が出る(実際、次の作品のあるルートで敵対することになる)。


  • The Henry Stickmin Collection (THSC)もといCompleting the Mission (CtM)

6作目。もとい1~5作目の集大成となる作品。2020年8月7日公開。

今作だけは無料ではなく、Steamで販売しているほか、PSVita向けにも移植されており、こちらは無料で遊ぶことができる。

集大成と言う言葉通り、Breaking the Bankから今作に収録されている最新作、Completing the Missionまでの全作品を遊ぶことができる。全ての作品において作画がリメイクされており、高クオリティなゲームを楽しめるほか、Breaking the Bankにて実績が追加され、Escaping the Prison以降のすべてのゲームにマップ機能が実装されている。字幕もつき、設定で字幕のON/OFFも切り替えられる。

更に新機能としてキャラクター図鑑が追加、ムービー中で他のキャラクターにカーソルを合わせて右クリックを押すと登録される(ヘンリーのみ主人公だからなのか初めから記載されている)。

最新作のCompleting the Missionは、Infiltration the AirshipとFleeing the Complexのエンディングの組み合わせによって15種類のストーリーが存在し、それぞれで選択肢も変わると言う凝りっぷり。重要キャラクターも多数登場し、まさに集大成にふさわしい作品となった。もちろんゲームシステムは変わってない。エンディングは16種類、失敗も100以上とシリーズ最多である。また、所々のシーンにAmongUsのキャラクター達が隠れており、彼らをクリックで全員見つけ出すと実績が解除できる。

基本的にストーリーはトップパットクランが発射する予定のロケットに関するミッション(任務)をヘンリーが達成する事がメイン(ロケット発射が絡まないルートも有る)で有り、上記のエンディングの組み合わせでストーリーを選ぶ際は、左右に分かれた前作・前々作のエンディングのスイッチを一つずつ押し、中央下の「LAUNCH(発射)」ボタンを押すとストーリーが開始されると言う、正にロケットの打ち上げをする気分を味わえる。

ただしInfiltration the AirshipとFleeing the Complexのエンディングでの組み合わせでは其々のストーリーで繋がる物しか選べない(画面中央の黒いモニターに2作のルートで何をしたのかが表示され、選べないエンディングのスイッチは黒くなる。まだそのエンディングをクリアしていない場合は最初からスイッチは黒くなるが一応選択は可能)。

また、Infiltration the Airshipのハズレルートはそもそも選択スイッチが無いので選ぶ事が出来ない(ヘンリーの画面外での死亡が原因なので)。

余談だが、PuffBallsUnited氏はThe Henry Stickmin Collectionを作成している時にエリーを主人公にした作品を計画していたという。内容はエリーがトップパットクラン団員として活躍するというもので、Escaping the Prisonと同じ時期にエリーが同じ刑務所でレジナルドやライトハンドマンと出会う、Stealing the Diamondの後の時期にエリーがフレドリクソン市長の協力の下でトップパットクランの為にダイヤモンドを盗もうとする、Infiltrating the Airshipが始まる前の時期に当時のボスだったテレンスをボスの座から引きずり下ろすためエリーはレジナルドやライトハンドマンと協力して戦い最終的にテレンスを脱出ポッドに乗せて飛行船を離れた後にザ・ウォールに収容される、といったストーリーが展開される予定だった。製作に時間がかかりすぎるという事で計画は破棄されたという。


登場人物

HenryStickminシリーズの登場キャラクター一覧を参照。


組織、機関、場所等

  • 銀行(Bank)

BtB、ItAに登場。ヘンリーが大金を盗もうとして襲撃しようとした大銀行。特に名称は無い。何故かアリゾナの砂漠のど真ん中に建てられている。銀行と言っても実際は現金を保管する金庫の様なものらしい。

外観はブラウザ版ではコンクリートのブロックに入口の正門に続く道が有るだけのシンプルなデザインで、銀行と言うより刑務所の様な外観だったが、リマスター版では四方に柱が有り、屋根の上にはドームが設置されている他、入口の近くには車が4台停車している。地下には地下鉄(リメイク版ではガス本管)が通っている事から、街からはそれ程離れていない場所にある模様。

銀行の中の金庫内は赤外線センサー暗視機能付きの監視カメラが設置されており、侵入者がセンサーに触れるとアラームが鳴り響き警備員が駆け付けるシステムになっている。

BtBではヘンリーは誤って金庫内の赤外線センサーに触れて警報を鳴らすという大ポカをやらかし、銀行強盗計画は大失敗に終わった。

ItAではトップパットクランのボスとなったヘンリーが雪辱戦も兼ねて再襲撃し、トップパットの援護もあって見事金庫内の現金を奪う事に成功した。


  • ウエストメサ刑務所(West Mesa Penitentiary)

ヘンリーが銀行強盗をして逮捕された後に収監された刑務所。ブラウザ版では特に名称が無かったが、リマスター版では正面玄関で名前が書かれている(「レッドメサ刑務所(Red Mesa Penitentiary)」という別名もある)。

砂漠のど真ん中にあるらしく、脱獄はかなり難しいようだが、職員の態度はデイブを始めあまり脱獄を警戒してないので、少なくともこれより後の舞台に比べるとかなり優しい部類。

32〜33階建てで有り、ヘンリーの牢屋は17階に位置する。因みにヘンリーの牢屋の壁の傷によると、ヘンリーは銀行強盗をしてから33日間この監獄に収監されていた模様。ゲーム中ではヘンリー以外の囚人はヘンリーの隣の牢屋の囚人のブレイド・「ナイフマン」・マギー以外には居ないが、実際はもっと多くの囚人が収監されていると思われる。

他のフロアへの移動はエレベーターや階段を使用する。牢屋の他にも会議室や封鎖されたシャワールーム等の様々な部屋が存在する。また、外には射撃訓練場も有る。駐車場にはルパートのパトカーが有る(StDの強行突破ルートで同じナンバーのパトカーをルパートは運転して居た為)。

ちなみにFtCのとある選択肢ではここの監獄のヘンリーが収監された牢屋に逆戻りしてしまう。


  • ヘンリーの家(Henry Stickmin's House)

StD、ItA、CtMに登場。その名の通り、ヘンリーの自宅。家の中は壁紙が剥がれていて家具もボロボロでテレビの画質も悪く、仕事リストの近くに家賃を滞納しているメモが貼られている等、生活に困窮している様子が見て取れる。

ItAでは盗んだダイヤモンドを売った金で引越し、若しくはリフォームしたのか家はすっかり綺麗になっている。また、ItAの私立探偵ルートのエンディングやCtMのエメラルド強奪ルートのプロローグを見る限りテレビも最新型に買い替えた模様。

中はキッチンやダイニング、寝室、リビング、ガレージ等が存在しており、ガレージ内にはヘンリーの愛車のエンジン付きスクーターや、EtPの最高の脱走ルートで刑務所の駐車場から逃走する際に盗んだパトカー(ブラウザ版のみ)、CtMではItAの冷酷なバウンティハンタールートをクリアした際のルートではトップパットクランから盗んだ戦車が駐車されている。


  • 国立歴史文化博物館(National Museum of History and Culture)

ヘンリーが脱獄後に目をつけた博物館。

チュニジア考古展として例のダイヤモンドが保管されており、その他にも入口のロビーは現代アートエリア、第二次世界大戦エリア、中世エリア、レトロゲーム(?)エリア等がある。

内装はブラウザ版ではかなり簡素な造りで、地下駐車場の様な殺風景な感じだったが、リマスター版では大幅にリメイクされた。

目玉はもちろんダイヤモンド(市長曰くチュニジアのダイヤモンド)だがヘンリーに盗まれてしまってからどうなったかは不明。


  • S.S.Stickmin号

影の様な泥棒ルートでヘンリーが盗んだダイヤモンドを売って得た1億1200万ドル(ブラウザ版では1200万ドル)で購入した大型クルーザー船。船内はプールシルクハットモノクル、ファンシーケインと言った様々なアクセサリー(リマスター版ではトップパットクランの影響で削除)、3層ケーキローストチキンワインと言った豪華な食事や飲み物、スピーカー付きの大型テレビ(ブラウザ版のみ)と言った様々な設備が置かれている。

ヘンリーが軍に捕まった後は船は政府に押収されたのか所持しているのかは不明。


  • トップパットクラン(Toppat Clan)

マフィア組織。相当な規模を誇っているようで、世界中に支部があるらしい。

イメージマークはブラウザ版及びトップパット軌道ステーションのロゴは「TC(Toppat Clan)」の文字が描かれた黒いシルクハット。リマスター版の飛行船のロゴは黒いシルクハットに「Toppat」の文字が描かれている。

メンバーは泥棒や強盗、元法執行機関、詐欺師、腐敗した政治家、さらには魔法使いや魔女など様々な犯罪者で構成されている。ゲーム中で見られる様々な肖像画やキャラクターの経歴から推測するに、組織が少なくとも数十年前から存在していることを示唆している。因みに直接加入の申し込みはボスが承諾すれば一応可能だが、基本的に団員の募集はスカウト制で有る模様。

団員には階級があり、軍の階級と同じ様に働くらしい(実際作中のトップパット軌道ステーションにて上位団員専用の脱出ポットが確認できる)。

幹部から下っ端までシルクハットを被ることを義務付けられており、ボスは特別なのか帽子の上から帽子を被っている。CtMのある会話によると、帽子の交換は禁じられているらしい。

ItAのエンディングによっては飛行船が墜落し、別のエンディングでは上層部、若しくはボスであるレジナルドが逮捕される。また、別のエンディングではボスとの取引に応じたヘンリーがボスになり、組織を支配することとなる。

CtMではItAで上層部が逮捕された場合はスヴェン、レジナルドが逮捕された場合はライトハンドマン、FtCでヘンリーがレジナルドに裏切られた際はレジナルドがボスとして復帰し、ヘンリーがボスとなったルートとエリーを見捨てたルートの組み合わせではエリーが本勢力を乗っ取りリーダーとなる。ヘンリーがボスとなりエリーを助けて仲間にスカウト、或いはヘンリーが軍を独力で止めた際はヘンリーがボスとしてレジナルドから認められる。

CtMでは上層部が逮捕されようがされてまいが、何と人工衛星を飛ばす計画を建てている。ルートによって結末は様々だが、ヘンリーがボスか関係者になっていない限り、全てにおいてヘンリーに計画を阻止されてしまうか、打ち上げられた人工衛星を破壊もしくは機能停止されてしまう。いずれにせよ、ロケットを飛ばす技術に作る費用があることから、莫大な資金を持っていたことが窺える。


  • 飛行船(Airship)

トップパットクランの移動本部で有る巨大な赤い飛行船。外観や風貌はゴリアテに近い。

飛行は4箇所にあるタクテッドファンと後部にあるローターで飛行している。

ノーズアートにはトップパットクランのシンボルマークが描かれており、中はコックピット、会議室、犯罪の証拠ファイルや団員の情報等が保管された資料室、囚人を収容しておく牢屋、盗んだ貴重品を保管しておく金庫、歴代ボスの肖像画が飾られた廊下(この肖像画はボスになった順に並んでいる)、物資保管用の貨物室、白黒写真を現像する暗室等様々な部屋が存在する。

エレベーター型の脱出ポッドも作中では2箇所存在し、一つは純血の泥棒ルートでヘンリーがエレベーターと間違えたもの(トップパット・シビル・ウォーフェアでヘンリー達4人が脱出用に使用したものと恐らく同じもの)、もう一つは会議室に存在する。

武装は少なくとも吸うとゾンビ化する神経毒ガス弾を発射する大砲や、目的地に素早くアクセスするためのドリルポッドが存在する。

CtMでは政府から要請された私立探偵ルート、マスターバウンティハンタールートのエンドの場合は政府が押収。純血の泥棒ルート或いは復讐ルートでは前者はカオス収容機関の近くの砂漠、後者はトップパットロケット発射基地に墜落し破壊された。ヘンリーがボスとなったルート、或いはヘンリーがレジナルドを軍に引き渡したルート、またはロケット発射に関わっていないルートでは飛行船はロケット発射に伴い放棄され、トップパット内乱ルートではそのままエリーが乗っ取ったトップパットクランの本勢力と共に運用された。


読んで字の如く軍である。

ヘンリーと司法取引をし、犯罪歴をチャラにする代わりに全国のマフィアや犯罪組織撲滅に協力するよう近づいた。ItAではトップパットクランの飛行船を襲撃しており、一ルートを除き全てのルートで成功している。しかし、FtCではヘンリーの身柄をロシアに奪われてしまっている。また何かしでかしたのだろうか(ただ、このトレーラーを見る限りや、脱獄したヘンリーを快く出迎えている辺り、ディミトリ側の独断だったのだろう)。

CtMではトップパットクランの衛星計画を阻止するため、ジャングルの秘密基地を襲撃している。だが、ヘンリーが発射に関わっていない、またはヘンリーがトップパットのボスルートでは阻止に失敗している。

失敗したルートでは世界中でトップパットクランの犯罪が断続的に行われてるらしく、衛星からの支援で軍でさえ収拾がつかなくなっているらしい。このマフィアはどれだけ強いのだろうか。


  • ザ・ウォール(The Wall)

監獄だが最初の監獄ではなく、カナダの極寒の僻地に位置する史上最強の刑務所。少なくとも50年前から運営されている。

脱獄者0と言う偉業を達成しており、所長、ペトロフの厳しい管理もあってか、恐らくシリーズでは突破は最難関。実際、ヘンリーを最も追い詰めた施設であり、あるルートではギャグ抜きで死ぬ寸前まで追い込んだ(実際世間では死んだことになっているがヘンリーはギリギリで生き残り、生きた亡霊として過ごす事になった)。ルート次第ではトップパットクランに襲撃され、更にはチャールズもといアメリカ軍にヘンリーを奪還される。巨大な準軍事組織であるとも知られている。看守は拳銃からレーザーを発射できる槍までさまざまな武器で武装している。さらに軍用車両や戦車やロケットランチャーなどの武器が大量にあるが、独立して運営されているのか、政府が管理しているのかは確認されていない。隔離施設も存在し、すべての病気の受刑者はどんな病気にかかっているかに関係なくここに投げ込まれ、健康に戻す試みはなされない。

建物は20階建てで、8階には職員用の食堂や小さなオフィス、16階には囚人の待合室、17階には保管施設、屋上にはヘリポートが存在する。下の方には波止場、地上フロアには広場がある。吹き抜けの部分には最大のセキュリティが敷かれている。

カナダにあるのだがペトロフの意向でロシア人の職員が多く、ロシア訛りで喋る者が大勢いる。

なお、場所についてだが、ドイツの城になる予定がから変更され、ジャングルに置かれる予定になったがPuffBallsUnited氏が木をたくさん書けないということで断念、最終的にカナダになったという。

CtMでもあるルートで戦車部隊を率いてヘンリーとエリーの奪還のために登場するが、政府、トップパットと三つ巴の状態で対立する。また、別のルートではトップパットのロケットが前述の吹き抜け部分に落下し、ロケットに乗っていたトップパットの団員全員がここに収容されることになった。


  • 酒場(Tavern)

ヘンリーが死を偽装してザ・ウォールから脱獄に成功した後に訪れていた、猛吹雪が吹き荒ぶ極寒のツンドラに存在する酒場。

利用客は元傭兵のトラヴィス・デグルートとその友人のナターシャ・タディン、登山家のネイシー・ポポ、マーカス・ブラバード、エルマー・パイザーノ、ステン・ランドグレン、酒場での乱闘で3時間横たわっていたヘルマット・ヴィコフ、軍の兵士のジョシュ・テイラーとドレイク・キャンパー、そしてその二人の上司のクエンティン・アラバスター、トップパットの団員のアイスピックとスノーキャップ、軍のヘリのパイロットであるチャールズ、そして謎の放浪者(覆面とゴーグルで変装したヘンリー)が確認できる。


  • ドゴボゴジャングル(Dogobogo Jungle)

熱帯雨林。ブラジルアマゾンに位置している。

ここにはトップパットクランのロケット発射基地に続く道や列車、そしてロケット発射を阻止する為に作られた政府軍の野営地も存在する。


  • トップパットロケット発射基地(Toppat launch site)

トップパットクランがロケットを発射する為、ドゴボゴジャングルにて極秘建造された秘密基地

外界とは少なくとも正門のゲートと駐車場側にある2箇所の道と列車で繋がっている。

入り口のゲートの近くには上記の飛行船を停泊しておくエアポートも存在するが、政府から要請された私立探偵ルートで政府によって押収された場合と、純血の泥棒ルートでヘンリーによって荒れ地に墜落し破壊された場合は停泊していない。

基地内は上空からの敵を迎撃するSAMの砲台が設置されたオフィス兼倉庫、管制塔、団員用の駐車場等様々な設備が存在する。


  • トップパット軌道ステーション(Toppat Orbital Station)

トップパットクランがロケットを打ち上げた後に完成するトップパットクランの新たな移動本部である巨大宇宙ステーション

発射はドゴボゴジャングルのトップパットロケット発射基地から発射される。

テレポート、防御シールド、ミサイルや敵などの迎撃用レーザービーム、スプリート・ドミナンス(巨大レーザー砲)等と武装も豊富、下手な小国の軍よりも強い。

電力は16枚のソーラーパネルで発電し、人工重力で常に一定の方向へ重力が向いている。

内部にはトップパットクランが今まで盗んで来た貴重品を保管して置く宝物庫、その隣にはラウンジ(オリオンラウンジ)、武器庫、緊急用の脱出ポッド、地球の眺めが一望出来る大食堂、団員用の居住区など様々な部屋が存在する。

また、トップパットクランの歴代ボスの肖像画が飾られた部屋も存在する(特別秘密作戦ブラザーズルートでは現在のボスであるスヴェンの肖像画も飾られている事から、この枠には政府から要請された私立探偵ルートをクリアしたルートではスヴェンの肖像画、トップパットの王ルートorトップパット・フォー・ライフルートではトップパットのボスverのヘンリーの肖像画、純血の泥棒をクリアした2ルートでは何も無し、スティックミン・スペース・リゾートルートでは宇宙リゾートのオーナーverのヘンリーの肖像画、冷酷なバウンティハンタールートをクリアしたルートではライトハンドマンの肖像画が飾られていると思われる)。

ヘンリーが発射に関わっていない、或いはボスの場合は発射に成功する(ただし前者の場合は盗んだものを根こそぎ横取りされる、軌道ステーションの方を機能停止させられる等、トップパットに何らかの被害が出る)が、ヘンリーがトップパットと敵対しロケット発射に関わっているルートでは発射に失敗しロケットを破壊されるか、ロケットが機能停止し墜落させられる、あるいはロケットごと団員及び物資を奪われてしまう。

なお、CtMのルートのうちトップパットで内乱が起こったルートでは唯一登場しない。これは、ボスを追放されたヘンリー及び死亡したレジナルドとライトハンドマンの代わりに新しい本勢力のボスとなったエリーがヘンリーの派閥と戦うことを優先し、ロケットの打ち上げを中止したからだと推測される。


  • 中央カオス収容機関(Center for Chaos Containment/CCC)

その名の通り、軍でもマフィアでもヘンリーでも収拾がつかなくなったカオスな状況を収容するため、ありとあらゆる手段で混乱を止めようとする機関。

StD、ItA、FtC、CtMで登場。StDではヘンリーのある選択肢によって現れた無茶苦茶になった博物館を修正するため活動した…だが、その実態は次元の違う喧嘩両成敗であり事態の収集をつけるためなら巨大ロボット衛星ビームまで繰り出してくる。

ItAでは軍vsマフィアの壮絶な戦争を止めるべく、地元の職員によって活動を開始した。

ここでは再び衛星ビーム(地球は破壊される)ブラックホール(地球は滅びる)最強兵器(重すぎてゲームがクラッシュした)などを繰り出してくる。

FtCではチョイ役として登場。暴動が起こったザ・ウォールに職員の1人で有るカイルが「ああ、何て日だ」とぼやいていた。

CtMでも登場するがItA程アグレッシブではなくなっている。

また、今作ではMultiverse imbalanceと言う謎のメーターが組織の装置についている、それだけでは何も起きないが、全てのエンディング、全ての成功、全ての失敗を見た後にこの場面に辿り着くと…?


主要アイテム・行動・選択肢

HenryStickminシリーズの選択肢一覧を参照。


余談

The Henry Stickmin Collectionのみだが、字幕を日本語化できるパッチが存在する。(メニューなどは非対応)

これにより、ヘンリー・スティックミンの世界観をより深く体験できる。

ただし、非公式であるらしいので使用は自己責任。


なお、Yout|Tubeでは独自に日本語化編集した動画もあるのでそちらも見てみるのもよい。

【日本語訳】ヘンリースティックミンコレクション


二次創作、ファンゲーム

HenryStickminシリーズのファンゲーム一覧を参照。


関連タグ

ゲーム ブラウザゲーム フリーゲーム 棒人間


AmongUs:作者が開発者の1人として参加しているゲーム。そのため、ゲーム内には本作に関連した小ネタが混ざっている(例:ゴミの中に混じっているダイヤモンドやテレポーター、クルーメイトのペットに混じっている棒人間など)。後にトップパットクランの飛行船がモデルの新マップ「The Airship」が実装され、ゲーム中では明かされなかった飛行船の内部構造も判明しており、サイボーグのライトハンドマン風のスキンなども追加された。


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