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風田三郎

かぜたさぶろう

仮面ライダーフォーゼの後日談を描いた『MOVIE大戦アルティメイタム』に登場する人物。
目次 [非表示]

「力の使い道だァ!? 正義の味方はあんた一人で十分だろうが!」


「俺は…新しい自分に生まれ変わる…! 今の自分を…超える力を手に入れる!」


演:須賀健太

概要招来!

2017年(フォーゼ最終回から5年後)の天ノ川学園高校に通う男子生徒。クラスは如月弦太朗が担任を務める1年A組。


常に飄々とした傲岸不遜な態度を崩さない皮肉屋で、サイコキネシスを始めとする超能力を使うことが出来る。旧人類を見下し、クラスメイトのルビィ(小巻瑠美)コング(近藤大太)ネズミ(根津誓夫)と共に怪人同盟を結成。旧人類に対して反乱を企てていた。

だが、その野心は全て自らの能力を周囲から理解されず、友人はおろか親にすら恐怖の対象として見做された経験による孤独感や哀しみ等の深い心の傷が起因したものであり、弦太朗達に見せていた強気な態度も「普通の人間ではない」という自分自身へのコンプレックスの裏返しである。


また、劇中で見せていたフォーゼに対する異様な敵愾心も同じ異端の力を使う者ながら「化け物」と卑下される自分とは対照的に「正義の味方」として皆から称賛されるフォーゼへの嫉妬心である事が項目冒頭の台詞(一段目)から窺える。


そんな数々のコンプレックスや葛藤が生んだ幾多の心の”殻”の底には自分が異端な存在として扱われる事への恐怖心に敏感な非常に繊細な心が秘められており、劇中では自らの超能力を目の当たりにしたクラスメイトの一人であるミヨッペ(大木美代子)から「化け物」と蔑まれた際に素の感情が溢れ出る形で哀しみの涙を流していた。


超能力者を支援するマッドサイエンティスト番場影人と組んで宇宙開発に関する国家予算の撤廃と宇宙飛行士城島ユウキの搭乗した帰還船爆破を目論み、弦太朗と敵対する。

しかし、元ライダー部員達とインターポールにより超能力者達が人身売買(人間兵器としての輸出)の対象にされていることを知ると、仲間達が目を覚ましてライダー部OBに協力する中で三郎だけは唯一信頼を置こうとした番場にすら裏切られたショックから周囲への不信感やフォーゼへの敵愾心を更に増長させ、番場から奪った超能力増幅装置ゼーバーを使ってフォーゼに挑もうとする等、完全に自暴自棄に陥ってしまう。


そこへ現れたミヨッペから「化け物」呼ばわりした事を謝罪され、動搖する三郎に弦太朗は「本当に力を怖がっているのは旧人類ではなく三郎自身」であると諭し、「自分で作った殻を壊すのは自分自身」であるという事を教えるためにフォーゼドライバーを焼却炉に投げ捨てるという捨て身の教導(説得)に打って出た。


この行動を目の当たりにした事で遂に心に抱えていた幾多のトラウマやコンプレックスを克服し、新しい自分に生まれ変わる決意を果たした三郎は文字通り自分の殻を破って更なる進化を遂げ、フォーゼに代わる新しい正義の味方、自由の戦士イナズマンとして覚醒。番場の変身したヘラクレス・ゾディアーツを「超力イナズマ落とし」で撃破し、ミヨッペと友情を交わして過去の自分と決別。


事件解決後は「怪人同盟」を「少年同盟」として再結成。仲間三人、そして自分達を支えていく事を決意したミヨッペと共に自分の超能力を正義のために使うべく、新たな道を歩み始めた。



サナギマン

「剛力招来」と叫ぶことで体を茶色い甲殻で覆った醜悪なサナギマンに変身することが出来る。TV版『イナズマン』に登場した渡五郎の変身したサナギマンはイナズマンに変身するまでの前座(相手のエネルギーを吸収するというメリットはある)であったが、こちらはフォーゼを圧倒するほどの怪力を有している。

外皮は極めて頑丈であり、ライダーロケットパンチエレキステイツの電撃にも耐えうる。

また、念力エネルギーはサナギマンになることで増幅され、不可視の衝撃波を放つことができ、凝縮すればいかなる物体をも破壊するという(『テレビマガジン』2012年12月号より)。


その醜悪な外見から三郎もこの姿はあまり好んでいない。

なお、変身する際にはデビルマンのように服が弾け飛ぶため変身を解除すると真っ裸の状態になってしまい、劇中では一瞬だがミヨッペに全裸を見られている。


イナズマン

サナギマンからイナズマン

ミヨッペとの和解、そして弦太朗の説得を受け、生まれ変わる決断をした三郎がサナギマンの殻を吹き飛ばし、自由の戦士「イナズマンへと進化を果たした姿。


TV版の渡五郎が変身したイナズマンがヒーローらしい見た目をしているのに対し、三郎のイナズマンは原作漫画のそれを踏襲した上で全く別の(MEIMUの漫画『キカイダーVSイナズマン』のイナズマンに似ている)姿となっている。

腰周りには原作のソレに似たプロレスパンツのような模様が刻まれ、全身を稲妻のような筋が走っている。プロテクターや角、マフラー、ベルト等もなく、全体的に非常に生物的なデザインとなっている。

ただし技名を叫んだり『剛力招来』や『超力招来』などの変身口上がある点は特撮版からの要素である。

 

戦闘力は非常に高く、超能力はサナギマンを遥かに凌駕し、フォーゼも苦戦したヘラクレスゾディアーツを一方的に撃破している。

電撃を操る力はもちろんあらゆる攻撃を逆再生にしたかのように弾き返す「逆転チェスト」、竜巻で相手を拘束する「超力タイフーン」など多彩な能力を持つ。蝶のオーラを放出して自在に空を飛び回ることも可能。

また、必殺技である超力イナズマ落としは両手から電撃光線を放って敵に急降下するパンチ技であった渡イナズマンものとは異なり、敵に電撃を纏ったチョップを食らわせ、更に落雷でトドメを刺すものに変更されている(渡イナズマンが使用していた稲妻拳法電撃チェストに近い)。

また、スーパーヒーロー大戦Zスペース蜘蛛男に使用したタイプは単純に敵に念力で誘導した落雷を浴びせるというものになっている。


余談招来!

  • 後に映画『スーパーヒーロー大戦Z』(2013年4月が舞台)にも登場。スペース蜘蛛男に食われそうになっていたフォーゼを救い出し、フォーゼと協力してスペース蜘蛛男を撃破した。ストーリーの都合上アルティメイタムでは出来なかったフォーゼとイナズマンの共闘が今作で実現することとなった。
    • 助け出したフォーゼに対していきなり「先生」と言っているため、当のフォーゼ/弦太朗には何の事か判らずに混乱されていたが直ぐにダチになっている。心を閉ざした三郎をサナギのようだと表現したのも、もしかしたら『スーパーヒーロー大戦Z』でイナズマンと共闘した事を思い出したからなのかもしれない。ちなみにナレーションも特撮版を意識したものになっている。

  • 元ネタは漫画版『イナズマン』の主人公・風田サブロウであり、ルビー達三郎の取り巻きやミヨッペも同作のキャラがモデル。

  • 劇中に登場した「ゼーバー」は原作である特撮版とは違いサナギマンが使用しており、最後は敵に奪われた上にフォーゼによって破壊されてしまったので風田イナズマンが渡イナズマンのようにゼーバーを使用する事は出来なくなってしまった(もっとも、本作のゼーバーは番場影人が生み出した兵器のような物なので破壊は致し方ないが)。
    • なお、テレビマガジンなどでは本作のゼーバーを「イナズマンの観念動力を強化する」と紹介しており、当初は使う予定があったのか、TV版の説明と一緒くたにして記載したのかは不明。ゼーバーが破壊されたおかげでイナズマンFとは明確に差別化されており、区別も付きやすいというメリットは一応ある。

  • 『フォーゼ』本編でも人類の進化については度々触れられており、例えばゾディアーツは人類をスイッチの力で強制進化した存在だとされる。対してイナズマンたち新人類はスイッチなしで進化した謂わば天然物とも言うべき立ち位置になっている。両者感の詳しい関係性は不明ながら、どちらも体にコアのような部分が確認できる(デザイナーも同じ)。

  • 『フォーゼ』関連作に登場する石ノ森ヒーローのリブートキャラでは唯一、変身能力を失う、倒されるなどして退場する事がなかった存在である。

関連招来!

仮面ライダーフォーゼ イナズマン/イナズマン(主人公) サナギマン MOVIE大戦アルティメイタム 哀しき悪役 光落ち

クロス・オブ・ファイア:怪人とも呼べる立ち位置であった序盤の彼と後半のヒーローになった彼の在り方は『力は使い方次第』というこの概念に通ずる。

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