概要
クレヨンしんちゃんの番外編のひとつ。
アニメでの初放送日は1996/12/27。TVスペシャル内にて放送。その後も断続的にエピソードが続いていた。
春日部署に勤務する刑事、野原ひろしとひょんなことから刑事となったしんのすけ(アニメでは野原一家全員)が事件を解決するというストーリー。
登場人物
野原家
35歳。春日部署に勤める刑事でこのシリーズにおける実質的な主人公…なのだが野原一家が同僚になってからはどんどん立場が弱くなっていき、最終的に一番真面目に仕事してるにもかかわらず一家で一番階級が下のヒラ刑事になってしまうなど本編に劣らず扱いは酷く報われない男(赤ん坊のひまわりにすら抜かれている)。このため、ポジションとしては本編同様ツッコミ役や貧乏くじ役が多い。
ただし、犯人の主犯女性から拷問という名のご褒美を受けた時は嬉しそうにするなどスケベな部分も健在。
5歳。ひろしの息子でデパート襲撃事件解決に貢献したのをきっかけに刑事の資格が与えられ史上初の幼稚園児刑事となる。
事件を解決するたびに出世していき、最終的には署長になってしまい署内では当然のようにひろしを扱き使う。
29歳。ひろしの妻でアニメではしんのすけ、ひまわりと共に刑事の資格が与えられ、最終的には課長になる。腕っぷしの強さで犯人確保に貢献する。署内ではしんのすけとタッグを組む形でひろしを扱き使う。
0歳。ひろしの娘でアニメではみさえ、しんのすけと共に刑事の資格が与えられ最終的には係長になる。持ち前の泣き声での取り調べの末、犯人から情報を吐かせたりする。
刑事たち
原作版・アニメ版両方に登場
- 習志野ヨーコ
凄腕SPの女性。
アニメ版ではニコラの通訳として登場、スタイルの良い美人だがニコラに対しては結構ドライで裏切ろうとしたり何もしてないのに偉そうにする彼を普通にボコボコにしたりする。みさえと同じく腕っぷしも強いが、ガスが充満してるのに気づかずタバコを吸おうとしたニコラにライターを着火するなど迂闊な部分も。
原作版に登場
- 姫宮京香
キツめの女性刑事。
- 海苔原藤香
しんのすけと共にオックスフォード猫臭学園に教師として潜入捜査する女性刑事。
- 元署長
警察署長だが、しんのすけの出世に伴い立場を失い、署長補佐となる。
- ティンティン・クァイクァイ
名前が「チンチンカイカイ」にもとれるため、普段は「ティン」と呼ばれる。
ひったくり犯に対して拳銃を8発乱射した事でしんのすけ共々悪巣署に潜入捜査する事となった。
- いかりや刑事
悪巣署の刑事。定年が近いからと悪巣署の不正を暴くことに消極的だったが…
後に本編にも、元ネタを同じくする人物がにがりや京助刑事として登場する。
アニメ版に登場
- ジャン・ピエール・アンドレイ・ジョセフド・シャトーぶりアンヌ
自称フランス人捜査官。無駄に長ったらしい名前だがその正体はぶりぶりざえもん。
- アーク・シェーク
FBI捜査官。その正体はアクション仮面だがしんのすけには普通にバレていた。
- ロビン・カンター
スコットランドヤードの捜査官。その正体はカンタムロボだがしんのすけには(ry
- アレッサンドロ・フランチェスカ・デ・ニコラ
自称イタリア人捜査官。長ったらしい名前だがその正体はぶりぶり(ry
犯罪者たち
原作版・アニメ版両方に登場
- サーモン紅鮭
テロリスト集団『11月の子持ちししゃも』のリーダー。サトーココノカドーの売上金と広告の紳士ポロシャツ(2980円)をいただくためサトーココノカドーを襲撃した。
主犯とは気づいてない刑事のひろしとのやり取りはまんまジョン・マクレーンとハンス・グルーバーのそれ。
最後はしんのすけのス・ノーマン・パーラジコンで股間を攻撃されて痛がりながら元ネタのハンスの如く転落して逮捕された。
- ラベンダー増尾
ラベンダー色のスーツを着た律儀でくどい顔した殺し屋。
アニメ版では三郷レミを狙った暗殺団に雇われて登場。巨大な洗濯バサミ型ロケットで野原一家を追い詰めるがロケットが追尾する発信機をしんのすけによって股間に付けられてしまい取り押さえられた所でロケットに股間を噛まれ逮捕される。
その後、係長であるひまわりの取調べの結果、黒幕のアジトを喋る羽目に。
原作版に登場
- アクション組
雲黒斎家の息子に銃を密売していた組織。最終的にしんのすけの誘導尋問で組長がうっかり拳銃の販売先をばらし、雲黒斎家に捜査のメスが入る事となった。
- 雲黒斎家
父親は政・財界の黒幕。息子はストレス解消のため人を撃ちまくっていたが最終的にしんのすけに金的された。その後は描写は無いが親子共々逮捕されたと思われる。
- よしいのファン
よしいの作品『少年忍者吹雪丸』の熱狂的なファンの男。吹雪丸終了の噂を聞いてよしいを殺害しようとしたが、誤って妻のたえ子を刺してしまう。その後素直に自分の罪を認め、自首する。
- セージ松浦
世界一の殺し屋さん(本人曰く、「殺し屋」と呼び捨てにされるのが嫌らしい)。血を見るのが嫌いなため、銃刀類を一切使わない暗殺を行う(ソンナモンダ国大統領をくすぐり続けたり、ドシテナノ王国首相に何回もディープキスするなど)。
1回目の暗殺はスチュワーデスに変装し、超強力下剤を入れた紙飛行機を飛ばしてクリキントンに飲まそうとするものの、しんのすけにナンパされ手元が狂い別の暗殺者に飲ましてしまい失敗。
2回目の暗殺は宮中晩餐会で行う予定だったが単なる寝坊で失敗。
3回目の暗殺はパーティー会場に仕掛けた花火で混乱させた後クリキントンにカンチョーをしてショック死させようとするものの、しんのすけの目隠しによって(ウェイターに変装していた)別の組織の殺し屋にカンチョーしてしまい結局失敗。皮肉にも大統領を殺そうとする筈が逆に日本政府から称賛される事になってしまった。
- 宇良桐ますお
オックスフォード猫臭学園の教師。裏で生徒たちに麻薬の密売をしていた。最終的にウサちゃんに見捨てられてそのまま生徒に取り押さえられた。その後の描写は無いが、恐らく逮捕されたと思われる。
- ウサちゃん
麻薬密売組織。薬が売れないと銃弾が買えないほど貧しい。
最終的にはますおを見捨ててそのままヘリで逃走しようとするも、しんのすけ達を処刑する為の時限爆弾をヘリの縄梯子に引っ掛けられ、ヘリは爆発により墜落、そのままやって来た警察に連行された。
- ジャックナイフのジロー
世界的マフィアのタイガー一家のメンバー。麻薬取引のトラブルで喧嘩をしていたが、しんのすけによってナイフをバナナに変えられその隙に取り押さえられる。
その後シロ(野原家の愛犬ではなく、無罪の意味)であった事が分かり釈放された(しかし実際は悪巣署幹部や善行寺の根回しだと考えられる)。
タレコミ屋として登場。タイガー一家の麻薬取引の情報についてしんのすけ達に教えた。
しかし麻薬の取引は無く、ガセと思われていたが…。
- 善行寺
警視庁副副長官で、しんのすけとティンに悪巣署の潜入捜査を頼んだが、実際は裏でマフィアのタイガー一家と繋がっていた。また、しんのすけとティンに支給したスーツの襟の部分に小型盗聴器を仕込ませていた。
悪巣署の幹部達とともに料亭で接待マージャンをしていた際に、しんのすけとティンを送り込んだ理由について訊かれた際は「上からの命令で内部調査を強化しなければならなかった。そこであの無能な二人なら今まで通りやれると判断した為」と幹部達に語った。
その後、真相を知ったしんのすけとティンを抹殺しようとするもののいかりやに阻止され、更にしんのすけが部屋内に予め設置した大量の監視カメラで会話記録の録音と撮影をされた挙句、別室でしんのすけの仲間が待機していた事で自分達の悪事が全て露見。幹部共々逮捕一掃され、しんのすけ達の正義は貫かれた。
- 悪巣署の幹部
タイガー一家から賄賂を受け取り、彼らの悪事を見逃していた。タイガー一家の麻薬取引が無かったのも、ボーちゃんの情報を聞いた後にタイガー一家に連絡して麻薬取引の中止を頼んだ為。
アニメ版に登場
- かずのこ密輸団
日本中からかずのこを盗み、日本人に「かずのこのない正月」を過ごさせようと企む。
主犯の女は鞭の使い手でカンタムパンチを鞭捌きで無力化するなど地味に凄い。他にもひろしに拷問という名のご褒美を与えた。
最後は小型ヘリで逃亡しようとしたところへカンタムパンチで飛ばされてきたしんのすけとアクションビームを食らって火だるまになったぶりアンヌにヘリを撃墜されて逮捕された。
- 暗殺団のボス
CV:山寺宏一
三郷レミのファンだが大量のファンレターを送っても返事をくれないことに腹を立てレミを暗殺しようと企む。ファンを通り越した悪質なストーカー。アジトは「甘味処・甘ちゃん」。
最後は部下が全員倒された後でニコラの真似をしてしんのすけ側に寝返ろうとしたがあっさり逮捕された。
その他
原作版・アニメ版両方に登場
- 部長
刑事部の部長だが、しんのすけの出世に伴い立場を失う。アニメ版第一部ではしんのすけが署長に出世した後も「私のポストを返してくれ」と言っていたことから、部長の座には戻れていなかった。しかしアニメ版第二部ではひろしやみさえから「部長」と呼ばれていたため、元の役職に復帰した模様。ひろしに次いで報われない人。
- 三郷レミ
CV:田村ゆかり
国民的アイドル。見た目は可愛いが、性格に少々難有り。
アニメ版では特に性格の悪さは見せていないが、しんのすけとニコラから生脚写真を撮られる、就寝前のベッドに潜り込まれるなど度々セクハラを受けた。
原作版に登場
- ありさ
キックボクシング同好会の女子大生。ココノカドーがテロリストに襲撃された時ひろしに力を貸した。
- 宇集院家
大金持ち。息子の魔朱麿が小遣い欲しさに狂言誘拐をし、犯人逮捕後に奥様にケツ叩きされた。
漫画家。初登場時には殺人事件のガイシャとして登場し、しんのすけに死体でシェーのポーズをさせられるなどで遊ばれた。別の話では生きていて妻を刺した容疑者になってしまい、警察と編集部に追われる羽目になってしまう。
- たえ子
よしいの妻。よしいのファンの男に刺されて意識不明となるが、事件解決後に回復した。
- 林
原稿取りの鬼で鎖分銅で松浦せいじを捕まえたらしい。
- クリキントン
アメリカ合衆国大統領。日本語は読めない。痔を患っているらしい。元ネタは連載当時アメリカ合衆国大統領のビル・クリントン。
- 恥本総理
日本政府の沽券と自分の立場を守るためしんのすけに依頼する。元ネタは橋本龍太郎。
- 三郷シド
三郷芸能プロの社長でレミの母親。夫とはレミが3歳の頃に離婚しており、自身はレミを溺愛している。
- 八潮副社長
三郷芸能プロの副社長。
- 野田
レミのボディーガード。原作とアニメで外見が異なり、原作ではロン毛の青年、アニメでは初老の執事風の男性。
- 変態ヤロー
レミにサインを断られた腹いせに嫌がらせをしていた。その後ラベンダー増尾が殺し屋と知らずに冗談のつもりでレミの殺害を依頼してしまったことを知った野田に一喝され、彼女のボディガードとなる。