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遠上遼介

とおかみりょうすけ

遠上遼介は『続・魔法科高校の劣等生』シリーズに登場するキャラクター。
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概要

『続』シリーズから登場する新キャラクターで、司波達也と並ぶ第2の主人公(メインはあくまで達也なので準主役ポジション。光宣は第3の主人公にあたる)。

『新』シリーズに登場する遠上茉莉花は実妹。

USNAの政治結社『FEHR』(フェール)の構成員で、その組織の代表である『聖女』レナ・フェールの命により、達也が起業した『メイジアン・カンパニー』への潜入の為、日本に帰国し、達也の目的を知る為にカンパニーに入社する。



人物

元「十の数字持ち」の家系で、現在は「数字落ち」(エクストラ)。元の性は「十神」。

本人は「数字落ち」の事に関しては怨みも劣等感などもなく、一切の負の感情はない(そもそも遼介世代はこれに関する禁忌感がほとんど無くなっている)。

高校時代は実戦レベルの魔法技能は所有していたが、事情により魔法科には通わず、寝食を忘れる程に武術の修行に力を注いだ(これは恐らく家の問題と父親の方針によるものだと考えられる)。

武術の指導者は複数の老人達だったようで、遠上曰く「“良き師”ではなく強い師」「デタラメな師匠ども」。

本人もそれ抜きに格闘術のマニアである。

大学時代にはバンクーバーに留学。そこで『FEHR』との出会いとその活動に力を入れ、最終的に大学を中退する(『新』シリーズの三年前の出来事であり、家族には何故か連絡を取っておらず、留学して二ヶ月後に消息を絶ち、そこから一年経過している。『新』シリーズ本編でも連絡を取っておらず、消息不明のまま扱いで、『続』シリーズ本編でも同じだった事が十文字によって判明する)。

『FEHR』の代表であるレナの事を「ミレディ」と呼び、彼女の「奴隷」でも構わないと言い切る位に崇拝している。また彼女を理解する為、同じ食事を取る等の行動を取っている。

仲間思いで、真由美が有毒ガスにより動けない状況下の中で、自身の身を省みず身体を張って助けている。他にも敵の攻撃から覆い被さって庇ったりしている。

正直すぎる性格でもあり、話さなくてもいい事を口に出したり、また相手に警戒心を抱かせるミスを度々犯すなど、何処か抜けている一面が強い。



能力

実戦魔法師ではないが実戦経験があり(2097年のメキシコ叛乱事件に居合わせ、そこでシリウスの戦闘を目撃)、リーナの実力を見抜く高い観察力を持つが、騙し合いや搦め手的な警戒心が苦手で上記の通り正直すぎる面があり、駆け引きなどが得意ではない。魔法の感知は余り得意ではないが、武術のお陰で気配を捉える事はできる。

魔法ではなく武術と武器術の修行により不意打ちなどへの対処力を身に付け、格闘能力は達人クラスに迫る実力を身に付けており、武術は種類関係なく多彩な技を修得している。

魔法関連は上記にあるように一切の訓練を行っておらず(後述の魔法以外)、遠上家の魔法以外が「下手」と評せるレベルで、実戦レベルにも届かず満足に使えない程。レナの役に立つ為に独学で学び、加えて『FEHR』の仲間達にも教えを受けているがそれでも前述の通りのレベルである(しかし似たようなタイプのレオと違って、他の系統魔法も同時に発動はできる)。

妹の茉莉花と比較すると魔法関連の才能は大分劣り、また父親が彼女の教育方針を大きく変更した事に加え、後に彼女は魔法科高校に通っている事と相まって、現在の魔法関連の力量差は遥かに引き離されている。得意魔法に関してもある1つの部分を除けば先天的に彼女の方が上である(ある1つは遠上が後天的に獲得した物)。



使用魔法

  • 『リアクティブ・アーマー』

旧第十研から追放された数字落ち・十神の魔法。個体装甲魔法で、破られると同時にその原因となった攻撃と同種の力に対する抵抗力が付与されて再構築される。

発動手順はまず無系統のシールドを片手に形成し、それを踏み台にして全身を包む魔法シールドを展開する。

また完全に身体に密着する訳でなく最低でも隙間3センチは間隔を空け(最大30センチまで展開可能)、そこからシールドを展開する仕組みなので、戦闘が始まる前にこの魔法を発動した上で挑まなければならない(展開する前に敵の武器=個体物が身体に密着した場合、それも取り込んでしまう為。茉莉花にはこの欠点がない)。

特殊な性質を2つ持ち、まずCADを使わずとも即座に発動できる利点がある。これは超能力とは別のシステムの模様(上記の発動手順。また茉莉花の場合、上記の手順を踏まずにショートカットで発動でき、超能力者に近いスピードで発動可能)。そして選択的通過性が存在し、術者に最適な自動遮断能力が備わっている(一例として簡単に言うと、この魔法を展開してる状態なら周りに有毒ガスがある状況でもそれを遮断しながら、更に呼吸に必要な酸素も周りから確保できる)。

メインの効果である防御力は作中でも最強の防御力を持つ『ファランクス』と同等以上の力を発揮し、『ファランクス』が最初の障壁が破壊されたのをトリガーに予め別待機させた障壁を再展開するのに対し、こちらは障壁を破壊した攻撃と同等の強度に性能を向上させた上で再展開する仕組みである。これにより単純な防御力はファランクス以上で、また鎧を身に付けるような形で展開するので全身が強力な打撃武器にもなり、相手の攻撃が強い程に攻撃と防御の両方を上昇させる事が可能。硬化魔法にも似てるが、こちらは魔法への抵抗力も備わっている(ただ無系統のシールドは最初に展開されるが、それを踏み台にして物理的な装甲を展開しているので、直接サイオンを使った攻撃や『分解』や『爆裂』等の対象に直接干渉する魔法を防ぐ事はできない。ただし、『続』シリーズの方ではサイオンによる攻撃を防御しており、設定ミスなのか遠上固有の性質なのかは不明)。

また遠上の場合、系統外の遣い手であるレナとかなりの期間を過ごした為、本来の『リアクティブ・アーマー』や『ファランクス』にない系統外魔法への抵抗力も獲得している。

これだけ見ると、一見無敵の装甲のように思える魔法だが、強度の上昇や自動遮断などの多機能化により、再展開回数がかなり短く、長時間維持する事ができない(その所為で本来の「特攻」に向けた、想定した性能には届かず、数字落ちとなった)。他にも装甲の強度は決められず、最初は弱い物理装甲が展開され、それ以降は相手の攻撃力によって左右される。

これにより術者は短期決戦を強いられ、長時間の戦闘には対処できない。他には一撃で装甲を破壊する手段(所謂、貫通力が高いなど)や高い威力を持ちながら高速連続攻撃が長時間可能な手段にも対処できない(正確には再構築が追い付かないスピードと威力を持った攻撃には対処が厳しい)。



戦闘力

本人は近接戦闘手段しか持たず、遠距離戦能力は皆無だが、戦闘力自体はかなり高く、本人の武術と遠上の固有魔法『リアクティブ・アーマー』の相性の良さによって白兵戦で真価を発揮し、本人は戦略級魔法師相手でも(自身の魔法と組み合わせた)白兵戦に持ち込めば勝てると自負する程の自信を持っている。

固有魔法『リアクティブ・アーマー』の特性上、長期戦は不利なので、短時間に的確な戦術で相手を無力化する技術が要求されるが、遠上はそれを武術でカバーしており、そして固有魔法は遠上の格闘能力を底上げするのにも適している為、攻防共に優れている。

また固有魔法により特殊な状況下でも魔法を展開してる限りは戦闘を行える強みがある。



その他

上述で説明したように本人は戦略級魔法師でも白兵戦なら勝てると自負してるが、超戦略級魔法師である達也と出会い、そんな彼から見ても達也の武の底は知れないようで(曰く「デタラメ師匠どもより強いんじゃないか?」)、その自負がかなり揺るがされている。それでも確信が持てなくなっただけで、達也相手でも白兵戦に持ち込めば何とかなると考えているが、遠上が勝つ可能性は極めて低い。


  • 達也は肉体を強化した調整体魔法師にも劣らない身体能力に卓越した身体操作術と達人クラスの『古流武術』の技量を持ち、その力量は作中最強と言える八雲の体術と互角に渡り合える程なので魔法抜きでも敵わないと考えられる。
  • 魔法有りで、得意な対応距離でも達也には『雲散霧消』『術式解散』『トライデント』『術式解体』『徹甲想子弾』『バリオン・ランス』『接触型術式解体』と言った桁外れの威力を持った手段を多数所持しているので、まともに使える魔法が1つしかない遠上にとっては相性は最悪である。『術式解体』ならば、装甲が破壊されたと同時にダメージを負って隙ができる、またはそのまま戦闘不能になる。『徹甲想子弾』はその『解体』よりも威力と貫通力が高いので、一撃で貫かれる(そもそも本来の『リアクティブ・アーマー』では無系統は防御できない。遠上の場合は上述でも説明したように設定ミスなのか固有性質かは不明)。『バリオン・ランス』も同様で、こちらも確実に貫く。『雲散霧消』と『術式解散』と『トライデント』も圧倒的な威力と連射力で押し負ける(こちらも直接対象に干渉するので個体装甲では防御は始めから無理だが)。特に『術式解散』『トライデント』は相手の威力に関係なく魔法式が判明すれば無効化が可能な為、最大の天敵である。『接触型術式解体』も『リアクティブ・アーマー』の最大の天敵であり、そのサイオンの鎧の展開範囲に入れば、達也以外は一切の魔法が使えない(破壊される)ので、白兵戦に特化された遠上本人と固有魔法は即座に無力化される。

と、このように遠上ではまず勝つ事がほぼ不可能である。そもそも達也はあらゆる距離で世界最強の実力者であるので、比較する事自体が間違いである。


また西条レオンハルトと共通点と対となる部分が多い。例えば互いに近距離戦闘重視で、遠距離手段を持たず、更に得意魔法以外が満足に使えず、防御を主体とした魔法を使う。互いを比べると、レオの場合は武術は1つの技を除けば修得しておらず、その代わり身体性能が高く、また硬化魔法以外の適性がないが、その分得意魔法である硬化魔法のバリエーションが豊富で、魔法の使い方も遠上より上手い。遠上の場合、身体性能より武術などの格闘技能が高く、レオと違って他の魔法を使える素質と魔法の同時行使ができるが、得意魔法のバリエーションがないなどの点で異なる。また単純な防御力は強度なら遠上、持続力ならレオが優れている。



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