この差し入れは第8話で祥子と共にCRYCHIC復活の可能性に縋り付くそよを拒絶した彼女なりの謝罪の気持ち、あるいは解散後も内心気にかけていた元CRYCHICメンバーらへの「共にバンドをすることは出来ずとも、活動を応援している」という友情のエールだったのだろうが、MyGO!!!!!として「迷子でも進む」ことを決めたそよにとって、既に「振り切った過去」となった睦の厚意が届くことは無く、「これ、いらないから！」と突き返されてしまった。

その後、祥子の誘いに応じて新バンド「Ave Mujica」のギター担当「モーティス」として加入を承諾。その際に「祥子が壊れそうだから」と述べており、祥子を案じてそばにいることを選んだ模様。

余談

彼女の苗字の由来である若葉は、東京都新宿区にある地名の一つで、かつては文化放送のスタジオが存在した(現在は港区の浜松町駅前に移転)。他に多摩地区では調布市に若葉町、稲城市に若葉台がある。

「CRYCHIC」解散後の祥子の行方を唯一知らされており彼女とずっと共にいたことや、「Ave Mujica」のメンバーになることを応じた際の「祥が…壊れそうだから」という言葉から、現状では祥子の境遇を正確に知るただ一人の人物と描写されている。
- 『メガミマガジン』2023年11月号に掲載された制作陣によるインタビュー記事によると、睦にとって祥子は自分の半身のような幼馴染とされている。Ave Mujicaには祥子に対する罪滅ぼしのような気持ちで参加をしているとのこと。

ファンの考察により睦は「Ave Mujica」のモーティスとして活動していると推察されており、上記の通りアニメ第13話で彼女こそがモーティスと判明した。
- また、第13話で「Ave Mujica」の中心人物である祥子の境遇の一端が判明したため、三角初華の所属事務所に「Ave Mujica」としての活動を認めさせたことや、プロスタッフと大会場（かつてRoseliaがFWF.でパフォーマンスを行ったステージ）を用意した上での大々的なデビュー公演を行う等の活動資金源や芸能界へのコネクションといった部分は資産家かつ著名芸能人一家である睦の支援に依るものではと推察されている。

祥子がCRYCHIC脱退を申し出た際に睦も「私は……バンド、楽しいって思ったこと一度もない」と否定的な言葉を残したが、その真意はMyGO!!!!!最終話を経ても未だに明かされていない。
- アニメ終了後に公開されたアプリ版のストーリーでは、初ライブ成功後に他のメンバーと共に笑顔を見せていたり、燈たちが『春日影』を歌った際に「CRYCHICじゃない『春日影』……」と悲しげに呟いたりと、睦自身もCRYCHICに愛着を持っているような描写がされているが……。
- 『バンドを楽しいと思ったことは一度もない』『それなのにCRYCHICに所属し、CRYCHICに愛着を持っているような描写がある』『祥子と一緒に脱退し、彼女の誘いに応じてAve Musicaに所属する』……と、要約すると、彼女にとってのCRYCHICとは『祥子と一緒にいるための場所』『大切な人（祥子）が大切に思っているから、自分にとっても大切な存在』だったのではないだろうか。
- 脚本インタビューによると、睦のこの発言がCRYCHIC解散の決定打になったとのこと。物語上の意味合いとしてはCRYCHIC解散の責任をきっかけとなった祥子だけに背負わせず、睦も祥子と同じ罪を一緒に背負うことになったとされている。