究極超人あ～る

きゅうきょくちょうじんあーる

ゆうきまさみによるSFギャグ漫画。およびそれを原作としたOVA。

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目次 [非表示]

1 作品情報

2 概要

2.1 21世紀以降

3 登場人物(キャストはOVA版)

3.1 光画部

3.2 生徒会

3.3 その他

4 トリビア

5 関連イラスト

6 関連タグ

6.1 台詞

6.2 影響を与えた作品

作品情報

作者	ゆうきまさみ
出版社	小学館
掲載誌	週刊少年サンデー、ビッグコミックスピリッツ、月刊!スピリッツ
発表号	1985年34号～1987年32号(サンデー)
ジャンル	ギャグ漫画、SF
単行本	少年サンデーコミックス全9巻、ワイド版全4巻、小学館文庫版全5巻

概要

アンドロイドのあ～る君ことR・田中一郎や鳥坂先輩を始め、変人揃いの春風高校光画部(※)部員、OBが巻き起こす騒動をコミカルに描いた物語。それまで部活ものといえば、運動部系がほとんどだったが、文化部を舞台にした作品とした作品はおそらく本作が史上初。僅か2年と云う連載期間ながらも80年代の少年サンデーの代表作といわれている。

印象的な台詞が多く、魔法陣グルグル等と並んで掲示板の専用スレッドが台詞だらけになりがちな作品。

いわゆる内輪ネタが多いため、かなり読者を選ぶ作品であるが、当時の世相を丹念に描き、現在でも古びていない感性から「理想の学園生活を描いた」漫画として挙げられることが多い。

特に｢全国優勝｣や｢ライバル校に勝利する｣といった目標を掲げず、趣味の合う仲間との日々の交流が主体となっている｢ ユルい部活動 ｣の描写は斬新で、そういった作風でありながらメジャーな少年向け週刊漫画雑誌で打ち切りもされず連載されていた事は、後の様々な作品に影響を与えている。

また、漫画やアニメにおける聖地巡礼のはしりとなった作品としても知られている。

1991年には、バンダイからOVA化されている(アニメーション制作：スタジオこあ)。原作ファンも好評するほど｢わかっている｣出来･･･なのだが、光画部や各キャラの説明等が殆んど省かれている(つまり、視聴者が既に知っている事前提の)内容なので原作読破後に視聴すること(実際、オープニング前にその旨のテロップが表示される)。光画部撮影旅行を描くオリジナルストーリー。

SFとしての面白さも認められて、第19回星雲賞漫画部門にも選出されており、2012年11月時点で累計発行部数は430万部を記録している。

※いわゆる写真部だと思っていただいて結構。ただし劇中で春高には生徒会長・西園寺まりいの肝いりで別途「写真部」が新設された。

21世紀以降

2010年、作者・ゆうきまさみ画業30周年記念企画の一つとして単行本『ゆうきまさみ年代記』が発売され、描き下ろし読切『究極超人あ〜る EVOLUTION』が収録された。本作の世界観をベースに『鉄腕バーディー』のバーディー&つとむや『機動警察パトレイバー』の泉野明などの歴代ゆうきキャラが登場するクロスオーバー作品となっている。

2012年11月4発売の週刊ビッグコミックスピリッツ49号にて「ヒーローカムバック」の一環で一話限りの復活特別編『究極戦隊コウガマン劇場版3Dの巻』が掲載された。さらに、ゆうきまさみ画業35周年＆スピリッツの創刊35周年を記念した企画の一環として、2015年9月14日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ42・43合併号に新作読み切り『Rグルメしませうの巻』前編が、9月26日発売の月刊！スピリッツ11月号に『Rグルメしませうの巻』後編が、以降2017年に発表されるなど不定期で連載される。(時系列としては「1987年」のまま)。また、これらの作品を収載した単行本10巻がサンデーコミックス9巻発売から約30年経って出版され、話題となった(ただし、ビッグコミックススペシャルからの刊行のため判型は異なる。そのうえ漫画作品で新刊にそこまで期間が空く例は前代未聞）。

そして令和になり・・・2020年には、ゆうきまさみ画業40周年記念企画として『スピリッツ』47号に新作読切（2010年のクロスオーバー読切の続編）が掲載された。なお、同誌では同年7号から『新九郎、奔る!』が月刊!スピリッツより移籍連載されており、これ以後『あ〜る』掲載号は同作と2本立てになっている。『スピリッツ』2021年36・37合併号（10日発売）に続編『どっこいしょの巻』が掲載された。