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アッセンブル・インサートとは、ゆうきまさみによる漫画及びOVA作品である。

概要

1985年、「アニパロコミックス」に連載された作品。

全3話という短い作品ではあるが、4年後の1989年にOVA化された。また、キャラクターデザインは作者のゆうきまさみ本人であり、作者曰く「アニメこそが本物」だそうだ。


謎の強盗団「デモンシード」の被害に悩まされている東京。警察が掲げた起死回生策が「デモンシードと戦うヒーローを公募する」というもの。その結果選ばれたのが、人並み外れた怪力を持つ14歳の少女、南風まろんであった。

正義のヒロインアイドル、2足のわらじを履いて活躍することとなった少女を中心に描く、パロディ満載の近未来アクションコメディ


ヒロインの南風(なみかぜ)まろんと彼女を演じる笠原弘子がフィーチャーされている作品でもあり、主題歌、挿入歌はほとんど彼女の歌唱によるもので、また笠原もアイドル路線時代のキュートな歌声が特色となっている(川村万梨阿の歌唱曲もある)。


登場人物

警察側

声 - 笠原弘子

主人公の少女。埼玉県出身の14歳。華奢な体だが、とてつもない怪力の持ち主。

パワードスーツ(本人が怪力なため、正確には身を守るバリアスーツ)で身を固め、正義のヒロインとしてデモンシードと戦うことに。

  • 服部課長

声 - 若本規夫

警視庁特殊工作課課長。

酔った勢いで作った企画書が通ってしまい、デモンシードと戦うヒーローを一般公募する羽目になる(その際、人間不信に陥っている)。

しかしその際にも、「まろんと通常の機動隊員とでは、警察への市民感情に違いが出る」と計算する他、自信の無いまろんを励まし発破をかけたり、デモンシードが出なくなるとトップアイドルとして育てるなど、すべき事は行っている。

人物のモデルは、当時のゆうきまさみの担当編集者。実際に外見も似ている。また、『究極超人あ〜る』をはじめとした、他のゆうきまさみ作品にも同様の造形で登場している。

  • 下河辺良平(しもこうべ りょうへい)

声 - 永井一郎

正義のためならどんな汚いことでもする」が主義の科学者で、南風まろんに与えたパワードスーツの製作者。出門とは知人らしい。

まろんの活動がアイドル業が中心になった事を良しとせず、壊滅状態のデモンシードにまろん用の没にしたパワードスーツのプロトタイプを送り、あえて復活させた。

「国民栄誉賞をとるのぢゃ!」と、某作品某キャラのパロディを行っている。これは原作の時点で行われており、後にアニメ化された際には(これが理由かは不明だが)パロディ元の中の人がCVを担当した。

  • 部下壱

声 - 松本保典

特殊工作課メンバー。モデルは出渕裕。駅前の雑居ビル二階に事務所を構える、警視庁特殊工作課に同僚たちとともに務めている。

  • 部下弐

声 - 二又一成

特殊工作課メンバー。モデルはゆうきまさみ。事務所一階のレンタルビデオ店で、大人向けビデオを借りようとしているところを同僚たちに見られている。

  • 部下参:川掘

声 - 山寺宏一

特殊工作課メンバー。モデルは河森正治。当初はあまりにヒマだったため、事務所の建物一階にあるレンタルビデオ店でビデオを借り、事務所のデッキで見ていた。

OVAでは園場かぎりのMVを借りていたが、原作マンガではアダルトアニメ「くりいむレモン」の「エスカレーション 今夜はハードコア」を借りて見ていた(当然、両者とも課長にツッコミを入れられ怒鳴られている)。

  • 部下四

声 - 前編:山本正之/後編:なし

特殊工作課メンバー。モデルは米田裕。下河辺のパワードスーツの説明時に「横漏れなし!」と言っていたのを聞き、「横もれ良造」と言いつつアコーディオンを弾いた。

その他

  • 出門兇三郎(でもん きょうざぶろう)

声 - 大塚周夫

デモンシードを率いるマッドサイエンティスト。主義は「悪のためなら正々堂々」と、下河辺と真逆の思想を有している。毎回パワードスーツで銀行などを襲撃。大量の現金や金品を強奪している。

強奪した金品は、すぐに使ってしまうため、羽振りが良い。しかしまろんに惨敗した後は、極貧生活を送るように。

OVAでは、電話でデモンシードの犯行予告をしているが、警察本部に電話しているつもりが、なぜか町中華の店舗に間違えて電話してしまっている。しかも出門自身は、連作先を間違えている事に全然気づいていない(ちなみに犯行予告そのものは、電話を受けた町中華のおかみさんがメモを取り、警察に連絡している様子)。


  • 園場かぎり(そのば かぎり)

声 - 川村万梨阿

トップアイドルで新人賞候補。南風まろんとはライバル。

非常にきつい性格で、原作では楽屋裏でまろんと出会った時に「バカ力しかとりえのない新人でしょ」と、まろんに辛辣な言葉を投げかけている。

OVAでは、まろんが初出演した歌番組で共演。その際、まろんが怪力でセットを壊してしまった際に下敷きになりかけたが、まろんに助けられている。

芸能人としては仕事を真面目に行っており、番組の収録中(OVAでは生番組の本番中)にデモンシードが出現し、まろんが番組を抜けて現場に向かおうとした際「番組に穴を開けるつもり!」と、怒りを見せていた。

その後、OVAでは新人賞を受賞。新聞記事にもなったが、同時にまろんが芸能界を引退する記事を目にして、複雑な表情を浮かべていた。

劇中以前より人気はあったらしく、MVが製作されビデオが発売、レンタルされている。

OVA前編でも、特殊工作課の川堀がレンタルビデオ店で借りて流していた。また、その目つきは、中森明菜にちょっと似ているらしい。

ちなみに彼女の劇中歌も実際に作られ、演者の川村万梨阿により歌われている。下記動画を参照。

声 - 塩沢兼人

『究極超人あ〜る』からのゲスト出演。前編冒頭のコウガマンOP、および後編冒頭のレンタルビデオ店でビデオを借りるシーンにて登場している。

  • 泉野 明(いずみの あき)

声 - なし

劇中にカメオ出演。アイドルの一人として登場している。


補足

劇伴

当作品も他のアニメ作品同様オリジナルサウンドトラックCDが発売されたが、他作品ではあまり作られることのないファンファーレ類の音楽が収録されているためか、他のテレビ番組に使用される頻度が高い。

例えば、TBSテレビの期首特番『オールスター感謝祭』で各ピリオドのチャンピオンとなった解答者がボーナスクイズに挑戦し、並べ替え問題に正解して賞金を獲得した際に流れるファンファーレや、番組のラストで総合チャンピオンが発表されたときに流れるファンファーレが、この作品のサウンドトラックに収録されている楽曲である。ファンファーレ以外も非常に使用頻度の高い曲が多く、田中公平曰く確信犯的に作ったという。


また、声優も非常に豪華であり、笠原弘子、川村万梨阿、若本規夫のほか、永井一郎、松本保典、二又一成、山寺宏一、大塚周夫という錚々たる面々である。また、山本正之も出演している。中でも若本規夫が演じる刑事は主演クラスの活躍をしている。


タイトル

作品タイトル「アッセンブル・インサート」は、Assemble=「招集する」「組み立てる」とInsertt=「差し込むこと」「挿入」という、ビデオの編集方法を表す用語を合わせたものだが、これらに意味は無い

作者のゆうきまさみ氏によると「語感が良いから適当に合わせて、タイトルにした」との事。

更には「もちろん本編の内容とは何の関係も無いわけで」「万が一タイトルの意味を考えられた方がいらした場合『ご苦労様です』と言う他無いのです」とも言っている。


ゲスト出演

OVAでは、「究極超人あ~る」の、R・田中一郎がゲスト出演。また、前編の冒頭部は、後述の通り、あ~る劇中劇「究極戦隊コウガマン」のOPが(本作のタイトル前に)流れている。

ちなみにコウガマンは本作の劇中劇であり、レンタルビデオ店の店頭で流されていた。


また、正義の味方オーディションのシーンでは、ゆうきまさみの短編「イイことしましょ」の主人公男女二人が観客で登場している(同作は「アッセンブル・インサート」の原作単行本に併録)。


動画

OP「アッセンブル・インサート」

※原作劇中にも登場した、まろんのデビューシングルである劇中歌「熱風翔女」「ラブ・アンド・パワー」は、南風まろんの項目を参照。


園場かぎり「恋のギャングたち」


関連タグ

ゆうきまさみ

究極超人あ~る 機動警察パトレイバー - 各作品の登場人物が出演。

究極戦隊コウガマン:あ~る劇中の、戦隊パロディ。同作のOPが、本作OVAの冒頭に(劇中劇として)入れられていた。

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