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うみごぜん
“あまごぜん”とも呼ばれる、福岡県宗像郡東郷村(現在の宗像市)や北九州市門司区大積の伝承に伝わる河童の女親分。
その正体はかつて壇ノ浦の戦いで敗れ去った平家が海へ身を投じた際に武将・平教経の奥方、若しくは母親が福岡まで流れ着き、河童へと化身した姿とされる。
普段は流れ着いた地の河童たちを支配しているが、5月5日の節句の日だけはその支配を解き自由に放すが、その際に蕎麦の花が咲く前に帰るように告げるといわれている。
その理由は自分たち平家の一族を滅ぼした源氏の旗印が白であった為に、白色の蕎麦の花を非常に恐れている為だといわれており、自身も蕎麦の花が咲く時期には住処に籠って一歩も外へと出る事無く、ワナワナと震え上がりなから過ごしているという。
尚、平家出身の身である為、人に危害を加える際も源氏家以外の人物には決して手を出すことは無かったといわれている。
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