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波乱月白経津

はらんげっぱくふつ

オープンワールドゲーム『原神』に登場する武器のひとつ(メイン画像の神里綾人が手に握っている刀)。
目次 [非表示]

経津伝が命を受けて鍛造した名刀。その波濤を彷彿させる佇まいから、「波乱」と名付けられた。



概要

オープンワールドゲーム『原神』に登場する武器のひとつ。神里綾人のモチーフ武器で、刀全体を眺めると神里綾人のモチーフ武器であることがこれでもかとアピールされている(綾人関連の装飾が数多く見られる)。

また、原神1周年後に出たと言うこともあり性能は汎用性が高く、多くのキャラクターが扱うことができる。


性能

メインステータス:攻撃力608(最大強化Lv.90時)

サブステータス:会心率33.1%(最大強化Lv.90時)


白刃流転

全元素ダメージ+12%(完凸時最大24%)。周囲にいるチーム内の他キャラクターが元素スキルを発動すると、装備キャラクターに「波穂」効果を1層与える。獲得できる「波穂」効果は最大2層まで、0.3秒毎に1回のみ獲得できる。装備キャラクターが元素スキルを発動すると、既存の「波穂」効果をすべて消費し、「波乱」効果を獲得する。「波乱」:消費した「波穂」1層につき、通常攻撃ダメージ+20%(完凸時最大40%)、継続時間8秒。

          ────────武器効果説明


と、神里綾人モチーフではあるものの汎用性はかなり高い。

ただ見た目が刀であることや紋様が波打っていたり…とまず稲妻出身・水元素キャラクターにしか合わないため、現状は神里綾人のみが適正だったりする。見た目を気にしないのならあまり関係ないが…。


見た目


強化前(Lv.40時点まで)は刀身が青く、夜空とも、波ともとれる模様をしている。また、色合い的には藍色に近い濃い青色をしている。

強化後(Lv.41~)は刀身が蒼く輝き、濃い青色部分は反対に深みのある青色へと変化する。鍔近くと鋒の水色のような部分のみ光る。

なお、鍔が存在せず、鍔の代わりに波模様のような柄が立体的に浮き出たような見た目をしている。

また、刀の柄(持ち手)の先端には神里綾人を象徴する“鏡花”(蓮の花のようなもの)を思わせるものが垂れ下がっている。



ストーリー

たたら砂の目付である御輿長が編纂した『稲妻名物帳』に載っている御腰の物。

刀の流派である経津伝が命を受けて鍛造した月白経津には、「波穂」と「波乱」という二振りの刀がある。

そのうち「波乱」は名工・真砂丸が生涯で唯一、刀に銘を残した傑作だ。

人々はよく、刀剣には刀鍛冶の魂が宿っていると言う…

『名物帳』も、そのような言葉から始まっている。

言い伝えによると、「波穂」という刀は経津伝三代目惣領である経津実の手によって鍛造されたものだ。

薄く青い刀身と波のような刃文を持つ華麗な名刀は、将軍の近侍の腰によく下げられていたという。

その後、鬼人の運命を左右する真剣試合で刃こぼれし、それは鍛え直されることとなった。

だが酒や古傷、祟り神の遺恨に長いこと苛まれた経津実は、その頃すでに「焼きなまし」がされていない刃のように、心が折れてしまっていた。

若き四代目、経津弘芳の技術も母と比べればまだまだ劣る。

そこで彼の義兄である経津政芳──人呼んで「真砂丸」が、

この刀を鍛え直し、経津伝の傑作を再びこの世に送り出した。

月白経津の見た目は二振りとも酷似しているが、その気質は全く異なる。

真砂丸が銘を残したのは生涯でこの一作だけだが、その理由は至極単純なものである。

彼は昔、三代目惣領に引き取られた孤児であったのだ。読み書きができず、生まれつき口もきけなかった。

「波穂」の美しさを再現する命を受けたため、彼は同じように銘を刻んだのだ。

経津実が亡くなってからの数年間、真砂丸は弘芳に鍛造技術を教えた。

一説によれば、三代目は彼に跡を継がせたかったようだが、恩人からの頼みを彼は幾度も断ったという。

「波乱」を鍛造したことで、彼は一躍有名となった。その影響は四代目を継ぐ弘芳にまで及んだ。

ゆえに、義弟が一人前になった後、真砂丸はひとり故郷を離れることを選んだのであった。

その後、彼は他の鍛造流派に足を運び、多くの名匠から優れた技術を学んだ。

晩年の彼は楓原景光、丹羽長光、赤目実長の三人の愛弟子を抱え、

その三人はやがて、一心伝の「一心三作」を生み出した。

「あの頃の私は口のきけない、醜く汚れた捨て子に過ぎなかった。」

「寒い夜は暖を求める蛾のように、鍛刀場の炉を眺めていた。」

「そこにいたのは、自由奔放でひねくれていると噂の経津三代目の女職人。」

「しかし、彼女は他の人と違って私を追い出そうとはせず、空腹を満たす玄米まで与えてくれた。」

「鉄砂まみれの私の姿を見て、彼女は『真砂丸』と名付けたんだ。」

口がきけず思慮深い真砂丸は、多くの物語を心に隠しているのだろう。

それらの口にできぬことは、やがて沈んでいき、また波に呑まれて消えてしまう…

「話せない私に対し、三代目は静かに色々と語ってくれた。」

「体の半分を覆う古傷や、母と兄上の願望について、」

「身に纏うことの出来ぬ緋袴や、やがてすべてを飲み込む津波のこと…」

ある夜、子供が恐る恐る鍛刀場に忍び込み、気ままに生きる名匠の姿を見た。

彼女は涙を頬に伝わせながら、懸命に鉄の塊を鍛えていたという…

「さっき見たものは忘れろ、分かったな?」

彼が慌てて頷くと、彼女は突然手を叩いて笑い出した。

「忘れてたよ、あんたが口の堅い友人だってことを!」

「酒に溺れた、気まぐれな人──噂の大半は本当だったようだ。」

「今にして思えば、師匠の誘いに乗って一杯やっておくべきだった…」

『名物帳』には、月白経津の異なる姿が記録されている。

経津実が鍛え上げた傑作であり、夜の澄み切った優美な海面のようであることから名付けられた「波穂」。

そして、言葉を持たぬ政芳が鍛え直した刀は、荒れ狂う嵐のような覇気を持っていることから、「波乱」と呼ばれている。


余談

  • この武器は見た目上、刀のように見えるが、ガッツリ刀を模した『霧切の廻光』や『天目影打』と比べると見劣りするレベルで反りが浅くなっている。一応、刀の分類に反りの浅い『打刀』、『直刀』と言うものは存在するが、それがモチーフなのかどうかは不明である。
  • この刀を打ったのは『雷電五箇伝』の『経津家』である。この刀をどこで見つけてきたのかはわからないが、両親が亡くなったことを境に没落しかけた神里家を立て直した現当主の綾人にはピッタリな武器である。
  • 綾人を象徴する“鏡花”だが、モチーフは言わずもがな「鏡花水月」という四字熟語である。綾人は何かと水に関係していたり、そもそもガチャ立ち絵に水に反射する花を描いたものだったりする。
  • 「月白」(読:つきしろ)とは 夜、月が出ようとする時に空が白んで見えることを形容する熟語である。この刀も同様、夜空の下淡く輝きを放つ。熟語に於ける読み方は「つきしろ」だが、ゲーム内に於ける読み方はどうやら「げっぱく」らしい(諸説あり)。
  • 刀と呼ぶには華美な水と波を纏うような拵えに旅人達が付けたあだ名はDX日輪刀。炭治郎モデルがかなりそれっぽいが、どちらからしてもあんまりである。

関連タグ

原神 神里綾人

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