「燃え尽きたか 本望だろ、スーパースター」
概要
最終章・千年血戦篇にて、零番隊の兵主部一兵衛によって明らかになった蛇尾丸の真の卍解。
蛇尾丸が、持ち主である阿散井恋次を完全には認めていなかったため、仮の名前と卍解名を教えていたが、霊王宮での修行により修得。(一説によると狒狒王は名前だけ、オロチ王は能力だけをそれぞれ貸していたという説もある)
右腕には大蛇の骨を纏い枝刃を生やした刀「オロチ王」、左肩には強い腕力を持った巨大な狒狒の腕「狒狒王」を装着する。
技
- 蛇牙鉄炮(ざがてっぽう)
オロチ王の刀を突き刺して霊圧を一気に炸裂させる技。威力はマスク・ド・マスキュリンを消し炭に変える程。使用時には巨大な蛇の頭が相手に噛み付く姿が現れる。
始解の狒牙絶咬と名前が似ているが関係は不明。
考察
「狒狒王」は描写を見る限り、狛村左陣の卍解・黒縄天譴明王と同じく恋次の動きに合わせて動く卍解である模様。
その為、あくまでも可能性の域を出ない話だが、黒縄天譴明王と完全に同一系統の能力であれば、自動修復機能を持った卍解である可能性もある。その場合、彼の卍解にまつわる矛盾である「初登場時に粉々に壊されたのにその後も登場している」という描写の謎が解消されることになる。
ただし、そうなると今度は、「刃節は直っていない」というマユリの説明と矛盾することになる。
これらの描写や説明が全て正しい場合、「自動修復機能を持ってはいるが、修復には限界がある」というのがこの卍解の能力なのかもしれない。
実際、黒縄天譴明王は、自動修復機能がついている代わりに斬魄刀が受けたダメージを使い手にフィードバックするという大きすぎるデメリットがあり、これが原因で持ち主である狛村も大敗を喫することが多く、この部分も狒々王の描写と似通っている。
その為、この卍解は、ダメージのフィードバックを抑えつつ自動修復機能を搭載しているという、また別の形で珍しい卍解であるのかもしれない。