飛行デバイス「ディメンションウイング」は高速飛行だけでなく仮想世界との往来をも可能とし、変身者の「切ない感情」につれて飛行速度が速まって行くとされる。楽しさや感動、愛憎などのポジティブな感情で強化される他のオーディエンスライダーと比べるとキューンのみネガティブ寄りである（喜怒哀楽の哀枠と考えると妥当だが）。

脚部の「デザイナリーレッグ」はキューンのデザイン力によってライオンの脚を拡張・強化した構造を持ち、空間を駆ける芸当が可能。そのため、一々重力操作でベクトランサーをタッチしなければならないジーンと比べると手間を掛けず空を移動が可能(もっとも、ジーンとは異なりこちらは敵の重力に干渉は不可能であり、相互互換と評価できる)。

ちなみに、サポーター用ライダーは多元視界の同時展開によりサポート対象の動向を常時確認可能となっているが、仮面ライダーキューン「のみ」カスタムチューニングされた耳に当たる「キューンイヤー」はどんな場所に居てもサポート対象(=祢音)の声を聴ける様にカスタマイズされている。

どこぞの悪魔もびっくりなストーカーっぷりである。

使用アイテム

レーザーレイズライザー

デザイアグランプリの公認サポーターが持つ、武器兼変身銃。「そもそもキューンの見た目だとレイズライザーは使えないのでは？」との疑問があるが、後述のライザーベルトの能力を考えると仮面ライダー時には仮想世界内による遠隔操作で使用しているため、必殺技やサポート能力を発動する分には問題なく使える。

レイズライザーカード

仮面ライダーに変身するために必要なカードデバイス。裏面にはナーゴのライダーズクレストが刻印されており、キューンの変身ポーズを取ると自然に正面からナーゴのマークが見える形となる。これがキューンの故意なのか無意識なものなのかは不明(どっちにしても中々アレではあるが)。

レイズライザーベルト

ベルト型エネルギーデバイス。

レーザーレイズライザーとの仮想世界を介したプライベートネットワークを構築・接続すれば遠隔操作を可能とし、ワイヤレスでのエネルギー供給を受ける。かなり見辛いが仮面ライダーキューンの状態でも腰に装着している。

必殺技

レーザービクトリー

『FINISH MODE』

『LASER VICTORY』

レーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを1回操作して発動。

レーザーチャージ

『SUPPORT MODE』

『LASER CHARGE』

レーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを2回操作して発動する補助技。

第30話ではナーゴが使用し、カード状のデバイスを形成しレイズライザーと合体させて長槍にした。

余談

CGモデルの骨組はビーストキマイラの流用と思われる。
- そのため、(メタ的には)コスト面という大人の事情から本編に2回しか登場していない。

変身前から「悪趣味」と評され始めたオーディエンスの中でも、特に「キモい」「気持ち悪い」と酷評されていたキューンだったが、上記の能力の判明で本気で引いてしまった人も出てしまった(フォロワーですら「流石にキモい」と漏らしてしまう人が現れる程)。一応、対象である祢音の家庭環境を考えると、今後の状況次第で彼女を救う決め手にもなり得るかも知れないが……。
- 後に第30話での再変身で祢音を救い、終盤まで彼女を傍で支えていたことから上記の評価をある程度覆せた。