概要
アーキバス・コーポレーションが擁する強化人間部隊。
特に部隊を統括するトップメンバー達は序列によって番号が割り振られており、ウォルターは能力の指標として「ヴェスパー部隊の番号（ナンバー）付き」という表現を用いている。
ナンバー付きはそれぞれ部隊長として自分の部隊と部下を指揮するだけでなく、各々アーキバス社における何らかの実務も担当する役職持ちであり、一種の中間管理職でもある。
この点、宿敵であるベイラム・インダストリーのレッドガン部隊が、荒事専門の専業組織である事、指揮系統がミシガン総長のカリスマ性で引っ張られている点など対照的。
所属メンバー
ヴェスパー最強のエース。強化手術を受けずに己を鍛え・技量を育てトップに上り詰めた戦闘狂。
ACで戦う事にしか興味が無く、指揮を放り出して前線に向かったり、乗機に敵対企業であるベイラムのパーツを半分以上採用していたりと、企業戦士としてはかなりの問題児。
ヴェスパー第2隊長。慇懃（いんぎん）かつ高慢な台詞回しで存在感を放つ。
序列で上回るフロイトが作戦指揮よりも前線で戦うのを好む為か、実質的なヴェスパー及びアーキバス部隊の主導権は彼が担っている。
独立傭兵を雇い、ルビコン解放戦線の拠点を攻略する作戦「壁越え」を立案し主導する。
新しい強化手術が開発される度に施術を行っているが、安全を確保する為に何人もの強化人間で瀬踏みを行ってから自身に施術するという。
アーキバス情報部門長官。
元々は旧世代型の強化人間であり、「アイランド・フォーの動乱」で諜報活動を担ったが、アーキバスへと招聘された際、脳内コーラルの焼き付きを中和する第9世代強化手術の提供を条件としてこれを呑んだ。
621と共に「壁越え」作戦に参加するヴェスパー第4隊長。
621が撃墜されるとイケボで惜しんでくれる。
何かと縁のある621を「戦友」と呼び、『ACVI』ひいてはアーマード・コアシリーズ屈指の好漢として数多のプレイヤーを虜にしている夢女子量産マシーン。
アリーナランクは9、要するにそういうことである。
輜重(しちょう=軍需・補給)部門責任者。
曲者揃いのヴェスパー隊長格の中では非常に温和な常識人であり、部下を「君」付けで呼ぶなど人当たりもマイルド。
第7世代の強化人間で、手術が技術革新に至る過程で多くの同僚や部下を失ってきており、自分達はマシだと納得させている面がある。
- V.Ⅵメーテルリンク / インフェクション（cv. Lynn）
新世代強化人間「ニューエイジ」、その第8世代の一人。
アリーナ情報でも「社命に忠実な性格」と評されている通りの社畜体質。
従順さのあまり（特にスネイルから）軽く扱われている節があり、時に無茶な仕事を割り当てられる事も。
彼女のものと思しき画稿データでは黒髪ショートで、強化人間らしく同時に身体に何かが埋め込まれた痕跡も確認できる。基本的に作業着の様な野暮ったい服装をした者がほとんどの本作中で、SF的なパイロットスーツを着ているお洒落さん。
公式プリケツの技の1号。
- V.Ⅶスウィンバーン / ガイダンス（cv. 越後屋コースケ）
会計責任者。第7世代の強化人間。
初めて脱コーラルを果たした世代なのだが、成否の見えない手術への恐怖で人格が歪んでしまった模様。
しかして彼の正体は異世界転生してフロムのシドになったあの男の後継者である。
日本語版での老獪な音声とは一転して、英語版では若々しい声質。
傭兵起用担当。最新式の第10世代強化人間。
人当たりは良く、外注担当なだけあり一見温和そうな声音でミッション説明をしてくれる。
一方、上司の死を悲しみながら、自分の序列が繰り上がることを喜ぶという二面性の有る人格の持ち主。
愛機の名も「二面性」という意味なので、自覚はあるのかもしれない。
余談
【Vesper】とは「黄昏」、もしくは「宵の明星」すなわち金星を意味する。
さらに原義として、ギリシャ神話において世界の西の果てに棲まうという乙女たち「へスペロス(hesperos)」に由来する。
また音やスペルが似たものに、イタリア語でスズメバチを意味する【ヴェスパ(Vespa)】がある。
「夕闇に燦然と輝く一番星」という煌びやかな意味の一方で、「誰もが怖れ避ける殺人蜂」という、エリート戦闘部隊として彼らこれ以上にない名前といえるだろう。
作中登場するAC乗りの例に漏れず、彼らも固有のパーソナルマークを有している……のだが、「割れた顔面」だの「注射器ヘッドな蚊に頭を刺された人」だの「脳を弄られている横顔」だのと、グロテスクな代物がやけに多い。会社側から与えられたのか、各メンバーによる自作なのかは不明(少なくともこの人物のエンブレムは自作と思われる)。
関連タグ
- アーマード・コア/ACVI
- アーキバス・コーポレーション
- ヴェスパー部隊：表記ゆれ。pixiv上では現状それほど多くはない。
