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ワッハマン

14

わっはまん

あさりよしとおが月刊アフタヌーンで連載していたSF漫画。一見とぼけたような作風とは裏腹にシリアスで救いのない物語が特徴。
あさりよしとおが月刊アフタヌーンで連載していたSF漫画。一見とぼけたような作風とは裏腹にシリアスで救いのない物語が特徴。

概要

外見から分かるとおり、スーパーマンより古い世界初のスーパーヒーロー「黄金バット」をモチーフにしたSF作品である。古代アトランティスが総力を結集して作り上げた不死身の改造人間、ワッハマンが宿敵である「パパ」と戦う物語である。

これだけ見るとしごく単純なストーリーだが、幾重にも鏤められた伏線・仇敵「パパ」の特異な存在感などからあさりよしとおの作品の中でも一際異質な部類に入る。


ストーリー

超古代都市アトランティスは謎の男「パパ」によって滅亡の道を歩んでいた。パパにせめて一矢報いるべく、国中のオリハルコンを結集して不死身の男が生み出された。それがアトランティスの置き土産、ワッハマンである。

・・・・それから途方もない年月が過ぎた現代日本にて、ある日唐突に目覚めたワッハマン。長すぎる雌伏の時を経て、彼は自分の正体も託された使命も忘れ去っており・・・・。


登場人物

メインキャラクター

ワッハマン

「パパ」を倒すために古代アトランティスが生み出した不滅の改造人間。

その体はオリハルコンによって構成されているためこの世のどんな攻撃も一切通用しない。

だが彼は元々が人間であるためその精神は人間のままであり、”永遠”という時間は常人の精神では耐えきれないため、普段は意識を眠らせている。そのため通常時の彼は半分ぼけたような状態である。

ぼそぼそと小声でしゃべっているためか彼の台詞は劇中一回も描写されていない。

作中人物とは会話が成立しており、会話の相手が復唱することで間接的に描写されることがある程度。

肉体を持っていた頃の名残故か、暇さえあればとにかく何か食べている。

なお、人間であった頃は、褐色肌のかなりのイケメンで、周囲には勇者と呼ばれていた。


レミィ/ハンババ

センシティブな作品

ワッハマンの宿敵「パパ」が作りだした戦闘用アンドロイド。正式名称は「ハンババ」だが、もっぱら愛称の「レミィ」と呼ばれる。普段は華奢な少女の姿だが、戦闘時には物理法則を無視したトランスフォームによって戦闘形態になる。

登場する度ごとに色んなコスプレを披露しているが、これはパパが趣味で集めた衣装を勝手に着ているためである。人造人間であるためか、微妙にずれた価値観の持ち主である。裸に対する羞恥心は薄い。

ワッハマンと戦うために生み出されたのだが、戦っていく内にワッハマンとは友情に似たものが芽生え、「パパ」に追放された後には彼の味方になっている。

名前はシュメールギルガメッシュ・サーガに登場する「ハンババ」から。


技術研究本部第四分室の面々

長沼内規

ワッハマン監視の任に当たっている自衛隊諜報部門の一員。技術研究本部第四分室を受け持っており彼らに振り回され・・・もとい彼らと協力してワッハマンを監視している。本作随一の実力者で中国拳法の達人であり、素手でイシュタルやレミィと渡り合ったほどである。

そんな人間離れした実力とは裏腹に良識人で、ワッハマンやレミィに振り回されてはボヤいている。

名前の由来は限りなくアウトに近いものがあり、長沼ナイキ事件から。


竹村(右二番目)

長沼の部下。かなりの天然ボケで長沼を振り回しているが・・・・。


梅田甲三(真ん中)

「分室」の技術職員。性格は「マッド・サイエンティスト」そのものだが作るマシーンは大抵欠陥まみれである。技術そのものは一級品なのに。


松岡(左端)

梅田の部下。いつもろくでもないめにあっている。


石田ルミ

第四分室でアルバイトをしている、赤面症で引っ込み思案な女の子。眼鏡と三編みおさげに加え、どう見ても幼児にしか見えないほどの童顔と体型の持ち主で、変装をして幼稚園に紛れ込んでも全くバレなかった。何故か彼女が顔を出すタイミングで敵が撤退したり人間形態に戻ることが多く、長沼と女性(レミィ、オシリス、拳法女など)が絡む場面に出くわしては誤解をするのがお約束。

実際は21歳で、運転免許証ももっている。免許証に記載された現住所は東京都町田市、本籍は福井県北野町。


パパの組織

人類の敵/レミィのパパ

世界を裏から支配する諸悪の根源にしてワッハマンの宿敵。

ワッハマンの故郷であるアトランティスを滅ぼした張本人である。その際に負った傷により顔面をはじめ体の大部分をサイボーグ化している。

最初の頃は制服収集の趣味をレミィに暴かれたりと若干親しみの持てるキャラクターであったが、物語が進む内に傲慢な本性をあらわにしていった。

この世界を自分を楽しませるためのオモチャ程度にしか見ておらず、現代文明はおろかアトランティスすら彼が影から手をまわして生み出した。

永遠の命を持った存在で、自分を唯一殺しうるワッハマンを恐れ遠ざけようとする反面、彼に倒され永久の苦痛から解放されることをどこかで望んでいる。


イシュタル

レミィの後に生み出された戦闘用ロボ。武器である爪と仕込み刀にオリハルコンが使われているため、ワッハマンに傷を付けられる。性格はレミィに比べ冷酷かつ悪い意味で機械的。

その体はナノマシンで構成されているためレミィと同じく変身できるのだが、彼の正体は読者の度肝を抜いた。

名前はメソポタミア神話の美と豊穣の女神イシュタルから。

サキエルは「イシュタルみたいなやつというミもフタもない注文」でデザインされたことがTVサントラ第二弾「NEON GENESIS EVANGELION II」のブックレットにてあさり氏によって明かされている。


オシリス

イシュタルの後に開発された人造人間。こちらもご多分に漏れず人間形態を持っているのだが、他に比べて段違いにグラマーである。自己修復機能と自己進化機能を持っているため、戦えば戦うほど強くなる。

性格はいい加減で、人間形態ではなぜか北海道弁になってしまう。「ワッハマンを倒す」という命令以外は何も覚えていない。変身のたびに服が破れることもあるが、レミィ同様に裸に対して羞恥心がなく、特にパンツは履きたがらない。

名前はエジプト神話、一度死んでバラバラにされてから妻・イシスによって再生した男神オシリスから。

イシュタルを肥大化させたようなデザインだが、サキエルのデザイン経緯を知らない読者からサキエルのマネ呼ばわりされたとか……。


ゴーレム

レミィと行動を共にするロボット。彼女を「お嬢様」と呼ぶ。

イシュタルに処分されそうになったレミィを庇い破壊された。


アンドロイド兵士

正式な名称は不明。パパの手先となる人造人間たち。

人間に擬態して社会のあちこちに潜み、町が丸ごと一つ彼らに入れ替わっていたこともある。顔には継ぎ目のような線が入っており、人間の姿でも本性を現すとこれが浮かび上がる。


プロトタイプ・レミィ

レミィ/ハンババのプロトタイプ。

レミィを倒し自分が「正真正銘のレミィ」になるため台湾で彼女を待ち受ける。

変身前は黒髪の少女、変身後の姿は脚部がクロー型で背中から生えた巨大な複腕を使って移動するという異形。


その他の人々

謎の坊主

レミィやイシュタルとも戦ってのける強大な戦闘力を持った流浪の破戒坊主。

日々、空き家に押し入って盗み食いしたり、畑で野菜泥棒をして過ごしている。


インガー・W・C・ミュンヒハウゼン

隠居したスイスの時計職人。長年人造人間の開発を行っている関係もあってか、レミィやオシリスの修理までやってのける天才。


ゲルダ

インガーが手塩にかけて作り上げた女性型人造人間。誕生してからずっとインガーに寄り添ってきた存在。カタカナ言葉で喋る。


鮫洲

殺人事件の容疑者としてワッハマンを追う刑事。

シュモクザメ平家蟹の甲羅のような顔の持ち主で、その凶相のせいで周囲にあらぬ誤解を招いてしまうのがお約束となっている。


拳法使いの女

ワッハマンが中国で遭遇した人物

拳法の達人で自分の夫に相応しい強者を求め日夜ストリートファイトに明け暮れていた。

ワッハマンに惚れてしまい彼を追って海を泳いで来日。紆余曲折の末、長沼にアタックするようになる。


DNAコピー人間

CIAのエージェント。特異体質の持ち主で生物のDNA入り薬剤を注射することで一時的にその動物に変身することが可能。

ゴキブリナマコカマドウマなどおよそ戦闘に向くとは思えない生物にばかり変身する。数少ない強そうな変身であるアンボイナイモガイ)も無意識に仲間の米兵を食べてしまうなど役に立ったためしが無い。


宇宙人

外宇宙から月にやって来た異星人。遭難していたところをワッハマンに助けられ母星に帰っていった。


綾重

現代でワッハマンと最初に接触した女性。

怪獣映画の着ぐるみやマペットを作る造形師であり、ワッハマンは普通の人間に変装する際は彼女が作ったと思われるゴムマスクを着用している。


中村一郎

元高校球児のサラリーマン。「ワッハマン」は彼が酔った勢いで付けた名前である。


老人

山奥の秘境に一人で暮らしている老人。

温泉で飼育するユーステノプロテン(古生代デボン紀の肺魚)を溺愛しており、密漁者や捕食者に対しては発砲も辞さない。


動物

謎の深海生物

ワッハマンとレミィが深海で遭遇。五つの目のような器官にホースのような長い口吻を持つ古代生物オパビニアに似るが潜水調査船を体当たりで座礁させる程の巨体を誇る。


温泉かわせみ

秘境の一年中温暖な気候により際限なく巨大化したカワセミ。クマをもひと呑みにしてしまう。


クジラ

全長300メートルに及び体の大半が鉱物化している超巨大クジラ。

1万年以上生きており生身の人間だった頃のワッハマンとも面識があった。


温泉すずめ

温泉かわせみ同様に巨大化したスズメ


用語

オリハルコン

黄金色に輝く不滅の金属でワッハマンの身体を構成している。

正体は物質化するまで圧縮されたエネルギーそのものであり、ワッハマンに無尽蔵の力を与える。


覚醒レベル

ワッハマンの精神状態を表す指標。1~4までのレベルが存在する。

レベル1意識を深く沈めた完全な現実逃避の状態
レベル2意識のある状態。周囲の奇行にツッコミを入れるなど常識的な面を見せる。通常はレベル1と2の間を行ったり来たりしている
レベル3自動的な戦闘モード。眼窩の奥に光が宿り狂気じみた笑い声を上げながら敵を破壊する
レベル4完全なる覚醒状態。オリハルコンの力をフルに発揮する

防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室

ワッハマンの調査・監視を行う部署。実際はワッハマンや梅田の起こすトラブルの処理を長沼に押し付けるための窓際部署。

オフィスはさびれた町工場に偽装しているが、部外者のルミちゃんを家政婦のアルバイトに雇い、近所の小学生に「自衛隊の秘密基地」とばれているなど情報の管理は非常に杜撰である。


関連タグ

あさりよしとお

アトランティス大陸

概要

外見から分かるとおり、スーパーマンより古い世界初のスーパーヒーロー「黄金バット」をモチーフにしたSF作品である。古代アトランティスが総力を結集して作り上げた不死身の改造人間、ワッハマンが宿敵である「パパ」と戦う物語である。

これだけ見るとしごく単純なストーリーだが、幾重にも鏤められた伏線・仇敵「パパ」の特異な存在感などからあさりよしとおの作品の中でも一際異質な部類に入る。


ストーリー

超古代都市アトランティスは謎の男「パパ」によって滅亡の道を歩んでいた。パパにせめて一矢報いるべく、国中のオリハルコンを結集して不死身の男が生み出された。それがアトランティスの置き土産、ワッハマンである。

・・・・それから途方もない年月が過ぎた現代日本にて、ある日唐突に目覚めたワッハマン。長すぎる雌伏の時を経て、彼は自分の正体も託された使命も忘れ去っており・・・・。


登場人物

メインキャラクター

ワッハマン

「パパ」を倒すために古代アトランティスが生み出した不滅の改造人間。

その体はオリハルコンによって構成されているためこの世のどんな攻撃も一切通用しない。

だが彼は元々が人間であるためその精神は人間のままであり、”永遠”という時間は常人の精神では耐えきれないため、普段は意識を眠らせている。そのため通常時の彼は半分ぼけたような状態である。

ぼそぼそと小声でしゃべっているためか彼の台詞は劇中一回も描写されていない。

作中人物とは会話が成立しており、会話の相手が復唱することで間接的に描写されることがある程度。

肉体を持っていた頃の名残故か、暇さえあればとにかく何か食べている。

なお、人間であった頃は、褐色肌のかなりのイケメンで、周囲には勇者と呼ばれていた。


レミィ/ハンババ

センシティブな作品

ワッハマンの宿敵「パパ」が作りだした戦闘用アンドロイド。正式名称は「ハンババ」だが、もっぱら愛称の「レミィ」と呼ばれる。普段は華奢な少女の姿だが、戦闘時には物理法則を無視したトランスフォームによって戦闘形態になる。

登場する度ごとに色んなコスプレを披露しているが、これはパパが趣味で集めた衣装を勝手に着ているためである。人造人間であるためか、微妙にずれた価値観の持ち主である。裸に対する羞恥心は薄い。

ワッハマンと戦うために生み出されたのだが、戦っていく内にワッハマンとは友情に似たものが芽生え、「パパ」に追放された後には彼の味方になっている。

名前はシュメールギルガメッシュ・サーガに登場する「ハンババ」から。


技術研究本部第四分室の面々

長沼内規

ワッハマン監視の任に当たっている自衛隊諜報部門の一員。技術研究本部第四分室を受け持っており彼らに振り回され・・・もとい彼らと協力してワッハマンを監視している。本作随一の実力者で中国拳法の達人であり、素手でイシュタルやレミィと渡り合ったほどである。

そんな人間離れした実力とは裏腹に良識人で、ワッハマンやレミィに振り回されてはボヤいている。

名前の由来は限りなくアウトに近いものがあり、長沼ナイキ事件から。


竹村(右二番目)

長沼の部下。かなりの天然ボケで長沼を振り回しているが・・・・。


梅田甲三(真ん中)

「分室」の技術職員。性格は「マッド・サイエンティスト」そのものだが作るマシーンは大抵欠陥まみれである。技術そのものは一級品なのに。


松岡(左端)

梅田の部下。いつもろくでもないめにあっている。


石田ルミ

第四分室でアルバイトをしている、赤面症で引っ込み思案な女の子。眼鏡と三編みおさげに加え、どう見ても幼児にしか見えないほどの童顔と体型の持ち主で、変装をして幼稚園に紛れ込んでも全くバレなかった。何故か彼女が顔を出すタイミングで敵が撤退したり人間形態に戻ることが多く、長沼と女性(レミィ、オシリス、拳法女など)が絡む場面に出くわしては誤解をするのがお約束。

実際は21歳で、運転免許証ももっている。免許証に記載された現住所は東京都町田市、本籍は福井県北野町。


パパの組織

人類の敵/レミィのパパ

世界を裏から支配する諸悪の根源にしてワッハマンの宿敵。

ワッハマンの故郷であるアトランティスを滅ぼした張本人である。その際に負った傷により顔面をはじめ体の大部分をサイボーグ化している。

最初の頃は制服収集の趣味をレミィに暴かれたりと若干親しみの持てるキャラクターであったが、物語が進む内に傲慢な本性をあらわにしていった。

この世界を自分を楽しませるためのオモチャ程度にしか見ておらず、現代文明はおろかアトランティスすら彼が影から手をまわして生み出した。

永遠の命を持った存在で、自分を唯一殺しうるワッハマンを恐れ遠ざけようとする反面、彼に倒され永久の苦痛から解放されることをどこかで望んでいる。


イシュタル

レミィの後に生み出された戦闘用ロボ。武器である爪と仕込み刀にオリハルコンが使われているため、ワッハマンに傷を付けられる。性格はレミィに比べ冷酷かつ悪い意味で機械的。

その体はナノマシンで構成されているためレミィと同じく変身できるのだが、彼の正体は読者の度肝を抜いた。

名前はメソポタミア神話の美と豊穣の女神イシュタルから。

サキエルは「イシュタルみたいなやつというミもフタもない注文」でデザインされたことがTVサントラ第二弾「NEON GENESIS EVANGELION II」のブックレットにてあさり氏によって明かされている。


オシリス

イシュタルの後に開発された人造人間。こちらもご多分に漏れず人間形態を持っているのだが、他に比べて段違いにグラマーである。自己修復機能と自己進化機能を持っているため、戦えば戦うほど強くなる。

性格はいい加減で、人間形態ではなぜか北海道弁になってしまう。「ワッハマンを倒す」という命令以外は何も覚えていない。変身のたびに服が破れることもあるが、レミィ同様に裸に対して羞恥心がなく、特にパンツは履きたがらない。

名前はエジプト神話、一度死んでバラバラにされてから妻・イシスによって再生した男神オシリスから。

イシュタルを肥大化させたようなデザインだが、サキエルのデザイン経緯を知らない読者からサキエルのマネ呼ばわりされたとか……。


ゴーレム

レミィと行動を共にするロボット。彼女を「お嬢様」と呼ぶ。

イシュタルに処分されそうになったレミィを庇い破壊された。


アンドロイド兵士

正式な名称は不明。パパの手先となる人造人間たち。

人間に擬態して社会のあちこちに潜み、町が丸ごと一つ彼らに入れ替わっていたこともある。顔には継ぎ目のような線が入っており、人間の姿でも本性を現すとこれが浮かび上がる。


プロトタイプ・レミィ

レミィ/ハンババのプロトタイプ。

レミィを倒し自分が「正真正銘のレミィ」になるため台湾で彼女を待ち受ける。

変身前は黒髪の少女、変身後の姿は脚部がクロー型で背中から生えた巨大な複腕を使って移動するという異形。


その他の人々

謎の坊主

レミィやイシュタルとも戦ってのける強大な戦闘力を持った流浪の破戒坊主。

日々、空き家に押し入って盗み食いしたり、畑で野菜泥棒をして過ごしている。


インガー・W・C・ミュンヒハウゼン

隠居したスイスの時計職人。長年人造人間の開発を行っている関係もあってか、レミィやオシリスの修理までやってのける天才。


ゲルダ

インガーが手塩にかけて作り上げた女性型人造人間。誕生してからずっとインガーに寄り添ってきた存在。カタカナ言葉で喋る。


鮫洲

殺人事件の容疑者としてワッハマンを追う刑事。

シュモクザメ平家蟹の甲羅のような顔の持ち主で、その凶相のせいで周囲にあらぬ誤解を招いてしまうのがお約束となっている。


拳法使いの女

ワッハマンが中国で遭遇した人物

拳法の達人で自分の夫に相応しい強者を求め日夜ストリートファイトに明け暮れていた。

ワッハマンに惚れてしまい彼を追って海を泳いで来日。紆余曲折の末、長沼にアタックするようになる。


DNAコピー人間

CIAのエージェント。特異体質の持ち主で生物のDNA入り薬剤を注射することで一時的にその動物に変身することが可能。

ゴキブリナマコカマドウマなどおよそ戦闘に向くとは思えない生物にばかり変身する。数少ない強そうな変身であるアンボイナイモガイ)も無意識に仲間の米兵を食べてしまうなど役に立ったためしが無い。


宇宙人

外宇宙から月にやって来た異星人。遭難していたところをワッハマンに助けられ母星に帰っていった。


綾重

現代でワッハマンと最初に接触した女性。

怪獣映画の着ぐるみやマペットを作る造形師であり、ワッハマンは普通の人間に変装する際は彼女が作ったと思われるゴムマスクを着用している。


中村一郎

元高校球児のサラリーマン。「ワッハマン」は彼が酔った勢いで付けた名前である。


老人

山奥の秘境に一人で暮らしている老人。

温泉で飼育するユーステノプロテン(古生代デボン紀の肺魚)を溺愛しており、密漁者や捕食者に対しては発砲も辞さない。


動物

謎の深海生物

ワッハマンとレミィが深海で遭遇。五つの目のような器官にホースのような長い口吻を持つ古代生物オパビニアに似るが潜水調査船を体当たりで座礁させる程の巨体を誇る。


温泉かわせみ

秘境の一年中温暖な気候により際限なく巨大化したカワセミ。クマをもひと呑みにしてしまう。


クジラ

全長300メートルに及び体の大半が鉱物化している超巨大クジラ。

1万年以上生きており生身の人間だった頃のワッハマンとも面識があった。


温泉すずめ

温泉かわせみ同様に巨大化したスズメ


用語

オリハルコン

黄金色に輝く不滅の金属でワッハマンの身体を構成している。

正体は物質化するまで圧縮されたエネルギーそのものであり、ワッハマンに無尽蔵の力を与える。


覚醒レベル

ワッハマンの精神状態を表す指標。1~4までのレベルが存在する。

レベル1意識を深く沈めた完全な現実逃避の状態
レベル2意識のある状態。周囲の奇行にツッコミを入れるなど常識的な面を見せる。通常はレベル1と2の間を行ったり来たりしている
レベル3自動的な戦闘モード。眼窩の奥に光が宿り狂気じみた笑い声を上げながら敵を破壊する
レベル4完全なる覚醒状態。オリハルコンの力をフルに発揮する

防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室

ワッハマンの調査・監視を行う部署。実際はワッハマンや梅田の起こすトラブルの処理を長沼に押し付けるための窓際部署。

オフィスはさびれた町工場に偽装しているが、部外者のルミちゃんを家政婦のアルバイトに雇い、近所の小学生に「自衛隊の秘密基地」とばれているなど情報の管理は非常に杜撰である。


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あさりよしとおが月刊アフタヌーンで連載していたSF漫画。一見とぼけたような作風とは裏腹にシリアスで救いのない物語が特徴。
あさりよしとおが月刊アフタヌーンで連載していたSF漫画。一見とぼけたような作風とは裏腹にシリアスで救いのない物語が特徴。

概要

外見から分かるとおり、スーパーマンより古い世界初のスーパーヒーロー「黄金バット」をモチーフにしたSF作品である。古代アトランティスが総力を結集して作り上げた不死身の改造人間、ワッハマンが宿敵である「パパ」と戦う物語である。

これだけ見るとしごく単純なストーリーだが、幾重にも鏤められた伏線・仇敵「パパ」の特異な存在感などからあさりよしとおの作品の中でも一際異質な部類に入る。


ストーリー

超古代都市アトランティスは謎の男「パパ」によって滅亡の道を歩んでいた。パパにせめて一矢報いるべく、国中のオリハルコンを結集して不死身の男が生み出された。それがアトランティスの置き土産、ワッハマンである。

・・・・それから途方もない年月が過ぎた現代日本にて、ある日唐突に目覚めたワッハマン。長すぎる雌伏の時を経て、彼は自分の正体も託された使命も忘れ去っており・・・・。


登場人物

メインキャラクター

ワッハマン

「パパ」を倒すために古代アトランティスが生み出した不滅の改造人間。

その体はオリハルコンによって構成されているためこの世のどんな攻撃も一切通用しない。

だが彼は元々が人間であるためその精神は人間のままであり、”永遠”という時間は常人の精神では耐えきれないため、普段は意識を眠らせている。そのため通常時の彼は半分ぼけたような状態である。

ぼそぼそと小声でしゃべっているためか彼の台詞は劇中一回も描写されていない。

作中人物とは会話が成立しており、会話の相手が復唱することで間接的に描写されることがある程度。

肉体を持っていた頃の名残故か、暇さえあればとにかく何か食べている。

なお、人間であった頃は、褐色肌のかなりのイケメンで、周囲には勇者と呼ばれていた。


レミィ/ハンババ

センシティブな作品

ワッハマンの宿敵「パパ」が作りだした戦闘用アンドロイド。正式名称は「ハンババ」だが、もっぱら愛称の「レミィ」と呼ばれる。普段は華奢な少女の姿だが、戦闘時には物理法則を無視したトランスフォームによって戦闘形態になる。

登場する度ごとに色んなコスプレを披露しているが、これはパパが趣味で集めた衣装を勝手に着ているためである。人造人間であるためか、微妙にずれた価値観の持ち主である。裸に対する羞恥心は薄い。

ワッハマンと戦うために生み出されたのだが、戦っていく内にワッハマンとは友情に似たものが芽生え、「パパ」に追放された後には彼の味方になっている。

名前はシュメールギルガメッシュ・サーガに登場する「ハンババ」から。


技術研究本部第四分室の面々

長沼内規

ワッハマン監視の任に当たっている自衛隊諜報部門の一員。技術研究本部第四分室を受け持っており彼らに振り回され・・・もとい彼らと協力してワッハマンを監視している。本作随一の実力者で中国拳法の達人であり、素手でイシュタルやレミィと渡り合ったほどである。

そんな人間離れした実力とは裏腹に良識人で、ワッハマンやレミィに振り回されてはボヤいている。

名前の由来は限りなくアウトに近いものがあり、長沼ナイキ事件から。


竹村(右二番目)

長沼の部下。かなりの天然ボケで長沼を振り回しているが・・・・。


梅田甲三(真ん中)

「分室」の技術職員。性格は「マッド・サイエンティスト」そのものだが作るマシーンは大抵欠陥まみれである。技術そのものは一級品なのに。


松岡(左端)

梅田の部下。いつもろくでもないめにあっている。


石田ルミ

第四分室でアルバイトをしている、赤面症で引っ込み思案な女の子。眼鏡と三編みおさげに加え、どう見ても幼児にしか見えないほどの童顔と体型の持ち主で、変装をして幼稚園に紛れ込んでも全くバレなかった。何故か彼女が顔を出すタイミングで敵が撤退したり人間形態に戻ることが多く、長沼と女性(レミィ、オシリス、拳法女など)が絡む場面に出くわしては誤解をするのがお約束。

実際は21歳で、運転免許証ももっている。免許証に記載された現住所は東京都町田市、本籍は福井県北野町。


パパの組織

人類の敵/レミィのパパ

世界を裏から支配する諸悪の根源にしてワッハマンの宿敵。

ワッハマンの故郷であるアトランティスを滅ぼした張本人である。その際に負った傷により顔面をはじめ体の大部分をサイボーグ化している。

最初の頃は制服収集の趣味をレミィに暴かれたりと若干親しみの持てるキャラクターであったが、物語が進む内に傲慢な本性をあらわにしていった。

この世界を自分を楽しませるためのオモチャ程度にしか見ておらず、現代文明はおろかアトランティスすら彼が影から手をまわして生み出した。

永遠の命を持った存在で、自分を唯一殺しうるワッハマンを恐れ遠ざけようとする反面、彼に倒され永久の苦痛から解放されることをどこかで望んでいる。


イシュタル

レミィの後に生み出された戦闘用ロボ。武器である爪と仕込み刀にオリハルコンが使われているため、ワッハマンに傷を付けられる。性格はレミィに比べ冷酷かつ悪い意味で機械的。

その体はナノマシンで構成されているためレミィと同じく変身できるのだが、彼の正体は読者の度肝を抜いた。

名前はメソポタミア神話の美と豊穣の女神イシュタルから。

サキエルは「イシュタルみたいなやつというミもフタもない注文」でデザインされたことがTVサントラ第二弾「NEON GENESIS EVANGELION II」のブックレットにてあさり氏によって明かされている。


オシリス

イシュタルの後に開発された人造人間。こちらもご多分に漏れず人間形態を持っているのだが、他に比べて段違いにグラマーである。自己修復機能と自己進化機能を持っているため、戦えば戦うほど強くなる。

性格はいい加減で、人間形態ではなぜか北海道弁になってしまう。「ワッハマンを倒す」という命令以外は何も覚えていない。変身のたびに服が破れることもあるが、レミィ同様に裸に対して羞恥心がなく、特にパンツは履きたがらない。

名前はエジプト神話、一度死んでバラバラにされてから妻・イシスによって再生した男神オシリスから。

イシュタルを肥大化させたようなデザインだが、サキエルのデザイン経緯を知らない読者からサキエルのマネ呼ばわりされたとか……。


ゴーレム

レミィと行動を共にするロボット。彼女を「お嬢様」と呼ぶ。

イシュタルに処分されそうになったレミィを庇い破壊された。


アンドロイド兵士

正式な名称は不明。パパの手先となる人造人間たち。

人間に擬態して社会のあちこちに潜み、町が丸ごと一つ彼らに入れ替わっていたこともある。顔には継ぎ目のような線が入っており、人間の姿でも本性を現すとこれが浮かび上がる。


プロトタイプ・レミィ

レミィ/ハンババのプロトタイプ。

レミィを倒し自分が「正真正銘のレミィ」になるため台湾で彼女を待ち受ける。

変身前は黒髪の少女、変身後の姿は脚部がクロー型で背中から生えた巨大な複腕を使って移動するという異形。


その他の人々

謎の坊主

レミィやイシュタルとも戦ってのける強大な戦闘力を持った流浪の破戒坊主。

日々、空き家に押し入って盗み食いしたり、畑で野菜泥棒をして過ごしている。


インガー・W・C・ミュンヒハウゼン

隠居したスイスの時計職人。長年人造人間の開発を行っている関係もあってか、レミィやオシリスの修理までやってのける天才。


ゲルダ

インガーが手塩にかけて作り上げた女性型人造人間。誕生してからずっとインガーに寄り添ってきた存在。カタカナ言葉で喋る。


鮫洲

殺人事件の容疑者としてワッハマンを追う刑事。

シュモクザメ平家蟹の甲羅のような顔の持ち主で、その凶相のせいで周囲にあらぬ誤解を招いてしまうのがお約束となっている。


拳法使いの女

ワッハマンが中国で遭遇した人物

拳法の達人で自分の夫に相応しい強者を求め日夜ストリートファイトに明け暮れていた。

ワッハマンに惚れてしまい彼を追って海を泳いで来日。紆余曲折の末、長沼にアタックするようになる。


DNAコピー人間

CIAのエージェント。特異体質の持ち主で生物のDNA入り薬剤を注射することで一時的にその動物に変身することが可能。

ゴキブリナマコカマドウマなどおよそ戦闘に向くとは思えない生物にばかり変身する。数少ない強そうな変身であるアンボイナイモガイ)も無意識に仲間の米兵を食べてしまうなど役に立ったためしが無い。


宇宙人

外宇宙から月にやって来た異星人。遭難していたところをワッハマンに助けられ母星に帰っていった。


綾重

現代でワッハマンと最初に接触した女性。

怪獣映画の着ぐるみやマペットを作る造形師であり、ワッハマンは普通の人間に変装する際は彼女が作ったと思われるゴムマスクを着用している。


中村一郎

元高校球児のサラリーマン。「ワッハマン」は彼が酔った勢いで付けた名前である。


老人

山奥の秘境に一人で暮らしている老人。

温泉で飼育するユーステノプロテン(古生代デボン紀の肺魚)を溺愛しており、密漁者や捕食者に対しては発砲も辞さない。


動物

謎の深海生物

ワッハマンとレミィが深海で遭遇。五つの目のような器官にホースのような長い口吻を持つ古代生物オパビニアに似るが潜水調査船を体当たりで座礁させる程の巨体を誇る。


温泉かわせみ

秘境の一年中温暖な気候により際限なく巨大化したカワセミ。クマをもひと呑みにしてしまう。


クジラ

全長300メートルに及び体の大半が鉱物化している超巨大クジラ。

1万年以上生きており生身の人間だった頃のワッハマンとも面識があった。


温泉すずめ

温泉かわせみ同様に巨大化したスズメ


用語

オリハルコン

黄金色に輝く不滅の金属でワッハマンの身体を構成している。

正体は物質化するまで圧縮されたエネルギーそのものであり、ワッハマンに無尽蔵の力を与える。


覚醒レベル

ワッハマンの精神状態を表す指標。1~4までのレベルが存在する。

レベル1意識を深く沈めた完全な現実逃避の状態
レベル2意識のある状態。周囲の奇行にツッコミを入れるなど常識的な面を見せる。通常はレベル1と2の間を行ったり来たりしている
レベル3自動的な戦闘モード。眼窩の奥に光が宿り狂気じみた笑い声を上げながら敵を破壊する
レベル4完全なる覚醒状態。オリハルコンの力をフルに発揮する

防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室

ワッハマンの調査・監視を行う部署。実際はワッハマンや梅田の起こすトラブルの処理を長沼に押し付けるための窓際部署。

オフィスはさびれた町工場に偽装しているが、部外者のルミちゃんを家政婦のアルバイトに雇い、近所の小学生に「自衛隊の秘密基地」とばれているなど情報の管理は非常に杜撰である。


関連タグ

あさりよしとお

アトランティス大陸

概要

外見から分かるとおり、スーパーマンより古い世界初のスーパーヒーロー「黄金バット」をモチーフにしたSF作品である。古代アトランティスが総力を結集して作り上げた不死身の改造人間、ワッハマンが宿敵である「パパ」と戦う物語である。

これだけ見るとしごく単純なストーリーだが、幾重にも鏤められた伏線・仇敵「パパ」の特異な存在感などからあさりよしとおの作品の中でも一際異質な部類に入る。


ストーリー

超古代都市アトランティスは謎の男「パパ」によって滅亡の道を歩んでいた。パパにせめて一矢報いるべく、国中のオリハルコンを結集して不死身の男が生み出された。それがアトランティスの置き土産、ワッハマンである。

・・・・それから途方もない年月が過ぎた現代日本にて、ある日唐突に目覚めたワッハマン。長すぎる雌伏の時を経て、彼は自分の正体も託された使命も忘れ去っており・・・・。


登場人物

メインキャラクター

ワッハマン

「パパ」を倒すために古代アトランティスが生み出した不滅の改造人間。

その体はオリハルコンによって構成されているためこの世のどんな攻撃も一切通用しない。

だが彼は元々が人間であるためその精神は人間のままであり、”永遠”という時間は常人の精神では耐えきれないため、普段は意識を眠らせている。そのため通常時の彼は半分ぼけたような状態である。

ぼそぼそと小声でしゃべっているためか彼の台詞は劇中一回も描写されていない。

作中人物とは会話が成立しており、会話の相手が復唱することで間接的に描写されることがある程度。

肉体を持っていた頃の名残故か、暇さえあればとにかく何か食べている。

なお、人間であった頃は、褐色肌のかなりのイケメンで、周囲には勇者と呼ばれていた。


レミィ/ハンババ

センシティブな作品

ワッハマンの宿敵「パパ」が作りだした戦闘用アンドロイド。正式名称は「ハンババ」だが、もっぱら愛称の「レミィ」と呼ばれる。普段は華奢な少女の姿だが、戦闘時には物理法則を無視したトランスフォームによって戦闘形態になる。

登場する度ごとに色んなコスプレを披露しているが、これはパパが趣味で集めた衣装を勝手に着ているためである。人造人間であるためか、微妙にずれた価値観の持ち主である。裸に対する羞恥心は薄い。

ワッハマンと戦うために生み出されたのだが、戦っていく内にワッハマンとは友情に似たものが芽生え、「パパ」に追放された後には彼の味方になっている。

名前はシュメールギルガメッシュ・サーガに登場する「ハンババ」から。


技術研究本部第四分室の面々

長沼内規

ワッハマン監視の任に当たっている自衛隊諜報部門の一員。技術研究本部第四分室を受け持っており彼らに振り回され・・・もとい彼らと協力してワッハマンを監視している。本作随一の実力者で中国拳法の達人であり、素手でイシュタルやレミィと渡り合ったほどである。

そんな人間離れした実力とは裏腹に良識人で、ワッハマンやレミィに振り回されてはボヤいている。

名前の由来は限りなくアウトに近いものがあり、長沼ナイキ事件から。


竹村(右二番目)

長沼の部下。かなりの天然ボケで長沼を振り回しているが・・・・。


梅田甲三(真ん中)

「分室」の技術職員。性格は「マッド・サイエンティスト」そのものだが作るマシーンは大抵欠陥まみれである。技術そのものは一級品なのに。


松岡(左端)

梅田の部下。いつもろくでもないめにあっている。


石田ルミ

第四分室でアルバイトをしている、赤面症で引っ込み思案な女の子。眼鏡と三編みおさげに加え、どう見ても幼児にしか見えないほどの童顔と体型の持ち主で、変装をして幼稚園に紛れ込んでも全くバレなかった。何故か彼女が顔を出すタイミングで敵が撤退したり人間形態に戻ることが多く、長沼と女性(レミィ、オシリス、拳法女など)が絡む場面に出くわしては誤解をするのがお約束。

実際は21歳で、運転免許証ももっている。免許証に記載された現住所は東京都町田市、本籍は福井県北野町。


パパの組織

人類の敵/レミィのパパ

世界を裏から支配する諸悪の根源にしてワッハマンの宿敵。

ワッハマンの故郷であるアトランティスを滅ぼした張本人である。その際に負った傷により顔面をはじめ体の大部分をサイボーグ化している。

最初の頃は制服収集の趣味をレミィに暴かれたりと若干親しみの持てるキャラクターであったが、物語が進む内に傲慢な本性をあらわにしていった。

この世界を自分を楽しませるためのオモチャ程度にしか見ておらず、現代文明はおろかアトランティスすら彼が影から手をまわして生み出した。

永遠の命を持った存在で、自分を唯一殺しうるワッハマンを恐れ遠ざけようとする反面、彼に倒され永久の苦痛から解放されることをどこかで望んでいる。


イシュタル

レミィの後に生み出された戦闘用ロボ。武器である爪と仕込み刀にオリハルコンが使われているため、ワッハマンに傷を付けられる。性格はレミィに比べ冷酷かつ悪い意味で機械的。

その体はナノマシンで構成されているためレミィと同じく変身できるのだが、彼の正体は読者の度肝を抜いた。

名前はメソポタミア神話の美と豊穣の女神イシュタルから。

サキエルは「イシュタルみたいなやつというミもフタもない注文」でデザインされたことがTVサントラ第二弾「NEON GENESIS EVANGELION II」のブックレットにてあさり氏によって明かされている。


オシリス

イシュタルの後に開発された人造人間。こちらもご多分に漏れず人間形態を持っているのだが、他に比べて段違いにグラマーである。自己修復機能と自己進化機能を持っているため、戦えば戦うほど強くなる。

性格はいい加減で、人間形態ではなぜか北海道弁になってしまう。「ワッハマンを倒す」という命令以外は何も覚えていない。変身のたびに服が破れることもあるが、レミィ同様に裸に対して羞恥心がなく、特にパンツは履きたがらない。

名前はエジプト神話、一度死んでバラバラにされてから妻・イシスによって再生した男神オシリスから。

イシュタルを肥大化させたようなデザインだが、サキエルのデザイン経緯を知らない読者からサキエルのマネ呼ばわりされたとか……。


ゴーレム

レミィと行動を共にするロボット。彼女を「お嬢様」と呼ぶ。

イシュタルに処分されそうになったレミィを庇い破壊された。


アンドロイド兵士

正式な名称は不明。パパの手先となる人造人間たち。

人間に擬態して社会のあちこちに潜み、町が丸ごと一つ彼らに入れ替わっていたこともある。顔には継ぎ目のような線が入っており、人間の姿でも本性を現すとこれが浮かび上がる。


プロトタイプ・レミィ

レミィ/ハンババのプロトタイプ。

レミィを倒し自分が「正真正銘のレミィ」になるため台湾で彼女を待ち受ける。

変身前は黒髪の少女、変身後の姿は脚部がクロー型で背中から生えた巨大な複腕を使って移動するという異形。


その他の人々

謎の坊主

レミィやイシュタルとも戦ってのける強大な戦闘力を持った流浪の破戒坊主。

日々、空き家に押し入って盗み食いしたり、畑で野菜泥棒をして過ごしている。


インガー・W・C・ミュンヒハウゼン

隠居したスイスの時計職人。長年人造人間の開発を行っている関係もあってか、レミィやオシリスの修理までやってのける天才。


ゲルダ

インガーが手塩にかけて作り上げた女性型人造人間。誕生してからずっとインガーに寄り添ってきた存在。カタカナ言葉で喋る。


鮫洲

殺人事件の容疑者としてワッハマンを追う刑事。

シュモクザメ平家蟹の甲羅のような顔の持ち主で、その凶相のせいで周囲にあらぬ誤解を招いてしまうのがお約束となっている。


拳法使いの女

ワッハマンが中国で遭遇した人物

拳法の達人で自分の夫に相応しい強者を求め日夜ストリートファイトに明け暮れていた。

ワッハマンに惚れてしまい彼を追って海を泳いで来日。紆余曲折の末、長沼にアタックするようになる。


DNAコピー人間

CIAのエージェント。特異体質の持ち主で生物のDNA入り薬剤を注射することで一時的にその動物に変身することが可能。

ゴキブリナマコカマドウマなどおよそ戦闘に向くとは思えない生物にばかり変身する。数少ない強そうな変身であるアンボイナイモガイ)も無意識に仲間の米兵を食べてしまうなど役に立ったためしが無い。


宇宙人

外宇宙から月にやって来た異星人。遭難していたところをワッハマンに助けられ母星に帰っていった。


綾重

現代でワッハマンと最初に接触した女性。

怪獣映画の着ぐるみやマペットを作る造形師であり、ワッハマンは普通の人間に変装する際は彼女が作ったと思われるゴムマスクを着用している。


中村一郎

元高校球児のサラリーマン。「ワッハマン」は彼が酔った勢いで付けた名前である。


老人

山奥の秘境に一人で暮らしている老人。

温泉で飼育するユーステノプロテン(古生代デボン紀の肺魚)を溺愛しており、密漁者や捕食者に対しては発砲も辞さない。


動物

謎の深海生物

ワッハマンとレミィが深海で遭遇。五つの目のような器官にホースのような長い口吻を持つ古代生物オパビニアに似るが潜水調査船を体当たりで座礁させる程の巨体を誇る。


温泉かわせみ

秘境の一年中温暖な気候により際限なく巨大化したカワセミ。クマをもひと呑みにしてしまう。


クジラ

全長300メートルに及び体の大半が鉱物化している超巨大クジラ。

1万年以上生きており生身の人間だった頃のワッハマンとも面識があった。


温泉すずめ

温泉かわせみ同様に巨大化したスズメ


用語

オリハルコン

黄金色に輝く不滅の金属でワッハマンの身体を構成している。

正体は物質化するまで圧縮されたエネルギーそのものであり、ワッハマンに無尽蔵の力を与える。


覚醒レベル

ワッハマンの精神状態を表す指標。1~4までのレベルが存在する。

レベル1意識を深く沈めた完全な現実逃避の状態
レベル2意識のある状態。周囲の奇行にツッコミを入れるなど常識的な面を見せる。通常はレベル1と2の間を行ったり来たりしている
レベル3自動的な戦闘モード。眼窩の奥に光が宿り狂気じみた笑い声を上げながら敵を破壊する
レベル4完全なる覚醒状態。オリハルコンの力をフルに発揮する

防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室

ワッハマンの調査・監視を行う部署。実際はワッハマンや梅田の起こすトラブルの処理を長沼に押し付けるための窓際部署。

オフィスはさびれた町工場に偽装しているが、部外者のルミちゃんを家政婦のアルバイトに雇い、近所の小学生に「自衛隊の秘密基地」とばれているなど情報の管理は非常に杜撰である。


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