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「食わせなければ 若者には飯を食わせなければ」

  • ダンジョン飯5巻P119より

人物

種族:ドワーフ

本名:イズガンダのセンシ

年齢:112歳

CV:中博史


飾り角と顎当てのついた兜がトレードマーク。低身長ながら逞しい体つきに、腰まで届く黒々しい髭と長髪を蓄えている。「センシ」はドワーフ語で「探究者」を意味する。


なお、「ダンジョン飯冒険者バイブル」には、作中世界の共通語でも「センシ」は「戦士」と同音であり、「戦士」という言葉はドワーフ語から共通語に借用された(その際に意味が少し変わった)という設定の記載がある。


一般的なドワーフと違って鍛冶が苦手で、武器の手入れも怠りがち。10年以上に渡ってメリニ村のダンジョン内で魔物食の研究をしていると自称し、他のドワーフからは変わり者扱いされている。

ただし原理の理解できない「魔法」を忌み嫌うところはドワーフらしいといえる。特に生死の摂理を侵しているともいえる「蘇生術」に強い嫌悪感を示す。時には彼の魔法嫌いがパーティを困らせることも。


魔物を食べて冒険を進めようとするライオス一行の方針に感心したことと、前から炎竜を調理するのが夢だったことからパーティに加わる。魔物の調理に長けており、次々現れる得体の知れない魔物をどんどん美味しい料理にしてしまう。

料理上の必要性から魔物の生態にも詳しく、火が弱点のスライムをナイフ一本で倒し、クラーケンイカを〆る時の要領で一撃で仕留めるなど、戦闘においても頼りになる存在。


ダンジョンの生態系を乱すことを嫌い、自衛や食料調達以外での無駄な殺生や乱獲を行わないようにしている。マルシルが広域爆破魔法で刃魚を一掃した時は殺しすぎるという理由から憤慨した。


人の見た目で年齢を判断するところがあり、種族特性で小柄なチルチャックや長命種のマルシルを子供扱いしている。頑固で思い込みの激しいところもあってか、特にチルチャックについては年齢を打ち明けた後も子供扱いし、事もあろうに妻子持ちのおっさんである彼に性教育を行う、という暴挙に及んだことさえある(センシ自身がドワーフという長命種という事もあって、短命種の成熟速度を理解していない)。ちなみにチルチャックの件は後に彼の日記にて妻子持ちとわかって勘違いを反省している(ついでにチェンジリングで、チルチャックの姿が中年姿のトールマンになった際はモロに自分の行動の反動を喰らっている)。


世話焼きで協力的な一方で、長年ダンジョンで暮らしていたせいかマイペースで一般常識に欠ける。

また、料理にこだわるあまり常識的・論理的にずれている部分がある。

  • 毒状態の人の前で毒消しの薬草をバジリスクに詰めてじっくりロースト・宝虫を調理することには関心があるが本物の宝石には無頓着・ゴーレムを動く畑に改造、野菜の物々交換相手がオーク…etc。

また体を洗う習慣がないらしく、髭や髪には色んな魔物の油や血が染み込んでいた。やむなく水上歩行の魔法を受けた際にはこのひどい汚れが魔法の作用を阻害することになり、マルシル「げっ何これ(魔法の)絶縁体!?」と言わしめた。


下履きを履いていないため、原作でもしばしば純白のふんどしがパンチラ(ふんチラ?)するシーンが描かれるが、アニメ版ではスタッフの趣味なのかパンチラシーンが大幅に強調されている。美男美女のセクシー描写が少ない本作において、数少ないサービス枠といえるかもしれない。

ちなみに九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー では、センシの体毛は省略して描写しているとの記載があり、省略無しのセンシはふんどしに陰毛が収まりきらないほどの全身毛むくじゃら。


装備・道具

武具

センシが常に被っている傷のついた角兜。

これを被っている時と外している時で顔の印象が全く異なり、装着時には表情の変化がうかがえない。

口元が覆われているデザインだが、チルチャックは第6階層で初めて外している姿を見たと言っているため、被ったまま食事が可能らしい。

なおアニメにおいては、兜をかぶっていると、髭もあるために、話しているときの表現である口パク動作が一切ない(=追加の作画コストがない)。

後述のかつて自分を率いていたリーダーのギリンが被っていたもので、修復して使い続けている。


刃欠けした長柄の斧。

愛用の調理器具とは対照的に手入れはおざなりで、同族のナマリからもダメ出しされる。

炎竜との戦いで破損し、以降はオークの群れから借りた別の斧を使用しているが、そちらも刃こぼれし放題。


常備ではなく魚人の武器を拾ったもの。地底湖でクラーケンを仕留めるのに使用。

オークから借りる武器を斧か槍か迷ったという発言があるため、槍の類も扱えるようだ。


調理器具

常に背負っている大鍋(広東鍋?)とその蓋。

家宝とも言える驚異の金属アダマント製(ファンタジー作品おいて希少価値の高いとされる架空の金属)で熱伝導率が非常に良い。元は盾だったのを、使い道がないため造りなおしたという。

頑丈さから本来の盾として使用されることも多い。


この世に二つとないかもしれないと言われるほど貴重な金属のミスリル包丁。

その切れ味は食材となる魔物の肉を切り骨を断つ。武器として使えば頑強な竜の皮膚すら切り裂く逸品。しかしいかんせん刃渡りが足りないため、大型の竜相手では皮膚より先まで届かず、文字通り皮一枚を切るのがやっと。


少量の調理はこれで済ませる。


  • 携帯スライム干し網

2枚の金網を蝶番で組み合わせたもの。これで挟み込めば移動しながらスライムの干物を作れる。

センシが独自に考案したもので特許出願中らしい。


食料品

  • 調味料

砂糖や塩、醤油やみりん、柑橘類の果汁まで幅広く取り揃えている。

月に1度地上で買い足しており、ライオスらと出会ったのもその帰りの途中であった。


  • 薬草類

怪我や病気を治す冒険者の必須アイテム。

野菜や香草代わりに使用することが多く本来必要な状況で足りないという事態に陥ることも。


その他

地下第3階層のテントに置いてある農具。ゴーレム畑を耕すために使用する。


チェンジリング

劇中では魔法のキノコ「チェンジリング」の胞子を浴びたことで2度別の人種に変わっている。


  • エルフのセンシ

耽美な美形。ヒゲは小さく生えた口髭と細長く伸びた顎鬚のみ。

言動もどことなく優雅なものになっており、何かリアクションを取るたび昔の少女漫画のような演出がなされる。もしかしたらドワーフ姿も同族基準では線の細いほうなのかもしれない。


華奢な見た目通り非力であり、斧を振るうどころか普段担いでいる大鍋のように重い物を持ち運ぶこともできない。エルフの高い魔力もセンシ自身が魔法を修めていないので宝の持ち腐れのような状態。


  • ハーフフットのセンシ

センシたん

ハーフフット特有の幼い容姿に元の姿と同じヒゲが生えているという衝撃的な外見となっている。


来歴(ネタバレ注意)

元はあるドワーフたちの採掘団に属しており、古代の遺物や財宝を目当てに山師のような稼業をしながら各地を渡り歩いていた。当時36歳、トールマンに換算すればおおよそ15、6歳であり、集団の中では一番の若輩だった。

そしてある時、伝承を手がかりに黄金城の迷宮を掘り当てることに成功。伝説に違わぬ黄金で覆われた遺跡に一行は狂喜し、センシもなし崩しに遺跡の奥へ奥へと進んでいくことになる。


やがて彼らの欲望に反応した遺跡が迷宮化し、脱出路を塞がれた上に魔物「四つ足の鷲」の襲撃によって一人、また一人と命を落としていく。

程なく食料にも事欠くようになっていったが、一団のリーダーであるギリンが年若いセンシの可能性を信じ、新たな技術を身につけることで脱出の鍵になるという希望を託していたため、優先的に食料を分けてもらっていた。


食へのこだわりと記事冒頭にあるセリフはこの時の「若い世代の面倒を見てやれなくなったら終わり」というギリンの意志によって自分が生き長らえたからに他ならない。


しかしこの方針が仲間内の不和を招くことになり、些細なきっかけからもう一人の生き残りであるブリガンと怒鳴り合いの大喧嘩に発展してしまう。さらに間の悪い事に魔物の襲撃も重なりブリガンが死亡しギリンも致命傷を負う。

単身取り残されるも、ギリンが最後の力で仕留めた「グリフィンのもの」だという肉を食い繋ぎながらこれまでの測量から迷宮の法則を見出し、紆余曲折を経て命からがら地上への脱出に成功する。

しかし、肉を持ってきたギリンの兜には鳥が付けたとは思えない巨大な打撃痕があり、それを見たセンシの中にはある疑念が渦巻いていた。


リーダーが仕留めたというグリフィンの肉、あれは本当は別の誰かの肉だったのではないのか?と。


壮絶な体験を経て今更故郷に戻る気も起きず、迷宮の浅層で魔物を相手に調理とその活用法を見出しながら、ライオス一行と出会うまで実に七十余年にわたり一人で暮らし続けた。何かを口にする度に、最後にリーダーが拵えたグリフィンのスープの味を思い出しながら。


関わりの深い魔物・種族

迷宮地下3階層にて徘徊する3体のゴーレムを「太郎」「次郎(迷宮が崩壊する際には二郎と表記ゆれも)」「三郎」と名付け畑代わりにして野菜を育てていた。

許可のない魔法生物の起動は違法らしいが、センシいわく「土を掘り返して元に戻しているだけ」

…とのことだったが、7巻末のよもやま話にて元は小石中心のゴーレムだったが土壌改良を勝手に行って現在の土中心のゴーレムにしていたと判明。古代ゴーレム技術者達からすれば推奨外の使用法とのことで怒り狂われていた。


更には上記の3体とは別のゴーレムの核をうっかり排水溝に落としてしまっていて、流れ着いた下層で氷を材料にしたアイスゴーレムを出現させるというやらかしもしている。


ダンジョン内の湖で釣りをするうち馴染みになり「アンヌ」と名付け、度々エサを与えて可愛がっていた。

湖を渡る必要に迫られた際に、水上歩行の魔法を嫌がったセンシはアンヌの背中に乗って湖を渡ろうと考えたが…。

ちなみにアンヌとは採掘団が連れていた馬の名前。食糧不足からシメることになった際にはセンシが泣いており可愛がっていたことがうかがえる。


冒険者を殺害や略奪を行うことから討伐対象となっているオークも、センシにとってはただの野菜の販売相手でしかなかった。元は迷宮脱出の折に食料泥棒の咎で捕らえられたのだが、迷宮内に記された古代ドワーフ言語を翻訳することで彼らの信頼を得る事に成功し、食物の見分け方や魔物のあしらい方など、迷宮に生きる先達である彼らから様々な知識を教わった。オーク達からは「野菜売り」と呼ばれている。匂いでセンシを識別していたらしく、体を洗ったセンシを初めは彼だと気付かなかった。


鷲の翼と上半身、ライオンの下半身を持つとされる魔物。

上記の来歴もあってセンシはグリフィンを非常に恐れており、自身が口にしたグリフィンの肉の正体を知ることになってしまうため調理することも忌避していた。

ライオスの提案で鷲とライオンそれぞれの肉を塩水で煮ただけの簡単なスープを作ったが、その味はあの時食べたものとは全く違っており……。


ライオスの推測によって浮かび上がったグリフィンと目されていた魔物の正体。

グリフィンに似ているが後半身は馬という違いがあり、後肢の蹄による強烈な蹴りを武器とする。

ライオス一行が遭遇した個体は前述のチェンジリングの胞子を浴びたことで、本来メリニ村のダンジョンには生息していないグリフィンへと変化していた。

若い頃のセンシはこの魔物を直接見ておらず、ギリンらも「グリフィン=四本足の鷲の魔物」としか知らなかったことが一連の誤解の原因と推測される。

性質は鷲よりも馬のものに近く、採掘団を執拗に襲ったのは食べる為ではなく雌馬のアンヌを奪うためであった。また食性も植物食寄りの雑食性で、肉もグリフィンと比べ臭みがなく格段に美味。

そのスープの味はセンシにとって忘れ難いものとなったらしく、後に聞かれた好物に「ヒポグリフのスープ」と迷いなく答えている。


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関連タグ

ダンジョン飯 ドワーフ


戦士せんし:表記ゆれ。一般的な戦士は、こちらのタグを推奨する。

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