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ユニウスセブン

ゆにうすせぶん

ユニウスセブンとは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場するコロニーの一つ。
目次 [非表示]

概要

プラントユニウス市を構成するスペースコロニーの一つであり、穀物生産を担当する農業用コロニー。

当時のプラント理事国はプラントに対して厳しい搾取を課しており、主導権を握るために食糧生産を禁止していた。このため、プラントの食糧は地球(プラント理事国)からの輸入に頼っていたのだが、C.E.60~68年にかけて地球との間に数々の軋轢が生まれ、C.E.68年には制裁の一環として食料輸入を制限される。代替として非理事国から輸入しようにも貨物船団が理事国側に撃沈されてしまったため、プラントはC.E.69年に無許可でユニウス市の7~10区を穀物生産プラントに改装した。このユニウス市7区が「ユニウスセブン」と呼ばれており、これら穀物生産プラントの完成によってプラントは食糧生産が可能になった。

詳細な描写はあまり無いが、穀物生産プラントでありながら穀物を資料とした牧畜を行っていたのか、牧場らしきものも確認できる。また、パトリック・ザラの妻でありアスラン・ザラの母レノア・ザラが居住しており、農学博士としてキャベツの栽培研究を行っていた。


しかし、C.E.70年2月5日の「コペルニクスの悲劇(※1)」に端を発する同月7日の「アラスカ宣言(※2)」により地球連合軍が組織され、同月11日にプラントへ宣戦布告が行われ、月面のプトレマイオス基地より侵攻が開始される。

2月14日、プラントへ到達した地球連合軍宇宙艦隊とザフトが交戦、ザフトはモビルスーツ部隊をもって連合の攻撃を殲滅するも、そのどさくさに紛れてアガメムノン級宇宙母艦ルーズベルトに乗艦していた大西洋連邦ブルーコスモス派将校(漫画『Re:』ではウィリアム・サザーランド)が独断で持ち込んだMk5戦術核ミサイルが発射され、ユニウスセブンに命中する。直撃を受けたユニウスセブンは核爆発により崩壊し、24万3721名(東京都調布市の人口とほぼ同じ)もの犠牲者をだす大惨事となった。

これが『SEED』における血のバレンタイン」事件である。この事件がきっかけで地球・プラント間は本格的武力衝突へと発展することとなった。また、家族や親しい人を亡くしたコーディネイターは非常に多く、ナチュラルへの憎悪を募らせる者が多かった。パトリックも妻を失ったことでナチュラルへの憎悪に駆られており、やがてナチュラル殲滅を掲げる過激思想に走るきっかけとなった。


開戦後もプラント側は、一周忌にラクス・クライン率いる追悼慰霊団を派遣して犠牲者の慰霊を行おうと計画していた。しかし、事前調査団が連合による襲撃を受けてラクス以外が死亡した上に、ラクスも行方不明となったため頓挫した。


※1:月面都市「コペルニクス」にて発生した爆破テロ。プラント理事国の代表者と国連事務総長、国連首脳陣が軒並み死亡した。


※2:プラント理事国代表の大西洋連邦が「コペルニクスの悲劇」をプラントによる地球およびナチュラルへの宣戦布告であると断言し、崩壊した国連に代わる国際組織として「地球連合」設立を宣言した出来事。


本編での登場

機動戦士ガンダムSEED

C.E.71年1月25日にヘリオポリスを脱出したアークエンジェルは、2日後の1月27日に宇宙要塞「アルテミス」にて補給を受けるも、同日にアルテミスがクルーゼ隊の襲撃を受け脱出を余儀なくされたことにより、2月に入ったタイミングで艦内の水不足に陥っていたため、2月3日にムウ・ラ・フラガが航路のショートカットついでに航路付近のデブリ帯にある戦艦等から水を手に入れることを発案する。

事前調査として一部のクルー達(キラ・ヤマトミリアリア・ハウトール・ケーニヒナタル・バジルール)が立ち寄ったデブリの一つがユニウスセブンの残骸であり、内部は水が凍りつき、シェルターに逃げようとして間に合わなかった住人の遺体が綺麗な状態で残されていた他、空気が無くなる前に自殺しようと互いに刺し合った末の死体もあった。事前調査の結果、一億トン近くの水(氷)が存在することは判明したものの、その惨状を目の当たりとしたキラは水を得ることに異を唱え他の学生組も同調していた。しかし、発見できた水がユニウスセブンのものしか存在しなかったというマリュー・ラミアスの発言に加え、学生組の心情に寄り添ったムウの丁寧な説得に折れた。墓荒らし同然の行為をする代わりとして、学生組が中心となってアークエンジェルが保護しているヘリオポリスの民間人と共に折り紙にて大量の花を作り、それをユニウスセブンへ手向けると共にクルー全員が黙祷を捧げた。

氷の回収作業の際、近隣にてプラントの追悼慰霊団派遣調査団が連合軍から攻撃に遭っており、生存者を探しに来ていたザフトユン・ロー隊のジン長距離強行偵察複座型がアークエンジェルへ氷を運搬していたミストラルを攻撃したため、エールストライクにて護衛を担当していたキラは仕方なく狙撃により撃墜した。これにより、ジンが回収するはずだったラクスの救命ポッドをアークエンジェルが拾うこととなった。


主戦場から離れていたことや100年単位で安定周回軌道にあるということから、ユニウスセブンの残骸が戦闘に巻き込まれる事は殆ど無かった。

C.E.71年9月27日の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を以って長く続いた戦争も遂に終結し、C.E.72年3月10日に地球とプラントは停戦条約「ユニウス条約」を締結し、残骸が調印式の場となった。

しかし…


機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

C.E.73年10月3日、現体制(穏健派主体のプラント評議会)を不服とし、地球との戦争継続を訴えるザフト脱走兵サトーとその一味の手により、太陽フレアを利用した装置により周回軌道から外され、地球への落下コースを進み始めた。


残骸が不自然な動きをしていると知ったザフトは、近くにいたミネルバ隊ジュール隊を向かわせ、破砕を試みる。しかし、開戦を望むブルーコスモス盟主ロード・ジブリールの私兵ファントムペインとサトー一味の妨害により爆破作業は難航する。結果的に予定より細かく砕くことができなかったため、ミネルバ艦長タリア・グラディスは破砕が不十分と判断してミネルバはユニウスセブンに陽電子砲(タンホイザー)による砲撃を加えながら共に地球に降下することとなった。しかし、2発のタンホイザーも空しく巨大な残骸が地球に落着し、他の残骸の破片も世界各地に落下し、津波も込みでありとあらゆる建物を吹き飛ばした。


この事件はブレイク・ザ・ワールドと呼ばれ、地球各所に甚大な被害を及ぼした。後の調査で事件の犯人がコーディネイターであると知ったナチュラルは当然怒りの矛先を彼らに向け、再び戦争が始まるきっかけとなってしまっている。

一方、オーブ国防軍トダカ一佐のようにミネルバの働きを「懸命に地球を救ってくれた艦」と恩を感じていた人物も少なからずいた。


このようにユニウスセブンは『SEED』シリーズにおいて戦争のきっかけとなっている。


余談

ユニウスセブンに手向けた折り紙の花を製作した際、それに協力したエルは自分用にも作っており、後にそれを御礼としてキラへ渡している。


関連項目

機動戦士ガンダムSEED プラント(ガンダムSEED) スペースコロニー

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