pixivでは他のジンとの混同を避けるため、商品名の「モビルジン」タグも使われている。
諸元
概要
ザフトが開発した初代制式主力機にしてコズミック・イラにおける世界初の汎用量産型MS。
直系の前駆であるジョージ・グレンの宇宙船に搭載されたワークローダーの機構を受け継ぎ、神経接合による操作や、機体各部に点在させたモーターを分散同期させ動作する電力駆動方式など後のMSの基礎となる部分は既にここで完成している。
他方で、機体の基幹となるボーンフレームとソフトウェアを除けば、工業部品は世界規格の有り触れたもので固めてあり(そもそも開発したザフト-プラント自体が地球に工業製品を輸出する工場だった都合上、使用部品が同じだった)、解体すれば地球各国でもコピーモデルが簡単に作れるほど古典的な作りをしている。一方、その操縦系統は高度な反射神経・運動能力・判断力・認識力が必要とされ、制御用ソフトウェアにはコーディネイターの神経接合しか想定していない扱いの難しいOSを採用する事により、コーディネイターにしか操縦出来ないという図式を作り上げ、戦争序盤においては敵対勢力へのMSの普及を回避した上で優位性を勝ち得ていた。しかし、このOSも地球連合軍やその依頼を受けたオーブ連合首長国(モルゲンレーテ社)により解析・改良が行われ、戦争後半(C.E.71年6月頃)にはそれを元に各々の方法でナチュラル用OSとそれを搭載する量産型MSが開発された事により優位性は失われた。因みに、地球連合軍初のMS初期GAT-Xシリーズには本機のOSをナチュラル用に中途半端に改造したものが搭載されていた(使い物に成ら無かった事から総じてコーディネイター用に再調整された)。
その機体コンセプトは戦法が成熟される以前のもので在った為、装甲・火力・機動性を両立した全領域兵器としてあらゆる戦局に対応する汎用性を付加されている。
当時連合軍のMBTにおける主兵装と成っていたリニアガンさえも至近距離でないと受け付けない防御性能を誇り、加えて運動性では圧倒しつつ各種装備は連合製の在来兵器を容易く葬る攻撃力を持ち得ていた。
その性能は「戦艦に匹敵する火力」「戦車に匹敵する装甲」「戦闘機に匹敵する機動性」とも形容され、開戦当時は地球連合軍のMAメビウスと1:3、ともすれば1:5(乗り手の技能によっては更にこれ以上)の戦力比を発揮。
G兵器が登場するまでシグー、バクゥと共に猛威を振るい、連合軍を一気に不利へ追い込んだ。
ザフト製MSとしては第一期の機体に辺り、当初は地球侵攻やアップデート機種もこの機体をベースとしたバリエーションで賄うよう試案されていた。地上戦用のジンオーカーや装甲強化型のジンアサルトはその好例である。
尤も、単一機種を流用する事での性能限界から、オペレーション・ウロボロスの折に発表された第二期のMS群(上位機種のシグー、地上戦用バクゥ、ザウート、水陸両用機グーン、制空戦闘機ディン)は新規設計の機体と為っている。
第1次連合・プラント大戦ではビーム兵器を装備した主力機ゲイツが開発され、旧式化が進んでいく。
それに対して、近代化改修を施し性能を上昇させたジンハイマニューバが作られ延命策が施されたが、結局は制式な量産はされる事無く計画には至ら無かったとされる。
第2次連合・プラント大戦ではザフトの主力機がザクシリーズへ転換していく中でノーマル仕様機は退役が進んでいくが、偵察仕様や水中哨戒型と言った派生機は一線で運用が続けられた。
しかし、この主力機の転換だが実態とは異なる事が描写されている。
C.E.73時点では旧式化したが、第1次連合・プラント大戦の影響は大きく、全てのザフトの主力機がゲイツもしくはゲイツRに置き換わった訳では無く、地上のザフトの正規軍では転換が進んでいない部隊も存在する。OVA『C.E.73 STARGAZER』ではバクゥやガズウートと共に連合軍の施設を攻撃している本機を使用する部隊が登場している。
続くC.E.75時点でも旧式化がさらに進んでおり、ファウンデーション王国を始め他国へと売却される骨董品の扱いになるが、第2次連合・プラント大戦の影響は大きく、全てのザフトの主力機がゲイツやザクシリーズに置き換わった訳では無く、劇場アニメ『FREEDOM』では経済特区の警備程度にはザフトの正規軍で使用されている。
武装
MA-M3 重斬刀
ブロードソード状の近接格闘武装。
重さで叩き切る実体剣であり、メビウスやストライクダガーの装甲を簡単に切断できる威力を持つ。
但し刀身に耐ビームコーティング等は施されておらず、ビームライフルを受け止めたりビームサーベルと切り結んだりするは不可能。
しかし「切り開く」「楔の如く打ち込む」と言ったビームサーベルには出来ない使い方が可能な為、ストライクガンダムのアーマーシュナイダーにその影響が出ている。
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
ジンが使用するアサルトライフル。
ザフトの歩兵用制式アサルトライフルを基に、ジンでも扱えるサイズにスケールアップしただけの単純な構造。
セミオートとフルオートの切り替えが出来る。
M68キャットゥス 500mm無反動砲
戦艦や施設に対して使われる無反動砲(バズーカ砲とも)。
ジンのみならず、ザフトで制式採用された汎用機は基本的に使用している。
その他、アストレイ ブルーフレームも愛用している。
水中でも使用可能で、『SEED DESTINY』においてはミネルバ所属のザクシリーズがアビス迎撃に用いた。
M66キャニス 短距離誘導弾発射筒
要塞攻略用であるD装備に分類される大型ミサイル発射筒。
パルデュスとセットで使われる事が多い。
M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒
D装備の一つ。
脚部ハードポイントに装備される3連装ミサイルポッド。
M69バルルス改 特火重粒子砲
D装備の一つであるビームランチャー。
ザフトが開発した最初期の手持ちビーム兵器だが、実質は戦艦用として実用化されていた収束火線ビーム砲をそのまま携行装備にした様な代物。
両手で保持してかつ肩越しか抱えて撃たなければ使えないほど大型で在り、機動戦闘用としては取り回しが悪い。
また、ビーム投射に必要と為るエネルギーと粒子パックは後のGAT-Xシリーズの様な本体供給式では無く銃尻に備えたカートリッジ式である為、発射回数は三発程度と心許ない。
威力そのものも対ビームコーテイングを施したシールドに直撃を完全に防がれる程であり、少なくともCE71年時点のビーム兵器としてはライフルとさほど変わらない。
とは言えビーム故の弾速と熱エネルギーは在るので、D装備としてもっぱら要塞や砦を攻略する目的で使われる。
ザフトにおいては小型化の基礎研究もなされていたものの、MS用の後期携行装備としてはレールガンが予定されていた為に先送りと成り、ビーム兵器研究資料の漏洩によってGAT-Xシリーズのビームライフルが実用化。
MSの小型ビーム兵器実装には、後塵を拝す事と成る。
尤もバルルスで培われた技術は後にジャスティスのフォルティスやプロヴィデンスのユーキディウムに引き継がれており、完全に無駄には成らなかった様だ。
115mmレールガン シヴァ
後期用携行装備として開発されていたが、GAT-Xシリーズ奪取に伴い実現しなかった。
結局の所ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてもジンやシグーは初期から使い続けられる重突撃銃を使用しているし、同時代最後発のゲイツに至っては携行型ビーム兵器を実装してしまった為、実現しなかったのも致し方なかったと言える。
自爆装置
ミゲルが機体の両腕が動作不能に成った為に使用。
PS装甲を持つストライク本体にはダメージは入らなかったが、吹き飛ばしている隙に無事脱出した。
バリエーション
ザフト
C.E.65年に黄道同盟によって開発されたMSの試作一号機。
開発自体はC.E.63年から開始されており完成に2年の歳月を費やしている。
また、同年に黄道同盟がザフトに改名した事からその名を冠している。
設定のみの機体で在り、明示的なデザインは存在しない。
YMF-01B プロトジン
C.E.67年にザフトが上述した試作一号機(ザフト)を改良する形で開発した史上初の実用MS。別名「プロトタイプジン」。頭部のトサカ状の通信アンテナが無く、黄緑色系のカラーリングが特徴。
名前に「プロト」と付いているが、これはジンが就役した後に区別のため付けられたもので、当初はこの機体を「ジン」と呼んでいた。
応用機械工学やロボット工学を管轄するプラントのマイウス市にてC.E.67年から68年にかけて秘密裏に量産され、C.E.69年のL5宙域の戦いにて実戦に初投入された。その戦いでは多数残存したものの、同年に次世代機のジンが公開されたため訓練や研究用に転換されていき、第1次連合・プラント大戦開戦時(C.E.70年2月頃)には完全にジンが主力量産機と成った為、専らパイロット養成用の練習機として運用された。その為、「練習用ジン」「GINN TRAINER」とも呼ばれている。また、民間に払い下げられた機体も多数存在し、多くが作業用重機として運用されている。
政党(政治結社)としてのザフトが直々に開発した機体で在り、設計局が開発に関与していない。
ジンオーカー
ジンの砂漠戦仕様。詳細はリンク先参照。
ジンワスプ
本機の水中戦仕様。詳細はリンク先参照。
ジンアサルト
増加装甲『アサルトシュラウド』を装備したジン。
UC系における所謂フルアーマータイプ。
増加装甲には固定武器や増設スラスターが搭載されており、火力・装甲・推力の全てが強化される為、増加した重量による機動性の低下も最低限に抑えられている。
アサルトシュラウド
ザフトが開発したMS用の増加装甲。
アサルトシュラウドと言えばデュエルが連想されがちだが、元々は防御力に難点の有ったジンの性能強化を目的に開発されたものである。
シグー用のものも開発されている。
しかし、ビーム兵器を主兵装とする新型機が登場した事で存在価値が薄まり、生産された数は極少数に留まった。
ジンハイマニューバ
ジンの高機動型。詳細は『リンク先』の記事を参照。
ジンハイマニューバ2型
ジンの高機動型。詳細は『リンク先』の記事を参照。
ジン式典用装飾タイプ
式典などの際に用いられる、儀仗兵を模したデザインのジン。派手なエングレーブが機体各所に施されている。
装備も西洋のサーベルを模した模造剣(武器としての機能は無い)、バイオテクノロジーによって巨大化させられた本物の木材を使用した銃床、同じく本物の革素材を使ったスリングベルト(流石にこれはディバイソンの様に巨大な牛を加工したのでは無く、組織培養によって造られたもの)、突撃槍の様な銃剣等を増設された重突撃機銃などを用い、これらにも本体同様の装飾が施されている。
実質通常のジンの見た目を改装しただけのものに過ぎず、性能や型式番号も変わらない。
ジン長距離強行偵察複座型
偵察任務の為に開発されたジンの亜種。
両肩に増設されたレドームと黒系統のカラーリングが最大の特徴。
索敵・通信機能が大幅に強化され、更に通常のジンを遥かに上回る航続距離を誇る為、単独で広い範囲の偵察・索敵を行う事が可能と成っている。
索敵精度向上の為に操縦と索敵機器の操作を分担すべく複座型と為っている。
ニューミレニアムシリーズが導入されジンシリーズが退役していく中、CE73年以降の大戦でも現役バリバリだった珍しい機体。
ジン戦術航空偵察タイプ
重力下での航空偵察任務の為、単独での飛行能力を付加された試験機。
しかし、期待された程の飛行性能を発揮出来なかった為、開発は中断された。
シグーと共にディンのベースと成った機体の一つで在り、前者が機体の基本ベースと為ったのに対し、此方はエアロシェルシステムの雛形と成った。
その為、ディン同様背部に翼状ユニットとバイザーユニットが搭載されており、飛行形態への変形が可能。
ジンフェムウス(プロトグーン)
後のグーンの原型になった水中用の機体。
ジンをベースにしているが別名にプロトグーンとある様にジン目では無くグーン目に属する。
詳細はリンク先を参照
ジングラディエイター
漫画『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』に登場するジンの陸戦高機動型。
アンティ・ファクティスと呼ばれる組織が運用する機体として登場。
運用する機体は正規軍で開発された機体で構成されている為、本機もザフトが開発したMSであるとされる。
ジン タイプインサージェント
OVA『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場するジンのバリエーション機。インサージェントは「反乱者」を意味する。
整備に劣る組織がジンの低光量テレビカメラの能力を十分発揮出来ない為、機体各部に夜間用の投光器が設置されており、左胸に「K」のマーキングが施されている。
水没した南米旧ブラジル地区のフォルタレザに出現しており、都市に無差別攻撃を仕掛けた。
寒冷地用ジン
現時点で正体不明。
開発系譜に名前だけ登場した。
ジン-F/ジン-R
映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するジンのバリエーション機。
主な専用機
クルーゼ専用ジン
『SEED Re:』において、ラウ・ル・クルーゼがシグー受領前に駆っていた専用機(原作ではノーマルジンやハイマニューバ)。
彼のパーソナルカラーである白系統のカラーリングに、肩部アーマーには撃墜数マークやザフトのロゴがペイントされている。
ミゲル専用ジン
彼が尊敬するハイネ・ヴェステンフルスにあやかり、オレンジ系統のカラーリングに染められている。
高品質のパーツを選りすぐって組み上げられている為、通常のジンを上回る性能を有する。
ミゲルが『黄昏の魔弾』と呼ばれる由来となった数々の戦果はこの機体を用いて挙げたもの。
SEED本編序盤に当たるヘリオポリス襲撃作戦の前に叢雲劾との交戦し、右腕を破損。修理が間に合わなかった為、ミゲルは本編では通常のジンで戦う事に為った。
元々はガンダムSEEDの本放送時に行われていたガンプラキャンペーン(1/144コレクションシリーズのバーコード複数をバンダイに送ると特別キットが貰える)として誕生したもので、そもそも「ジン テストカラー」というミゲルとは縁も所縁も無い機体だった(とは言え模型誌での告知時点で例のドクロなパーソナルマークは付いていた。尚、キャンペーンではこの他にレッドクリアーのイージスガンダムや、クリアカラーのランチャーストライクが用意されていた)。
その後ミゲルの中の人である西川貴教氏とのコラボイベント限定ガンプラや、ときた洸一先生の外伝コミックでミゲル・アイマン専用機という後付けが為されて行き、イベント限定キットの好評からSEED MSVシリーズの一般販売キットとして発売されるに至る。
2004年当時のSEED MSVでは西川氏の人気も在り看板機体の一角としてプッシュされており、テーマソングである「Zips」のPVに登場した他ゲーム「ガンダムSEED 終わらない明日へ」ではMSV編OPのタイトルバックも飾った。
余談ではあるが、この際に装備したシールドは「機動戦士ガンダムF91」に登場するダギ・イルスのデザインを流用している為、ガンプラでもちょっとした改造と塗装で再現出来たりする。
後に2012年に制作されたHDリマスター版のOP1「INVOKE」で、レッドフレームと入れ替わる形で登場したが、何とメビウスゼロにやられるジンとして登場した(2002年TV版では普通のジン)。
イライジャ専用ジン
イライジャ・キールが駆る専用のジン。青色のカラーリングに染められている。
性能は通常のジンと変わらないが、頭部のアンテナがバスターソードに換装されており、これを用いて接近戦で相手の意表を突く戦法が持ち味と為っている。
イライジャ専用ジン改
グゥド・ヴェイアとの戦闘で損傷した機体を、後述のヴェイア専用ジンのパーツを用いて修理・改修したもの。
元々の青色のカラーリングとヴェイア専用ジンの赤色のカラーリングが継ぎ接ぎに為った機体色が特徴。
原型より性能は向上しているが、それに合わせて操縦も難しく成っている。
後にブルーフレームを庇ってグレネードの直撃を受け、大破した。
ヴェイア専用ジン
グゥド・ヴェイアが駆る専用のジン。赤色のカラーリングに左右でデザインの異なるショルダーアーマーが特徴。
『英雄』と謳われた天才的技量を持つヴェイアに合わせ、操縦性を無視した魔改造とも言える徹底した性能向上が図られており、ジン系列の機体では最強のスペックを誇る。
ガイ専用ジン(ガイズジン)
叢雲劾が自身のクセと好みに合わせ造り出したジンの改造機。
彼は任務ごとにジンを調達してはその都度これに改造していた為、明確に使われ続けた専用機とは言い難い。
ミゲル専用ジンと交戦したものは一言で言えば機動性と航続距離に特化した機体。
スラスターやプロペラントタンクを増設、更に至る所の装甲を外したり肉抜きしたりして徹底した軽量化を図っており、通常のジンを凌ぐ機動性と速力を有する。
反面、防御力の低さは正に紙装甲。
蘊・奥専用ジン
蘊・奥(ウン・ノウ)が廃コロニー『グレイブヤード』を守る為、廃棄されていたジンを修理した改造機。当初は各所に欠損部分が有ったものの、以後はジャンクパーツで補修されていた。
武装はMSサイズの大小の日本刀のみ。
パイロットの蘊・奥がナチュラルの民間人であるため精密な操縦など不可能で、お世辞にも十全な動きはできない。
そのため攻撃手段は『剣を振るモーション』を使用した斬りつけのみという、潔過ぎるものと為っている。
しかしこの最低限の機動と数種類の斬撃動作しか出来ないこの機体で度重なる敵襲を追い返してきた実績は事実で在り、驚嘆に値すると言えるだろう。
立体物
1/144コレクションシリーズ、HG SEED1/144にて「モビルジン」としてラインナップされている。何れも重斬刀と突撃銃が付属しているが、HG版ではバルデュスも付属している。
バリエーション機「ジンハイマニューバ」、「ジンハイマニューバ2型」、「モビルジン(ミゲル・アイマン専用機)」、「ジン タイプインサージェント」はHG1/144シリーズにラインナップされている。タイプインサージェントには投光器が新規パーツとして追加されており、ジンの武装に加えてキャットゥスが付属している。
また、ミゲル・アイマン専用機のみ放送当時行われていたキャンペーンでコレクションシリーズにラインナップされており HG1/144は当時イベント限定販売の品物(パッケージはモビルジンのものをイベント用にしたもの)だったがSEED-MSVシリーズの第2弾として一般販売された。
D装備のキャニスは、B-CLUBの「ウェポンアクセサリー」、「HGカスタマイズキャンペーン2014 Summer」の限定ウェポンパーツEとして立体化されている。
2021年4月にはMGが発売されており、MGガナーザクウォーリアの内部フレーム「Z.A.F.T.フレーム」を流用しながらも高い完成度を誇る。また、バルデュスが手持ち火器として使用できる新たなギミックが組み込まれている。
余談
所謂ファーストで言うザクⅡポジションに当たるが、他シリーズの同ポジション量産機と違いガンダムにホイホイ撃墜されている描写が少なく、劇中を見てるとあまりザクっぽい印象は無い。
主役機のストライクは強豪のG4機を足止めや時間稼ぎの為に相手をしているシーンが多く、どちらかと言うとメビウスゼロに撃墜されているシーンの方が目立つ為である。加えてクルーゼの出撃が稀だった為、発展機のシグーの出番が少なかったのも大きい。
特に物語序盤のジンと言えばメビウスを次々と撃破しているかメビウスゼロに落とされるかのどちらかで、ガンダムのライバルというよりかはメビウス系のライバルと呼んだ方が正しいかもしれない。寧ろSEED、DESTINY共にガンダムの噛ませポジションに為っているのはジムポジションのストライクダガーやウィンダムの方が多いというオチである。
更にDESTINYではザクⅡそのまんまの量産機まで登場してしまっている。
「コズミック・イラにおける世界初の汎用量産型モビルスーツ」なのには偽りないが、試作機も含めたザフト製のモビルスーツとしては4機種目に当たる。本機の前には、世界初のモビルスーツであるザフト、その2年後に開発された世界初の実用モビルスーツであるプロトジン、本機とは別系統により開発された世界初の量産型モビルスーツであるザウートが存在する。
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機動戦士ガンダムSEED ザフト ザフト製MS・戦艦 量産機
ジンハイマニューバ ザウート バクゥ グーン ディン(ガンダム)
0ガンダム:(灰色の方の)ガンプラが簡易型モデルが非売品となり、HGが一般発売になるというミゲルジンと全く同じ待遇を受けている。