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フジノオー

ふじのおー

フジノオーは日本の競走馬・種牡馬(1959~1981)中山大障碍4連覇を達成し、同時に史上初の欧州遠征を敢行。フランスにて障害競走2勝を挙げた。イギリスの障害競走最高峰グランドナショナルにも出走を果たした、日本馬初の欧州競馬勝利馬であると同時に、恐らく最初で最後の海外障害競走勝利記録を持つ日本馬である。
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概要

プロフィール

馬名フジノオー
生年月日1959年4月8日
没年月日1981年6月2日
性別
毛色栗毛
ブリッカバック
ベルノート
母の父ミッドストリーム
管理調教師橋本輝雄
馬主藤井一雄
生産不二牧場

フジノオーは北海道浦河町で生を受けた日本の競走馬。父であるブリッカバックは障害競走の名種牡馬として知られ、国内でも複数の障害競走重賞馬を輩出している。

中山大障碍(当時の呼称)を4連覇し、その後単独での欧州遠征を実行。欧州で2勝を挙げた、後に続く欧州遠征の先駆けとなった競走馬であると同時に、現代にいたるまで、日本障害競走における最強馬の1頭として語り継がれる名馬である。


経歴

国内-フジノオーは障害を飛ぶ-

1962年に中央競馬でデビューを果たすそれほど期待はされておらず15戦1勝という平凡な成績で、当然ながらクラシックなど狙えるような状態ではなかった。しかしながら血統面では障害競走に活路を見出せると判断されて障害競走に転向。当年は勝利を得られなかったが翌1963年1戦目に障害競走初勝利を挙げる。この時より、中山大障碍を勝ち続けることとなる相棒となった主戦騎手の名は横山富雄、横山典弘の父として知られる名手である。

中山大障害4連覇を達成後、5連覇を目指すも不利な条件にコースが変更され、更に斤量14kg差という圧倒的不利を受けミスハクツモの2着に敗退。更に中山大障碍を勝ち抜け制度とすることが発表され、これはすぐに撤回されることとなったが、これらの措置によりもはやフジノオーは国内で走ることを許されなくなったと陣営は判断せざるを得なかった。


国外-そして、フジノオーは世界を飛んだ-

1966年新たな活躍の場を探していた陣営に対して、イギリスジョッキークラブが招待を行う。当時の日本最高のジャンパーであるフジノオーの名は、障害競走の本場であるイギリスにも届いていた。これを受け、国内で戦うことのできなくなったフジノオーは単独での欧州遠征に挑む。アメリカ遠征はハクチカラの前例があるとはいえ、欧州遠征は初のこと。しかも帯同馬もないまま、イギリス最高峰グランドナショナルに挑戦することとなる。

そして未知の距離に未知の馬場、更には緊張76.2kgというあまりに過酷な条件を課され、それでもなお難障害を続々飛越。最終的には第15障害で限界を迎えて飛越拒否により競争中止となってしまったが、出走47頭中完走12頭の過酷なレースであったと考えれば健闘したといえるだろう。

翌年1967年も現役を続行。アンギャンレース場で行われたレーヌ賞にて勝利を挙げる。これは同時に日本産馬、日本調教馬初の欧州勝利であった。更にレルミット賞にも勝利し、同年12月に帰国し引退を決断。1968年に引退式が執り行われた。

そして2024年現在に至るまで、障害競走馬による海外遠征は行われていない。つまりフジノオーは記録上唯一の障害競走遠征馬であり、同時に勝利馬である。賞金的な面でも、また負担面でも日本馬が欧州障害競走に遠征することはないと考えられており、恐らく最初で最後の記録になるといわれている。

引退後は種牡馬として繋養されたが事実上の功労馬としての繋養であり、目立った成果を上げることなく種牡馬も引退。1981年6月2日。フジノオーは虹の橋を飛越していった。

当時の障害競走を盛り上げた名馬の1頭であり、同時に時代に振り回された悲運の名馬であったが、それでも欧州という障害競走の本場に果敢に挑み、そして勝利をもぎ取った事実は決して色褪せることはない。


フジノオー以外の中山大障害4勝以上馬

グランドマーチス中山大障害4連覇。2024年現在に至るまで、日本障害競走馬唯一の顕彰馬である。

バローネターフ中山大障害5勝。長きにわたり、大障害コース勝利数記録を保持したレコードホルダー。

オジュウチョウサン中山大障害コース計9勝。『100年に1度の障害界絶対王者』という異名を与えられ、障害競走の過半の記録を塗り替えた名馬である。

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