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「もう私には止められない……私の心には、憎しみしか残っていない!」


スーツアクター藤田慧


データ

身長201cm
体重0kg
特色/力有機物、無機物すべてに感染し、意のままに操り、瞬時に死に至らしめる。長い舌を使用しての拘束、攻撃。細菌粒子化しての瞬間移動等。
登場回第11話「復讐のV/感染車」、第12話「復讐のV/怨念獣」(脚本:長谷川圭一/監督:諸田敏)

概要

何者かがガイアメモリ売人・根津から購入したバイラスメモリを左手首の生体コネクタに挿して変身したドーパント


ストリートギャングの一味の人間達を次々に殺害していた。

有機物や無機物問わず相手に触れることでウイルス感染させて自在に操る能力を有し、強力な毒素を持つウイルスをばらまいて即死させることができる。触手を伸ばすこともでき、そこから直接毒素を注入するシーンも見られた。

廃車憑依して感染車と呼ばれるモンスターに変えて操ることも可能で、この状態でも能力が使える(相手をすり抜けて感染させる)。ウイルスだけに緑色のオーラのようなものに変化して飛行する能力も持つ。

しかし、ウイルスだけあって高熱には弱い。


ちなみに感染車となった車は本来はオンボロ車なのだが、バイラス・ドーパントのウイルスの感染によって新品同様に修復されており、マシンガンの連射でも傷一つ負わない頑強さを誇る。

運転していたのはギャング達によって姉をひき逃げされた青年山村康平(演:橋爪遼)で彼等に復讐するために襲撃を繰り返していた(なお、明確な殺意を持っている対象にしか効果が表れないのか、翔太郎が幌に飛び乗っても特に翔太郎に害はなかった)。

ギャングのリーダーである黒須サチオ(演:Koji)を狙ったがWハードボイルダーサイクロンメタルの連続攻撃を受けても尚、康平の怒りに呼応して走行を続けたため、ヒートメタルのメタルブランディングでようやく動きを止めた。


Wからは康平がドーパントではないかと疑われていたが、その後初めて姿を現し、黒須を殺害したため、真犯人は別にいるとわかった。果たして真犯人は誰なのか…。



正体

以下ネタバレ注意










バイラスの正体はギャングにひき逃げされた康平の姉である山村幸(演:松岡璃奈子)。


彼女は画家である湯島則之と婚約していたが、実は湯島は結婚詐欺師であり、そのことを知って失意の中でメモリを購入。だがその直後ひき逃げに遭い咄嗟にメモリを挿入し、精神体のみのドーパントとして誕生した。そのため、精神体は事故当時のずぶ濡れで血まみれの姿をしている。

人間としての幸は一週間前から昏睡状態となっており、バイラス・ドーパントは彼女の精神から憎悪が溢れ出た状態であり、怪人体に変身した時点で弟である山村康平の憎悪を吸収しており、感染車が彼の怒りに呼応していたのもこのためだったのだろう。


当初はその湯島がバイラス自身ではないかと疑われていたが、翔太郎がqueen&Elizabethから湯島の素性を聞き出し、フィリップが生体コネクタを介し、地球の本棚に幸の精神体を呼び込んで事件の経緯を聞き出した事で犯人が幸だと発覚した。


そして今度は別の結婚詐欺にかけようとした女性の家に逃げ込んだ湯島の命を狙い、その中で湯島の愛人も殺してしまう。最期は湯島と結婚を約束した教会でヒートトリガーの「トリガーエクスプロージョン」を喰らい跡形もなく消滅。メモリも幸本人から排出されブレイクされた。なお、サイクロン系で止めを刺さなかった理由は恐らく、風による飛沫感染を防ぐためだったと考えられる(ただし、触手を弾く際にサイクロンジョーカーが突風を発生させている点は留意されたし)。加えてジョーカーやメタルで打撃を与えた場合、攻撃した側のWにウィルスが感染しかねないため、やはり一番火力が高く、安全かつ確実に焼却できるヒートトリガーは最適解だったといえるだろう。


備考

精神体のドーパントとなったため能力が劣化していたようだが、本来ならウイルスの空気感染によってアウトブレイクを引き起こし、都市1つ滅ぼすことができるらしい。おまけに後述の作品では水質汚染の危険性もあるとわかったため、なかなかに侮れない存在である。

しかしそんな事態が起これば園咲家も無事では済まないはずなのに、何故こんな危険なメモリを一般人に販売したのだろうか……?


なお、類似するメモリに『バクテリアメモリ』があるが、こちらは細菌のメモリである(バクテリアは純粋に生物と言えるのに対してウイルスはそうとは言い切れないという違いがある)。


おまけに姉弟2人で暮らしてきた山村幸が「自分を捨てた男を少しだけ懲らしめるつもりで」購入できたことから、リーズナブルな価格で販売されていたことが窺える。


また、『仮面ライダーの常識』(双葉社)P121〜P123では最強の怪人の一つに挙げられている。

スペックだけ見れば、ン・ダグバ・ゼバ仮面ライダークウガラスボス。瞬間移動と分子操作能力でわずか1日で3万人を殺した)に負けていない」とコメントされており、一般怪人枠では破格の扱いを受けている。


2018年のCS放送では登場エピソードがカットされた(康平役の橋爪遼氏が覚せい剤所持で逮捕されたため)。


なお、一連の騒動の元凶となった湯島は自分の愛人を盾にして逃げ切り無傷。バイラス・ドーパント消滅後も「ざまあみろ化け物!!」と喜ぶ始末であったため、変身を解いた翔太郎からは「幸の代わり」として殴られている。

そして幸は昏睡状態から回復することもなく、感染車を運転していた康平も同様に昏睡状態となっていた(ただし康平は一週間後に意識を取り戻している)。

(翔太郎は「幸が目を覚ましたら、自分を迎えてくれる弟の優しい笑顔があるはずだ」と報告書に打っており、2人の今後に希望を持たせる形で描写されている)

バイラス回はWでも屈指の報われない回であり、湯島が(作中の描写を見る限り)社会的制裁を受けなかったことから、新たな悲劇伏線となった可能性も浮上している。


黒須役のKoji氏は『星獣戦隊ギンガマン』でハヤテ/ギンガグリーン(当時の芸名は末吉宏司)、湯島役の坂田鉄平氏は『仮面ライダー555』で大野木/スコーピオンオルフェノクを演じたことがある。また、第12話では『仮面ライダー剣』で栗原天音を演じた梶原ひかり氏が湯島の絵画教室の生徒役で出演している。


なお、このドーパントのエピソードは単なる後味の悪い話と見せかけて、フィリップ>と園咲家の核心に迫る伏線が敷かれている。

(今回の事件の報告を受けた冴子の「(人間の精神体がドーパントになる事例について)その研究は済んでいる」という発言、精神体となった山村幸と地球の本棚でコンタクトできたフィリップ、そもそも「精神だけが分離する」という事象はWが変身するたびに行われている)


派生作品

アンダーワールドの破壊工作員として登場した。バイソンヤミーと共にW(サイクロンジョーカー)を襲撃するも、蹴りで吹っ飛ばされてコンテナにぶつかり倒された


CV:佐藤聡美

アルティメイタム以来久々の登場。これまでの個体とは違って正真正銘実体を持った存在である。

しかしながら、自我の類は無いのか、本編と同様に呻き声しか上げない。

近接戦では長い爪やムチで応戦し、頭部から毒液を発射する他、ゲル化して毒液をばら撒くという能力を発揮している。吐き出した毒液はしばらくフィールドに残り、触れると仰け反る。

浄水セクターに出現しており、下手をすればばら撒かれたウイルスで水道水が汚染される所であった。



関連タグ

仮面ライダーW ドーパント ウイルス

哀しき悪役

黒い東映

女怪人


パープル・ヘイズグリーン・デイ:似たような能力を持ったスタンド


バグスター7年後に登場するウイルス系怪人で、人間を感染し、發症させたまま人間と分離して活動する共通する特徴がある。また、感染者は山村幸と同様に病院送りという似たような絵面している。


特命鬼13年後に現れた戦隊怪人で、変身した人間が入院しているため直接関与せず思念体が実体化されたという点で近い要素を持っている。ただしバイラス・ドーパントの変身者は女性に対してこちらの変身者は高齢の老人。


外部リンク

バイラス・ドーパント 仮面ライダー図鑑

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