「ここにいる者は皆、強くしなやかに咲く花だ…」
「ズッキュン…」
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』に登場するケミーの一種で、吸血鬼がモデルのオカルトケミー。
ガッチャンコ相手はサーベライガー。ガッチャンコケミーはズキュンライガー。
矢印は額。複眼は彼が被っている王冠の方にあり、カラーはレッド。
ケミーの中で最も人間に酷似した姿を持ち、カードのイラストでも人型のジョブケミーとは異なる一切デフォルメがされていない美男子の姿で描かれている。
元々はケミーの姿で生まれたが何らかの原因により人間と同じ姿で解放された特殊なケミーで、その姿ゆえにクロスウィザードと同じく人間の言葉を話すことができる。
眉目秀麗な見た目に違わず、老若男女、同じケミーであろうと見た者のハートを狙い撃ちにするラブハンター。
また吸血鬼らしく、惚れさせた相手の生命力を吸収し自身のパワーへと変える錆丸曰く「厄介な特性」を持っている。
王冠そのものの姿に変身することでレスラーGと同様に人間への憑依も可能で、宝太郎、錆丸、りんねに憑依した。
しかし頭にある王冠を取り外すと、憑依が解除される。
目的
信者の一人であった山下結逢から彼の目的が語られ、それが「全ての人が幸せになれる世界を作る」こと。
人間界に解き放たれ、人間に似た姿で実体化したズキュンパイアは、彼氏に振られて傷心していた結逢を見かけて彼女のことを励まし、彼に「ズッキュン」され気持ちが軽くなった結逢の「あなたなら世界中の人を救えそう」という言葉をケミーの純真さ故に真に受けてしまい、全世界の幸せにしようと自身のエネルギーを解き放って皆が虜になる「フルパワーズッキュン」を行おうとした。
しかし、生命力を吸い取る能力自体は本人が無自覚のうちに行っていた行動だったため、悪気は無かったとは言えその真実を知った途端精神が不安定となり、そこに彼を取り込んで更に強力なマルガムになろうと企むクロトーに鎖で拘束されてエネルギーを無理矢理放出されて、夢を歪められた形で成就させられそうになる。
しかし、宝太郎の説得でその支配から抗い、「宝太郎達と共に幸せな世界を作る」決意を固め、「友」として歩んでいくこととなった。
戦闘ではエクスガッチャリバーにライドケミーカードの状態で装填され、自身の力を付与したズキュンパイアストラッシュ(宝太郎いわく「ズッキュン斬り」)でマンティスマルガム(サーベルタイガーミクスタス)を斬ることで、取り込まれたカマンティスとサーベライガーをメロメロにさせ、相手の動きを制限するというふざけているようで強力な技を見せた。
「僕の魅力は、ケミー達をもズッキュンさせる…」
その能力は、錆丸と銀杏蓮華によって解析・応用され、アトロポスの洗脳対策として対洗脳シールドが作成された。
余談
レプリケミー以外のケミーを悪者にしないという暗黙の了解がある中、善意からとった行動で意図せずして人間に被害を与えてしまった初のケミーであるが、自分の手で回復させている。
演者の山中はアイドルグループM!LKのメンバーであり、本作で特撮作品初出演を果たした。
俳優が演じるケミーは今回が初。
ちなみに、M!LKは、前作『仮面ライダーギーツ』で吾妻道長を演じた杢代和人が所属する男性アイドルグループ「原因は自分にある」と同じく演劇集団「EBiDAN」の中にある男性アイドルグループの一つである。
今まで人間の姿をした人外キャラはよく出てきているが、ズキュンパイアは本来のケミーとしての姿があるのは判明しているものの現在の姿が誰かのコピーか、彼独自の姿かは現状不明。
ファンからはよく「カグヤ様とキャラが被っている」と言われることが多く、両者の絡みを期待する声も多い。
これを受けてか、第34話ではズキュンパイア本人はケミー体はおろかカードとしても一切登場してないにもかかわらずトレンド入りする珍事が発生した。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード ケミー(仮面ライダーガッチャード)
クロスウィザード:ズキュンパイアと同じ人型(ただしシルエットが人型なだけでズキュンパイアほどではない)のケミーで、人語を話す。
ファンガイア:仮面ライダーシリーズにおける吸血鬼。血ではなく生命力を吸収するという共通点がある。また彼らが登場したのはズキュンパイアの登場回を担当した井上亜樹子女史の父親が手掛けた作品である。
サタンドール、ヒューマンアンデッド、インビジブル・ドーパント:昭和・平成ライダーシリーズにおける、スーツが無く人間の姿がデフォルトのライダー怪人達