概要
『シャイロックの子供たち』は、池井戸潤によるミステリ・経済小説。2006年1月30日に文藝春秋から単行本が刊行されたのち、2008年11月10日に文庫化された。
とある銀行の小さな支店で発生した、現金紛失事件に端を発する行員失踪とその裏にある不正を描く群像劇。
タイトルに使われている「シャイロック」は、シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸しのことを指す。
2022年にWOWOWの「連続ドラマW」枠でドラマ化、2023年2月に映画化。映画版は、同じく池井戸潤原作の『空飛ぶタイヤ』を制作した本木克英をはじめとするスタッフが再集結し、小説ともドラマとも展開が異なる、映画独自のキャラクターが登場する完全オリジナルストーリーで展開される。
登場人物
※キャストは「ドラマ/映画」で記述
西木雅博
東京第一銀行・長原支店の課長代理。出世街道を外れるが、部下からの信頼は厚い。
北川愛理
雅博の部下。長原支店内の現金100万円紛失事件で犯人と疑われる真面目な女性行員。
田端洋司
演:玉森裕太（Kis-My-Ft2）
映画オリジナルの登場人物。東京第一銀行・長原支店の新人行員。社会に不満を抱いているごく普通の若者。西木、北川とともに銀行の闇に迫る。
滝野真
長原支店業務課・課長代理。支店内でエースと目される、常に成績トップの行員。銀行の闇に巻き込まれ、理不尽な目に遭ってしまう。
九条馨
支店長。検査部出身のエリートで、策略家の面を持つ。
古川一夫
副支店長。業績のためならパワハラも辞さない人物。
