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サイクロンマグナム

さいくろんまぐなむ

サイクロンマグナムとは、こしたてつひろ原作のコミック及びアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場する小型レーシングマシン(ミニ四駆)。
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概要

爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の主人公、星馬豪の三代目マグナム。

二代目たるビクトリーマグナムのフォルムを引き継ぎつつ、よりF1に近くなった。Vマグナムで着脱可能だったフロントフェンダーはオミットされ、前輪後輪共にタイヤの半分が露出する形となった。


歴代マグナムで最も長く活躍していた(アニメ放映期間だとほぼ1年間)のもあってか、一般的に「豪の代表マシン」「フルカウルミニ四駆のマグナム」と言うと本機(かマグナムセイバー)を真っ先に思い出す人が多く、劇場版『爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 暴走ミニ四駆大追跡!』で使われたのも本機だった。

必殺技のマグナムトルネードは健在。


名前の由来は、アニメ版ではシミュレーション中に豪が「トルネードみたいのがいい」と言ったことから。豪が「あるだろう?サイコロじゃなくてさ…」****『…サイクロン(Cyclone)か?』と烈から「サイクロン」と単語が出たことで「サイクロンマグナム」と名を授かる事になった。


長く使われていたこともあってか、作画ミスが多い。基本的にはカウル等一部の塗り忘れや塗り間違いだが、第49話や第51話など、一部のシーンでは作画崩壊レベルの物も。


アニメで使われたバーチャルシミュレートマシンは後継機、四代目のビートマグナム開発時も使われた。ただしバージョンアップされており、乗るタイプではなくレース時みたいにマシンと走るタイプに変わっている。


誕生の経緯

原作とアニメでは誕生の経緯が全く異なる。


【原作】

大神研究所でのレース中、近藤ゲンブロッケンGに破壊されたVマグナムを発電室内に身を隠した豪と兄の星馬烈土屋博士から渡された工具類の1つであるZMCの粒子入りパテを使って、Vマグナムの破片を接続し改修して、サイクロンマグナムを制作。


繋ぎ合わせた後はモーターとギアボックスの修理は烈が担当し、豪はボディの余分なパテ削りを担当。硬化したために削りにくくなってしまったが、豪は発電室内の蒸気でパテを柔らかくして加工するという方法に出た。そんな無茶をしたために豪の手は火傷を負い、烈が代わろうとしたが「マグナムを復活させるのは俺の役目だ」とパテ削りを続行。新しいウイングも取り付けて、サイクロンマグナムとして完全復活させることに成功した。


繋ぎ合わせただけで上手く形になった」ことや「カラーリングやマークはどうやって施したのか?」、「新しいウイングはどうやって用意したのか?」等のツッコミ所はあるものの燃える展開なのは間違いないし、ウイングに関しては工具類の予備パーツにウイングがあったと解釈できなくもない。


復帰後のレースではブロッケンへの借りを返しながらも土方レイレイスティンガーには苦戦するが、大神博士がレイたちを見限ったことから一時休戦し大神が差し向けた量産型レイスティンガーに対抗。


サイクロンマグナムは仲間である烈のバンガードソニックリョウネオトライダガーZMC藤吉スピンコブラ、それにブロッケンとレイスティンガー、カイビークスパイダーを加えてのチーム走法・ファイナルフォーメーションで空力を増幅させて量産型スティンガーを蹴散らし、7台でゴールする。


世界グランプリのロッソストラーダ戦において、仲間たちのマシンがディオスパーダの攻撃でリタイアしていき、サイクロンマグナムも損傷してしまうが逆転勝利を収める。

この後、サイクロンマグナムは新たな進化を遂げる…


【アニメ】

大神研究所コースの1つである地獄の谷において、レイスティンガーの針の前にVマグナムは大きく損傷してしまった。


当初はVマグナムのデータとVプロジェクトマシン、Vマグナムの残骸を用いてVマグナムを復活させる方針であったが、そのデータは豪と出会った頃のVマグナムのため豪は拒み、気持ちを汲んだJはVマグナムのデータをベースにしたバーチャルシミュレートマシン(豪は「ばあちゃん趣味冷凍マシン」と言い間違えた)を用いて設計を行うことを提案。


バーチャルシミュレートマシンは「自分がミニ四駆に乗った感覚でマシンセッティングを変えられる」というもので、豪はVマグナムの走りを文字通り肌で味わうことでシミュレーター内のVマグナムを進化させていく。

カイはVマグナムのデータを破壊すべくミニ四駆型のコンピューターウイルスを送り込んだものの、豪はJが用意した対戦相手だと思いウイルスとレースを展開し勝利。ウイルスの自爆によりデータは破壊されてしまったが、豪の頭の中に新たなマグナムのイメージは残っていた。


豪が自分の記憶を頼りに徹夜して描いた図面…というよりも落書きをスキャン・コンピューターにインプットしたJは未知なるマシンに驚愕しながらも豪と共に新マグナムの制作を開始。

オータムレース当日になって、土屋研究所に寝泊まりしていた豪が寝ぼけた際にVプロジェクトマシンを止めてしまうトラブルを起こしたが、三国家のヘリコプター内の設備を使うことで会場に移動しながら制作を再開し、ギリギリのところで完成。そして、ビクトリーマグナムの形見である緑のボディキャッチが装着され、晴れて三代目マグナムを襲名する。


原作とは違い、アニメではスーパーダウンフォースマシンと呼ばれている。速度が乗らないとダウンフォースの発生が不安定だが一度軌道に乗り出すと強力なダウンフォースが発生し、マシン全体を空気が覆いとてつもない加速力を誇る。


豪と歩んだ戦の歴史

※ここでは、アニメ版での活躍をメインとする。


  • デビュー戦であるオータムレースではマシンに問題があったためゴール前でトラブルを起こし、4位。その後も色々と問題はあったが、解決。SGJCでは総合優勝を果たした。

  • オータムレース終了後、土屋研究所にてJと烈と協力して調整を施そうとする。

その時に欠点として、「スーパーダウンフォースが発生するまで所要時間がある」こと「一定時間発動させた場合、ボディが吹き飛んでしまう」ことが判明。豪は、スーパーダウンフォースの発動を早くするための手段として『(加速装置として)空気砲を取り付けようぜ!』と一つの案を出すが、これがJとの亀裂を生んでしまった。烈からJの心境を知らされた豪は、自身の間違いに気づいたため謝罪し、再びJと共にサイクロンマグナムを育てていく。


  • 第44話にて、Vソニックと自宅までレース。しかし、カウルにダメージが入ってしまったため豪は急いでJの所へ向かい診断を受ける、するとカウルの強度不足であることが判明。2人で試行錯誤しながら耐久テストを繰り返すが 土屋博士が開発した「対バトルマシン用プラスチック硬度強化剤」を噴きつけたことで問題はクリアされた。

  • 第45話にて、烈が生み出した新たなソニックと大神研究所のテストコースにてレース。当初はバトルマシンになっていたのか不安だったが、本機がソニックを進化させる大きな役割を果たしていたことに気づかされた。

  • 第46話にて、佐上模型店のコースと土屋研究所テストコースでハリケーンソニックとレース。※前者ではコースアウトをしてしまった。後者ではプロトセイバーEVO.のテストランに参加した。

  • 第48話にて、SGJCのAセクションのスタートが遅れる(というもの、豪がバッテリーの装填方向を間違えたため)。プロトセイバーEVOのサポートにより、無事スタートする。

  • 第49話にて、SGJCのAセクションでは高速重視のセッティングが災いしタイヤ交換が早くなってしまうが1位をキープした状態だった…が、レース終盤でバースト、6位に転落してしまったが無事完走した。

  • 第50話にて、SGJCのBセクションでは雪に足をとらわれていたが、後半でマグナムトルネードを発動し距離を詰める。しかし、それでも雪に足をとらわれ過ぎてピットインしながらゴールし4位に入賞した。

  • 第51話にて、「コースアウトしてサイクロンを失いたくない」とローラーを過剰装備させたのが仇となって本来の走りができず周回遅れになってしまう。トラブルがあったもののローラーに助けられて無事ピットに入り、烈の限りなく挑発に近い発破の置き手紙でローラーを外すなどセッティングを戻して周回遅れを取り戻す。だが、1周3kmを3周+直線1.5kmのコースで周回遅れして、それを取り戻すというのはかなり無茶苦茶だったりする。自身が追いついて来るのを待っていたレイの「軽量化されたレイスティンガー」と一騎打ちに挑み勝利、更にSGJCも優勝を獲得した。

【WGP】では

  • 会場でテスト走行をしていたNAアストロレンジャーズと接触し、バックブレーダーに挑む。しかし、マグナムはまだグランプリマシンではない状態だったので全く歯が立たない。藤吉が作ったイカサマモーターを載せたことで食らいついたものの、車体が耐え切れず空中分解してしまう。
  • アストロレンジャーズとの開幕前のエキシビションマッチ。車体やモーターは準備できておらずGPチップのみ搭載しレース。
  • アイゼンヴォルフのベルクマッセとレース。ブロック戦法を上手くかい潜り勝利を手に入れた。
  • ССРシルバーフォックスのオメガとレース。最終走者(アンカー)を担当するが、コースコンディションの悪化によりグリップも上がらず勝利を逃した。
  • ARブーメランズのネイティブ・サンとレース。一番走者を担当した。
  • NAアストロレンジャーズとリレー方式のレース。アンカーを担当しブレットと接戦を繰り広げたがバックブレーダーの必殺技「パワーブースター」の前に勝利を逃した。
  • ССРシルバーフォックスとレース。障害物を乗り越えようとするが失敗しリタイヤ。
  • サバンナソルジャーズBSゼブラとレース。レース途中で発生した火災からメンバーを救出するためにリタイヤ。
  • アストロレンジャーズとレース。4トップレースの終盤でバッテリーのパワーが落ちてしまったが、プロトセイバーEVO.との連携で勝利を手にした。
  • ARブーメランズとレース。新型モーターを装備したネイティブ・サンに苦戦を強いられたが、ビクトリーズもレース中に新型モーター「アトミックモーターV2」を完成させる。これを装備し、GPチップを一時的にハリケーンソニックの物と交換してモーターを強引に慣らし勝利。
  • ロッソストラーダのディオスパーダとレース。ラフプレーを食らい勝利を逃した。
  • ССРシルバーフォックスとレース。チームワークを駆使する相手にようやくの勝利を獲得した。
  • ドリームチャンスレースに出場。烈のハリケーンソニックと共に出場しどん尻から徐々に順位を上げて上位をキープしていたが、アイゼンヴォルフの新型マシンにワンツーフィニッシュを決められてしまった。
  • ロッソストラーダのディオスパーダとレース。ラフプレーを食らう前に味方のマシンを守るが、トラブルにより一時中断。後に再スタートするが、カウル、タイヤ、モーター、バッテリー、シャフト、センサー、ウイングが破壊されてしまった。

それでも諦めようとしない豪を見て仲間達の協力で合体マシン「サイクロントライコブラEVOハリケーンマグナム」として復活。モーター・ギアをトライダガー、センサーをEVO.、駆動系をスピンコブラ、ウイングをソニックで構成されたスーパーマシンでディオスパーダすべてを圧倒し勝利を手にした。 ポイント制レースだった為、結果的に敗北。それと同時に、サイクロンマグナムが力尽きてしまった。


嵐の弾丸は仲間との絆と共に、竜の鼓動を響かせる


MAXでは

アニメでは、SGJCや第一回WGPでの活躍があったからか市販化された。M1一次予選に参加しているレーサーの一人が使用している。


Return Racers!!

3話・4話に登場。クラッシャージローに勝負を挑まれる。途中ジローがどさくさに紛れて、マグナムを守るために犠牲になったハリケーンソニックを修理・バトルマシンに魔改造してしまい、2対1の状態になってしまい、その後ソニックもろとも破壊されてしまう。烈・豪の手でハリケーンソニックと合体した。

ちなみにこちらはキット寄りのデザインになっている。


中学生編で再び登場。とあるレースの際、グレートマグナムRが修理中で使用できず、ジュンの提案で旧マシンのリメイクとして選ばれ、ブルーメタリックバージョンとして登場。従来のカラーリングとは異なり、ブルーメタリックボディにイナズマカラーとなった。また、この時はARシャーシであった。


さらにリディア・アスティアにミニ四駆を教える際、彼女にグレートマグナムRを貸したため代わりに何故か通常カラーのサイクロンマグナムを使用しているシーンがある。

そのため本編では(1)ビートマグナムに改修された個体(2)ブルーメタリックバージョンにドレスアップされた個体(3)リディアとのテスト走行用に用意した個体と少なくとも3台の個体を所持していることになる。一体いくつあるんだ…?


原作読み切りストーリーにて

「激走!3大マグナム!」の 豪の夢の中で、使い手は違うが初代二代目とレースをすることになる。


だが、それは『如何に高性能なマシンでも整備を怠るな』という警告で実際、追い抜かれたり十八番である「マグナムトルネード」を発動されて離されてしまっていた。


商品の説明

1996年9月にフルカウルミニ四駆の第12弾(No.12)として発売。数あるマグナムマシンの中でも劇場版や世界グランプリ開催時に使用していたのはこのマシンであり、ミニ四駆ファンの間でも非常に人気が高い。大会イベントで先行販売した際、お客がデパートの屋上から外まで並ぶほどで、用意してあった在庫が足りなくなり、タミヤ本社からあるだけ全部取り寄せて販売したほど。


当時では最新だったスーパーTZシャーシを採用しており、リアモーター式シャーシでは作中に登場する多くのマシンに採用されたスーパー1シャーシから初の世代交代となった。また、ホイールの方も六本スポークタイプの新型小径ホイールが初採用されている。

当時のミニ四駆ブームの熱もあってミニ四駆では歴代4位(最終記録は3位)の売上を持つ。実は2位も同じマグナム系列のVマグナムなのだが、あまり話題にならないのは、おそらく現在でも指摘されるリヤウイングのあまりの脆さに買い直した人が多いという不名誉な理由があるからだろう…


1997年には、ファイターマグナムVFX以降恒例のバリエーションモデルであるサイクロンマグナムTRFが発売された。VFXと違いこちらはミニ四ファイターのマシンではなくTRFが所有するマシンという設定。


時は流れ2013年12月、ステッカーのアレンジを大胆に変更し成型色も豪奢にしたサイクロンマグナム 21st Century editionがプライズ限定モデルとして発売。


そして2014年11月にはステッカーを原作準拠に変更し、ARシャーシを初めとする最新技術をふんだんに取り入れた「サイクロンマグナム プレミアム」が発売された。

また、コロコロアニキ2018年号にて前述のブルーメタリックバージョンが応募者全員サービスとなった。


2019年11月にはフルカウルミニ四駆25周年を記念してボディをポリカボディ化した特別仕様が発売。

後付けでポリカボディ化されたのはガンブラスターXTOに続き2車種目、豪のマシンのクリアボディとしてもマグナムセイバー(絶版)に次いで2車種目になる。

ホイールはガンブラスターXTOプレミアムで導入されたばかりのスパイラルタイプ(黄緑)、シャーシはポリカABS製で25周年ロゴ入りのスーパーTZ−X(白)を採用。

その後、ポリカボディは2021年3月にミニ四駆特別企画(数量限定販売)ジャンルで単品販売された。

25周年版との違いはビニールステッカーのフルカウル25周年のロゴの部分が名前シールに置き換えられたぐらいでそれ以外の変更点は特にない。


2019年にツイッターで行われたミニ四駆総選挙ではエンペラーと並んで同率2位を獲得、2024年に行われた第2回ミニ四駆総選挙も2位を獲得。フルカウルミニ四駆では一番上の順位となった。


一晩で誕生した新マグナム?

当時のタミヤの技術を結集させて生まれた新型シャーシ「スーパーTZシャーシ」が誕生。この連絡を聴いた原作者こしたてつひろ氏は「このシャーシに合うカウルをデザインしよう」とイメージを膨らませていった。


第二次ミニ四駆ブームが巻き起こっていた1996年の春、小学館の会議室にて開かれた企画会議。その内容は『夏のジャパンカップまでに多くのミニ四レーサー達のハートを掴む新マシンを製作しなければならない』というものだった。

この会議には「レッツ&ゴー」原作者のこした氏、設計者の土屋博嗣氏とクレイモデルを担当する設計助手、コロコロコミックの編集者の佐上氏が参加していた。


与えられた時間は、今日の夜から明日の朝までという超短時間。本来、ミニ四駆が誕生するまではデザイン画が製作されてから約半年の時間を必要となる。


真夜中の新マシン製作会議は、原作者がデザイン画を起こし、設計者達がクレイモデルで製作していくという作業が行われる。

 

起こされたデザインは、自身が愛好しているバイクをはじめ、F1マシンやジェット戦闘機といった高速マシンの意匠を取り込んだカウルデザインとなった。(こした氏曰く「一発でOKサインを貰えました]とのこと。)


クレイモデルとデザイン画を照らし合わせ、納得できなかった部分を再度デザインに起こし、クレイモデルもそれに合わせて再デザインが施されていき、明朝に無事クレイモデルが誕生したのであった。


関連タグ

爆走兄弟レッツ&ゴー!! 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 星馬豪 マグナム系 ミニ四駆

ビクトリーマグナム - 二代目マグナム

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