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概要

なるほど!ザ・ワールド世界まるごとHOWマッチと共にバブル期の日本を代表するクイズ番組。

タイトルの通り、「世界とは商売でショーをする」というコンセプトに、面白い商売をテーマにした問題を出すクイズ。毎回、日本国内+日本国外2カ国の計3カ国(初期は日本国外が3カ国の為計4カ国)を選んで取材する。日本国内の名産や、意外と知られていないが生活を支える大切な産業を紹介したり、日本国外のあっと驚く奇想天外なアイディア商売などで楽しませる。後述する独特なルールに、逸見政孝&渡辺正行の名司会も加わることにより、クイズ・トーク共に何が起こるか判らない楽しさを作り上げた。


出演者

司会

  • 逸見政孝(初代店長・いっつみい) / 1988年10月 - 1993年9月
  • 渡辺正行(大番頭・ナベどん) / 1988年10月 - 1996年9月
  • 福澤朗(2代目店長・若旦那) / 1994年3月 - 1996年9月
  • 久本雅美(看板娘) / 1985年1月 - 1996年9月
    • 解答者時代を含むと1994年9月からである。

レギュラー解答者


ナレーション


ミリオンスロット

この番組を知名度の高いものに仕立て上げた最大の要因は、なんといっても「ミリオンスロット」だろう。大抵のクイズ番組では、得点などは番組側が予め決めたものになっている。しかしこの番組では違う。

クイズ世界はショーバイROCK!!50萬

クイズのスコアとなる「商売マネー」を獲得するためのスロットマシンであり、解答席それぞれに備え付けられている。問題に入る前にスロットマシーンを回し、その出目に書かれた金額が得点になる仕掛け。そのため、成績が悪くてもスロットで一発当てれば周囲をゴボウ抜きにして優勝する事さえあり、最後の最後まで何が起こるか判らない展開は、まさにバラエティ番組ならではの華と言える。

金額の単位を「萬」と表記し、低いもので5萬、高いもので50萬(逸見時代)が原則。すべての問題にこのスロットが使われる。


総合優勝した場合はゴールドバーが贈られるが、100萬を達成すると時価100万円相当のゴールドプレートに賞品が切り替わる。50萬を2回出してそれらを正解すれば達成可能なラインなのだが、どういうわけかそうそう上手くいかないのがこの番組。


また、最終問題の場合は司会者のテーブルに備え付けられた特別な「ラストスロット」を回すことになり、ここには解答席のスロットにない「100萬」という一発でゴールドプレートを当てられる出目が入っており、いわゆる「最終問題による一発逆転」を可能としている。

100萬⌒∇⌒

また、逸見時代はこの「100萬のゴールドプレート獲得」をゴールと定めていたためか、たとえ番組途中でもこのラインを達成した場合、下記の「横取り」を引いた解答者から狙われることもない安全圏でもある。

「100萬≠優勝者」である点も重要で、複数の100萬獲得者が出ればそれぞれにゴールドプレートが贈られるなど、特別な意味を持っていた。


ごく初期は解答席にも100萬の出目が入っていたのだが、これらの影響ゆえか、取り除かれるのはかなり早かった。


なお、200萬達成者にはゴールドプレートを2枚贈呈することを言及された事が何度かあったものの、達成者は流石に出なかった(逸見時代に限定しての最高記録は玉村豊男の180萬)。


単純ではない出目の登場

番組途中からは出目の種類が増え、語り草になった「横取り40萬」が登場。「別の解答者が絡んだ金額の増減」を引き起こすものであり、正解すると他の解答者から奪う形で40萬を獲得。

横取り40萬円


そしてラストスロットには「破産」という掟破りの出目が追加された。クイズに正解してスロットを回したのに、これを引き当てると問答無用で商売マネーが0に逆戻り

単にスコアが0になるのではなく、その金額を不正解者で山分けするため、クイズに正解したかどうかでは流れが読めないという奥深い展開を生み出した。

ラストスロットに挑戦した紫苑お姉ちゃんラストスロット


スーパーミリオンスロット

福澤時代になると、解答席のスロットにも「100萬」が追加されたほか、「別の解答者が絡んだ金額の増減」については新たに「差し上げ25萬」が登場。

差し上げ25萬

正解こそすれば通常の25萬なのだが不正解だと逆に自分の商売マネーから25萬を誰かに差し出すことになる。


ラストスロットには「200萬」が追加されたほか、ゴールドプレート獲得ラインの100萬達成者からも横取りが可能になったことで、独走していても最後までより油断できない展開となった。


スコアのインフレが進んだことから、200萬達成者が197回も出ており、1000萬を達成した者まで現れた(清水圭が最高記録の2740萬、川合俊一が1400萬、羽野晶紀が1030萬)。

ただしペア制以降はゴールドプレートが廃止されていたため、ゴールドプレートの大盤振る舞いは出ずに終わっている。


このような状況のため、スコアが表示しきれなくなり、萬の4桁表示が可能なフォーマットに改められたこともある。


名物・早押しクイズ

また後発のクイズ番組の多くに影響を与えたものとして、「何を作っているのでしょうか?」という工場見学問題がある。これはその名の通り、1つの製品を材料から完成まで要所要所を見せ、数分のVTRの間に完成する場面を見るまでに、早押しで答えるもの。

普段何気なく使っている道具等が意外な工程や材料から作られていく様は、多くの視聴者の好奇心を掴み、看板コーナーの1つになった。

この問題から生まれた珍解答も多数あり、以下がその一部である。

  • (正解はボクシンググローブ)⇒ジャイアント馬場赤べこ」 残り5秒であり正解は見えているも同然、しかも既に50萬を持っており、ミリオンスロットも50萬だったため、正解すればゴールドプレート獲得が決まる所だった。また、逸見も腹筋を秒殺KOされた上、しばらく立ち上がることができなかった。
  • (正解はタイムレコーダー)⇒山城新伍タイムマシン」 最初に「タイムカード」と回答しており、非常に惜しいものだったために逸見が「カードはこれね、じゃあこっちは」と誘導した際に即答。残り1秒であり映像内では既に完成品が映り、そして山城はあと1回で失格という、正に正解か否かで天と地の差が出る所であった。加えてこの時は逸見店長のみならず渡辺大番頭までコケさせた。
  • (正解はがま口)⇒蛭子能収火縄銃」 正解発表後、他の出演者達からは「火縄銃じゃ全然違う(笑)」「あれには驚きました」「どっから火縄銃が出たんでしょうね?」「工場じゃ造りませんよ」「火縄銃出て来るのが凄いよ」等々(これでもまだ全部ではない)散々な言われようである。しかしこの回の優勝者であり、前回出演時の優勝に続けて連覇達成(その後3連覇まで記録を伸ばした)。
  • (正解は離婚式)⇒井森美幸オギノ式
  • (正解は蚊取り屋)⇒川合俊一サナダ虫」 これにちなんで山城チームのサナダ虫と呼ばれてしまう。また別の回では、「春巻」を「春雨」と答え(春雨は春巻の具のひとつであるが)、逸見と山城の腹筋を破壊した上、普段はノー天気の高田純次に蹴りを入れられるなどスマッシュブラザーズ状態。加えて直後に対戦相手の蛭子能収が正解してしまったためなおさら悪い結果に。因みに、この次の問題の正解は本当に「春雨」だった(峰竜太と高田純次の対戦。高田純次が正解)。
  • (正解は食べられる名刺)⇒島田紳助和紙」 店長代理の山城が「『わし』といっても、飛ぶやつ()?」と言ったあと、紳助は「違うわい!!」と突っ込んでいた。
  • (正解はハンガー)⇒松本人志「残り15秒(画面上の「15」を見てそのまま解答)」、 浜田雅功駄菓子とか買うたらビニールの先っちょについてるこう…」逸見が「次行こう!」と言ったためにブザーが鳴り、浜田は「逸見〜!!」と絶叫していた。
  • (正解は蚊取り線香)⇒美輪明宏トリカブトよ!」

このコーナーにおいては一部の問題が『モグラ叩き早押し』として出題された。6名の回答者の中から1名にランダムで回答ランプが燈り、これにタイミングを合わせて押さなければ回答できないというルールであり、当然いつ答えられるかわからないので通常の早押し以上に回答ボタンを連打することになるのだが、その隙間に燈るということも多かった。また初回は素手で叩いていたのだが、前述の連打で山城新伍が腕時計を壊してしまい、他にも手が痛くなる回答者が出たりした。このため高田純次が妻にそのことを話して人数分のミトンを作ってもらい、翌週には持って来て配るという一幕もあった。このミトンは他より大きく作ってあるものも1着存在し、高田純次いわくジャイアント馬場が使うことを想定して大きいのも用意したとのことだった。そしてそのミトンは番組が買い取った。

後にモグラ叩きを模した専用のセットが登場した(こちらは一般常識のクイズが出題された)。


1990年10月10日放送分にて、山城新伍がVTR開幕とともに押してヘルスメーターと回答、正解だったためこのコーナーの進行を担当した立川志の輔を驚愕させるが、店長の逸見政孝がちょっと待てと止める。実は直前にボタンのテストをした際にジャイアント馬場が強く叩き過ぎて机を壊してしまい、そこに注目が集まった隙に山城は司会者席へと行き、机に置かれていた正解カードをめくって答えを見ていた。逸見はこれを目撃しており、どこかのカメラが捉えているはずだと確認を求めた所、証拠映像が存在することがわかり、不正行為として正解を取り消されている。なおこの証拠映像では逸見が自ら言った通りこの不正行為を目撃していたことも確認できる。また志の輔は以後のスペシャルにおいては2度とこういうことが起きないように対策を実施、それまで司会者席の机に置いていた正解カードを自らの首に下げるという方法へと変更して、それに至った経緯を説明する際にもこの不正行為を引き合いに出していた。その一方で実行犯の山城は「生き馬の目を抜くことを教えてるんだよ」と言い放った。


また1994年3月30日の「スーパークイズスペシャル」の決勝最終問題で当番組の早押しクイズが出題された際(正解は毛筆)、VTRの冒頭で牛乳が加工される様子が流され、「三軒目の誘惑(ドラマ番組)」チームが解答しようとした際、進行役に加わっていたビートたけし「答えが牛乳だったら怒るよホントに。」と直接注意していた(その後「三軒目の誘惑」チームは「チーズ」と答えて、不正解となっていた)。


逆パターンとして、最初が完成品で、そこから遡る様子を見て材料が何かを当てる「何から作っているんでしょうか」も存在していた。この場合は当然ながら製造工程を収録した映像が逆再生で用いられている。


世界のアナウンサー早押しクイズ

特番、スーパークイズスペシャルでのみ出された早押しクイズ。

世界各国のアナウンサーにある日本語のフレーズを言ってもらう。

いくら話すプロとはいえ慣れない日本語に四苦八苦し、カタコトで喋るどころかアクセントや区切りが違うので下ネタや卑猥な言葉に聞こえる部分が出ることも。次第に正解が明らかに狙ったかのような文も出題されるようになる。

それを山城新伍や他の出演者が聞こえたように答えるため、放送禁止用語ピー音銃声音で処理していた。

問題例

「頭金5万でマンション購入」→あたまきん・ごまんまんしょんこうにゅう

「借金たまったボチボチ返そう」→しゃきんたまったぼちぼちかえそう

「大けがだ!赤チン、ポチに塗らなくちゃ」→おおけがだあかちんぽちにぬらなくちゃ


スーパージャックポットクイズ

福澤時代の途中には最終問題からラストスロットがなくなり、代わりに出てきたクイズ。器の中にコインがいくら入るか当てるものであり、的中すると「器ごとコイン全額」、さらに「これまでの得点分の純金」と合わせて獲得できる。


したがって、最終問題に行く前から低得点だった者でも、的中すれば自動的に逆転優勝になることもあった。

一方で、レギュラー放送では初の「商売と関係ないクイズ」でもあった。


その他

一見するとありえない4つの商売のうち1つは実在するホンモノ(もしくは逆に実在しないウソ)を当てる4択クイズ「いっつみいのウソつき4択」、腰を振って解答権を得る「フリフリ早押しクイズ」、文字通り海外のNO1ヌードモデルを当てる「売れっ子ヌードモデルを探せ!!」等名物は多く、更にコーナー自体だけでなく司会者や解答者が見せる人間ドラマも番組を大いに盛り上げた。


主な特番形式

  • 2チーム対抗戦 - 季節の節目などに行われるもので、チーム戦。基本的に逸見・山城の2名がそれぞれチームを結成してぶつかり合う。逸見・山城の両名は「司会者兼解答者」という立場で全面的に番組を引っ張る。
    • 1994年の2回のみ、店長が福澤朗に交代したため、チーム名が『福澤チーム』に変更されており、後に山城新伍と同じくレギュラー解答者を務めていた上岡龍太郎にキャプテンが変更されて、『上岡チーム』に変更され、福澤は渡辺正行と共に司会に専念することになった。後述の人気番組対抗戦を除いては、最終回を除いた当番組内でのスペシャルは全て2チーム対抗戦であった。
  • 人気番組対抗戦 - 日テレの人気番組10チーム〜20チームが出演し、各番組にまつわるクイズを出す。ミリオンスロットが使われない問題も多い。

余談

  • 「ミリオンスロット」のシステムは、タイトーが制作。なお間違われやすい点として、実物は下から上に向かって回転している。
    • 後の1994年に出た当番組のアーケードゲームもタイトーが開発。
  • 他番組との合体特番を実施したことがある。
  • 本番組の人気に応じて、ゲームボーイソフトとしたものも発売されている。プレイヤーは視聴者を代表してレギュラー出演者に挑戦する資格を得た人物という設定であり、実際の番組ではついに行なわれなかった視聴者参加が実現しているというIF内容となっている。とはいえ日テレの全面協力を得て制作されているせいもあって再現度は高く、オープニングから逸見店長が案内を担当、さらに渡辺大番頭はもちろんのこと、レギュラー回答者も架空の人物に変換されていると思わしき1名を除き全員実際の出演者が登場しているばかりか、スコアはちゃんとミリオンスロットで決めるシステムになっている。


さぁーみんなで考えようー!

逸見の日



関連項目

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