CV：千田義正

登場話：第9話『2人のG3』第10話『銀の点と線』

データ

概要

『仮面ライダーアギト』第9、10話に登場するタコに似た姿を持つ超越生命体。フォルムはどことなく七福神の福禄寿を思わせる。

モリペス・オクティペスという個体名を持たされている。東映版公式サイトの「アンノウン・ネーミング解題」を見るに、意味は“柔らかい8本足”といったところか。

闇の力が恐れるアギトとしての力を覚醒した者達＝超能力者の抹殺を使命としており、コンクリートやアスファルトを問わずに自身の周囲の地面に巨大な池を出現させる能力を用いて、そこへ対象者を触手で引きずり込んで溺死させる不可能犯罪を引き起こしていた。

更に再生能力を持っている為、破片から強化再生復活を遂げることが可能。だが、再生の可否の具体的な条件は不明である。

劇中、超能力者の親子を襲撃し、父親の殺害に成功。続いて生き残った子供を襲撃しようとするが、通報を受けて駆けつけた北條透が装着する仮面ライダーG3のGG-02「サラマンダー」を受け一度は倒される。

しかし再生能力で時間経過と共に徐々に肉体を再生させ、頭部の修復が完全に終了した時点で一気に肉体を再生させ強化復活。

再び超能力者を襲撃し始め、駆けつけた北條G3と再戦し、全ての攻撃を無効化して追い詰める。

その圧倒的不利な状況で追い詰められた北條は恐怖のあまりに命令を無視してスーツを脱ぎすてて敵前逃亡してしまい、今度は怪人の気配を察知して駆けつけた津上翔一=仮面ライダーアギトと交戦。

激闘の末に最後は「ライダーキック」を受け爆散。今度は条件が整っていなかったのか、あるいは彼の力で全ての細胞が死滅したのか、再生復活すること無く完全に滅ぼされた。

『小説 仮面ライダーアギト』では男性を公園で溺死させたところを、駆け付けた葦原涼の変身したギルスに倒された。こちらでは再生能力は発揮せず、ギルスクロウとギルスヒールクロウを同時展開した回転切りで触手を切断され、かかと落とし脳天を貫通されて絶命するというグロテスクな最期になっている。

余談

デザイン画には「柔を司るロード」と書かれている。

デザイン担当の出渕裕曰く、服飾のイメージは「特に具体的なモチーフは無かったと思う」とのことで、頭部はタコに合わせつつ、古代バビロニアやエジプト神官の被り物をイメージしたものとなっている。

また、鼻が尖っているのはカラストンビ(タコやイカの口)を意識したため。(『完全超悪』p17,137-138より)

関連項目

アンノウン(仮面ライダーアギト)　ロード怪人　タコ　仮面ライダーアギト

マーダッコ：16年後の戦隊に登場する再生能力を持ったタコの敵幹部。

外部リンク

Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト　モリペス・オクティペス

オクトパスロード モリペス・オクティペス | 仮面ライダー図鑑 | 東映