概要
CV:山本百合子(OVA)、潘めぐみ(Die Neue These)
田中芳樹による小説『銀河英雄伝説』の登場人物。クリーム色の髪と菫色の瞳を持つ女性。
銀河帝国軍・宇宙艦隊司令長官となるウォルフガング・ミッターマイヤーの妻。愛称はエヴァ。ウォルフガングは5つ上。
12歳の時に父親が戦死したため、遠縁の親戚であるミッターマイヤー家に引き取られた。
全寮制の士官学校に入学していたミッターマイヤー家の息子・ウォルフガングはそのことを知らされるまで実家に帰ることがなく、初めて会ったときも関心がなさそうな顔をしていたが、以降は非番のたび実家に帰るようになった。
そのうち惹かれあい、ウォルフガングと19歳で結婚。プロポーズの際に、チョコレートケーキと黄色のバラ(花言葉 : 嫉妬、気紛れな愛、薄れゆく愛など)を渡され、この事は夫婦にとって後々まで笑い話の種となった。
物静かだが、明るく献身的で芯の強い性格。
ロイエンタールの反乱が勃発した際、九分九厘、親友と戦うことになるであろうミッターマイヤーを見送る際の「私はあの人があなたの親友だから敬愛している。でも、あの人があなたの敵になるなら、私はあの人を無条件で憎むことができる」という台詞からも夫への献身的な愛情と芯の強さがうかがえる。
足取りも軽く家事をこなす姿は、地の文で春の燕に例えられている。銀河帝国の提督としてさまざまな問題を抱える夫を精神的に支える良き妻である。
ロイエンタールが息子の親友と知ったウォルフガングの父は、息子の嫁がロイエンタールに惹かれるのではないか心配していたが、ウォルフガングの母は「うちの息子もいい男ですよ」と一笑にふしたことがあり、事実ロイエンタールとの仲は”夫の友人”という枠を超えることはなかった。
軍務省(と思われる)から軍高官にふさわしい邸宅をあてがわれたが、夫婦の「広すぎる」の一言でごくありふれた一軒家に引っ越したエピソードをもち、目下のものにも優しい夫同様、彼の従卒にも手作りの菓子をプレゼントするなど庶民的な面が目立つ。
余談
ちなみに、アニメ本編において最後の台詞を言ったキャラクターである。