アサルトアーマーとは、フロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム『ARMORED CORE for ANSWER』に登場した、特殊兵装である。
概説
リンクス戦争後、トーラスが提示した技術を発展して誕生した新型コジマ技術兵装。
ネクストACと一部のアームズフォートが使用できる。
展開したプライマルアーマー用のコジマ粒子を圧縮し、瞬間的に開放。機体を中心に強烈な閃光と衝撃波を生みだし、自分の周囲の敵を吹き飛ばす必殺兵装。
単純な攻撃力だけでも相当なもので、これ一発で大抵の兵器は光と轟音の中に消えていく。
ネクストACに対してももちろん有効で、コジマ粒子の暴風で相手のプライマルアーマーを根こそぎ削いでしまえるため、さしものネクストACも痛手を負うことになる。
また、攻撃の副産物として周囲の敵弾を消滅させる効果を持つほか、強烈な閃光を放つため目暗ましに利用でき、多量のコジマ粒子をばら撒くため相手の索敵機器を一時的に麻痺させることも出来る為、攻防一体の切り札になり得る。
その代わり展開中のプライマルアーマーを形成するコジマ粒子をすべて消費してしまうため、使用後しばらくはプライマルアーマーの展開が不可能となり、ネクストAC最大の武器である“プライマルアーマーによる無敵性”を著しく損なってしまう。
レギュレーションver1.30では、より顕著にコジマ粒子の充填時間が引き延ばされた。
ただし、使用回数に制限はなく、プライマルアーマーの回復を待てば何度でも使用できる。
発動に若干のチャージが必要だが、ゲーム中では飛翔中であろうとそのままぶっ放せるため、むしろチャージから解放の時間差を見計らって相手に突進して叩きつけに行くのが基本。
パーツとしては「オーバードブースト」によって使用の可否、性能が決定される。
また肩武装「アサルトアンプリファイアー」を使用することで威力と展開範囲を増幅できるほか、背部武装「アサルトキャノン」によってアサルトアーマーを前方に収縮させて撃ち放つことが出来る。もっとも後者は9割方でネタ武装にしかならないが……酔狂なことにこれを必殺武器に出来るとんでもないリンクスもいる。
機動力の高いネクストACに命中させることは難しいが、有効打になるのは間違いないので戦況を読みつつ慎重かつ大胆に使っていくことになる。また、巨大兵器アームズフォートを相手に短期決戦を挑む場合にも有効であり、射突型ブレードに並ぶ切り札として扱われる事が多い。
なお、アサルトアーマーという用語が登場したのは『for ANSWER』からだが、前作『ARMORED CORE4』ではラスボスのプロトタイプネクスト「00-ARETHA」が同様のコジマ爆発攻撃を使用しており、これがネクスト用アサルトアーマーの原型になった可能性が高い。
アームズフォートの中にもアサルトアーマーを搭載しているものがおり、「ソルディオス・オービット」はクイックブーストとアサルトアーマーでネクストの接近を妨害しながら高威力のコジマキャノンで砲撃してくる。
また、「アンサラー」はその巨大さに加え、常時プライマルアーマーを展開しており、さらに緊急時にはアサルトアーマーを使用するというトンデモ兵器。当然ながらコジマ粒子汚染も通常のネクストACの比ではない。「企業連の最終兵器」、「企業の地上対策に対する回答」といわれるだけに、相手取る際には強烈なプライマルアーマーの減衰に加えてアサルトアーマーの発動にも注意が必要。ただ先述通り、アサルトアーマーは使うとプライマルアーマー用のコジマ粒子を再充填する必要があるため、その隙を狙ってジェネレーターを破壊することで撃墜可能となる。
……もっともこいつ一つで瞬殺も可能だが。
ARMORED CORE VERDICT DAYでは
プライマルアーマーが存在しない世界観なので、当然ながら自機は使用不可能。
しかし、ラスボスがアサルトアーマーに酷似した攻撃を使用し、プレイヤーたちを騒然とさせた。
ARMORED CORE Ⅵでは
コア拡張機能の一つとして登場。
今作ではコジマ粒子ではなくパルスによる爆発となっている。発動すると僅かなチャージの後に自機の周囲に球形のパルス爆発が発生し、周囲にダメージを与える。
敵弾をかき消す事ができる上、直撃させればボス級の敵であってもスタッガー誘発が狙えるほどの威力を持つ反面、1度のミッションで使用できる回数が限られており、発動すると一定時間クールタイムが発生するため連発はできない。
また、コーラルジェネレータを搭載している場合は、爆発がコーラル属性となり威力と衝撃力が増し、爆発の際に放たれるパルスの色も赤色になる。
関連タグ
ネクストAC 00-ARETHA ソルディオス・オービット アンサラー
類似するもの
- シャインスパーク
- 『ゲッターロボ』シリーズに登場する必殺技。実戦でのアサルトアーマーはこれに近い。
- ディストーションフィールド・アタック(ゲキガンフレアー)
- 『機動戦艦ナデシコ』に登場する必殺技。本来は防御用の対消滅バリアーを、無茶を承知で攻撃に転用した代物。
- 爆界天昇
- 『SDガンダムフォース』に登場した必殺技。武者頑駄無爆熱丸が爆心丸になった際の最大攻撃で、一発使用すると次発装填にかなりの時間を要するうえ爆心丸としてのパワーも落ちる。
- 反物質粒子砲
- 『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』に登場したボスキャラクター「ディアブロン」の特殊攻撃。戦闘開始時からバリアを展開しつつチャージを始め、一定間隔ごとに使用してくる。なお、発射時にバリアが消失するが発射直後にはバリアは再展開されている。
- メガクラッシュ
- ベルトスクロールアクション、格闘ゲームなどで採用されているシステム。「自身の耐久力と引き換えに周囲の敵を排除する切り札的な攻撃手段」という意味では、アサルトアーマーも広義のメガクラッシュと言えなくもない。
- スーパーノヴァ
- 『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスター・テオ・テスカトルがナンバリング4作目以降から扱う大技。可燃性の粉塵を纏いを攻防に活用する習性を持ち、この大技は周囲に撒き散らした粉塵を一気に爆破させて周囲の全てを消し飛ばす。「スーパーノヴァ」の公式名称が出る前はリンクスを兼ねたハンターを中心に攻防に粉塵の粒子を活用することからネクストACを想起され、「アサルトアーマー」の仮称で呼ばれていた事もあった。