ガルガルという怪物に変身させられたニコガーデンの動物達（キラリンアニマル・ニコアニマル）を元の姿に戻し、ニコガーデンへと帰すことが主な使命となる。そのため、人間や並の動物よりも遥かに高いフィジカルを備えているが、本作の敵であるガルガルに対しては過去のプリキュアシリーズでは定番であった徒手空拳による攻撃はおろか超常的な力を用いた攻めなども一切行わず、チェイスアクションによるガルガルの捕捉及び鎮静化に重点を置いている。当初は浄化技すら用いることなく、ガルガルを宥めるだけで浄化させる事が出来たため、浄化技の登場は第7話と遅い。

また、現時点で明確なパートナー妖精がいないという特徴もある。過去シリーズの妖精の役割はメエメエが担っているが、彼はどちらかといえば協力者的な立場として描かれており、本記事でも協力者として分類している。

例によってプリキュアの存在は他人には知られてはいけない掟があるが、その理由が「ニコ様に怒られるから」というメエメエが主にお叱りを受けたくないという保身的なものになっている。

しかし、本作ではこむぎといろはの隠し事が極端に苦手な性格により、例年以上に正体バレをやらかすリスクが高くなっている。また、極端な秘密主義が却って逆効果になるのではという従来の変身ヒーロー・ヒロインの定番設定に対するアンチテーゼ的な描写もされている。

今の所、当事者と協力者以外で事情を全て把握している（と思われる）のは猫屋敷ユキのみ。

後にいろはの両親にもこむぎの秘密やニコガーデンの存在を知られる事になったが、「ご両親を心配させない」というメエメエの配慮から、こむぎといろはがプリキュアである事は伏せている。

メンバー

こむぎ/犬飼こむぎ/キュアワンダフル

CV：長縄まりあ

本作の主人公。犬飼いろはに飼われている雌のパピヨン犬。

元野良犬だが、いろはに保護される形で犬飼家に迎えられる事となった。

主人公では初となる犬キュアで、元々が犬と言う事もあり、足が速く身軽な動きで敵を翻弄する。

犬飼いろは/キュアフレンディ

CV：種﨑敦美

アニマルタウンに暮らす中学生の少女。動物が大好きで、「世界中の動物と友達になる」のが夢。

ペットとしてこむぎを飼っており、日々愛情を注いでいるが、奔放なこむぎに振り回される事も。運動神経抜群で、よく運動部の助っ人として呼ばれる。

???/キュアニャミー

CV：松田颯水

第12話で突然現れた謎のプリキュア。素性・覚醒経緯・行動目的などは一切不明。

第13話時点では事実上の第三勢力として行動しており、ガルガルに対して肉弾戦で攻撃することも辞さない。

テレビシリーズでは初となる純粋な銀髪の持ち主。

???/キュアリリアン

CV：上田麗奈

テレビシリーズでは、キュアミルキー以来の緑キュアとなる。

サポーター

兎山悟

CV：寺島拓篤

いろはの幼馴染。兎の大福を飼っている。こむぎといろはがプリキュアだと知り、動物の豊富な知識を駆使して彼女らをサポートする。

大福

悟の飼い兎。正式なメンバーでは無いが、序盤から時折、プリキュアの活動に関わろうとしている。

メエメエ

CV：立花慎之介

ニコガーデン出身の羊のニコアニマルで、ニコガーデンを管理する執事。

ガルガルにされていたがキュアワンダフルに救出され、プリキュア達を指導・支援する。

猫屋敷まゆ

CV：上田麗奈

アニマルタウンに引っ越してきた中学２年生の女の子。猫のユキを飼っている。14話でプリキュアの正体やガルガルの実態に気づき、協力を申し出る。

アイテム

ワンダフルパクト

コンパクト型の変身アイテム。「プリキュア・マイ・エボリューション（My Evolution）！！」の掛け声で変身開始。

フレンドリータクト

タクト型の浄化アイテム。元々はこむぎ用のリードだったが、コンパクトを通して鏡石がキュアフレンディ、ワンダフルの思いを具現化させた。

キラニコトランク

ニコガーデンに行く時やキラリンアニマル達を保護する際に使うトランク型のアイテム。普段は手の平サイズだが、使う時は大きなトランクに変化する。

余談

動物メンバーの二段変身のシーンを挿入する関係なのか、変身バンクは45秒程度と比較的短い。

このため、キュアつぼみ/キュアえりかのような変身途中を題材とした作品もpixivには投稿されていない。

犬が1号キュアなのは、犬の鳴き声の「ワン」以外に、人間が最も早く家畜化した動物である為と思われる。その為、人間と最も関わりの深い動物といえる。

作品名は「わんだふるぷりきゅあ!」でも、チームとしてはワンダフルとフレンディの口癖である「ワンダフル」に由来されこの2人を指すチーム名で、ニャミーとリリアンは猫モチーフに加え「ワンダフル」の「わ」の字もないので変身アイテムの兼ね合いから別のチーム名を名乗るのではと思う人もいるとか。

最近のプリキュアチームとしては珍しく初期メンバーに黄キュアが存在せず、これは魔法使いプリキュア以来となる（魔法使いプリキュアのトパーズスタイルを初期メンバー黄キュアとみなす場合はスイートプリキュア以来）。