そもそも巨乳とは?
一言で言えば、男のロマンの一つである。ただし、スポーツや武道系、機械・メカ関連のロマンと異なり、同性愛者や無性愛者でもない男性が口にする場合には性的な含意を除く事がほぼ不可能であり(なおかつ生身の人物の場合、そもそも身体的特徴というデリケートな案件でもある事から)取り扱いには注意が必要なジャンルでもある。
大きい乳房の総称であり、どの程度の大きさかを表す目安の一つでもある。なお、「大きい乳房」となるのはあくまでも「高身長女性のラージカップ」であり、「低身長女性のラージカップ」の乳房は成人男性の手のひらと比較するとむしろ小さいので注意(後述)。
人間の乳房は男性へのセックスアピールが主目的で進化した器官であり、大きいということはそれだけでアピール力も強くなる。
どの程度の大きさかを表す場合、巨乳より大きい乳房は爆乳、更に大きい場合は超乳と呼ばれる。
対義語は貧乳。
この言葉が定着する以前からも、乳房の大きな女性を指す「ボインちゃん」「デカパイ」などの俗語が存在したが、「巨乳」という単語が登場したのは1980年代中盤以降である。
元祖の定義は難しいが、1989年にAVデビューした松坂季実子(身長160センチ、バスト110センチ ※実際は90センチ台)によって定着したされている。
彼女を見出した村西とおる監督は後に、
「当時、巨乳は“バカの象徴”などと貶められていました。しかし彼女はその価値観を一変させ、『巨乳は女性の美しさを表現する雅なもの』であることを知らしめた。1作あたり1億円の収入をもたらすほど貢献してくれました」
と語っており、巨乳の女性が魅力的であるという価値観が生まれるきっかけとなったとしている。
“巨”と言う大きさ
「大きさ」の基準は曖昧で、個人の主観に左右される。
「巨乳キャラクター」一覧に載っている実在の人物にも、単にブラジャーなどで盛っているだけで、特に巨乳とは言い難い者も大勢いる。
どのサイズ以上が巨乳という明確な定義は存在しない。また国によっても差がある。
かつてはCカップからDカップで「巨乳」と呼ばれる傾向がグラビア雑誌などで見受けられたが、生活習慣(主に食生活)の変化に伴う日本人女性の体型の変化から、EカップからGカップあたりまでを巨乳と意識する傾向にある。
巨乳ファンタジー等の巨乳作品で知られる鏡裕之氏曰く、「巨乳はアンダー70のE以上」とのこと。つまり、一般的な人体の構造から逆算すると、『ウエストがキュッとくびれた巨乳(=わがままボディ)』のためには、身長163cm以上が必要ということになる。
現在では、Eカップ以上が増加してきていることから「Fカップ以上が巨乳」という意見も多い。
Hカップ以上の乳房になると、呼称が爆乳に移行し、pixivだとタグが併用されることもある。
巨乳の多い国
近年、女性の健康に関するトピックを専門とする学術誌である『ジャーナル・オブ・フィーメイル・ヘルス・サイエンス(Journal of Female Health Sciences*)』において、アパレル関係や美容整形などのマーケティング活動の基準として必要とされることから、世界108ヵ国で調査された28~30才の女性約35万人から取ったバストの平均サイズのデータから、巨乳の多い国がランキング形式で割り出された(自然乳のみ)。
それによれば最も巨乳が多い国はアメリカとされ(平均は日本のサイズでEカップ)、アメリカの調査は白人と非白人とで分けられており、ランキングでは1位がアメリカ白人、3位がアメリカ非白人とされた。続いて2位がカナダ、4位がアイルランド、5位がポーランドとなっている。
ちなみに日本は108ヵ国中71位で、中の下といった所だが、それでもアジア圏だけで見ると3番目に大きい国とされる(1番は*トルコで11位、2番はインドで48位)。
pixivでの巨乳
意外にもR-18イラストと全年齢イラストの数はほぼ同じ程度である。
R-18のイラストに付けられているタグの中でも比較的上位にランクインするタグであるが、
全年齢イラストのタグとしても比較的上位に位置している。
Gカップなのに小さくなる人(現実)
低身長の時点で、いわゆる『大きい乳房』は物理的にあり得ない。挟むことは絶対無理、せいぜい“擦り付ける”程度である。
低身長・ラージカップのグラビアでは、比較対照物と一緒に映らないから小ささを実感しにくいだけなのだ。多くの男性は、例えば『身長145cmのGカップ』に触ったら、あまりの小ささにびっくりするだろう。
何故ならば土台(肋骨前面)の面積が小さすぎて、大きな球体が載らないからである。「大きい」と認識するには体積が大きい必要がある。乳房の形を単純な円錐とするとその体積は下の式になる。
体積=π×半径の二乗×高さ×1/3
[半径]=[土台長さ]が小さくなると二乗の影響があるのに、[高さ]は等倍にしかかからない。数字遊びするだけならF75=G70=H65=I60:810g=小玉メロン1個分、という考えも成り立つが全然そんなわけはない。I60は底面半径の小ささをものすごい高さで補う必要があるため、異様に細長い形状になってしまうから。結局、低身長だとアンダーバストが小さくならざるを得ず、アンダーが小さいと載せられる体積の限界が早くに来てしまう。Frame(骨格)が小さければ、積載可能物も小さくなるのは当然なのである。小さい方が絶対有利なのはガンダムだけだと理解して欲しい。
……という訳で、どうしても挟みたい人は163cm以上の女性を狙ってください。
なお、一部のフェチに対して補足しておくと、円錐の形を崩して球形や雫型にすれば、土台が小さいのにバカでかいおっぱいに見せることも可能。
……が、やはり現実世界で自然にそんな形になることは無い。現実は非情である。
数値で語れ!
わかりやすいキャラクターを例に算出。もっと近年に有名なキャラクターが出ているなら教えてください。
イリヤ:身長133cm/W47cm:Gカップ化=B78cm
みりあ:身長140cm/W55cm:Gカップ化=B85cm
なお、成人女性用の計算式で算出しているので、上記の数値でも立体化すると歪な体型になる可能性が高い。そもそもイリヤのスリーサイズは公式が狂っているので、何の役にも立たない。身長130cmまで育った人体がW55cm以下って、内臓欠損+肋骨切除手術の合わせ技が要ると思うぞ。しかも、胴が短いので二列くらい切除が必要。
上記計算結果からの推測になるが、週刊少年ジャンプの緒方理珠(身長143cm、ギリギリG)のバストは80~83cmくらいが、デザイン的に無理の無い数値になる。逆に公式のB91cm、Gカップ(トップ-アンダー=25cm)を基準にすると、低身長ではアンダーとウエストの差があんまりつかないのでW63cm前後になるわけだが、あんたらそれでええんかい?(関西弁)
……いや、数字的にはウエストを無理やり細くはできるが、アンダーから少し下がったらいきなり細いって、パワードレッド的な最終決戦仕様になるぜ?
巨乳の特徴を持つ女性の悩み(現実)
激しい動きを行うのに不向き
スポーツにおいては基本的にディスアドバンテージとなる。
乳房が重いのと、大きく揺れるため、動きが制限してしまうためである。
どのくらい重いかというと、同サイズの水風船とほぼ同じ。人体の脂肪の比重は0.9007なので水に浮くとは言えそんなに変わらないのである。
- テニス:機敏な動きや技の邪魔になってしまう。
- マラソン:乳房同士が擦れてしまう。
- 競泳:水の抵抗となりタイムが落ちる。
- フィギュアスケート:ジャンプ時と着地時のバランスを取るのに邪魔になる。
- 弓道:胸が弦に引っかかって邪魔になる。すごく痛い。
など。乳房を固定せずに激しい運動をすると、揺れが大き過ぎて付け根のスジが切れるような激しい痛みに襲われる。
お洒落するのに邪魔
(どんな服でも着こなせるお洒落なファッションモデルは女性の憧れだが、みな貧乳~普乳程度である。)
ブラウスやワイシャツなど伸縮性の無い生地を使ったシャツを着た時、
肩幅やお腹回りには余裕があるのに「胸だけボタンがはち切れそうになってしまう」ことも多い。
伸縮する素材の服の場合では、胸に柄があるものは引き延ばされて柄が変わってしまう。
貧乳の場合はパッドなどで胸の大きいサイズにも対応可能だが、その逆は不可能であるという点も大きい。
胸ばかり大きいと、上半身にボリュームが偏りすぎてスタイルが悪く見えてしまったり、太って見えてしまったりする。
『巨乳でなければ似合わない服』もあるが、およそ普段遣いできるものではない。
さらに日本では可愛いデザインのブラジャーはサイズの小さい物が多く、サイズの大きい物のほとんどはおばさんくさいデザインだったり、エロ方面での用途を強調した下品なデザインだったりするため、外国製の値段の高い品を買うか、小さいカップのアンダーサイズの大きめなものを探さなくてはならないので結構お金や手間がかかる。
(ただし、近年は日本人女性の体型の全体的な変化によるニーズから改善の傾向にある。特にしまむらでは胸が大きい人やぽっちゃりさんに向けたサイズ大きめの柄が可愛い下着が取り揃えられている。因みに対応サイズは5Lまで)。
このことは彼女らの服選びを難航させる一因になっており、
手近な婦人服売り場ではなくネット通販や専門店で服を探すことになる。
似合う服装や、買える既製服なども大幅に限定されてしまうことから、
胸が大きいことにコンプレックスを抱いていて、「胸が小さくなりたい」と思っている女性は非常に多い。
女優のクリスティーナ・リッチなど、豊胸ならぬ“減胸”手術を受ける女性もいる。
その他
目立つので特に男性や貧乳に悩んでいる女性などから注目が行きやすい。視線恐怖症には辛いことだろう。
機能的には「乳の上に物が置ける」ということがほぼ唯一の巨乳のメリット。洗濯物干し中に両手がふさがっている時などに重宝する....が、形状的に傾いているのですぐずり落ちてしまう上、上記のデメリットの多さに比べ、ごくごく些細なものでしかない。
悩みに対する誤解
肩凝りの原因になるが、これはサイズに関係なく、着用しているブラジャーのサイズが正しくないときに起き易い。
男女の営みの時に、貧乳や普通サイズの女性より「感じにくい」という説もあるが
これは嘘というか都市伝説で、当たり前だが個人差がある。不感症の貧乳も大勢いる。
ファッションモデルが貧乳なのは様々な衣服を魅力的に見せるために身体の凹凸が邪魔
(衣服がメインなのに不必要に体のラインが出てしまっては衣服への評価がぼやけてしまう)
というのが一番の理由であり、巨乳=不美人という構図が成り立つわけではない。
巨乳に似合わない服装として和装(和服)があげられることが多いが、適切な着付けを行うことで体型に関わらず綺麗に着こなすことは可能である。
もっとも巨乳に似合う服かというと意見が分かれると思うが。
創作物においては前述の悩みは創作物内の人物にとってはほぼ無いと言っていい。
創作物における現実との違い
巨乳の人物でもスポーツや格闘技のような激しいアクションをこなしているし、痛みを感じるなどの描写はあまり見られない。
補足
- 作品に登場する女性キャラがことごとく巨乳な女性絵師は、たいてい、ご本人も立派なものをお持ちである(代表例はこの人)。ただし例外もある。
- 自主規制により、メディアではこの言葉は使用されない。代わりに「ナイスバディ」を用いる。理由は不明。
- なお、乳腺を発達させるホルモンと母乳の分泌を促すホルモンは別のため、母乳の分泌量と乳房の大きさには因果関係はないとされる。(母乳の分泌を促すオキシトシンは脳下垂体から分泌されるため、ぶっちゃけると条件さえ満たせば男性でも出る。)
- 特にライトノベル作品に登場する女の子は、巨乳傾向が強い。描写では並でもイラストになると明らかに巨乳の部類に入るデザインだったりする。
主な巨乳のキャラクターの一覧
実在人物
関連イラスト
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