Good-NightTOKYO

ぐっどないととうきょう

｢Good-NightTOKYO｣とは、1993年に発売された業務用映像ソフトである。 2009年頃にインターネットで共有されたことで有名になった。

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概要

Good-NightTOKYOは1993年に発売されたハイビジョン規格の業務用映像ソフトである。

当時テレビ局が使用するハイビジョンカメラやハイビジョンレコーダーを製造していたSONYが、ハイビジョンの性能を示すために制作した映像。

ショールームで展示したり、テレビ局がハイビジョン放送中に番組として流すことを想定していた。

1993年度　第6回日本産業文化映画祭「外務大臣賞」受賞

16:9のハイビジョン映像で、1992年のバブル崩壊と言われつつもまだ実感がない頃の、白銀期東京の日常風景が流れる。

本作で流れる楽曲はオリジナル曲。通行人が半袖から夏である。

当時の最新技術で日常の風景が高精細に記録されている。

この映像はSONYのハイビジョン撮影システムであるHDVSで撮影編集され、HDVSレーザーディスクで販売されていた。（93年当時でディスク1枚60万円）

ハイビジョンは一般家庭向けに放送する際はMUSEという技術で圧縮するため、その時点で画質が低下する。

しかし、この映像は業務用のためディスクに収録した時点ではMUSE圧縮を受けておらず、ハイビジョンの性能を余すところなく記録している。

小ネタ；この映像には80年代のハイビジョン映像に見られた、アナログ編集やアナログダビングをした際に出るノイズが存在しない。

テレビ業界は90年代に急速にデジタル収録とデジタル編集が普及したため、この映像もフルデジタルで制作されたと思われる。

この作品は実際にテレビ局が衛星放送などで放送していたようで、これを録画した映像が2009年に1月26日にYouTube上に｢1992年の東京の日常風景｣として投稿された。

HD版が2つに分割投稿され2017年に1本にまとめた1080p版がアップロードされた。｢ep イーピー放送｣とウォーターマークが付けられている。

その高画質から多くの視聴者が現代の映像と錯覚するような感覚を引き起こし、ネット上で何度も話題になった。

93年当時にこの映像を見た人は「近所の風景が綺麗に写されている」と感じたのかもしれないが、2020年代の我々からすると、「当時の生活が現実に存在していたもの」だと実感できる貴重な資料である。

ちなみに、イーピー放送という放送局はCS衛星放送がデジタル化された2002年に開局したテレビ局である。つまり、動画はデジタル衛星放送を録画したものである。

よって、間にMUSE圧縮を挟んでいないため、圧縮ノイズなどが少ないHDVSそのままの映像が投稿されたと言える。