概要
2013年頃からTumblrなどで流行し始めたミーム。
元々は2010年10月頃からRedditで変顔やコラージュなどの「犬のネタ画像」が「Doge」と呼ばれて流行していたが、記事トップ画の柴犬の写真が投稿されたことをきっかけに爆発的なブームとなり、この柴犬の写真がDogeそのものの象徴となった。
文字コラ(フォントは「Comic Sans」が多い)がよく行われ、Dogeの内面を勝手に想像し、キャプションをつける文化があるらしい。いわゆる「ブロークンイングリッシュ」(非ネイティブの英語話者が使う、文法やつづりが誤った英語)が使われる。
海外では広く知られているようで、2013年にはDogeを名前とアイコンのモチーフとした仮想通貨「Doge coin」が開発されている。イーロン・マスクが出資していることでも知られており、2023年4月にはTwitterのアイコンがDogeに差し替えられ物議を醸した(イーロンの主張によれば「以前とあるTwitterユーザーからの要望に『アイコンをDogeにしてくれ』というのがあったので、彼との約束通りアイコンをDogeのものに変更した」とのこと)。
他にもオレオやストックホルムの地下鉄のキャラクターとして使われたり、SNS上の親ウクライナ運動「北大西洋同志機構(NAFO)」のアイコンとして使われたりしている。
モデルの柴犬について
モデルとなった柴犬は、「かぼす」ちゃん(推定2005年生まれ、メス)という名前で、千葉県佐倉市で生活している。
元々はブリーダーの廃業に伴いボランティア団体によって保護され愛護センターに持ち込まれたうちの一匹であり、飼い主となる女性がたまたまインターネットで里親募集サイトを見かけ、引き取った。
「かぼす」というのは保護した団体が付けた名前である。カボスのような丸顔に由来するとのこと。
飼い主は2009年6月からかぼすちゃんとの生活と四季折々の風景を綴ったブログを開設。その後、保護団体から引き取った猫の「つつじ」ちゃん、「ぎんなん」ちゃんも加わり、3匹の仲睦まじい様子が投稿されている。
2021年には、かぼすちゃんの飼い主が友人の助けを借りてチャリティオークションに有名なDogeの画像も含めたかぼすちゃんの写真数枚をNFTとして出品したところ、なんと合計で五億円以上という値段で落札された。
売上金は、国内外の子どもの人権を守る団体や貧しい地域に学校を建てる活動を行っているNPOに全て寄付したという。
かぼすちゃんは2022年12月に急性の肝胆管炎と慢性リンパ性白血病に罹ってしまい、一時危篤状態となったが、治療の甲斐あって無事に回復した。
関連イラスト
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外部リンク
かぼすちゃんとおさんぽ。 - 発祥となったブログ