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概要

もちろん非合法な犯罪集団であるが、中南米地域ではほとんど軍隊レベルの本格的な武装を備えた大規模な組織になっているものも多く(大きな組織だと重機関銃、対空ミサイル、攻撃用ヘリコプターまで持っている)、警察ですら迂闊に手出しできない。メキシコなどでは軍がこれらの組織に対応する程である。


とくにメキシコの場合、隣国アメリカとの国境で密輸者が後を絶たず、アメリカ国境警備隊との衝突も多発している。自国への違法薬物の流入に業を煮やしたアメリカ合衆国が軍を派遣してこれらの組織の拠点を銃撃や空爆で襲ったこともある。


なぜここまでメキシコがこれほどの麻薬産地になったのかというと、最も大きいのは隣国アメリカが大消費地であるという要因。1920年代の禁酒法時代にアメリカに酒を密輸する組織が成長し、禁酒法廃止後に密輸対象を麻薬に変更する。1980年代にコロンビア、2000年代にアフガンの麻薬ルートが打撃を受けると、メキシコの麻薬ルートとしての重要性はさらに高まる。1994年に北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれると、物資の流通拡大に伴って麻薬密輸もさらに盛んになっていった(SYNODOS,2014)。


麻薬カルテルの性質は残虐非道の一言に尽き、取締側である政治家や軍や警察、行政の関係者はもちろん、麻薬の蔓延を批判するジャーナリストや一般人、縄張りなどで対立する他のカルテル組織の構成員が惨たらしく殺される事件が茶飯事レベルで頻発している。

中にはカルテルと癒着した悪徳政治家もおり、かつてはとある市で警察や政治家とカルテルの癒着が元で起こされた大量誘拐・殺害事件も発生している。参照、2014年メキシコ・イグアラ市学生集団失踪事件wikipedia


このため、麻薬カルテル関連の記事を検索すると山盛りのR-18G画像が出てくるため、検索・閲覧には要注意。あまりの残虐さに日本のアウトローですら引くほどであり、かつて山口組暴力団組長で経済ヤクザであった猫組長(現在はライター)は現役ヤクザ当時組の仕事でメキシコに行った際、生首がホテル周辺に転がるのを目撃してドン引きした経験を語っている。


これらの組織の存在は中南米諸国に治安のみならず経済にも大きな悪影響を与えており、各国とも対応に苦慮しており、「麻薬戦争」とも呼ばれる。


メキシコ政府は2006年に就任したカルデロン大統領政権下でカルテル制圧に乗り出し、必要なら癒着した警察官や高官すら逮捕する全面戦争を挑んだ。だがカルテル側も激しく抵抗し、毎年数千とも数万ともいう殺人事件が発生。2018年に就任したオブラドール大統領は武力制圧を緩め自発的な治安回復をカルテル側に呼びかけたが、殺人事件数が減る兆しは見えない。現状、政府としては強硬策も懐柔策も手づまりな状況にある。


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