概要
旧国鉄特定地方交通線に指定されていたJR九州の高千穂線、延岡駅~高千穂駅間の50.0kmを第三セクターへ転換させることになり、1989年に転換開業した。水面から線路までの高さが東洋一を誇る「高千穂鉄橋」(岩戸川の渓谷を跨いでいる)があり、観光路線としての需要のために展望車やトロッコ車を導入していた。
転機は2005年。同年の台風14号によって、「高千穂鉄橋」とは別に五ヶ瀬川にかかっていた二つの鉄橋が崩落。鉄道設備に甚大な被害を受けたが復旧費が甚大なために復旧を断念。2006年に新たに設立した別の法人である「神話高千穂トロッコ鉄道」により路線復旧を目指したが、復旧用の資金を出すことが出来ず、2007年に休止中となっていた延岡駅~槇峰駅間が、2008年に同じく休止中となっていた槇峰駅~高千穂駅間が廃止となった。
現在は「神話高千穂トロッコ鉄道」改め「高千穂あまてらす鉄道」が、遊具扱いで高千穂鉄橋を含む一部区間を「保存鉄道」として運行。また、高千穂鉄道時代に使用していた車両のうち、トロッコ車両だったTR-400形2両はJR九州へ移籍しキハ125形400番台「海幸山幸」として現在も現役で活躍している。普通の気動車だったTR-200形201号は阿佐海岸鉄道へ移籍しASA-300形301号として運行していたが、DMV導入に伴い2020年11月30日をもって運用を終了した。